この道20年以上のプロ書店員・すず木です!
前月・前々月に配信された新作マンガで実際に読んで面白かったものの中から<少年・青年マンガ><少女・女性マンガ>それぞれ勝手に「今月の書店員すず木賞」としてご紹介!
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今月の書店員すず木賞
少年・青年マンガ
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獅子谷 岳は引退した元日本代表のエース・獅子谷 慧の息子であることから中学のクラブチームでエースを担っていたが
自分にアタッカーが向いているのか疑問を感じていた。
ある日、岳の練習を見に来た慧はアタッカーとしての類稀れな才能を持ったノボルと出会い、
彼を日本一のバレー選手にすると宣言。親子は決別する。岳は自らアタッカーとしての限界を証明し、
自分の切り拓いたバレーで、父親とノボルを倒すと誓う。
「盾が壁を穿つ」──才能と可能性が激突する、熱き“下剋上”バレーボールマンガ!!
バレーボールマンガには名作が多く存在します。
それぞれが競技の魅力と共に、青春、葛藤、成長を描いてきました。
そんな中登場した今作『ディグイット』は、
「才能がすべてなのか?」「努力は天才に勝てるのか?」
この永遠の問いに、真正面から挑む物語です。
主人公・獅子谷岳(ししや がく)の父・慧(けい)はバレーボール元日本代表のエース。
そんな父は「生まれ持った才能こそ至高」と信じる男で、息子にもその道を歩ませようとします。
しかし彼が「本物の天才」と認めたのは、ガクではなく、彼の中学時代のチームメイト・ノボル。
慧はノボルに惚れ込み、「彼を日本一の選手にする」と宣言し、彼の進学先である穂高学園高校の外部コーチに就任します。
父から期待のハシゴを外され自身の才能を否定されたガク。
彼は絶大な存在である父と決別し、自身を活かせる可能性のあるリベロの道を選んだのでした。
父親が圧倒的であればあるほど、子供にとってその存在は重圧であり、呪いになります。
しかもその父が自分ではなく他人に才能を見出したら──。
その子供は、解放を喜ぶのでしょうか?それとも対抗心を抱くのか?はたまた絶望するのか…!?
ガクの本当の思いはどれだったのでしょうか…。
この設定だけで、すでに物語はアツい!!
ガクは、父と同じアタッカーの道を捨て、リベロという守備専門のポジションを選びます。
リベロは、どうやっても自分で点を取ることはできない。
スパイクもブロックもできない。
しかしチームの守りを支える“盾”として、試合の流れを左右する存在です。
この選択には父への反抗心もあったでしょう。ただの反抗心だけではただの小さな存在で終わってしまいますが、そこで収まらないのが、ガクの凄いところ。
誰かに才能を見出されるのではなく、自分で自身の才能を掘り出し、磨いたガク。
その姿は、天才よりもよっぽど凄いのではないでしょうか。
高校でガクが出会うのが、アウトサイドヒッター・百田葵(ももた あおい)。
練習を通じてお互いにその実力を認め、やがて信頼を寄せるようになります。
リベロにはどうしてもアタッカーの存在が必要。
点を取ることができないからこそ、攻撃の要と連携することでチームに貢献できる。
アタッカーであることを辞めたガクが、アタッカーである百田と手を組む──。
この展開が、読者の心を大きく揺さぶります。
「絶対的なリベロ」と「最強のヒッター」が組んだらどうなるのか。
そこに生まれる絆と今後の関係性に、注目せずにはいられません。
ガクは進学した静岡 羽海野高校バレー部で個性豊かな仲間たちと出会います。
彼らとの関係がリベロとしての技術だけでなく、人間としての成長に繋がっていき、物語はより深みを増していくのです。
「才能がないからこそ、可能性を伸ばす」
「目立たないからこそ、支える力がある」
そんなメッセージが、読者の心に深く刻まれます。
さらに、
「目立つ道を選ぶのではなく、自分に合った道を選ぶ勇気があるか?」
「才能がないと感じたとき、諦めるのではなく、別の可能性を探す覚悟があるか?」
この問いは、年代問わず深く刺さるはずです。
バレーボールという競技を舞台に、父と息子、天才と凡才、攻撃と守備──あらゆる対立構造を巧みに織り込みながら、読者の心を激しく揺さぶる、今、最も熱いスポーツマンガと言えるでしょう。
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「やっぱ普通じゃつまんねぇんだわ。」 高校3年生のミナミはある日突然、超能力が開花する。中学・高校でのデビューもパッとせず、味気なかった彼女の青春はこの超能力をきっかけに次第に色を帯びていき…。少しぎこちなくも周囲を巻き込み、時には能力も使いながら、やり残した青春を取り戻していく。 サイキック発動系ヒロインの能力無駄遣い微青春譚、第1巻!!
NYに行きたいか!── “何者か”になりたい全ての人へ贈る“能力無駄遣い微青春譚”!自分らしく生きるピュアさと強さに心くすぐられます!
「やっぱ普通じゃつまんねぇんだわ。」
主人公の名前はミナミ。高校3年生。
彼女は、ある日突然“超能力”に目覚めます。
中学・高校でのデビューもパッとせず、味気なかった青春。
そんな彼女の毎日は、サイキックの発動によって少しずつ色づき始めるのです。
少しぎこちなくも周囲を巻き込み、時には能力も使いながら、やり残した青春を取り戻していく。
これは、サイキック発動系ヒロインによる“能力無駄遣い微青春譚”!
「何者かに成りたい」──
人生で一度でも、そう思ったことはありませんか?
この問いに、真正面から向き合う少女がいます。
それが今作の主人公ミナミ。
ミナミは、一見どこにでもいるような女子高生。
ワクワクして挑んだ中学・高校でのデビューもパッとせず、人見知り故に新しい友達もできず静かに過ごす日々。
でも、心の奥ではずっと思っていたのです。
「普通じゃつまんねぇんだわ」
「何者かになりたい」
「特別になりたい」
まさに10代の衝動!!
そんな彼女が、ある日突然サイキック能力を発動させます。
それはまるで、現実逃避の延長線上にある“進化”のようなもの。
ミナミはそれを「逃げ」ではなく「可能性」として受け止めるのです。
ミナミの現実逃避能力の高さは、教師や大人からすれば「現実を見ろ」と言いたくなるような危うさを孕んでいます。
しかし、周囲を見て空気を読み、「いい子」であろうとしてきた同級生たちからすれば、そんな穢れなき思想でいられるミナミのピュアさは、むしろ羨ましく映るのではないでしょうか。
彼女は、社会の枠組みにまだ完全には染まっていない。
だからこそ、夢を語れる。
だからこそ、無茶ができる。
そして、だからこそ、読者の心をくすぐるのです。
物語の中で、ミナミは漠然と「NYに行ってみたい」と語ります。
このセリフは、彼女の“何者かになりたい”という願望の象徴でもあります。
「NYに行きたいか」と言えば、思い出すのは『アメリカ横断ウルトラクイズ』。
当時、高校生は出場不可だったこの番組。
そう考えると、現役高校生であるミナミがNYに行きたいと言うことは、叶わない夢を語っているのでは?と勘ぐってしまいます。
そんな彼女は超能力を手に入れ、進化系高校生となります。
でも、ミナミ自身は何も変わっていない。
立場や環境が変化しても、自分の本質は変わらない。
それは、ある種の強さを必要とする生き方です。
「特別な能力があるからといって、特別な人間になれるわけじゃない」
この作品は、そんな逆説を描いているのではないでしょうか。
物語の中盤、ミナミの衝撃の過去が明かされます。
彼女は小学生の頃、一時行方不明になり、戻ってきた時にはすべての記憶を失っていたのです。
過去がないからこそ、未来に夢を見る。
記憶がないからこそ、今を全力で生きる。
ミナミの行動には、そんな切実さが込められているのです。
今作はやり残した青春を取り戻す物語です。
それは、過去の自分との対話であり、未来の自分への挑戦でもあります。
「特別でありたい」と願っても残念ながら平凡で、超能力があっても状況は変わらず…。そんな現実にぶつかりながら少しずつ前に進む。
そんなミナミの姿はどこか気恥ずかしくて、でもエモい。
そんな感情が、ページをめくるたびに胸に広がっていきます。
ミナミを取り巻くキャラクターたちも魅力的です。
彼女の突飛な行動に振り回されながらも、どこかで応援してしまう仲間たち。
彼らとの掛け合いはテンポが良く、笑いと切なさが絶妙に混ざり合っています。
この作品は、ただのSFでも、ただの青春マンガでもありません。
それは、“自分らしく生きる”ことの尊さを描いた、微青春譚なのです。
今後の展開に期待しかありません!!
少女・女性マンガ
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「――だから早まんなよ 勝手に他のやつと付き合うな!」
大学に合格し、上京してきた初帆。
家具も揃えて、バイトも決めて、
これからキラキラの新生活…と思いきや、
アパートの隣人になったのは、
中学時代に気まずい別れ方をした
人生唯一の「元彼」で…!?
なんだかちょっと偉そうだけど、
かっこよくて憎めない…難あり(!?)な元彼からの
猛アタックが止まらない日々、スタート!!!!
【★巻末にたっぷりの描き下ろしつき!!!】
“やり直す恋”の尊さが溢れているじれキュンラブコメ☆頼くん、推せます!!
大学進学を機に上京した初帆(はつほ)。
新生活に胸を躍らせる彼女の隣人は──なんと中学時代に気まずい別れ方をした、人生唯一の「元彼」・頼(より)くんでした!
「――だから早まんなよ。勝手に他の奴と付き合うな」
再会早々、頼くんの猛アタックが炸裂!
ちょっと偉そうで、ちょっと強引。でも、かっこよくて、憎めない。
そんな“難あり(!?)元彼”との再会から始まる、じれったくて甘酸っぱいラブコメディ♪
この作品の最大の魅力は、なんといっても頼くんの“可愛さ”。
見た目はイケメン、頭も良くてハイスペック。だけど、初帆の前ではちょっと不器用で、完璧でいたいがゆえに空回りする姿が、もう…かわいすぎます!
・初帆の前ではかっこいい自分でいたいから、完璧に振る舞おうとする。
・でも、好きすぎて空回りしてしまう。
・初帆のことをずっと好きでいてくれている一途さ。
・時々見せる素直な表情や、照れた顔。
そんなギャップがたまらなく愛おしい。
「自分のことをずっと好きでいてくれる男子って、女の子の憧れだよね…」と、思わず口にしてしまう読者も多いはず。
初帆は、頼くんの猛アタックを回避しつつも/ブロックしながらも、過去の思い出や今の距離感に揺れ動きまくり。
「もう終わったはずの関係なのに、なんでこんなに気になるの?」
「好きだったけど、今はどうなんだろう…?」
そんな初帆の心の動きが丁寧に描かれていて、読者も一緒に悩み、ドキドキしながらページをめくることになります。
頼くんは、初帆とやり直すために必死です。
過去の失敗を悔いて、今度こそちゃんと向き合いたい。
その姿勢が、ただのラブコメでは終わらせない深みを作品に与えています。
「やり直す」って、簡単じゃない。
でも、好きだからこそ、もう一度向き合いたい。
そんな頼くんの真っ直ぐな気持ちが、読者の心にじんわりと染みていきます。
ぜひ、あなたも頼くんの猛アタックに落ちてみてください。
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恋を嘯き、愛を騙る。すべては偽りのはずだった――。
天下一の美貌を持つ忍・篝火に与えられたのは、生きて帰ってきた者のいない最高難易度の任務。恋に翻弄される奴らを利用して踏みつけて、俺はこの乱世をのし上がってやると、敵国の巫女・竜胆の身も心も奪おうとするが――!?
恋に落とすはずが、落ちたのは俺だった!?とにかくギャップが楽しい、アサダニッキ節炸裂の戦国ホコタテLOVE!!
戦国の世。
美貌と色香を武器に、数々の女を篭絡してきた「男くノ一」、篝火。
彼に課された新たな任務は、敵国の巫女・竜胆姫を一夜で落とすこと。
「恋を嘯き、愛を騙る」──それが篝火の流儀。
しかし、今回ばかりは勝手が違いました。
小さく可憐な竜胆姫に、逆に翻弄されてしまう篝火。
恋に落とすはずが、落とされたのは自分──!?
そんな“ホコタテ構造”から始まる、笑えて切なくて、そしてとびきり美しいラブストーリー!!
篝火は、天下一の美貌を持つ忍。
その顔立ちは、女だけでなく男も惚れるほど。
任務のためなら恋も嘘も使いこなし、冷徹にターゲットを落としてきたプロフェッショナルです。
そんな彼が、今回の任務で出会ったのが竜胆姫。
小柄で可憐、どこか儚げな雰囲気をまとった巫女。
「こんな子なら、すぐに落とせる」と思った篝火でしたが、彼女の天然さ、肝の据わった言動、そして時折見せる“イケメンすぎる”振る舞いに、逆にキュンとしてしまうのです。
その姿が、かわいすぎます!!
竜胆姫は、普段は冷めた表情で、すべてを諦めているような雰囲気を漂わせています。
しかし、篝火と話す時だけ、ふと見せる可愛らしさがたまらない!
そのギャップに、読者も篝火と同じように心を奪われてしまいます。
そして何より印象的なのが、龍神の力を使った時の竜胆姫。
その瞬間、彼女は可憐さを脱ぎ捨て、まるで武人のような男らしさを放ちます。
その姿は、まさに“かっこいい”の一言。
「ある意味魔性の女なのでは!?」と感じてしまうほどの魅力が、彼女にはあります。
恋を武器にする篝火(矛)と、天然で無防備な竜胆姫(盾)。
しかし、盾だと思っていた竜胆姫が、実は最強の矛だった──という逆転劇が、物語を面白くしています。
今作を描くのは『月読くんの禁断お夜食』や『青春しょんぼりクラブ』のアサダニッキ先生。
繊細な絵柄と些細な心情変化の描写が秀逸です!
コミカルさとシリアスとのバランスが絶妙で物語にメリハリがあるところも流石…!!
キャラクターの表情、間の取り方、セリフの余韻──すべてが丁寧に描かれていて、読者を物語の世界に引き込みます。
この作品の最大の魅力は、なんといってもギャップです。
色仕掛けのプロでありながら冷淡な篝火が竜胆姫に翻弄されて可愛くなる姿。
可憐で天然な竜胆姫が、男らしくかっこいい!
任務としての恋から、本物の恋へと変化してく様。
とにかくギャップが満載。
読者はそのギャップに何度も驚かされ、何度も笑い、何度もキュンとさせられます。
恋に落ちる瞬間の“春雷”を、ぜひその目で確かめてください。
こちらもオススメ!!
惜しくも今月の書店員すず木賞からは漏れたものの、オススメの作品をご紹介!!
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『ちはやふる』末次由紀 感嘆、麒麟 川島明 激賞!!!!
好きだから傷つく、けどやめられない。夢は日本一の落語家、武器は情熱!! 才能に喘ぐ全ての人に捧ぐ物語。
昭和30年、先の大戦で多くを失った日本は徐々に復興を果たしつつあった。しかし、娯楽が多様化し、落語の人気は低迷。そんな中、落語界に彗星のごとく現れた美少年・花乃家梅の丞。彼を見るために寄席は連日満員御礼。向かうところ敵なしの梅の丞だったのだが、ある日、天才少女・すず梅に出会い、自身の才能のなさに悩まされ始め…。
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藤田和日郎最新作は、武×魔の異境幻想譚!
天狗に攫われ、仙境に行ったという童子。
その口が語るは、信じ難い世界〈仙境〉の実在――
魍魎跋扈する世界にて、
頂を目指すは武術の達人。
時も世界も超越し、強さ求めて駆け登る、
武×魔の仙境幻想譚、待望の第1巻!
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地獄の人口過密問題を解決するため、親父である閻魔大王によって、“教師”として地上に送り込まれた二代目閻魔大王こと「怨馬典明」。だが、赴任した学校は問題児が多いことで有名な冥童高校。人間の価値観で生きていない怨馬典明は生徒たちに何を語るのか――。果たして、それは『指導』か、それとも『裁き』か。地獄の学園教師録、ここに開校。
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「わかったら浮気すんな バーカ」
ずっと執事の花柳(はなやぎ)に片想いしている綺香(ききょう)。何度もアプローチをしているのに、花柳には全然響いてなさそうで…?
片想いお嬢様×クール執事の可愛すぎる主従ラブコメ!
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企画が通らず悩みに悩む玩具メーカー勤務3年目の鷲見鷹斗…。ある時、街でバニーガールと出会い彼の人生が一変。仕事の疲れも、悩みも、ミスも、全てえちえちバニーが浄化してくれる…! 夜の夢の国へご招待!!バニーガールバー『ジャックポット』へようこそ♪
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18歳のノアがまたもやバイトをとんだ朝、
呼び鈴が鳴った。
「宇宙人です 今日空いてる?」
働きたくないノアは、
宇宙人に手招きされるがままに
とりあえず地球をとびだすことに。
これは、大人になれないノアと
同居宇宙人けびりんちょむによる、
のんきな宇宙暮らしのレコード。
【電子版のみ連載時のカラー原稿が収録されます。】
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宇宙人とロボットのゆるゆるSF百合マンガ
アミはとある銀河にある、とある大企業で働く宇宙人である。
宇宙大企業はコンプラ意識が高いので、会社の悪口を言っていたアミは宇宙のド田舎・地球に左遷されてしまう。
更には地球への着陸時に、不幸な事故で宇宙船が大破して、通信機などの宇宙荷物も全部ダメになってしまった。
そんなアミを助けてくれたのは地球人ーーではなくて、地球人そっくりに作られたセクサロイドのアオイだった。
宇宙船と共に全てを失ったアミは、内心でバカにしながらもアオイ(の持っていたお金)に助けられるのだった。
宇宙人とポンコツロボの日常SF百合マンガ、はじまります。
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人に嫌われたくない清和井課長は、頼まれごとを断れず、つい「いい人」でいようとしてしまう。一方、空気を読まずにズバズバ物を言う新人・大森くんは、周囲と衝突しがち。そんな2人が仕事終わりの食事を通して、心に溜め込んでいた言葉や感情を少しずつ吐き出していく。伝わらない苛立ちも、理解されない寂しさも、食卓を挟むことで少しずつ溶けていく。感情は厄介だけど、なくてはならないもの。お腹と一緒に、心も満たされていく二人三食な物語。
■収録内容
「君の胃袋を借りたい」1~4話
描き下ろし4P
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向井千秋氏推薦! 宇宙に種蒔く2人の物語
「宇宙農業」
それはSFではなく、もう目の前にある未来の話。
ある夢を胸に秘める宇宙農業科1年 広田千留。
ある夢を諦めた過去を持つ実習助手 相楽青星。
碧く輝く宇宙に向かって、二人の夢が、今動き出す。
『味噌汁でカンパイ!』の笹乃さい最新作!
元宇宙飛行士の向井千秋氏 激賞!
待望の第1巻発売!
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【野球部×マネージャー、近くて遠い三角形】野球一筋な幼馴染・真澄への片想いを吹っ切るため、高校では野球から離れると決めていた愛生。しかし、真澄から半ば強引に誘われて野球部のマネージャーをすることに……!無自覚なまま愛生を翻弄し、時に傷つける真澄。愛生のひたむきな想いに、チームメイトの源彦だけが気付き、そっと支えてくれて――?
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ダンジョンで遭難したガレンは、「死体担ぎ」のネムと出会う。「死体担ぎ」は、ダンジョンの奥、獣の巣、海の底などの危険な場所で亡くなった人の遺体を回収しに行く仕事。「死体でもいいから帰ってきて欲しい」という遺された人の声に応えて、ネムは今日も危険な場所に赴き、死体を担いで帰ってくる。死者と遺された人に寄り添う弔いファンタジー、第1巻。【電子版特典】巻末には電子書籍限定イラストを収録!
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昼はラーメン屋、夜は怪異系のあれやこれやを解決するオカルトバスターズの幽玄(ゆうげん)と梛(なぎ)。
二人は一つ屋根の下で暮らし、互いに信頼し合う関係…ではなく
実はこの二人、呪い・呪われる関係だった―――!
幽玄が過去に犯してしまった「罪」とは?
そして、今やすっかり忘れているその「罪」を思い出した時、
幽玄と梛の関係はどうなってしまうのか―――。
怪異をバスターしながら(たまにラーメンを作りながら)、
呪いをかけた人(梛)と
呪いを受けた人(幽玄)の
まったく怖くないオカルトバスター開幕!!
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「食べられるかと思った…!!」
愛情が重たい鳥人外と研究オタクの青年がおりなす、ドタバタ求愛(!?)コメディ!
ある日、研究員くんがいつものように森で生き物の調査をしていると
不思議な足跡の発見とともに頭上から大きな物体が飛んできた。
すると、目の前にはイケメン(!?)な鳥人外が!!
逃げようとする研究員くんに対し、擦り寄っては離さないといわんばかりで
会うたびに甘えられたり、追いかけられたり、餌をわけあたえられたり…。
懐かれすぎて困る一方、研究者としては彼を観察したくなり――?
かまってほしくて猛アタックする鳥人外×懐かれすぎて困惑する研究員、
ほっこり×もふもふ増量でお届けします!
単行本には、描きおろしストーリー漫画&4コマ漫画+可愛いアイキャッチを収録!
【担当編集より】
カバーを一目見てわかるように「鳥人外」のインパクトが大きい本作。
怖い人外なのかなと思いきや、読んでみるとそのギャップのふり幅に驚きます。
くすっと笑える内容が散りばめられており、ふたりの少しズレたやりとりが魅力的でもあります。
また、クロコサギ人外の造形美――大きくて、かっこよくて、どこか憎めない姿に加え、エピソードが進むにつれ感情表現が豊かになっていく様子もご堪能いただけます。
※担当編集のオススメはクロコサギ人外のうしろ姿とちょっと間抜けな行動の数々です。笑
クロコサギ人外はなぜ研究員くんに甘えてくるのか。その行動の先には何があるのか。
そして森から研究員くんの家までついて来てしまったクロコサギ人外さんは、
果たして家にあげてもらえるのか!?
独占欲の強い鳥人外と青年の、ちょっと可愛い日常を、お手に取って観察していただけましたら幸いです。
(クロコサギ人外以外にも不思議な生物や人外が登場してくるのですが…、どうぞ本作でお楽しみください)
描き下ろし部分のとても可愛いエピソードとイラストの数々に
口元が緩みっぱなしになること間違いなしです!ぜひチェックください^^
【目次】
contents
【第1話】
【第2話】
【第3話】
【第4話】
【第5話】
【第6話】
【第7話】
【第8話】
【第9話】
【第10話】
【第11話】
【第12話】
【描き下ろし】
書店員すず木
2005年より電子書籍サイトの仕事に携わる、この道20年以上のプロ書店員。
年間に読むマンガの冊数は2000冊以上。
「面白いマンガを多くの人に読んで欲しい」をモットーに、オススメのマンガをご紹介します。
現在、全国の三省堂書店(※一部店舗を除く)の店内にある「つながる本棚」に、書店員すず木が毎月テーマを決めておすすめ作品をご紹介する「書店員すず木棚」が設置中!!
最近の書店員すず木:先月更新できなくてごめんなさい…。代わりと言ってはなんですが、今回は二ヵ月分のボリュームでお届けです。
最近年末年始の話をする機会が増え、時の流れの速さに驚いています。流れ速すぎて溺れそうです。