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  • スイングトレードの法則 ──出来高分析で仕掛けがわかる
    3.0
    価格と出来高の分析に基づくトレード手法は、すでに実証済みのものである。20世紀前半にリチャード・ワイコフによって開発されたこの手法は、多くのトレーダーたちに一貫して利益をもたらしてきた。25年以上にわたりアメリカ証券界の第一人者であるティモシー・オードは、ワイコフの出来高分析による売買テクニックにさらに磨きをかけ、極めて勝率の高いトレーディングプログラムを開発した。本書はその貴重なトレーディングアプローチの奥義を公開し、皆さんと共有しようとして執筆されたものである。 簡潔で読みやすい本書には、株式から商品に至るいろいろなマーケットで勝率の高いトレードができるトップダウンアプローチの神髄が盛り込まれている。本書を精読すれば、時の試練に耐えた彼のトレード手法の本質とその使い方が理解できるだろう。本書の主要なテーマは次のようなものである。 ・マーケットのセンチメントを読むことによって、メジャートレンドが強気か弱気かや天底の時期を予測する ・マーケットの広がりと出来高、それにモメンタムの指標を併用して、タイムリーに売買シグナルをとらえる ・マーケットのメジャートレンドと同じ方向に進む最強のセクターを見つける ・その最強のセクターのなかで最高の銘柄を選ぶ このほか、個別銘柄と株価指数の出来高を分析することによって、強気・弱気のセットアップを確認するいろいろなテクニックも紹介されている。こうしたツールを駆使すれば、ひとつだけのシグナルや直感、あるいは耳寄り情報などによるランダムなトレードではなく、マーケットが語りかけていることに耳を傾け、それと同調したトレードができるようになるだろう。マーケットで勝利するためのトレーディングプランについても、その手順を追ったステップがかなり詳しく述べられている。「メジャートレンドの判断→最も強いセクターの確認→そのなかの最高の銘柄の選択」といった彼のトップダウンアプローチを実行すれば、小さなリスクで大きなリターンを手にできるだろう。本書はその実践的な手引書である。
  • スイング売買の心得 トレードの本質をえぐる魔術師のバイブル
    完結
    4.0
    本書が出版されたのは、米国株市場で巨大バブルが崩壊した直後の“失われた1930年代”初めである。 著者のリチャード・D・ワイコフは、伝説の投機家ジェシー・L・リバモア(『孤高の相場師リバモア流投機術』)やジョージ・D・テイラー(『テイラーの場帳トレーダー入門』)とほぼ同時代を生き、『新マーケットの魔術師』でインタビューされたリンダ・ラシュキをはじめ多くの「マーケットの魔術師」たちから尊敬されているトレーダーだ。 ワイコフが本書で伝えようとしたのは、株式の長期保有を目的とする「株式投資」ではなく、相場の短期的変動から収益の蓄積を狙う「株式トレード」の極意である。そこには「大恐慌の悲劇が繰り返されないように」という強い思いがあった。事実、1929年の高値から33年の安値まで、ダウ平均は87%ほど暴落し、回復するまでに約20年を要したのだ。 ワイコフ自身の血肉である「相場に取り組む姿勢」や「相場哲学」は、現代でも十分に通用する含蓄に富んだものが多い。とくにトレードの初学者には「耳寄りな噂や秘密情報をあてにせず、値動きそのものを分析する姿勢」について集中して読んでもらいたい。 ※本書は『ストックマーケットテクニック』(パンローリング刊)を文庫化したものです。
  • 数字の変化が映し出す投資の原則 ──市場の流れに振り回されないオプションならではの優位性を利用する
    -
    マーケットはメッセージを送っている! オプションは難しい金融工学を理解しなければならない。そんな誤解を持たれている方が多いようだ。オプションを実践する際に、そのような難しい側面からスタートする必要はない。ただし、気をつけるべきことはある。それは、同じマーケットをベースにしても、オプションは多くの方が取り組んできた株式投資や株式トレードとはアプローチの仕方が違うということだ。ゲームの内容が異なれば、ルールが異なる。その基礎を知ることは不可欠である。 オプションをほかの相場と異なるゲームにしているのは、方向性ではなく、時間的価値や市場参加者の“感情の数値”であるインプライドボラティリティ(IV)に焦点を当てているからだ。つまり、相場の方向性や変動をとらえるタイミングに重きを置かないため、チャートを見る必要もない。マーケットの状況を映し出す数値が変化を見せるときに、マーケット自身が歪みが出ていることを教えてくれる。すべては数値が教えてくれるのだ。 IVの数値の増加はマーケット参加者の感情の起伏を表している。混乱するマーケットの参加者の感情の高まりは、やがて安心を取り戻すときがくる。そこには好機が潜んでいる。米国の偉大なる投資家ウォーレン・バフェット氏が2011年に最も株を買ったという8月8日、米株価指数オプションのIVが同年最も高い水準だった。つまり、オプションのIVは、しばしば株の買いどきを教えてくれるのだ。 オプションでは、利益を上げる方法がいくつもある。株式オプションに見られる価格の歪みを取る戦略、オプション知識が少なくても資産運用として長期にわたって資産を増やす方法、そして積極的にリスクをとっていく方法など多岐にわたるのだ。ただし実践前には必ず、オプションの視点で見るマーケットの構造と、数字の変化をしっかり学ばなければならない。本書では構造やそこに生まれる優位性、そしてその優位性の生かし方など、詳しく解説している。 勝者と敗者を分けるものは、実はちょっとした違いだ。マーケットはいつでも目の前にある。そこに参加する者を勝者に導くのは、そのマーケットが送っているメッセージをどうより正確に受け取るか、だ。株式・通貨・債券・商品のマーケットを区別なく一つの巨大なマーケットとしてとらえ、日々挑み続けている著者の日記には、多くのヒントが散りばめられている。
  • ストックマーケットテクニック 基礎編
    -
    あなたはフクロウ、ウサギ、それともロバ…… われわれのおなじみの友人ブルとベアに混じって、ほかにもたくさんの動物をウォール街で見かける。賢そうだが寡黙なフクロウ――これはめったにいない。いつもピョンピョンと相場に出入りするノミ。ひっきりなしにだれかを刺しているヤマアラシ。証券会社の取締役は馬車馬。オーム――秘密情報を繰り返ししゃべる。ものごとの真相を見極めるモグラ。恐怖に立ちすくみ、燃えさかる納屋から頑として出ない馬。かわいそうな魚たちをエサにするサメ。すぐにおびえるウサギ。いつまでも放さないブルドッグ。簡単に言うことを聞きすぎる山羊。あまりにしょっちゅう毛を刈られる羊。自分の利益に絶対に満足しない豚。弱いものをえじきにする狼。追証の電話がきそうなときに頭を隠すダチョウ。 それに、例のロバとかわいそうな魚もいる。私たちのなかに、このどれにも当てはまらない人がいるだろうか。(本文より)
  • スペランデオのトレード実践講座 ──マーケットの年輪と確率を計算する究極の手法
    -
    『新マーケットの魔術師』に取り上げられたウィザードがついに日本に登場! 「ウォール街の究極のプロ」と言われ、最高の知性を持ったマネーマネジャーであるスペランデオの投資手法のすべてが明らかになる! 本書の刊行は、マーケットと格闘するすべての投資家にとって、今年最大の福音となるだろう。 もう年間成績がマイナスになることは二度とないだろう! バロンズ紙に「ウォール街の究極のプロ」と呼ばれる男が、ベストセラー『トレーダー・ビック』(ザ・ストック・トレーダーズ・アルマナックによる「1992年最優秀書籍」)の素晴らしい続編を携えて帰ってきた! スペランデオ独自のトレーディングと投資哲学や、より確率の高い投資判断を行うためのウィザードと称される彼の手法を学べば、ワンランク上のステージに読者を導いてくれるだろう。 本書のなかには、経済のファンダメンタルズを理解してマーケットの行く方向の大局をつかみ、過去の出来事から将来を予測し、逆張り的思考で群衆に流されることのない知的独立性をいかに獲得するかについて、具体的に分かりやすく書かれている。 「トレードの本物のプロ」とは、どのように考え、いかに行動するのか――年平均70%を18年も続けたスペランデオのトレーディングの神髄がこの1冊に凝縮されている! 本書を読破すれば、読者のトレーディングを改善し、もっと着実に利益を上げられるようになり、年間成績がマイナスになることは二度とないだろう!
  • 成長株投資の公理 ──株で資産を築く8つの法則
    3.0
    ルイス・ナベリアは現在最も注目されている成長株投資家のひとりである。彼は27年間にわたって成長株投資で目を見張るような利益を手にしてきたほか、市場平均を25%も上回るリターンを投資家に上げさせてきた。本書ではその秘訣が公開されている。 成長株投資とはインカムゲインではなくキャピタルゲインを得ようという投資法で、これこそは株式投資で成功するベストの方法のひとつである。彼の実証済みで簡単な成長株投資法を実践すれば、あなたも大きなリスクをとらないで市場平均を上回るリターンを手にできるだろう。彼は本書のなかでその投資法がなぜ有効なのか、そしてどのようなマーケットの局面にあっても大きく値上がりする成長株の見つけ方を明らかにしている。 深い洞察と実践的なアドバイスが盛り込まれた本書には、市場平均に打ち勝つ成長株の見つけ方、すなわち8つのファンダメンタルズ指標とリスク・リワード・レシオによる定量分析的格付けに裏付けられた実証済みの公式が示されている。その公式を使えば有望株の買い時はもとより、売り時もたちどころに分かる。本書を読めば、勝ち成長株のポートフォリオを作ることによって、利益を極大化する方法がよく分かるだろう。さらに、それほど時間をかけないで最強のポートフォリオを維持する方法も注目に値する。 ルイス・ナベリアは健全な成長株に投資することによって生計を立ててきた。彼はこの投資法によって経済的な夢を現実のものとしたのである。分かりやすい言葉で書かれたこの本には、ウォール街の証券会社などにはだまされず、今のマーケットで真の富を築く具体的なアプローチが示されている。
  • 世界一の投資家バフェットを陰で支えた男 投資参謀マンガー
    3.5
    マンガーとはだれか?投資の教祖ウォーレン・バフェットのパートナーであり、ブレーンである。しかし、この人物について書かれた文章は、これまであまりに少なかった――この本が出版されるまでは。 実業家であり、弁護士、そしてバフェットのジョークには欠かせない相棒兼引き立て役である。また、一代で億万長者に上り詰めたチャーリー・マンガーはマルチな才能を誇る天才でもある。実際バフェットは、自分に優れたフランチャイズの価値や定性分析の長所を教えてくれたのはマンガーであると、彼に最大の賛辞を贈る。だが、投資界における最も謎に包まれた、そして有名になることを拒み続けた彼に初めて深く切り込んだ本書を読めば、チャーリー・マンガーが世界一の投資家バフェットの単なる陰の男と言うにはほど遠い存在であることが分かる。 マンガーは非凡なる戦術家であり、企業経営の魔術師であるのだ!そして忘れてはならないのが、ウォーレン・バフェットのプロジェクトへの惜しみない協力だ。素晴らしい才能を持つ2人の男の幸運なる出会いによって、その能力が2倍でなく、4倍にも8倍にもなったことを証明している。その成果が、世界一の投資会社バークシャー・ハサウェイの成功である。
  • 世界の“多数派”についていく「事実」を見てから動くFXトレード ──正解は“マーケット”が教えてくれる
    5.0
    ◆「上」か「下」かを当てようとするから当たらない 一般的に、「上に行くのか、下に行くのかを当てることができれば相場で勝てる」と思われがちですが、実は、そんなことはありません。 逆説的に聞こえるかもしれませんが、上か下かを当てようとするから、相場が難しくなってしまうのです。なぜなのか。それは、「当てよう」と思った瞬間は、自分本位に動いているからです。 ◆「当てたい」なら、正解を見てから動けばいい では、当てにいこうとしてはいけないなら、どうすればよいのでしょうか? 私たち個人投資家がやるべきことは、「動いた」という事実を客観的に確認することです。例えば、世界中のトレーダーたちが「上だ」と考えて、実際に買いのポジションを持ったと確認できてから動くのです。正解がわかったら、自分も素早くアクションを起こします。自分の意思は関係ありません。世界の思惑に自分を合わせるのです。 ◆世界の人の動きは、がっかりするほど基礎的なテクニカル指標(チャート)でわかる 世界中のトレーダーたちが動いたかどうかは、世界共通の「チャート」でわかります。ここで大事なのは、独創的なチャート(=少数派のチャート)にしないことです。世界中の大勢の動きを知るには、世界の人が最も多く使っている指標をチェックする必要があります。つまり、“がっかり”するほど基礎的な指標(移動平均線や水平線、ボリンジャーバンドなど)を見なければいけないのです。 実際、やるべきことは、1時間足の移動平均線(※パラメータは本書で紹介)でトレンドを探り、5分足の基礎的なテクニカル指標で市場に入るタイミングを計ります。具体的には、以下の「5つ」のレベルの「8つ」のエントリールールで、世界の動きについていきます。 レベル1:移動平均線反発 レベル2:移動平均線ブレイク&水平線反発 レベル3:高値&安値(水平線)ブレイク、トレンドライン反発 レベル4:一目均衡表の雲抜け(割れ)&トレンドラインブレイク レベル5:ペナント(三角持ち合い)ブレイク 大勢の動きを知りたいからこそ、大勢の人が使っている指標を参考にするのです。 ◆「あなただけへの特別なサイン」などなくても、勝率7割を目指せる FXなどでは、「あなただけに特別なサインを提供します」というふれこみの情報が氾濫しています。でも、「あなただけに特別なサイン」は、世界から見ると少数派なのです。多数決で決まるFXでは、多数派の動きを見極めなければなりません。だからこそ、みんなが見ているものを見るのです。 やり方自体は簡単ですから、誰にでもできます。熟練した人になると、勝率7割は出せるやり方です。難しいことは排除して、市場からお金を引き出しください。 ◆本書を読んでわかること&できること ◎当てに行くのは間違いだとわかる ◎難しいことをする必要がないとわかる ◎基礎的なチャートを見ることの重要性がわかる ◎トレンドの掴み方がわかる。トレンドがわかるようになる ◎チャートを見た時点で「どのエントリールールが適用しそうか」がわかる ◎世界の人たちと同じエントリーができる ◎エントリールールになっても「やってはいけない場面がある」とわかる ◎手法だけでは勝てないことがわかる ◎エントリー等の判断やエントリー等の正しい執行ができてはじめてきちんとした結果が残るとわかる ◎トレードの成否に、メンタルが大きく関わってくることがわかる ◎メンタルの整え方や鍛え方がわかる ◎熟練すれば、勝率7割(2勝1敗)が実現できる ◎好きな時間にトレードできる
  • 千年投資の公理 ──売られ過ぎの優良企業を買う
    4.0
    浮かれすぎたバブル期とは反対に、恐慌期や経済危機の時期には人心が冷え切っているために優れた企業も売られ過ぎになり、あとから見たときに絶好の買い場になっている場合が多い。バフェット流の経済的な「堀」のある企業の見つけ方を初心者にも分かるように、平易なやり方で紹介する。 1000年たっても有効な永遠不滅のバフェット流投資術! 未曽有の金融危機に最適の投資法! 100年に一度の経済危機は100年に一度の買いの大チャンス! 売られ過ぎた超優良銘柄を探せ! バフェット流の「堀」を持つ優良企業の発掘法 「堀」のある売られ過ぎの優良企業でポートフォリオを埋め尽くそう! 今日の変動の激しい市場で利益を上げるためには、ライバル企業の圧力や追い上げがあっても業績を伸ばし続けている企業に投資するのが必須の条件となる。しかし、現在の好調を何年も先まで維持できるような企業を見つけるには一体、何をすればよいのだろうか。 この答えは、その企業が競争における優位性を確立していること、つまり、ウォーレン・バフェットによって広まった経済的な「堀」を持っているかどうかということである。中世では城の周りの堀が敵の侵入を食い止めたように、経済的な堀はその企業に高い利益率を保証し、競合他社からの攻撃を食い止める役割を果たしている。もし堀のある企業を見つけてその企業の株を適正な価格で買うことができれば、堅実な企業ばかりから成るポートフォリオを作ることができ、株式市場で成功する可能性は飛躍的に高まるだろう。 独立系投資リサーチのトップ企業であるモーニングスターで、株式リサーチ部門のディレクターを務める著者のパット・ドーシーは、本書でウォーレン・バフェットが実践しているこの実績のある手法を分かりやすく紹介し、それを投資にどのように応用すれば、成功確率が高まるかを明らかにしている。 ドーシーは、経済的な堀が素晴らしい長期的な投資先を教えてくれる理由を懇切丁寧に説明したあと、堀をもたらす4つの要素である、1無形資産(特許やのれんなど)を持っている、2コスト的な優位性に優れている、3顧客に他社製品に乗り換えることを躊躇させる、4ネットワーク経済――について検証している。そして、堀についてしっかりと理解できたあとに、次は侵食されていく可能性のある堀の見分け方(優良企業でなくなる可能性を秘めた企業)や、堀の優位性を築くために重要な役割を果たす業界の構造、そして堀を築く(または壊す)ことができる経営陣の有能さ(または無能さ)についても詳しく述べている。 また本書では、株価の評価についてもすぐに役に立つ方法を伝授してくれている。というのも、幅の広い堀を持っている企業を見つけて投資しても、その買値が高すぎれば良い投資にはならないからである。このことについては有名企業を例に挙げて具体的に説明している。 バフェットが提唱した「堀」はけっして新しい概念ではないけれども、本書を読めば、今日の投資家でもこの素晴らしい投資法を自信を持って実践することができるようになる。堀こそが投資分析ツールの欠かせない重要な要素であることが理解できれば、この手法を使って、高いリターンを上げる銘柄だけであなたのポートフォリオを埋め尽くすことができるだろう!
  • 相場で負けたときに読む本 実践編
    3.5
    あなたが本当に“勝者”であるならば、本書を読む必要はまったくありません。 例えば、喜怒哀楽。人間としてこの世に生を受けた以上、誰しもが持っている感情です。自分に都合の良いことが起こればうれしい。不都合なことが起これば腹立たしい。その場その場の状況に応じて自分の気持ちを表に出すことは、至極、普通のことと言えます。しかし、こと相場に関して言えば、“感情”は邪魔以外の何者でもありません。どうしてなのか、その理由がわかりますか? 例えば、過去の経験。それをもとに、私たちは“今”を生きています。過去の経験は私たちの“参考書”とさえ言えます。しかし、こと相場に関して言えば、参考になるはずの“過去の経験”がトレーダーの“お荷物”になってしまうこともあります。どうしてなのか、その理由がわかりますか? 感情や過去の経験以外にも、トレーダーの足を引っ張る要因は数多く存在します。小さな損失を許容できない気持ち、勝率100%を目指してしまう気持ち、懐疑心の欠如、有頂天、準備不足、統計的戦略の欠如、ルール破り、オーバートレーディング……。数え上げれば切りがありません。それらの要因を、私たちは“負けたとき”にはじめて痛感するのです。しかし、多くの場合、痛感しただけでおしまい。ときが経つにつれ痛みを忘れ、いずれまた同じ過ちを繰り返します。そして、抜け出すことのできない敗者という名の“アリ地獄”へとはまっていくのです。 あなたが本当に“勝者”であるならば、本書を読む必要はまったくありません。しかし、負けているのであれば、ぜひ本書を手にしてみてください。あなたがなぜ負けているのか。思い当たることがきっと書かれているはずです。「そうだったのか」とあなたが思ったこと、それがあなたにまつわる「悪しき習慣」です。まずは、自分自身の悪しき習慣を知ってください。そして、悪しき習慣を知ったら、次にそれを排除してください。たったこれだけのことで、あなたの成績は見違えるほど良くなることでしょう。
  • 相場で負けたときに読む本 真理編
    4.5
    なぜ、勝者は負けても勝っているのか? なぜ、敗者は勝っても負けているのか? 敗者は何故負けてしまうのか。勝者はどうして勝てるのか。10年以上勝ち続けてきた現役トレーダーが相場の“真理”を詩的に紹介。 負けたトレーダーが破滅するのではない。 負けたときの対応の悪いトレーダーが破滅するのだ。
  • 相場の黄金ルール
    完結
    1.0
    本書はテクニカル・アナリストでコンサルタント業を営んでいるエド・カールソンが、かつて相場評論家として人気を博したジョージ・リンジーの相場観測手法を詳細に解説した“GeorgeLindsayandTheArtofTechnicalAnalysis”の邦訳である。リンジーは30年以上にわたりニュースレターなどを通じて相場解説を行っていたが、最後まで本人の分析手法の詳細については明らかにすることなく、1987年にこの世を去った。しかしリンジーの手法には今もって価値があると考えたカールソンは、リンジーの死後20年以上たったあともさまざまな手段で資料を集め、研究を行った。カールソンがその集大成として、リンジーのテクニカル分析について平易な解説を試みたのが本書である。  さて、カールソンの目論見どおり本書の内容は極めて簡単であるし、ここで解説されていることは、伝統的なテクニカル分析の最終形のひとつと言っても良いトム・デマークの分析手法(デマークの手法はブルームバーグの公式テクニカル分析に採用されている)とかなり重なるものが見られる。このことからも分かるように、テクニカル分析を行う人にとって、リンジーの手法が不変的な価値を持つとカールソンが考えたことは的を射た考えだと言える。  さらに、デマークの手法の複雑さに比較すれば、相場の上げ下げの形状と日柄のカウントに限定されたリンジーの手法は単純明快で分かりやすく、個人投資家の方が取り組むにはリンジーの手法のほうが敷居が低い。洗練されてはいるが、多くの場合においてコンピューターの助けが必要になるデマークの手法と比べ、リンジーの手法は手作業で分析が可能だからだ。  ところで、一般に「技術」とは、その分野の体系的な知識を習得すれば、だれもが同じ結果を手にすることができるものを言う。もしだれでも等しく望むものを手にし、意図したものを再現することができなければ、「技術」とは言わないのである。したがって、技術体系は複雑であるよりも単純であるほうが良いし、背景の理論についてもつまびらかにされている必要がある。その意味では、いにしえのものが不変的な価値を持つということは、技術の世界では十分にあり得ることなのである。
  • 相場の上下は考えない「期待値」で考える株式トレード術 ──サヤ取り投資が儲かる理由
    3.0
    ◆投資家は「何」をする必要があるのか? 投資で利益を出すにあたって、「上がる銘柄を当てる」「下がる銘柄を当てる」という、予測的な側面を重視する投資家の数は多いことでしょう。 確かに、当たれば大きな利益を手にすることが可能です。しかし、「たられば」である以上、そのやり方では、いつまでたってもイチかバチかのギャンブル的な要素が漂う世界から抜け出すことはできません。 相場の流れは誰にもわかりません。わからないということは、予測してもあまり意味がないということです。 それではいったい、私たち投資家がすべきことは何なのでしょうか? 答えを先に言うと、正しい行動を取ればいいのです。具体的には、期待値がプラスになるような優位性のある行動を取らなければなりません。「勝てるかもしれない」という運の要素を取り除いて、純粋に確率論で物事を判断する必要があるのです。 ◆値動きに翻弄されないサヤ取り投資 サヤ取り投資とは、値動きの似た2銘柄について、「買い」と「売り」を同時に行い、その2銘柄の価格差(サヤ)の伸縮から利益を狙います。このように「買い」と「売り」を同時に保有することを「両建て」と呼び、総称して両建て売買と呼びます。サヤ取り投資は、まさしく「買い」と「売り」を両建てするものです。 両建するので、株価が上がろうが、株価が下がろうが、損益には影響しません。どう動くのかわからない値動きをシャットアウトしたところは、サヤ取り投資の大きな特徴であり、ほかの投資手法には見られない優位性と言えます。 さらに、サヤ取り投資を実践するうえで重要なことがあります。それは、ペアにした2銘柄のサヤの推移を見ることです。このサヤの推移には、いくつかの特徴的な法則性が存在します。大きくは、以下の2パターンに分かれます。 ◎平均回帰 ◎平均乖離 この2つの法則性に合わせて、2銘柄をセットのペアにしてポジションを作ります。サヤの推移の法則性を理解し、利用することによって、確率的に勝ちにつながりやすい場所が見えてくるのです。 ◆ペア銘柄の関係性&ボリンジャーバンド&サヤ移動平均線でサヤの動きを見る 「平均回帰」では、値動きの似た2銘柄(相関性の高い2銘柄)のサヤが異常値かどうかに注目します。異常値はボリンジャーバンドで見つけます。 「平均乖離」では、サヤが一方向に推移している同業種のペアを選んだうえで、サヤ移動平均線付近のサヤの動きに注目します。 いずれも、見るべきものはサヤの動きであって、株価の上下ではありません。だからこそ、株式市場に大きな変動があったとしても、安定した利益を狙うことができるのです。 世界三大利殖のひとつとも言われているサヤ取り投資は、プロ投資家たちも使っている、サヤの周期に注目した統計学を用いた投資手法です。今まで、株価の上下に惑わされてきた人にほど、実践していただけたらと思います。
  • 相場心理を読み解く出来高分析入門 ──アームズ・インデックスによる勝利の方程式
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    TRIN(アームズ・インデックス)による勝利の方程式 「投資で成功するカギ(もしあればの話だが)とは、感情的にならずにいられる能力だ。そのような態度は、自信を通じてのみ達成される。自信は知識によってのみ得られる。知識は研究やたゆまぬ努力、経験で手に入れることができる。本書は、私が30年間に培った知識と経験を伝授しようとするものだ」(イントロダクションより)。 リチャード・アームズ氏がその革新的な理論を発表してから、市場に対する投資家の見方は変わった。彼のテクニカル分析技術には巨大なインパクトがあったためだ。その証拠に、出来高対応チャートは、一般に人気を得ているほとんどの株式・先物分析ソフトに採用されている。今やアームズ指数は、ウォール街で最も重要なテクニカル・ツールのひとつになっているのだ。 アームズ氏が説得力あふれる言葉で語る、主要投資戦略についての考察を読み進むめば、今、最も信頼されている長期予測手法である出来高分析が、だれにでもマスターできる。この分析方法は「値動きの理解には出来高が非常に大きな役割を果たす」というアームズ氏独自の理論に基づいたもの。出来高は市場の感情に影響されていることを教えてくれる方法である。ほかにも、「出来高対応チャートと『パワーボックス』の意味」や「EMVや出来高調整済み移動平均(VAMA)とその未発表情報」など、トレーディングに関する様々な原理がわかりやすく紹介されている。 簡潔な分析手法とユニークなアプローチによって発明された、洗練された投資戦略は、相場の素人が読んでも理解できるものだ。投資を経験した方になら……。その効果は言わずともわかるだろう。
  • 損切りか保有かを決める最大逆行幅入門  ──トレーディングの損失を最小化するリスク管理法
    完結
    -
    成功するトレーダーには危険な損失水準を感知する「第六感」というものが備わっている。だが、その直感が外れたとしたら?  あるトレードで大きな損失が予測されるとき、単なる推測を超え、その損失点を正確に見積もる技術が必要になる。とはいうものの、損失点を正確に見積もること――つまり、損失量を定量的に測定すること――は可能なのだろうか。答えはイエスである。そして、それを可能にしてくれるのがMAE(最大逆行幅、MaximumAdverseExcursion)という概念である。この画期的なリスク管理法は、トレーディングの意思決定を行う前に損失点を特定することで、悲惨な結果を避けることを可能にするものだ。この強力なトレーディングツールを、MAEの開発者であり『テクニカル・アナリシス・オブ・ストック・アンド・コモディティーズ』誌のテクニカルエディターでもあるジョン・スウィーニーが本書で初めて明らかにしている。  MAEによる損失点の測定を成功させるための鍵は、市場が規則正しい動きをしているかどうかを見極めることである、とスウィーニーは言う。仕掛けのポイントからの値動きを測定しチャート化することで、一定の期間にわたって規則正しい値動きが存在するかどうかを素早くかつ簡単に見極めることができる。そして値動きに規則性やパターンが存在すれば、それをトレードに利用することができる。トレードで重要なのは、値動きが自分のトレードに対して順行しているのか逆行しているのかを見極め、いずれの場合であっても次に起こることを予測できる信頼のおけるシステムを持つことである。単なる推測を統計学に置き換えることで、損切りポイント(プロテクティブストップ)や利食いポイントを客観的に求めることが可能になるのである。 トレーダーたちは定量化された最小限のリスクで大きな利益を手に入れるためのエッジを常に探し求めている。しかし、そんなエッジを手に入れることはたやすいことではない。このMAEの総合ガイドはそんなエッジをあなたに与えてくれるものだ。 以下が本書の内容である。 ●MAE(最大逆行幅)、MinFE(最小順行幅)、MaxFE(最大順行幅)の定義と算出法 ●MAEのグラフ化――データの収集、度数図、損切りサイズ ●必要資金額の決定――資産の保全とドローダウン ●損切り水準別利益――利益のトレードオフ、利益曲線 ●ボラティリティの変化による影響――微調整、レンジやボラティリティの変化に伴う損切り水準の変更 ●トレード管理――ポートフォリオ化の影響、日々の管理  本書は計算例や実例が豊富で、独自のチャート作りに役立つエクセルコードも充実しており、MAEを効果的に使って利益を出すための方法を指南する決定的ガイドになっている。 ジョン・スウィーニー(JohnSweeney) ノースウエスト銀行持株会社であるシーファースト・バンキング・コーポレーションの元分散投資部門部長。『テクニカル・アナリシス・オブ・ストック・アンド・コモディティーズ』誌のテクニカルエディターで、自らもトレーディングを行っている。
  • 続高勝率トレード学のススメ ── 自分に合ったプランを作り上げることこそが成功への第一歩
    完結
    3.5
    トレードをギャンブル以外の何物でもないと思う人が少なくない。また、そう感じているトレーダーも多い。しかし、毎年、毎月と連続してトレードで利益を上げるトレーダーがいるのも事実だ。どんな方法を使っているのか?それは、トレードからギャンブル要素を除く方法を身につけたのだ。それは、「自分に合うように考え抜いて作成されたプランを使ってトレードすることで達成される」とマーセル・リンクは言う。リンクは本書のなかで、トレードのあらゆる側面――トレード機会の発見、タイミング、ポジションサイズの決定、手仕舞いの時期、リスクの調整方法など――を改善し、ギャンブル的な要素にほとんど頼らない確かなゲームプランを作成し実行する方法を示している。 リンクは、大成功を収めた前書『高勝率トレード学のススメ』(パンローリング)で初めて明らかにした戦略をもとに、市場で勝つ決め手は、計画を立て、一定の状況への対応策を前もって用意しておくことだと述べている。これこそがまさにゲームプランの役目なのだ。トレードでは単純に買ったり売ったりするのではなく、いつ、なぜそうするかを知ることが肝心だ。リンクは理解しやすい簡明な表現でゲームプランのメリットを説明している。そして最高のトレードを選び出し、トレードを監視し続けて手仕舞いし、過剰トレードを避け、集中力を維持して資金に見合ったトレードを手掛け、市場の動きに備え、最終的に売買からギャンブル要素をなくすためにプランがどんな点で役立つかを示している。 リンクは、20年のトレード経験のなかから数多くの具体例を挙げている。そこには成功したトレードだけでなく失敗も含まれ、あなたはその失敗から学び、その過程でトレードの腕前を磨くことができるだろう。 マーセル・リンクは本書のなかで、成功に導くゲームプランの作成と実行方法を示すことによって、読者がトレーダーとして進歩するのを後押しする。本書では、市場が終了したあとにどんなことを検討・決定して翌日のトレードに備えたらいいか、利益を増大させるにはどのように仕掛け・手仕舞い戦略を定めたらいいかが詳しく説明されている。またトレーダーが市場の動きやそれへの対応方法についてのシナリオを作成すべき理由も検討されている。 マーセル・リンク(MarcelLink) 1988年からトレードに従事。過去20年間ニューヨーク金融取引所やニューヨーク綿花取引所のフロアで先物をトレードし、商品先物ブローカー会社(リンク・フューチャーズ)を創始者であり、コモディティ・プール・オペレーターを務め、大手デイトレード会社数社で株式のデイトレードを担当した。現在は独立のトレーダーとして大半の株価指数先物を手掛けている。コンサルティングにも応じ、2008年からセミナーにも力を入れている。
  • 続マーケットの魔術師
    完結
    4.0
    目次 第1部株式トレーダーたち 第1章スティーブ・クラークSteveClark」 うまくいくことを増やし、うまくいかないことは減らして、損失年はゼロ、年平均は一九・四%を成し遂げた「高卒のヒーロー」 第2章マーティン・テイラーMartinTaylor 高ベータ銘柄の買いで年平均二二%のリターンを上げ、“ロシア皇帝は裸の王様”と見破った「ロングオンリーのマネジャー」 第3章トム・クローガスTomClaugus 価格は平均回帰するという信念からエクスポージャーを自在に操り、年平均複利一七%をたたき出す「生まれながらのコントラリアン」 第4章ジョー・ヴィディッチJoeVidich ヘッジファンド業界で上位一%のリターン・リスク比と、年複利平均一八%を達成した「損失を刈り取る名人」 第5章ケビン・デーリーKevinDaly バフェットをマネながら自宅で一人で運用し、一二年間で資産を九倍、年複利平均二〇・八%を樹立した「ほぼロングオンリーのバリュー投資家」 第6章ジミー・バロディマスJimmyBalodimas トレードの常識を無視して、垂直に近い上昇での空売りを好む「シュワッガーお墨付きの絶対にマネをしてはならない直感トレーダー」 第7章ジョエル・グリーンブラットJoelGreenblatt グレアムとバフェットの徹底研究から「魔法の公式」を編み出し、年複利平均五〇・〇%という驚異のリターンを誇る「バリュー投資のカリスマ」 第2部グローバルマクロ戦略のトレーダーたち 第8章コルム・オシアColmO'Shea ファンダメンタルズ分析から今起きていることに気づき、低リスクで年複利平均一一・三%を実現した「ソロスの弟子」 第9章レイ・ダリオRayDalio ファンダメンタルズに基づいたシステムトレードで、年複利平均一四・八%を成し遂げた「間違いが大好きな天才」 第10章ラリー・ベネディクトLarryBenedict 三振を何回しても、最大ドローダウン五%で年複利平均一一・五%を達成した「リスクマネジャーの鑑」 第11章スコット・ラムジーScottRamsey  〇・一%のリスクで年次損失ゼロ、年間複利一七・二%のリターンを上げた「小心な理系の裁量トレーダー」 第12章ジャフリー・ウッドリフJaffrayWoodriff ボラティリティの高低に合わせてポジションサイズを調節し、システマティックなアプローチで年平均一一八%を誇る「大衆が嫌いなトレーダー」 第3部マルチストラテジーのトレーダーたち 第13章エドワード・ソープEdwardThorp ディーラーをやっつけた手法で月間勝率九八・七%、年平均複利リターン一九・一%を記録した「カジノ出禁の革新的数学博士」 第14章ジェイミー・マイJamieMai 市場の隠れた非効率性に目を向けてサブプライムローン危機で大儲けし、年平均四〇%を樹立した「柔軟性に富む巨人」 第15章マイケル・プラットMichaelPlatt 裁量戦略でもドローダウンは五%以下、年平均複利リターン一四%を実現した「お金を失うのが嫌いなリスク管理の達人」 結論――マーケットの魔術師による四〇の教訓
  • ゾーン ──相場心理学入門
    完結
    4.4
    恐怖心ゼロ、悩みゼロで、結果は気にせず、淡々と直感的に行動し、反応し、 ただその瞬間に「するだけ」の境地、つまり、「ゾーン」に達した者が勝つ投資家になる! さて、その方法とは?究極の相場心理を伝授する! マーケットについてよく知っている投資家はいるだろう。買い時、売り時、有望株を識別する優れた分析手法についてもよく知っている投資家はいるだろう。しかし自分自身についてよく知っている投資家はどれだけいるだろうか? たとえ非常に鋭敏な分析力があり、かなり意欲的で、幅広く奥深い知識があったとしても、決断力に乏しく失敗を恐れていては、再起不能のミスを犯してしまう可能性が常にあるのだ。実際、多くの投資家がトレードやマーケットの本質について誤解と矛盾した信念を抱いている。そのため客観的な集中力を維持できず、的確な執行に不可欠な自信がなくなってしまい、トレードに悪戦苦闘してしまう。 そして、その結果はどうか。大半の投資家がトレードを始めてから1年以内に、資金の全額か、あるいは大部分を失ってしまうのだ。 マーク・ダグラスはトレーディング・ビヘイバー・ダイナミクス社の代表を務め、金融業界の有力者や大手企業から広く尊敬を集めているトレードのコーチである。約20年間にわたって、多くのトレーダーたちが自信、規律、そして一貫性を習得するために、必要で、勝つ姿勢を教授し、育成支援してきた実績がある。 ダグラスにとって、トレードで成功を収めるカギは、網羅されたマーケット分析や最新型の「システム」ではない。投資家自身の心理の強化にある。そしてそのためにはトレードを確率的視点から考察し、適切な中核的信念を取り入れて「勝者の心構え」を持つ必要があると主張する。「ゾーン」状態に達したトレーダーは、マーケットが次にどうなるか知る必要はないし、気にしない。「自分」が次にどうしたよいか知っているのだ。そこには決定的な違いがある。 本書では、投資家がトレードで一貫した結果を出せない隠された理由を明らかにし、奥底に潜む心の習性がもたらす障壁を乗り越えるため、実践的なプロセスが提示されている。ダグラスはマーケットの神秘に挑戦し、見事にひとつひとつそれを明確にした。すべての株式トレードを支配する「不確実性の原理」を本書から理解すれば、ランダムな結果を大局的に見て、リスクの本当の現実を受け入れられるようになるだろう。 本書から、マーケットで優位性を得るために欠かせない、まったく新しい次元の心理状態を習得できる。「ゾーン」の力を最大限に活用し、大きく飛躍してほしい。 著者紹介 マーク・ダグラス シカゴのトレーダー育成機関であるトレーディング・ビヘイビアー・ダイナミクス社の社長を務める。商品取引のブローカーでもあったダグラスは、自らの苦いトレード経験と多数のトレーダーの間接的な経験を踏まえて、トレードで成功できない原因とその克服策を提示している。最近では大手商品取引会社やブローカー向けに、本書で分析されたテーマやトレード手法に関するセミナーや勉強会を数多く主催している。著書に『規律とトレーダー』がある。
  • たすFX ──脱・受け売りのトレード戦略
    -
    本書『たすFX』は、負の引力に打ち勝つためにどうすればよいのかを解説したものです。具体的には、何らかのアイデア(=条件)を売買サインに足していくこと、つまり“受け売りではない独自のトレード”を実現するためにどうすればよいのかを紹介しています。主に以下の内容になっています。 ◎どういう条件を足していけばよいのか、実際の検証結果から皆様のトレードのヒントになりそうなものを選んで紹介 ◎自分のアイデアが通用しそうかどうかを、実戦前に試す(=アイカスタムで表現する)方法を紹介  本書ではメタトレーダーを使って検証していますが、アイデア自体はFXだけではなく、株式や先物などでも使えるものです。  「足し算の発想」をするだけで世界が広がることをぜひ実感してください。そして、自分流にカスタマイズして(=自分のアイデアにして)、あなただけの売買システムを作ってみてください。 【本書の特長】 チャートパターンを足したエントリー法、他通貨という概念を足したエントリー法、利益確定・ロスカットを足したエグジット法、売りと買いでパラメータを変える方法など、9つの検証アイデアを紹介 本書で紹介している各プログラムはダウンロード可能 エントリーやエグジットの定型文もダウンロード可能だから、誰にでも簡単に検証できる 長期間のヒストリカルデータの取り込み方法を紹介 外部から取り入れたインディケータを、iCustom関数を使って自分で変身させる方法を紹介 【本書を読んでほしい人】 EAの自作はできたものの“使える”システムにならない人 人マネではない独自のEAを作りたい人 まだ日本に上陸していない海外のインディケータをEAにしたい人 EA改造のヒントやアイデアがほしい人 検証の幅を広げたい人 島崎トーソン メタトレーダーが日本に登場する27年前の1981年に、埼玉県で生まれる。大学在学中に世界を放浪したため、大学を8年で卒業。2011年よりWestVillageInvestment株式会社に入社。現在、独自のFXのシステムを開発し、“親友”であるMT4で自動売買を行い、トレード力を磨く。機関投資家へシステムをレンタルするまで成長する予定である。夢は旅人投資家。
  • ターナーの短期売買入門 ──3日から3週間で最大の利益を手にする法
    3.0
    全米有数の女性トレーダーが奥義を伝授! 自分に合ったトレーディング・スタイルでがっちり儲けよう! 同じ銘柄を何年も持ち続け、ひたすら待つ。そんな投資法にあきあきしていませんか? トレーディングに精通している著者が、短期トレーディングに必要なノウハウのすべてを手解きします。保有すべき銘柄を、保有すべきタイミングで保有し、数カ月間、数週間、ときには数日間でトレードを完結できるようになります。ターナー女史による明確なアドバイス、分かりやすい説明、参考になるチャートが満載されている本書を読めば、初心者のあなたでも短期トレーディングという儲けるには最高の世界ですぐにスタートできます。 本書は、トレーディングのあらゆるプロセスでどう判断・行動すべきかを解き明かしてくれる実践的な本です。自分のポートフォリオをコントロールし、ずっと夢見ていた「お金に不自由しない生活」を手に入れることができるのです。さあ今日から、トレードのプランを立て始めましょう! 本書で書かれている内容とは…… ・スイングトレード(2~5日)とポジショントレード(4~6週間)で最高の利益を得る方法 ・最高の銘柄を見つけるために各セクターをモニターする方法 ・短期トレーダーとして成功するために必要な「成功をもたらす考え方」を身につける方法 ・インターネット接続からオンラインブローカーの選択まで、トレーディング環境を整える方法 ・トレードのエントリーとエグジットに最適な状況を見極める方法 ・上昇トレンドと下降トレンドの「スイートスポット」をとらえて儲ける方法 ・リスク・リターン・レシオを考えて、損失を最小化し、利益を最大化する方法
  • タープ博士のトレード学校 ポジションサイジング入門 ──スーパートレーダーになるための自己改造計画
    完結
    3.8
    本書では、読者にトレーディングをビジネスととらえさえ、企業経営者の立場でトレーディングにアプローチするように養成していく。つまり、現実を見据え、体系的かつ情熱的にトレーディングに挑む姿勢を養うということである。何十年にもわたる経験をシステムとして確立することで、すべての人にマーケットの達人への道を切り開いたのが本書である。 マーケットの達人になるために必要な要素とは、 ■トレーディング心理の完全理解 ■ビジネスプランであるトレーディングの手引書の作成 ■自分のニーズとスキルに合ったトレーディングシステムの開発 ■自分の目標を達成するためのポジションサイジング戦略の作成 ■過ちを最小限に抑えるための自己監視 本書でタープが投げかけるさまざまな質問に答えることで、トレーダーになることについて、トレーダーであることについて、トレーダーとして成功することについて、あなたには真剣に考える機会が与えられるだろう。 スーパートレーダーになることで経済的かつ個人的に得られるものは、小さな建物をひとっ飛びできるような感覚が得られることだ。ほとんどの人が失敗する分野で成功するための公式を本書で学んでもらいたい。スキルレベルとは無関係に、どんなレベルの人にも適用できる公式がここにはある! タープが本書で繰り返し強調してきたことである、目標を明確に定めてそれを達成し、大局を理解し、非生産的な思考に打ち勝ち、ポジションサイジングをマスターすれば、どんな市場であろうとも、平均を上回る利益を上げるという夢を現実のものにできる。 タープの知識、大局観、戦略的テクニックはいまやトレーディングの世界では伝説となっている。スーパートレーダーへの道は本書を手に取り、タープが言わんとすることを理解し、実践することが一番の早道である!
  • ダウの犬投資法 ──プロにも株価指数にも勝つ「単純」戦略
    -
    株はインフレに強い。 しかし、投資信託も平均株価も低迷しているのでファンドには頼りたくない……。 自力で珠玉の株に長期投資をしたい人のための1年に1回10分でできる銘柄スクリーニング法! 大型割安株のポートフォリオ 達人たちに学ぶ銘柄選択術 50万円の資金から始められる低リスクで高リターンな投資戦略を 3つの基本パターンで紹介 米国のトップマネジャー、マイケル・オヒギンズが本書初版を上梓したのは1991年。投資界の“常識”を覆すその内容に、多くの人々が衝撃を受け、本書は瞬く間に全米ベストセラーとなった。事実、その手法は、多くのインターネット情報サイトや投資信託に採用され、運用総額200億ドルにもおよぶ産業を生み出している。 その投資理論は単純かつ明快だ。投資リスクの低い「世界的大企業」30銘柄で構成される「ダウ・ジョーンズ工業株価平均」、通称“ダウ”から配当利回りの高い出遅れ銘柄を定期的に選び、投資してゆく「逆張り戦略」である。この単純戦略によって、5000ドルの元手しかない個人投資家でも、95%の確率でプロの株式ファンドマネジャーを超越する成績を上げられるというのだ。 よく株式投資の専門家は、自らの値打ちを高めるためか「投資は一般人の手に負えないほど複雑な分野である」という固定観念を植えつけようとする。しかし、本書では「投資では単純さが複雑さをしのぐ」ことを何度も実証している。 また効率的市場仮説の信奉者は「長いものには巻かれろ」とばかり平均株価を買うことを提唱する。しかし、本書では、平均自体が低迷してしまえば「平均と同じ成績を上げても破産する可能性がある」ことを指摘している。事実、本書で紹介しているポートフォリオは、ダウが36.2%のマイナスを記録した72~73年にプラス15.8%ものリターンを上げているのだ。 原書は初版を改訂した99年版である。しかし、その後も米国の多くの投資家に読まれ、支持されているのはなぜだろうか。まずは本書を一読していただき、後に「Dogs of the Dow(ダウの犬)」と呼ばれた基本戦略(1銘柄・5銘柄・10銘柄の3パターン)が、プロ(投資信託)や株価指数を相手に総じてどのような成績を残しているか検証してみてほしい。
  • ダンドー ──低リスク・高リターンのインド式テクニック
    4.0
    経済危機はチャンス! 「バリューの種は不況で芽生える」 グジャラート語の「ダンドー」とは「最小のリスクで最大の利益を求めること」 バフェットのバリュー戦略を一歩進めた革新的手法 究極のバリューのバイブル登場 ほとんどの投資家は、高い利益率を得るためには大きなリスクをとらなければならないと言われてきたのではないだろうか。もちろん、画期的なバリュー投資戦略を採用したベンジャミン・グレアムやウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガーたちは、リスクを最小化しながら堅実に利益を積み重ねることができるということを証明してきた。本書で紹介する「ダンドー手法」とは、バフェットたちが成功した手法からさらに一歩進めて、リスクを最小化しながら、リターンを最大化するという革新的な方法である。 ダンドー(Dhandho)を本来のまま訳すと、「富を創造する努力と挑戦」となる。本書では、著者のモニシュ・パブライがインドの辣腕ビジネス集団であるパテルによる資産配分の枠組みを個人のバリュー投資家が模倣して、株式市場に適用する方法を明らかにしていく。インドのグジャラート州出身のマイノリティであるパテルは、1970年代にわずかな資金を手にアメリカに移住し始めた。彼らは現在、全米で400億ドルのモーテル資産を保有し、年間7億ドル以上の税金を納め、約100万人の雇用を創出している。 このどこからともなく現れた貧しいマイノリティグループが、一体どのようにして巨大な資産を築くようになったのだろうか。その答えは、ビジネスに対する彼らの低リスク・高リターンのアプローチに隠されている。本書では、偶然にもグレアムやバフェットのやり方と酷似している彼らの手法を使って、個人投資家でもできる株式市場で高リターンを上げる方法を紹介する。 パブライが運営するヘッジファンドであるパブライ・インベストメント・ファンドは、すべての総合株価指数を上回るだけでなく、全ファンドの上位1%に入る成績を常に収めている。1999年にこのファンドに投資した10万ドルは、2006年には65.9万ドル超の価値になり、これはすべての手数料と経費を引いて、年リターンが28%を超えていることを意味している。パブライは本書で、バフェット、グレアム、そしてマンガーの手法のなかから個人投資家でも応用でき、すぐにでも利用できるアプローチ方法を紹介している。投資の天才たちの伝説的な投資戦略とパテルの経営ノウハウを合わせれば、個人投資家が自身の投資成績を大きく向上させ、なおかつ市場平均やプロの投資家にも打ち勝つことができるようになるだろう。 また「堀を持ったビジネスに投資する」「裁定取引にこだわる」「成功者をマネたビジネスに投資する」などの章では、低リスク・高リターンのダンドー投資に必須のコンセプトが楽しみながら学べるように紹介されている。
  • チャートで見る株式市場200年の歴史 ──マーケットのサイクルとアノマリーを図説解説
    -
    市場の節目には目を通す「座右の書」! ウォール街は、表面的には常に変化している。しかし少し掘り下げれば、ちょっと した出来事や興味深い現象がほぼ毎日起こっては消えていくだけで、本当に重要なことは長い年月を経ても変わらないことがすぐに分かるだろう。実際、今日金融界で起こっていることは歴史のなかで何度も繰り返し起こっており、そのときを基に作成された金融チャートにサイクルやトレンドとしてとらえられている。そこで、これらの チャートを正しく理解すれば、今日のマーケットが今後どのように動いていくかはっきりと分かり、最高の投資判断が下せるようになる。 優秀なマネーマネジャーで金融コラムニストとしても尊敬を集めるケン・フィッシャーはこの重要性を理解し、本書を復刊させた。信頼できるこれらのチャートの多くは現代の金融市場のスナップ写真で、株価が売り上げや収益、配当、キャッシュフロー、資産などといかに密接に関連しているかを示している。それ以外にも、20世紀初期当時のチャートや、それよりも古いチャートなども紹介されている。各チャートには、フィッシャーが視覚化と呼ぶ説明が添えられており、チャートの由来や歴史的 な重要性、そして何より重要な今日のマーケットとどのような関連があるかが分析さ れている。 株式市場で利益を上げるためには一過性の動きにではなく、単純なステップに集中することがカギとなる。あらゆる事例をチャートして初心者でも分かるように視覚化 し、それに添えられた情報がいっぱい詰まった説明はチャートのどこに注目すればいいのか、なぜそのことが重要なのかを教えてくれる。また、「ウォール街のワルツ」と呼ばれる高度に調整されたダンスに対する新たな見方と、投資に関する詳細かつ不朽の洞察がすべての投資家にとって金言となっている。これらは毎日の投資活動を格段に向上させてくれるだろう。 「ウォール街のワルツ」は、戦争や革命や不況やインフレを乗り越えて200年以上続 いている。バブルと崩壊のサイクルを繰り返しながら独自のリズムで世界中を駆け巡っているのだ。もしワルツを踊りたいのなら、本書に掲載された90枚のチャートが実践的な指針となってくれるだろう。そして、明日でも10年後でもかまわないが、投資家たちが熱狂やヒステリーやパニックに陥っているのを見たら、本書を取り出してそのときの状況とその後市場はどのように歩んで行ったかをじっくり研究すればよいだろう。本書は市場の節目節目で読み返せば、確実な水先案内人になってくれるだろう。
  • 長期投資道 ──「勝者」のゲームを闘う法
    4.0
    揺れ動く影(株価)だけを見て、実体を把握することができるか。 影には必ず本体が存在する。さらに、影の揺らめきには実体を照らす光の存在も、忘れてはならない。株価も同じである。株式の価値と相場心理からなる株価は“影”なのだ。つまり、「株価を見て売買をする」だけでは、良い結果にはつながらないのである。 実体を知らないままに目先の利幅を狙えば、日々の変動に怯え、精神的にも資金的にも余裕を失い市場での道を見失いかねない。資産形成は一時的な作業ではない。長い時間をかけ、投資対象とマーケット、そして自分自身と向き合っていかなければならない。それが「長期投資道」だ。 将来のためにいまから資産を形成する。そして、時がきたらそれを活用し、豊かな人生をおくる。つまり「将来の自分は、いまの自分が支える」時代ということだ。 時間的制限のない個人投資家だからこそ、影をうつす実体の本質をじっくり見極めることができる強みがある。そして、いざ光の位置が変わったときにこそ、20年、30年続く超長期メガトレンドの恩恵をこうむるチャンスがあるのだ。 本書ではさらに、澤上篤人氏、竹田和平氏両名との対談も収録。マーケットで、その名を馳せる達人の投資哲学や投資手法をとおして、来たる将来を自分自身で守ることの意味を感じてほしい。
  • 使える売買システム判別法 ──確率統計で考えるシステムトレード入門
    4.7
    システムトレードで最も重要なのは、 「これまでの実績」ではない。 「これからの実力」を見極め、 “常勝チームの監督”になることだ。 システムトレードとは「売買ルールを決めて、それに従い、機械的にトレードをすること」。実際の相場を見ながら臨機応変に判断するのではなく、あらかじめ決めておいた条件がそろったら自動的に注文する手法である。 この手法であれば、注文に迷うことはない。また、コンピュータにプログラムをすれば、FX(外国為替証拠金取引)や株式、先物、CFD(差金決済取引)など多様な市場で、24時間全自動売買を実践することも可能だ。最近では、個人でも本格的な売買プログラムを組んだり、専門会社が作成した自動売買システムを手軽に利用したりできる環境が整ってきた。 ただし、システムトレードで成功するために重要なのは、単純に過去に“実績”のあるシステムを作成したり、利用したりすることではない。なぜなら、売買ルールがたまたま当時の値動きに合っていただけかもしれないし、単にパラメータ(変数)を過去データにこじつけただけかもしれないからだ。 では、そうした偶然性を排して、システムの真の実力を評価するためにはどうしたらよいか。そこで役立つのが「確率統計の知識」である。 本書では、信頼区間、仮説検定、T検定、二項分布といった手法から、システムの本質的な「リスク」と「リターン(期待値)」を推定する方法について紹介している。 ただ、確率や統計というと難解なイメージがある。そこで本書では、すべてエクセルの計算式で表した。読者はここで紹介された式を利用することで複雑な計算が簡単にできるだろう。 また、選び抜かれたシステムの能力を自分の「資産運用」に最大限に発揮させるためには、効率的な資金配分が課題となってくる。いわゆる「システムポートフォリオ」の作成だ。 そこで本書では、エクセルで最適なポートフォリオを求める手順についても言及し、許容リスクのなかで最高のリターンを期待できる組み合わせを探っている。 本書を利用して売買システムを選ぶ目を養い、理想のポートフォリオを構築してほしい。
  • 積立投資のすべて ──誰にでも始めやすい富裕の王道を徹底研究
    3.7
    目先の下落は怖いが(←積立ならむしろ大歓迎) 10年先の成長は信じている投資家必読の一冊 通常の投資では、保有する金融商品の価格が買ったときよりも下落していれば、 嫌な気分になるだろう。価値が下がり、“損”が出ているのだから当然だ。 しかし、月収の一部で買い続けるだけの「積立投資」なら、必ずしもそうではない。 むしろ相場がどんなに暴落しようが、たとえ元の値段に戻らなくても、 「ある水準」に戻れば大丈夫という安心感があるのだ。 本書では「ドルコスト平均法」とも呼ばれ、 富裕者の正攻法とされているこの投資スタイルの性質と活用法を 多角的な分析で浮き彫りにする。 古くて新しい投資の王道 「積立」の知られざる特徴を体系的に徹底究明 積立投資とは、定期的に、ある金融商品に、一定金額の投資を、長期に続ける方法である。例えば、毎月、株価指数に連動する投資信託に、3万円の投資を、10年間継続するというものだ。 一般には「ドルコスト平均法」と呼ばれる。確定拠出年金(日本版401k)の広がり(徐々にだが)や、投資信託にかかる手数料の低下、世界的な株価下落を受けて、近年注目されている投資スタイルだ。 次のことが当てはまる人に、積立投資は一考の価値があるだろう。 ・投資に興味はあるが、よく分からないし、損が怖い ・手元にまとまったお金はないが、定期収入はある ・目先、下落するかもしれないが、10年後の世界経済には楽観的だ ・老後のことも少しは考えておきたい その理由は、本書が論理的かつ詳細に解説してくれる。 もちろん、いつでも“万能”の投資法があるわけではない。積立投資にもデメリットはある。それも本書で再三指摘されているところだ。 メリットもデメリットも理解することで、適切な対処法、利用法が見えてくる。また本書でも触れられているように、それを補完する方法もある。 目先の下げにうろたえて、積立を途中であきらめてしまう投資家は多い。しかし、 本書を読めば、投資対象の将来的な成長に確信があるかぎり、この下げはむしろ“バーゲンチャンス”であり、歓迎すべきことであると分かるだろう。歴史を見るかぎり、たとえ日本株のバブル絶頂期に積立を始めたとしても黒字化の機会が何度もあるのだ。 最近では、長期投資家だけでなく、FXや先物のトレーダーのなかにも積立に関心をもつ人がいる。運用手段の分散化、ヘッジのひとつとなり得るからだ。しかも、一度設定してしまえば、管理に頭を使う必要がほとんどない。さらには、トレードの主な“軍資金”がすでに貯め込んだ「まとまったお金」であるのに対して、積立投資の軍資金は月給の一部など「これから受け取るお金」であり、種類が違う。 このように“全投資家必修”ともいえる積立投資の知られざる魅力を本書から理解し、長期的な資産形成に役立ててほしい。
  • テイラーの場帳トレーダー入門
    完結
    -
    元祖!場帳トレーダー “マーケットの魔術師”リンダ・ラシュキ激賞! ウィザードたちが競って読み漁った短期売買手法の奥義書 3日サイクルの全貌がついに明らかになる! 3日サイクルの短期売買手法! 伝説の「テイラーの手法」が半世紀以上の時空を超えて日本初上陸! 私のトレーディング手法やトレーディング哲学はジョージ・ダグラス・テイラーが考案した短期売買技術を基礎にしたものが多い。そのため私は短期売買の参考書として彼の著書『ザ・テイラー・トレーディング・テクニック』を読むことを多くの人に勧めてきた。まず、第15章の「アドバイス」を2~3回じっくりと読むこと。そうすれば、テイラーの言おうとしている主題を理解するうえで役立つと思う。――“マーケットの魔術師”のリンダ・ブラッドフォード・ラシュキ(『魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門』の著者) 1950年代、シカゴ商品取引所の穀物トレーダーが「場帳による手法(ブックメソッド)」という手引書を出版した。そのトレーダーこそが、本書の著者であり、今や伝説となっているジョージ・ダグラス・テイラー、その人である。テイラーは、穀物市場が3日サイクル(「買いの日」「売りの日」「空売りの日)で動き、そのサイクルは価格の上昇と下落を測定することで追跡可能だという確信を基に、穀物価格の個々の上下動を克明に記録し、その場帳(ブック)を常に持っていた。彼の手法のネーミングはこのブック(場帳)に由来する。穀物価格の上下動を場帳に記入するだけというこの単純な手法が現代の市場でも十分通用することは驚くべきことである。――ジョージ・エンジェル(『ウィニング・イン・ザ・フューチャーズ・マーケット』の著者) ジョージ・D・テイラー(GeorgeD.Taylor) 1950年代に活躍した穀物を中心とした伝説のフロアトレーダー。リチャード・ワイコフ、ジェシー・リバモアとほぼ同時代に活躍し、場帳によるブックメソッドで当時としては珍しい短期売買を行っていた。「買いの日」「売りの日」「空売りの日」の3日をひとつのサイクルとする「3デイトレーディング手法」を開発した。この手法は、「マーケットの魔術師」のひとりであるリンダ・ブラッドフォード・ラシュキやジョージ・エンジェルなどをはじめ、多くのウィザードやトレーダーに大きな影響を及ぼし、彼らの戦略や戦術の開発に貢献した。
  • 「敵」と「自分」を正しく知れば1勝1敗でも儲かる株式投資
    4.0
    「優れた手法を学べば儲かる」と信じている人はとても多いです。 確かに、良い手法を学べば、パフォーマンスの上がる確率は高まります。 例えば、ファンダメンタル分析によってお宝銘柄を発掘することは利益につながるひとつの方法です。 テクニカル分析でタイミングを見計らって市場に参加することも、 値動きを読むのが好きな人にとっては効果的なやり方でしょう。 ただ、ここでひとつ、ある疑問が出てくるのも事実です。 その疑問とは「同じようなやり方をしているにもかかわらず、 結果を出せる人とそうでない人が生まれてしまう」というものです。 優れたノウハウを手に入れることによって儲かるのであれば、誰がやっても儲かるはずです。 でも、現実には、そのようなことはあり得ません。 実は、儲けるためには、自分自身を正しく理解しておくことも求められます。 自分の弱みはどこにあるのか。自分はどういう失敗をしやすいのか。 そういうことを正しく理解していないと、どんなに優れた方法を手に入れたとしても、 その効果を享受することはできないのです。自身の弱点がノウハウの効果を打ち消してしまうからです。 手法は確かに大事です。でも、それ以上に大事なのは自分自身を理解しておくことなのです。 このことを踏まえて、本書では、以下の構成にしています。 【敵を知るための手法】 第1章:企業の本質的価値を算出するのに最適なグレアム流PERの紹介 第2章:バフェット流エクセレント・カンパニーの選び方を紹介 第3章:相場全体の分析をするうえで、知られていない割に重要性の高い指標を5つ紹介 【己を知るための手法】 第4章:自己分析のために必要不可欠な記帳について紹介 第5章:筆者が実際に行った自己分析と投資の改善を紹介 第6章:投資の奥義「勝ち逃げ」について紹介 己を知らずに良い手法を使っても、その効果は一時的なものになるでしょう。 でも、自分の弱みを理解したうえで、己に打ち勝つことができれば、継続的に手法の効果を実感できると思います。 もちろん、投資のパフォーマンスも劇的に改善できます。
  • テクニカル投資の基礎講座 ──チャートの読み方から仕掛け・手仕舞いまで
    5.0
    安きを買って高きを売れ! これこそが、一財産を築くための近道である。そうだろうか?
  • テクニカル分析の迷信 ──行動ファイナンスと統計学を活用した科学的アプローチ
    完結
    2.5
    科学的なテクニカル分析こそが未来を保証する ひとつのリサーチ手法として、テクニカル分析には重大な欠陥がある。それは、規律のない手法であることに原因がある。テクニカル分析をトレーディングに使える有用な知識体系として確立させるためには、厳密な観察科学に進化させる必要がある。この20年にわたって、学術雑誌などに科学的厳密さと客観的率直さを兼ね備えたテクニカル分析手法に関する数々の論文が発表されてきた。本書はこれらの論文の流れをくむものである。本書は2部からなる。第1部では、科学的なテクニカル分析を学ぶうえでの基礎となる方法論、心理学、哲学、統計学について解説し、第2部では、このアプローチを実際に使って、S&P500に対する6402個の買い・売りバイナリールールを25年にわたるヒストリカルデータで検証する。 本書では、科学的手法と近年になって開発された統計的検定を、テクニカルトレーディングシグナルの真の有効性を調べることに適用する方法についても紹介する。伝統的なテクニカル分析とは違って、過去の収益性を定量化・検証できる客観的ルールにのみ限定するこの新しいタイプのテクニカル分析を、その道のプロであるデビッ ド・アロンソンが詳しく解説する。 この新しい手法は特にデータマイニングによって発見されたルールやシグナルのパフォーマンス評価に焦点を当てたものである。優れた洞察力と実践上のアドバイス満載の本書を通じて、読者はこの新しい手法の全貌を理解することができるはずだ。本書の実験結果は、データマイニング(多くのルールをバックテストしてそのなかからパフォーマンスが最高のルールを選び出すプロセス)が価値のあるルールやシグナルの発見に役立つ効果的な手順であることを示しているが、データマイニングによって発見されたルールやシグナルの過去のパフォーマンスは上方にかたよるという特徴を 持つため、将来の収益性について妥当な推論を導き出すためには新しい統計的検定が必要になる。本書ではそういった統計的検定のなかから2つを紹介する。そのうちのひとつは本書ではじめて公表されるものである。 テクニカル分析を使って今日の市場をしっかり見極めたいと思うのならば、まずは これまでテクニカル分析の世界を支配してきた主観的で自己解釈的な伝統的手法を捨て、科学的および統計学的に有効なアプローチを受け入れることである。客観的観察 と統計的推論に基づく科学的なテクニカル分析はあなたのトレーディングを成功へと導く新しいテクニカル分析手法である。
  • ディナポリの秘数フィボナッチ売買法 ──押し・戻り分析で仕掛けから手仕舞いまでわかる
    5.0
    “黄金率”0.382、0.618が売買のカギ!押し・戻り売買の極意!  本書は、投資市場における「押しや戻り」を正確に当てるフィボナッチを基本したトレーディング手法を紹介したものである。この不思議な数値である0.382や0.618は、投資家として、またトレーダーとしてワンランク上を目指す者、どうしても現状の沈滞ムードを打破できない者にとっては絶大な力と啓示を与えてくれるだろう!  第1部では、強力な先行指標であるフィボナッチを利用した「ディナポリレベル」を活用するための基本原則となる「トレンド」や「方向」「値動き」についてジョー・ディナポリ流の定義をし、基礎をしっかりと固めることができる。 第2部ではトレードのチャンスが間近に迫っているのかどうかを判断する基準となる「トレンド分析(DMAやMACD・ストキャスティックスのコンビネーション)」や「方向性指標」「買われ過ぎ・売られ過ぎ」について検討し、その時点でトレーディングチャンスがあるかどうか、そのトレードのリスク・リワード比が分かる。 第3部では、「ディナポリレベル」による実践的なトレーディング手法や戦術、ミスを防ぐ方法などが解説されており、敢然とマーケットに立ち向かうだれにも頼らない独立したトレーダーになる具体的方策が詳述されている。  本書は、仕掛けや手仕舞い、リスクとリワードといったトレーダーが一番関心のあることを、多くのチャートによって初心者でも視覚的に分かりやすく解説されている。0.382や0.618という12世紀のイタリアの数学者、レオナルド・フィボナッチが発見した秘数があなたに莫大な財産を作らせる第一歩になるかもしれない!
  • ディーラーをやっつけろ!──ブラックジャック必勝法
    4.0
    ジェロラモ・カルダーノの時代から数学者たちは偶然というゲーム理論にのめりこんできた。しかし、これまで実践で驚くような成果を上げたのは、カリフォルニア大学アーバイン校のエドワード・O・ソープ教授だけである。ソープ教授はギャンブル攻略法を考案しただけでなく、自身が実際にカジノに出かけていってその正しさを証明した。また、賢明なるプレーヤーたちはソープ教授の必勝法をマスターすることに必死になった。カジノ側は賢明なるギャンブラーたちを追い出すことによって、ソープ教授の必勝法が正しいことを認めた。本書では、必勝法の要点を簡単な図表にまとめており、平均的なプレーヤーでも理解しやすいように配慮されている。 1962年にソープ教授が初めてこの必勝法を発表して以来、ラスベガスをはじめとするカジノはルールを変更せざるを得ない状況へと追い込まれた。そこで本書では、ラスベガス、アトランティックシティー、プエルトリコなどのカジノで、ルールが変更されてもプレーヤーが勝てる戦略や、イカサマディーラーに遭っても負けない方法を伝授している。 ソープ教授はその後、株式市場に主戦場を移し、そこでも数学的知識である確率、優位性を大いに活用し、大成功を収めた。本書で優位性とは何か、確率とは何かを正しく理解すれば、ツキに頼る投資法から脱却する第一歩になるだろう。
  • デマークのチャート分析テクニック ──テクニック―マーケットの転換点を的確につかむ方法
    完結
    5.0
    いつ仕掛け、いつ手仕舞うのか。 トレンドの転換点が分かれば、勝機が見える! チャート分析における世界の第一人者として広く知られているトム・デマークは、世界中の最も成功した多くの取引に対して、テクニカルなシステムや指標を開発した。 ベストセラーである『New Science of Technical Analysis』に続き、彼は新しい領域を開拓した。また同時に、実トレードへの応用に対する関心を糧に、最も人気があり、かつ正確な指標に改良を加えた。加えて、新しい指標であるTDコンボ(TD Combo)の詳細をどこよりも先に公開している。TDコンボは人気の高いTDシーケンシャル(TD Sequential)と併用することによって、マーケットのリズムを理解し、売り時や買い時を計算するための心強い見方になってくれる。 デマークは生涯に渡る研究を通じた、マーケットにおけるタイミング分析者としての伝説的な経験からくる恩恵を読者に与えてくれる。本書で提供される指標には以下のようなものがある。
  • デービス王朝 ──ウォール街を生き抜く影の投資家一族
    3.0
    ウォール街で50年勝ち抜いたデービス三世代の投資必勝術 デービス一族の物語は、いわば過去半世紀にわたるウォール街の物語である。ジョン・ロスチャイルドは圧倒的な筆力によって、成功を収めながら世に知られていないアメリカ屈指の投資家一族の活躍とともに、その舞台となったウォール街の変わりゆく顔をそれぞれの時代背景の中に見事に描いた。 デービス家三代――第一世代シェルビー・カロム・デービス、息子シェルビー、孫のクリスとアンドリュー――が読者をウォール街の峡谷にいざなう。投資への情熱を持ち続ける彼らは、「妥当価格の成長株」という投資哲学を貫き、常に市場平均を上回る運用成績を残した。 シェルビー・カロム・デービスはイリノイ州ペオリアの中流家庭に生まれ、金融より歴史に興味を持っていた。そんな彼の人生が大きく変わったのは、38歳のときだった。1947年、彼はニューヨーク州保険局の要職を辞め、妻の持参金5万ドルを元手に投資の世界に飛び込む。1940年代末はダウが180ドル辺りをうろつき、保険株にはだれも見向きもしない時期だったが、デービスは自分が一番よく知っている業界に狙いを定め、保険株のありふれたポートフォリオから王朝を築いた。 証明された戦略と倹約精神を武器に、デービスは1950年代の戦後の上げ相場から1980年代の華々しい相場を経て莫大な富を蓄積した。彼は将来の世代に自分の経験を 伝えたが、9億ドル近い信託財産は保守的な目的のために残し、子孫には自力で王朝 を維持するよう仕向けた。 息子のシェルビー・デービスは株高に沸いた1960年代にウォール街に挑んだ。彼は小さな投資会社を始め、誕生したばかりのニューヨーク・ベンチャー・ファンドの経権を握った。同ファンドは彼が運用を担当してから28年のうち、22回も市場平均を 上回る成績を残している。インフレが高進した1970年代の市場を航海するのは至難の業だったが、シェルビーは無傷で切り抜けた。孫のアンドリューとクリスは1990年代 を通じてデービス王朝のかじを取り、新世紀になっても最前線で活躍している。彼らはデービス家の洗練された投資戦略を駆使してウォール街に挑み、一族の名を冠した 転換社債や不動産などのファンドを運用している。 市場は変化するかもしれないが、投資の極意は変わらない。デービス家は、「複利装置」――投資金を何倍にもしてくれる可能性がある会社――に対する信念と、長期投資は生涯続くとの考えに基づき、2回の長い上げ相場、2回の大幅な下げ相場、7回の緩やかな下げ相場、1回の大暴落、25回の調整を乗り越えてきた。 本書でジョン・ロスチャイルドは、デービス家、彼らの投資哲学、そしてウォール街を歴史的かつ文学的な語り口で紹介している。情報量の多さもさることながら、読み物としても面白く、人物描写の妙につい引き込まれてしまう。アメリカで最も成功した投資家一族とともにウォール街を旅する一生一度のこの機会を生かし、王朝がどのようにして築かれたかじっくり見てほしい。
  • デール・カーネギーの悩まずに進め ──新たな人生を始める方法
    4.0
    長年の研究から得られた「悩み克服」のための集大成!! 悩みはあなたの歩みを停滞させ、時に致命的な病の原因ともなる。取り返しのつかない結果を招くこともある。 しかし驚くべきことに“悩みの99%は実際には起こらない”のである。にも関わらず人々は不要な悩みを抱えて生きている。 あなたは悩みで人生を無駄にしたいと思うだろうか。悩みから開放され、活力に満ちた人生を送りたいと望むだろうか。あなたは今、人生を二分する岐路に立っている。 悩みの克服とは、すなわち「困難な状況にあって、最も正しい判断を正確に選び取ること」に他ならない。つまり悩みは克服することによって、そのまま前進のための大いなる力へと変えることができるのである。 仕事の悩みは、克服することが出来れば成果を生み出すチャンスへと変わる。他人からの批判は、向上のためのアドバイスに。病気が、人生に打ち勝つための驚異的な潜在能力を引き出す。悩むのをやめれば、人生にとって有意義な時間を大いにもたらすことになる。 本書は人々から悩みを取り除くことに成功した処方箋の集大成である。長年の研究から得られた実証済みの本物の記録である。悩みは必ず克服できる。人生のあらゆる機会を捉えて、本書の方法を実行しよう。必要なのはただひとつ、「悩むのをやめ、新たな人生を始めるのだと固く決意する」ことである。
  • 投資苑3 ──16人のトレーダーが明かす仕掛けと手仕舞いのすべて
    -
    トレーダーたちが行った実際のトレードを再現して、その成否をエルダーが詳細に解説! 彼らはなぜそこで仕掛け、なぜそこで手仕舞いをしたのか これから皆さんを、16人のトレーディングルームへご案内しよう。住んでいる国も、取引しているマーケットも、その手法もさまざまだが、彼らには共通の特徴がある。なかでも注目すべきはトレードに身を捧げているという点だ。利益をどんどんつぎ込むアマチュアトレーダーはアドレナリンの刺激を求めるが、本書で紹介するトレーダーは真摯な態度で仕事に臨んでいる。 黙って静かに利益を生み出していればよいものを、彼らはなぜトレードの仕方を教えようとするのか? トレードで成功する要因は、「秘密」を知っているからではない。なぜならトレードには秘密などないからだ。成功者はただ真面目に集中して取り組み、細部に注目し、長期的な視野で臨み、そしてちょっとしたセンスを持っている。 トレードは非常に奥の深い分野だ。医者に専門分野があるように、トレーダーも専門分野を持つ必要がある。初心者の多くは、投資、デイトレード、株式、先物、オプションなど、いろいろな分野に手を広げすぎてしまう。本書で紹介するトレーダーは、ブレイクアウトで買う、プットを売る、揉み合いからブレイクしそうな銘柄を探すなどさまざまだが、皆自分に合った専門分野を絞り込んでいる。 自分の好きな分野で仕事をする人が成功を収めることができるのだ。本書を通して、皆さんも、自分に合ったトレード方法や魅力的なコンセプトに出合えるだろう。それを見つけたら継続して取り組み、豊かな埋蔵物を求めてその土地を掘るとよい。 トレーダーの成熟度によって、その行動も異なる。初級者は面白そうなヒントを奪うようにして集め、中級者は指標や変数について質問し、上級者は他人の判断やその根拠の説明を知りたがる。本書で紹介するトレーダーたちは豊富な情報を提供してくれているが、何を学ぶかは皆さん次第だ。 トレードからはお金を得ることができ、そしてたくさんのものを手に入れることができる。上司から解放され、好きなときに好きなところに旅行することができる。それでもいざというときには、生活の質を決めるのはお金ではない。皆さんの目標は、でき得るかぎりの最高のトレーダーになることだ。 16人のトレーダーたちがトレーディングルームに案内し、より優秀なトレーダーになるためのヒントを紹介し、優しさ、寛大さ、活力のある良きモデルとなってくれたことに、感謝の意を表したい。人生にはお金では買えないものが存在することを教えてくれた――たとえトレーダーであっても。本書の目的は、皆さんが孤独から脱し、他人から学び、各自のスタイルに合ったアイデアを見つけ、自信にあふれたトレーダーとしてトレーディングルームに帰ることができるようにサポートすることである。 本書の特徴は、今まではほとんど知ることができなかったほかのトレーダーたちがどのような判断を下して、そのトレードを行ったかについての一部始終を垣間見ることができることだ。それに加えて、そのときの心理状態から、分析方法、マネーマネジメント、トレード日誌に至るまで、トレードで成功を収めるのに欠かせないすべての要素を知ることができることである。さまざまなコンセプトや手法だけでなく、成功を収めているトレーダーたちの考えに触れ、ワンランク上を目指すきっかけとしてほしい。
  • 投資苑3 スタディガイド
    完結
    -
    『投資苑3』の理解を深め、マーケットを征服するための101問 資金をリスクにさらす前にトレード知識の穴を見つけ、それを埋めよう! もっともっとトレードスキルを磨きたい方必携の書 トレーディング知識が実際の売買を通して得ることができる! トレードで成功するために必須の条件をマスターするため、25のケーススタディを含む101問の問題にまず挑戦してほしい。あなたの資金をマーケットでリスクにさらす前に、『投資苑3』の副読本である本書に取り組めば、無駄に授業料を払う必要がなくなるだろう。 本書は、トレードの準備、心理、マーケット、トレード戦略、マネーマネジメントと記録管理、ケーススタディ、トレーダーの教えといったトレードに必要な7つの分野をカバーしている。各章は点数で評価されるようになっており、現時点での自分の能力を知ることができる。こうすることで、資金をリスクにさらす前にトレーディング知識の穴を見つけ、埋めることができるのだ。 本書の後半では、問題の正解と間違いについて、それがなぜ正解で、なぜ間違いなのかを初心者にも分かるように詳しく解説している。本書に掲載した問題やケーススタディの多くは『投資苑3』に登場したトレーダーが提供してくれているため、『投資苑3』のインタビューと本書を突き合わせることで、効果的なトレーディングスキルが身につき、実際のトレードでの強力な武器となるだろう。 『投資苑3』と本書を熟読すれば、マーケットのチャンスを最大限に生かすことができるようになるだろう。
  • 投資苑2 ──トレーディングルームにようこそ
    4.2
    トレーディングに必須事項を徹底的に解説 トレーディングの心理を個人心理と群集心理の両面から概説 テクニカル分析を新たな指標とシステムを加味して概説 リスクコントロールと資金管理を段階的に指導 記録のつけ方と時間管理を精細に指示 エルダー博士のトレーディングルームを誌上訪問し、博士が行った最近のトレードの数例を体験
  • 投資家のためのマネーマネジメント
    5.0
    ギャンブルと投資の絶妙な融合!資金管理のバイブル!確率と現代ポートフォリオ理論を使ってトレーディングシステムの改良を伝授!トレーディング戦略のリスクやリワードはもとより、今はあらゆるものが数学的に測定可能な時代だ。本書は、先物、オプション、株式市場での「成功を測るためのモノサシ」を、分かりやすい言葉で解説してくれるほかに例を見ない書籍である。本書では、確率と現代ポートフォリオ理論を使って手持ちのトレーディングシステムを改良する方法を、ステップ・バイ・ステップで示してくれる。本書から学べることは次の3つに集約できる。 ・任意のトレーディングや投資条件の下で、資産を可能なかぎり増大させる「オプティマルf」の計算方法 ・現代ポートフォリオ理論と賭け方戦略との関係とこれらの概念の市場への応用 ・システム開発が暗礁に乗り上げたときの打開策 各種マネーマネジメントテクニックをあなたのコンピューターで実装するためのソースコードを含め、今日の市場でトレーディングを成功させるために必要な数学的ツールと公式のすべてが、この一冊に凝縮されている。
  • 投資家のヨットはどこにある? ──プロにだまされないための知恵
    3.3
    昔々のものがたり。 おのぼりさんの一行が、ニューヨークの金融街を見学させてもらっていた。 一行がウォール街にほど近いバッテリーパークへやって来ると、ガイドのひとりが停泊中のすばらしいヨットの数々を指さして言った。 「ごらんください。あそこに並ぶヨットは、みな銀行家やブローカーのものですよ」 気のきかない田舎者がこう聞いた。 「お客のヨットはどこに?」 このジョークは、投資の世界ではリターンが不確実であるのに対して、コストが確実にあることを的確に象徴したものだ。そして、著者シュエッドが本書で明らかにした金融業界の本質は、今も昔も変わらない。
  • 投資を生き抜くための戦い ──時の試練に耐えた規律とルール
    3.0
    勝敗の分け目は“自制心”にある! リバモアの時代から40年以上もウォール街に君臨した成功者が書き記した「完全相場哲学」!! ジェラルド・M・ローブは、1930年代から40年以上にもわたって自ら築き上げた規律と売買ルールをもとに株式市場から多くの富を手に入れた大投機家である。E・Fハットン社で株式ブローカーから取締役副会長にまで上りつめる一方、マーケットへの研究・研鑽を続け、金融誌などに多くのコラムを寄せた。その集大成が1935年に出版し20万部以上の売上を上げた本書の初版である。 当時もいまも、努力なき者へ成功の扉は開かれない。しかも、本書が執筆された当時は、いかがわしい情報や悪徳業者が個人投資家を手玉に取る時代。そんななか、彼のコラムの正確さが評価されたのは当然の流れだろう。 本書は、ローブが株式投資に心血を注ぎ、完璧なまでに築き上げた規律と売買ルールの金言集である。彼自身が、戦場ととらえた株式相場の真髄が余すところなく記されている。それは多くの大トレーダーから、投機を始める前に読むべき本として推薦されている。CAN-SLIMで有名なウィリアム・オニールが自著『オニールの空売り練習帖』の巻頭で本書を掲げ、『スペランデオのトレード実践講座』の著者ビクター・スペランデオも本書に高い評価を与えている。 偉大なトレーダーたちから時代を超えてバイブルと称された名著が、「100年に一度の金融恐慌」が吹き荒れるいま翻訳刊行の日を迎えたのは、いま一度、株式市場の本質を見据えるための好機といえるだろう。
  • トム・バッソの禅トレード
    完結
    -
    ジャック・D・シュワッガー著『新マーケットの魔術師』(パンローリング)にも紹介されているトム・バッソは、プロのトレーダーとして世界屈指の人気を誇り、さまざまなメディアでも取り上げられることが多い。そのバッソが執筆した本書は、機知や英知に富んでいるだけでなく、実践的なアドバイスにも満ちている。そのなかでも特に「トレーダーのかがみ」と称されるトム・バッソが強調しているのは、パフォーマンスよりも自分に合った「バランスの取れた」投資法を選択するということだ。  また、投資の最中にストレスを感じたり、イライラすることのない「ミスター冷静沈着」が語る「投資とは大金を稼ぐことではない」という箴言に目からウロコが落ちる思いの投資家は多いだろう。  バッソは投資の成功のジャマになっている心の問題にも多くのページを割いている。成功するための一番の近道である「自分自身を知ること」の重要性について、本書で明確にその答えを示している。  同時に、どうしたら集中力を持続させられるのか、日常的なイライラをどう抑えるのか、そのイライラにどう対処すればよいのか、また下手な投資判断や失望するようなリターンの原因になる心理的落とし穴にはまらないようにするにはどうしたらよいのか――といったような問題について、業界用語を使わず、落ち着いた分かりやすい文章で解決法を示してくれている。 著者 トム・バッソ(ThomasF.Basso) トレンドスタット・キャピタル・マネジメントの株式と先物の元トレーダー。1980年から株式の運用を始めて年平均16%、1987年から先物の運用し始めて年平均20%の実績を残す。トレーディング業界のバイブルである『新マーケットの魔術師』で取り上げられ、どんな事態でも冷静沈着に対応する精神を持つ「トレーダーのかがみ」として尊敬を集めた。1998年には全米先物協会の役員に選出され、現在はヘッジファンドのブラックスター・ファンドのアドバイザーを務めている。
  • トレンドフォロー白書 ──分散システム売買の中身
    完結
    -
    ありとあらゆるものを機械的にトレードする!  過去30年以上にわたり、ブル相場でもベア相場でも伝統的な戦略を常にアウトパフォームし、高いパフォーマンスを上げてきたヘッジファンドとプロのアセットマネジャーグループがいる。彼らは2008年のベア相場のときでも素晴らしいリターンを上げた。彼らは自分たちのトレーディングアルゴリズムはけっして人に明かさず、トップレベルの博士号修得者を雇い入れて大きなリサーチチームを組む。しかし、彼らのリターンは、比較的単純なモデルを使って複製可能だ。彼らはトレンドフォロー戦略によるクロスアセット先物マネジャー、またの名をCTAという。彼らについて書かれた本は多いが、読者が彼らの成功をまねて、自らトレンドフォロートレードによるビジネスを立ち上げることができるほど彼らの戦略を詳細に説明している本はない。  本書は、買いと売りのルールのように間違ったことに重きを置けばなぜ失敗するのかを示すと同時に、トレンドフォローで最も重要なことは何なのかを教えてくれるものだ。ナスダックやTビルから通貨ペア、白金、畜産まで、ありとあらゆるものをトレードすることで、経済状況や株式市場の相場つきによらずに大金を儲けることができる。トレンドフォローの年ごとのパフォーマンスを分析し、パフォーマンスに寄与するものを見つけだすことで、先物を大規模にトレードするということはどういうことなのかや、本当の問題や機会がどこにあるのかを深く理解できるようになるはずだ。  経験豊富なヘッジファンドマネジャーによって書かれた本書は、市場参加者の視点から活況を呈するトレンドフォロー先物業界の背景にある戦略を読み解こうとするものだ。成功したヘッジファンドのパフォーマンスを複製するトレードルールや方法など、この業界の成功の裏にある戦略が細かく説明されている。
  • トレーダーの心理学 ──トレーディングコーチが伝授する達人への道
    4.0
    「キエフ博士は、8年前の『トレーディング・トゥ・ウィン』から始めたトレーディングで成功するために必須の精神的なものへの探求を継続して行っている。マネーマネジャーたちの実際の対話が満載の本書は、勇気、粘り強さ、相反する認識、精神的な葛藤など、達人になるための多くの要素について探求しており、トレーディングのレベルを上げたい人にとっての必読書と言えるだろう」――ジェイ・G・ゴールドマン(ヘッジファンドマネジャー) 成功するトレーダーと並みのトレーダーの違いとは…… 人生でもトレーディングでも成功するためには、勝つことと負けるにかかわるプレッシャーを取り除く必要がある。実際、勝敗に直接結びつくプレッシャーを乗り越えられるかどうかは、成功するトレーダーと普通のトレーダーを分ける主な要因のひとつになっている。 トレーディングの心理的側面の研究者で、高名な心理学者かつトレーディングのコーチでもあるアリ・キエフ博士は、高い評価を受けた3冊の著書を執筆以降、10年間にわたって金融市場が大変な困難を伴う挑戦の場であるかを直接見てきた。この間、博士がコーチングを行ってきた人たちのなかにはヘッジファンドマネジャーが数多くいた。この仕事は、高パフォーマンスを上げることに対するプレッシャーと利益が密接に絡む金融業界のなかでも、もっとも心理的負担の大きい職種のひとつと言え。 経験豊富なプロでも、積極的な個人トレーダーでも、成功を阻む心理的障害に圧倒されることはあるが、それを克服することもできる。本書では、革新的なトレーダーの心理的な法則と戦略を検証し、そこから潜在的なトレーディング能力を引き出してトレーディングのゴールを達成する方法を紹介している。世界でもっとも成功しているヘッジファンドマネジャーたちを相手に交わした多くの対話や実際のケーススタディを通して、次のような発見をしてほしい。 ・感情的になりすぎることも、ならなすぎることもなく、バランスを維持する ・エネルギーと注意を集中して、特定の目標に向かって行動する ・燃え尽きたり動機をなくしたりしないように、刺激と努力の適切な加減を見つける ・集中力を高める ・コントロールされるのではなく、自分の直感によって自然に機能するのに任せる 徹底的な洞察と実践的なアドバイスが詰まった本書は、自分の潜在能力を引き出す姿勢とテクニックを伸ばし、自信をつけ、メンタルイメージや視覚化、リラックス法、忍耐力を向上させるためのスキルに磨きをかけてくれる。このなかで紹介するさまざまな心理面の練習には、動機や集中力やストレス環境下におけるパフォーマンスを維持するための助けにもなると思う。 本書は、成功したトレーダーの心の中をのぞくことができる貴重な1冊と言える。彼らの精神構造を理解することによって、月並みとか現状維持といった自分自身に対するマイナスの概念を放棄して、マーケットがどんな難しい状況でも成功できる思考態度を伸ばしていくことができる。
  • トレーダーのメンタルエッジ ──自分の性格に合うトレード手法の見つけ方
    5.0
    トレードには堅実な戦略と正確なマーケット指標が欠かせない。しかし、この2つがいざというときにうまく機能するかどうかは、その時点におけるあなたの心の状態で決まる。つまり、不利な状況で最高のトレードシステムが砂上の楼閣のごとく崩壊するかどうかは、あなた次第なのである。 本書は、このような失敗をしないためにあなたの感情起伏を理解し、その知識が最も必要なときに活用できるようにするためのツールを提供する。これこそがトレードで長期的な成功を収めるためのカギとなる。 これまで、トレードに活用できる精神的なエッジについて実践的で詳細な手法を紹介した本はなかった。本書の内容は、今日最も利益を上げているトレーダーたちの心の中を詳しく調べたデータに基づいている。 本書は、人間の思考と感情と行動の不変な関係を紹介し、次の点を明らかにしていく。 ・あなたにはシステムトレードと裁量トレードのどちらに向いているのかを見極める方法 ・リスクを恐れる原因を理解することでそれを克服する方法 ・1日の初めにトレードに対する生来の不安を静める方法 ・利益率を上げるための「ツール」として楽観主義を利用する方法 ・すべてのトレードについて仕掛ける理由を毎回慎重に考えることができる方法 本書は、あなたのトレードを改善するための総合的なツールとなるであろう。ここには自分の性格を知って、その特性を伸ばし、自分を支配する感情を知り、それに適した行動をとることでトレード成績を上げるための方法が書かれている。
  • トレーディングエッジ入門 ──利益を増やしてドローダウンを減らす方法
    3.4
    統計的、戦略的なエッジ(優位性)を味方につけて、「苦労しないで賢明にトレードする」秘密を学ぼう! トレーディングエッジを最大にする方法が明らかに! エッジがなければ、トレーディングはそのコストによって長期的には損失になる。トレーディングのエッジを獲得するためには、マーケットのなかで統計的に優位な「何か」を探さなければならない。そして、最高のエッジは、トレーダー心理が引き起こすマーケットの転換期に現れる。本書では、投資のエキスパートであるボー・ヨーダーがどのマーケットでもエッジ分析を使い、現在使っているトレード戦略を磨き上げるための洞察を披露している。 本書は、統計的確率の重要性とそれを人間の行動によって予測不可能になっている金融市場に応用する方法を教えてくれる。この本質をついた本書を読めば、特定のトレード戦略の期待利益を査定し、それが持つマーケットエッジを最大限に活用する計画を練り上げるための方法が分かる。成功したトレーダーたちがエッジ分析を通して達成して発見したことを、読者にもぜひ学んでほしい。それは―― ・収益を増やす ・低リスクのレバレッジを増やしてドローダウンを減らす ・利益の漏れを探し出し、なくすための鋭い目 ・仕掛けのための正確なタイミング ボー・ヨーダーは、株式、先物、FXなどの市場で、マーケット環境にかかわらず、利益を増やしてエッジを最大にする方法を、世界中の何千人ものトレーダーに教えてきた。統計的確率に基づいてトレード判断を下すことで、これまでよりも自信と管理力と理解力をもってトレードできるようになるからだ。本書を読めば、明快な説明と実例によって「苦労せずに、賢明にトレードする」という価値ある秘密を学ぶことができる。そして、この実績ある手法を読者のトレード戦略に適用するための必要なツールは、付録に掲載されている多様かつ実践的なワークシートにすべて含まれている。 マーケットの動きと、その原因である非効率を理解することは、投資家として利益を上げるために欠かせないスキルと言える。本物のエッジを得るためには、どのマーケットでもトレーダーは成功確率を見極めなければならない。本書は、トレーディングのための武器庫に欠かすことのできない強力な手法とツールを提供してくれることだろう!
  • トレーディングシステム徹底比較 第2版 ──代表的39戦略の検証結果
    -
    20世紀トレーディングシステムの通知表 ―どれが本物で、どれが偽者なのか! あらゆる角度から分析しつくした「良いシステム」への探求  投資・相場界で、一番の関心事は、必勝システムの開発・探求である。現在では、至るところで、「儲かる」ソフトウエアに少額を投資するだけで、無尽蔵のカネ儲けを約束するような広告が氾濫している。また、多くのトレーダーたちは、専門家が本で発表した機械的システムを模倣したり、それに自分流の解釈を加えて、トレードしている。  しかし、それらはどのくらい信頼性のあるもので、どのくらい儲かるシステムになっているのだろうか?  本書では、トレード界の重鎮たちが考えたり、古くから知られている39の戦略について、15年間の日足データを用いて詳細かつ明確に検証を行い、何が機能し、何が機能しないのか、すべてを白日の下にさらされている。  自ら投資戦略を考えてトレードしている者には絶対に見逃せないのが本書である。損をしていた投資家が上のステージに行くには必須本である。  また、本書の付録は、日本の全銘柄(商品・株価指数・債先)の検証結果も掲載され、プロアマ垂涎のデータが満載されている。
  • トレーディングシステムの開発と検証と最適化 ──オーバーフィッティングの健全な解決方法を求めて
    4.5
    まだカンに頼って、トレードしますか? 過去を検証しないで、あなたはトレードできますか? トレーディングシステムを開発しようと思っている人、必読の書! ロバート・パルドは長年にわたってトレーディングシステムの最適化問題に取り組んできた。汎用テストプログラム「アドバンスド・トレーダー(AdvancedTrader)」の作成者として知られ、数々のトレーディング戦略の開発者でもある彼は、1990年代初めから最適化プロセスを、開発、テスト、結果の検証というあらゆる面から考察するのに必要なすべての資質を備えた人物と言えるだろう。 最適化手法は一見、「勝てるトレーディングシステム」を見つけるための理想的な方法であるかに思えるが、本書を読めば、それが難しい意思決定を伴うものであることが分かってくる。 テストを行う目的は、そのルールと数式(つまり、戦略)を使って過去にトレーディングを行っていたならば、どんな成果を上げていたかを知るためである。どんなシステムでもそのほとんどが、過去を検証することで構築されることを考えれば、過去に起こったことを正しく認識しているかどうかを確認したいと思うのは当然だ。自分の戦略が、勝てるのか、どれくらいのリスクにさらされているか、そして理想的な結果を得るためにどれくらいの資金が必要なのかも知らずにトレードすることほど危険なことはない。 しかし、テストには落とし穴もある。コンピューターの性能向上によって、パターン、ルール、公式のあらゆる組み合わせをテストすることが可能になり、成功すると思える戦略は確実に見つかるようになったと思われがちだ。しかし、経験によれば、こういった方法による戦略はリアルトレーディングでは利益を出せないことが分かっている。「オーバーフィッティング(こじつけ)」と呼ばれるこの現象は、トレーディングプログラムの開発者たちを悩ます難題である。ロバート・パルドは本書でこの問題を詳しく解説するとともに、正しい解決方法を提示している! 最適化結果の評価もまた統計学的に健全なものでなければならない。結果を正しく解釈できなければ、最良の解決策を導き出すことはできない。最適化は正しく行わなければ意味のある結果を導き出すことはできないこと、正しく行わなければ信頼度の低い結果しか得られず、引いてはそのシステムが損失につながることをパルドはよく理解したうえで、初心者にも分かるように詳しく解説している。 トレーディングシステムをこれから開発しようと思っている人、または、すでにあるシステムを検証したいと考えている人は、本書を読んで内容をしっかり理解することから始めることをぜひともお勧めする。
  • トレードコーチとメンタルクリニック ──無理をしない自分だけの成功ルール
    -
    自己変革の第一歩を踏み出し、内側に眠る真のパワーを発見! 自己発見の旅路! 自分自身を変えて、スーパートレーダーへの旅へ出よう! SF映画の傑作『マトリックス』では主人公のネオが赤と青のカプセルの選択を迫られるシーンがある。「青いカプセルを飲めばここで終わり。ベッドで目覚め、あとは好きに。赤いカプセルを飲めば真実の世界を見せてやる」と言われる。もちろん、ネオは赤いカプセルを飲み、冒険が始まる。さて、もし赤と青のカプセルのどちらを飲むかと聞かれたら、あなたはどちらを選ぶだろうか? 本書はあまたあるトレード指南書や投資ガイドとは趣を異にする。本書はネオが飲んだ赤いカプセルの役目を果たす。自分の人生において何が得られるのか、何が可能で何が不可能なのかといったプログラム化された思考から自分を解放する勇気さえあれば、本書はあなたを新世界へと導いてくれるはずだ。心にしみついた考えや信念や認識はトレードの意思決定に影響を及ぼし、当然手にすべき成功からあなたを遠ざけるかもしれない。自分の内面を見つめ、こうした根深い考えや信念や認識に新たな光を当てる。トレード結果を劇的に改善し、あなたの富を何倍にも増やす新たな方法を探す旅に出ようではないか。
  • トレードシステムの法則
    完結
    -
    トレーダブルな戦略とは自分のリスク・リワード目標に一致し、リアルタイムでもバックテストと同様のパフォーマンスが得られる戦略のことを言う。しかし、カーブフィッティングから貪欲まで、さまざまな落とし穴が待ち受けているため、トレーダブルな戦略を開発するのは容易なことではない。しかし、正しい方法で行えば、トレーダブルな戦略を開発することは可能である。 このことをだれよりも理解しているのは、トレードシステム開発の第一人者であるキース・フィッチェンだ。彼が開発した不動の人気を誇るアベレイションシステムは、『フューチャーズ・トゥルース』誌の「史上最高のトレードシステムトップ10」の常連だ。25年以上にわたり実績のあるシステムを開発し、彼自身それらのシステムを使って活発にトレードしてきたフィッチェンは、トレードの豊富な経験を読者のみなさんと共有したいという思いで本書を執筆した。 本書は、トレード戦略によってどういったことが達成可能かという現実的な話から始まる。世界の最も優れたマネーマネジャーたちの過去5年にわたるパフォーマンスに始まり、トレード戦略のパフォーマンスを最もよく特徴づける統計量、個人的なリスク許容量に合った「トレーダブルな戦略」を構成するものは何かを定義するうえで手助けとなる一連の質問のほか、戦略開発における最大の問題の1つであるカーブフィッティングについても議論する。さらに、「Build,Rebuild,andCompare」(構築、再構築、比較)、またの名をBRACテストとも言う独特の手法も紹介する。BRACテストは戦略開発におけるカーブフィッティングの度合いを知るための方法だ。 本書の後半では2つのトレーダブルなシステムを開発する。1つは株式用の短期スキャルピングシステム、もう1つは商品用の中期トレンドフォローシステムだ。これらのシステムを開発しながら、仕掛け、手仕舞い、トレードフィルターについても議論する。これら2つのシステムは両方とも現状のままでも「トレーダブル」だが、株式や商品の大口口座から小口口座まで、さまざまなリスク・リワード特性に合わせて調整するためにはあるテクニックが必要になる。それがマネーマネジメントテクニックだ。また、株式戦略や商品戦略を単独でトレードするよりも一緒にトレードしたほうが効果的であるため、両方の戦略を一緒にトレードするためのマネーマネジメントも開発する。本書の戦略についてもっと詳しく知りたい人は、両方のシステムのトレードをウェブサイトで閲覧できる。 真剣なトレーダー向けに書かれた本書は、BRACテストからバースコアリングまで、ほかでは入手不可能な情報が満載だ。本書を読めば優れたリターンを達成するうえで優位な立場に立つことができるはずだ。
  • トレードシステムはどう作ればよいのか 2 ──トレーダーが最も知りたい検証のイロハ
    -
    「株式や債券の投資戦略やトレードシステムであれば、β(ベータ)さえ取っていれば支離滅裂なことをやっていてもランダムに50%以上は当たるのだが、先物市場や為替市場(FX)を取引対象とするトレードシステムの場合は、デタラメをやっていると手数料を考慮すれば50%以上の確率で負けるのである。結果として、株式や債券の場合は、まったく儲かりそうにない投資戦略やトレードシステムでも、それが役立たずだと判明するまでには長い時間がかかる」(「監修者まえがき」より)――。このような時間の浪費をリアルトレーダーはどのように避け、短縮することができるだろうか。そのヒントをシステム開発と評価の世界的な権威が教授してくれる。 本書の内容とは、ケリーの公式とオプティマルfとの関係、短期バイアスの見つけ方、CCIとほかのオシレーター系インディケーター、エクセルのVBAによるシステムの検証とトレード、タートルシステムの再考、2つの固定比率ポジションサイジング、トレンドは依然としてわれわれの友だちか、フューチャーズ・トゥルースのトップ10常連システム、パラメーターはどう設定すればいいのか、など。 われわれトレーダーが検証に向かうとき、何を重視し、何を省略し、何に注意すればいいのか――それらについて示唆に満ちた本書は、実践的システムトレーダーにとってブレイクスルーへの第一歩となるだろう!
  • トレードシステムはどう作ればよいのか 1 ──トレーダーが最も知りたい検証のイロハ
    完結
    -
    売買システム分析で業界随一のフューチャーズ・トゥルース誌の人気コーナーが本になった! システムトレーダーのお悩み解消します! 検証の正しい方法と近道を伝授! トレーダーは検証の正しい方法を知り、その省力化をどのようにすればよいのか 最近のトレーダーは百パーセント裁量でトレードすることに後ろめたさを感じるほど、トレードする前は自前のPCで検証を繰り返す。そのなかには、高度なPC技術と数学的・統計的な知見を持ち合わせている人や、もっとも初歩的な知識しか持ち合わせていない人もいる。しかし、知識や技術の多寡にかかわらず、トレーダーとしての根本的な悩みや苦悩は同じである。 パラメーターはどう設定すればいいのか、現在の高ボラティリティの市場ではどんな損切りがうまくいくのか、先物のトレードシステムは株式で転用できるのか、ある先物のシステム(S&P500)はほかの先物市場(ナスダック100)でも機能するのか、単純・指数・加重の移動平均線には違いがあるのか、長期システムにおける利益目標とは、オーバーナイトトレードで翌朝の寄り付きの重要性は減少したのか、イージーランゲージの落とし穴とは、トレーリングストップはトレンドフォロワーの友だちか、オープンレンジブレイクアウトは今でも通用するのか、資産曲線でトレードすべきときとすべきでないときを見極めることができるのか、ギャップは利益を予言するものなのか、長期トレンドフォローシステムの強みとは、トレンドフォローはまだ機能し続けているのか――。 われわれトレーダーが検証に向かうとき、何を重視し、何を省略し、何に注意すればいいのか――それらを知ることによって、検証を省力化して競争相手に一歩先んじて、正しい近道を見つけることができる!
  • トレードの教典 ──メンタル強化 チャート読解 損失管理
    4.0
    トレーダーとして成功する条件については、バイサイドからの視点で書かれた何百冊もの本が刊行されてきた。しかし、本書は逆の立場、つまりセルサイドからの視点で書かれた世界で最初の本だ。
  • トレードのストレス解消法
    完結
    3.0
    トレーダーにとって「最難関」の壁は負の人生経験が作り出す「心の障壁」である 本書の目的は、さまざまな心の問題を抱えるトレーダーに、解決策や改善策を提示し、洞察、平穏、一筋の光をもたらすことにある。いずれの章も五分で読めるよう、簡潔にまとめた。本書を読み、やる気を高めることで、トレードに対する心の準備をしてもらえればと思う。各章を短くしたのは、一日一章のペースで毎日読んでもらいたいからだ。ポイントをひとつに絞ることによって、通常、理解するのが難しい内容を易しくかみ砕いて説明した。 一章を読み終えたら、自分自身の問題として考える。そうすれば、より多くのことを得られるだろう。そして、そこから学んだことをぜひ実践してほしい。 規律、やる気の高め方、自暴自棄や注意散漫への対処法といった、他書では明確に取り扱っていない――しかし、トレードに直接かかわる――問題を取り上げた。重要ポイントについては、その大切さを強く認識してもらうため、別の角度からのアプローチを試みている。したがって、同じ話題が何度も形を変えて出てきても驚かないでほしい。 トレーダーに必要なのは、ビジネスプラン(事業計画)、売買ルール、そして心理的問題への取り組みである。これらは何千回、何万回でも繰り返すべきテーマなのだ。トレーダーが克己して次の成功レベルへと進むのに役立つようなツールを各章で用意した。 素晴らしきトレードを! ・AdrienneToghraie(エイドリアン・トグライ) 「トレーダーズコーチ」としてトレード業界で豊富な指導経験を持ち、特に心理面に深刻な悩みを抱えたトレーダーたちを多く成功に導いてきた。世界の主要投資カンファレンスでの講演、メディア、ラジオ、テレビへの出演など、第一線で活躍している。著書に『NLPトレーディング』(パンローリング)など多数。 ・AntoniaWeeks(アントニア・ウィークス) 講演の傍ら、株式ブローカー、そして先物売買システム開発会社の共同経営者としての顔を持つ。フリーランサーとしての受賞経験があるほか、20年以上にわたり編集者、コンサルタントとして活動中。
  • トレードの成功哲学 ──NLPでネガティブな無意識の欲求がポジティブに変わる
    完結
    3.0
    相場で長年利益を積み重ねながら生き残っている「勝者」に、自分もなるためには、どうしたらよいか。それは、すでに成功している勝者の心理(勝者のメンタリティ)を「深いところから学ぶ」のが一番だと、私は考えています。 勝者の心理を“真似ぶ”といってもいいでしょう。それも徹底的に。その道標と道筋、そしてスキルをNLP(脳神経言語プログラミング)のアプローチから提案しようというのが、本書の大きなテーマとなります。 まず、自分の現在の状態(現状)を正確に認識します。次に、勝者の心理を「成功モデル」として目標(理想)に設定します。そして現状と理想を対比して、どのような問題点と解決策があるかを具体的に明らかにし、そのために役に立ちそうな「メンタル改善スキル」を実践し、継続的に最高のパフォーマンスを出せるようなトレード戦略と計画を立てるのです。 本書の第3章で提案している成功モデルは、国内外のトレード勝者たちに実際に話を伺い、彼らの心理的角度からみた戦略の共通点を整理したものです。読者の皆さんには、この成功モデルを“土台”に加除修正をしていただくことで、自分なりの「理想像」を明確にしてもらえればと思います。 第7章には、この成功モデルを作るために取材をさせていただいたトレーダーたちとのインタビューを掲載しました。世界的著名トレーダーのラリー・ウィリアムズ氏、ジャック・シュワッガー著『続マーケットの魔術師』(パンローリング)でもとり上げられたスコット・ラムジー氏、伝説的トレーダー集団「タートルズ」の流れを汲むケン・ジェイコブザック氏、100%システムトレードで500億円以上の資金を運用するクリストファー・スタントン氏、200人以上のトレーダーを育て上げたマーク・シュレイス氏――現在、最前線で活躍されている5人の海外トレーダーたちです。 インタビューでは、単に技術面の考え方について聞くだけでなく、彼らの心理面からみた戦略について深く探るよう努力しました。それぞれが、一見まったく正反対のことをいっているようにみえることがあるかもしれません。しかし、行間を読みとってもらいたいと思います。実は同じ意味のことを違う表現で話しているにすぎないと気づくでしょう。 また同章には、日本の個人システムトレーダーの草分けである斉藤正章氏の「回答」も掲載しています。斉藤氏には、本書の重要ポイントのひとつである自己認識作業にも回答していただきました。こちらも読者の皆さんがご自身で回答するとき、また目標を設定するときに良い参考となるはずです。 村居孝美(むらい・たかよし) 1966年生まれ。NLP(神経言語プログラミング)を応用したスーパートレーダーのモデリング法「NLPトレーダーコーチング」の開発者および現役システムトレーダー。 NPO法人日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA) 米国NLP協会認定マスタープラクティショナー 一般財団法人日本ライフセラピスト財団認定コーチ
  • なぜ株価は値上がるのか?
    完結
    3.0
    第1章 株価を動かす要因を知る 1.何が株価を動かすの? 株価急落の日 下落要因を記事から探る 2.株価を動かす要因 第2章 株式市場で注目すべき材料 トレンドラインと投機筋 1.企業業績 サプライズ 2.社会的評判 3.投資家動向 出来高 バブルは崩壊する 4.景気動向 5.金利 金利と株価の関係 6.財政 7.為替レート 8.原油価格 原油高の影響 9.国際情勢 10.国内政局 第3章 株式入門者の素朴な疑問 株式市場の存在意義 分散投資の極意 動かないことにもリスクがある 損は誰にでも出る 高勝率は破滅パターンのひとつ? バリュー株とグロース株の違い 物言う株主 多様な価値観 相場は小さな判断の連続 信用取引ってなぜあるの? 元本保証で高利回り アノマリーって何? 株式分割は値上がりの材料? 外国人の持ち株比率は意味があるの? どうして夜間取引ができるの? 相場の極意 第4章 リスクマネジメント 1.リスクは避けるものではなく、うまく管理すべきもの リスクの管理 2.姿を消したスーパーディーラー 3.市民権を得た「損切りの徹底」 4.評価損は実現損よりも性質が悪い 5.損はでるもの。そして、損は切るもの 6.勝負は潮の流れに乗れているときに行うもの 第5章 テクニカル分析の利用 チャートの有用性 1.「素」のチャート:ローソク足とバーチャート 2.トレンドライン 3.移動平均線 4.オシレーター系のテクニカル指標 5.一目均衡表 6.パラボリック 7.ボリンジャーバンド 8.新値足、かぎ足、ポイントアンドフィギア 9.「素」のチャートとテクニカル指標の使い分け 第6章 値上がる株の見つけ方 1.銘柄検索 他人任せの銘柄選択 自分で行う銘柄選択 出来高に注目する 投資か、投機か 2.チャート分析 スペック(仕手、材料株)の兆候を示すチャートの形状 パニックの兆候を示すチャートの形状 天底確認を暗示するチャートの形状 3.勝負は利食いでつく あとがき――踏み出すところからすべては始まる 著者/矢口新(やぐちあらた) 豪州メルボルン大学卒。日米欧の大手金融機関の為替・債券のディーラー、機関投資家セールスとして東京、ロンドン、ニューヨークの三大市場に勤める。現在、株式会社ディーラーズ・ウェブの社長兼ファンド・マネジャーとして、資本金を株式市場などで運用。主な著書に『生き残りのディーリング』(東洋経済新報社)『生き残りのディーリング決定版』『矢口新の相場力アップドリル為替編』『矢口新のトレードセンス養成ドリルLesson1』などがある。
  • 悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術
    完結
    -
    トレーダーはだれでも企業家である。創業間もない企業が創業者の力量に頼らざるを得ないのと同様、マーケットでのキャリアもそのトレーダーだけが持っている資産、すなわち性格をはじめとした個人的資質と当初資金に大きく依存する。自身もアグレッシブなトレーダーであり、ヘッジファンドやプロップファーム(自己売買取引の専門業者)、投資銀行のトレーダーたちの指導にも当たっている著者のブレット・スティーンバーガーは、トレーダーが生まれつき持っている個人の資質、つまり生涯にわたって配当を払ってくれることになる自分自身について理解するのを長年にわたって支援してきた。本書では、読者のトレードの目標だけでなく、人生の目標にも焦点を合わせ、自分のトレード心理をコントロールするのに役立つ手段をあらゆる角度から示してくれている。 本書は101のレッスンを収録しているが、どれも同じ形式で、数ページ程度にまとめており、トレーダーが直面する日々の難題や悩み、その難題や悩みに立ち向かい解決するための方法、そしてその方法を実践するためには具体的に何をどうすればいいかなどの提案を盛り込んでいる。レッスンでは、精神力動療法、認知療法、行動療法といった短期療法の手法を用い、問題ある行動パターンを確信の持てる新たな行動パターンに変えていくときの具体的な指示を含め、トレード心理学やトレードの成績に関する幅広い話題を取り上げている。各章はそれぞれ独立しているので、最初から順番に読んでも構わないし、そのときどきのトレードに最も適したレッスンやそのときに抱え込んでしまった悩みを目次から探し出して読んでも構わない。また本書では、インターネット上に成績を公表している18人の成功したプロのトレーダーのセルフコーチングに関する見識あふれる見解も紹介している。 本書の狙いは皆さんが自分のトレードのセルフコーチになるのをお手伝いすることだが、それはひいては皆さんが自分の人生のセルフコーチになるのをお手伝いすることでもある。トレードするとき、つまりリスクと向き合いながらリターンを追求するときに直面する難問や不確実性や悩みや不安は、トレードというビジネス以外の職場でも夫婦・親子・恋人関係でも、同じように直面するものである。本書では、読者自身も知らない、無限の可能性を秘めた潜在能力を最大限に引き出すとともに、それを十二分に発揮するための道筋を示し、明日から適用できる実用的な見識や手段をさまざなま角度から紹介している。 著者/ブレット・N・スティーンバーガー(BrettN.Steenbarger) ニューヨーク州シラキュースにあるSUNYアップステート医科大学で精神医学と行動科学を教える准教授。自らもアグレッシブなトレーダーであり、「トレーダーフィード(TraderFeed)」という人気ブログを執筆している。ヘッジファンド、プロップファーム(自己売買取引の専門業者)、投資銀行のトレーダーの指導も行っている。
  • 日本国債先物入門 ──債券市場の指標からこの国の「方位」が分かる![改訂版]
    3.0
    草創期から14年以上にわたってJGB先物ディーラーとして活躍し、今も最前線で情報を配信する債券アナリストである著者が、トレーダーの視点から債券・国債・JGB先物の仕組みと市場構造について分かりやすく解説。経験者だからこそ語れるトレードで生き残るためのコツとJGB先物の激動の歴史を惜しみなく紹介する。
  • 日本人の知らないアゼルバイジャン ──今、知っておくべき最新51項
    4.5
    アゼルバイジャン(急成長国・超親日国)で投資・ビジネスをするための必読書
  • 脳とトレード ──「儲かる脳」の作り方と鍛え方
    完結
    4.0
    人間の脳は、さまざまな形で意思決定に密接に関係している。ところが残念なことに、金融マーケットでは、この「密接な関係」が利益を上げることに結びついていない。この分野ではリチャード・ピーターソンの右に出るものはいない。マーケット・サイコロジー・コンサルティングを創始し、投資家のコーチとして活躍し、心理に基づくトレードシステムを開発したピーターソンは、自身も元トレーダーであり、無意識の誤り(バイアス)がいかにして適切な投資判断を妨げているのかを身をもって理解している。 本書でピーターソンは、この分野での貴重な経験を読者と共有しようとしている。ニューロファイナンス(神経科学を投資活動に適用する研究)、心理学、および実験ファイナンスのさまざまな研究・調査に基づき、多くの投資家に「固有の」基本的なミスを説明し、これらの壁を乗り越えて投資判断を向上させるステップを明らかにしている。 まえがきとして、LTCM、アイザック・ニュートンと南海バブル、そしてマーク・トウェインと1860年代の銀の熱狂のケースを通して、最も基本的で一般的な投資家のバイアスを紹介し、4つのパートへと話を展開させていく。第1部の「マインドとマネーの交差点」では、脳の基本的な役割について説明し、マーケットの変動に対処するのがいかに難しいかを見ていく。第2部の「感情と投資」では、精神状態、化学的状況、そしてそれらが投資判断に及ぼす影響を検証し、投資家にとって最適なパーソナリティとは何かを考える。第三部の「お金について考える」では、投資分析の落とし穴を調べ、投資の機会・リスクの評価がいかに重要であるかを明らかにする。第4部の「儲かる脳とは?」では、金融マーケットでの精神管理のヒントを紹介し、心理を考慮した投資戦略を提案する 各章で紹介している実際のケースを参考にして、読者は無意識のバイアスを見つけ、思考が投資プロセスにプラスになるタイミング(あるいはマイナスになるタイミング)を理解し、心の知能指数を伸ばし、結果ではなく過程を重視するのに役立てることができるだろう。 優れた投資には金融に関する基本的な教育が欠かせないが、実際の世界で本当に成功を収めるには、自分自身を管理する方法を身につける必要がある。本書では、マーケットとマインドの両方の分野についての知識を深めれば、投資での収益を増やすことができるということを明らかにしてくれている。
  • はじめてのタイ不動産投資
    完結
    4.0
    低額&手間要らずで投資できるタイ不動産! あなたも、海外にもうひとつ暮らせる場所を持ってみませんか? 本書では観光旅行先としてのみ捉えられがちなタイの不動産にスポットをあて、 その魅力や購入方法、投資手法についてさまざまな角度から取り上げています。 主な内容は以下のとおりです。 ◎タイという国が持つ魅力 ◎200万円台から購入できるタイの新築コンドミニアムの特徴 ◎タイのコンドミニアムの購入方法 ◎外国人が購入する場合の注意点 ◎タイ不動産におけるキャピタル&インカムゲインの狙い方について ◎物件価格の10%の資金で可能、プレビルド投資の解説 ◎バンコクとパタヤの最新不動産事情について ◎今後、発展が注目されるエリアをマップ付きで紹介 いずれも実践的かつ平易な内容です。 現地発信ならではの豊富な統計資料や画像を多数使用、タイ不動産の最新情報と その知られざる姿をあますところなく伝えています。 タイには日本人が生活しやすい環境が整っています。 また、物価の安さや親日的な国民性も兼ね備えています。 ですから、単なる投資先としてだけでなく、海外での生活の拠点としても 大きな魅力があります。 さらに、2015年に発足を控えたAEC(東南アジア経済共同体)に向けて、 そのハブになるであろうタイは、今後、さらなる経済的発展が期待されます。 タイ不動産への投資はそれ自体で完結ではありません。 タイという国につながりを持つ第一歩であり、さらにはほかの東南アジア諸国、 ひいては世界の国々を新しい視点で眺めることのできる拠点を獲得することでもあるのです。 これから海外不動産投資に取り組もうと思っている方、他国の不動産投資で 満足できなかった方、海外でのロングステイや移住を考えている方などに、 ぜひ読んでいただきたい1冊です。 バンコク大家 2011年3月の開設以来、50万PV超のブログ「タイ不動産購入ガイドバンコク大家」をベースに活動する情報ユニット。タイ(バンコク/パタヤ)の不動産情報を中心に、タイ生活に関する様々な情報を現地発信ならではの豊富な画像とともに紹介している。メンバーはカルナー音山(KarunaaOtoyama)、ナット寺沢(NatTerasawa)ほか、日本人とタイ人で構成。タイ人大家とも親交がある。東京や大阪で年に数回行われるセミナーは各回とも満席で、遠方からも多くの参加者がある。
  • 破天荒な経営者たち ──8人の型破りなCEOが実現した桁外れの成功
    4.0
    配当を払わず、自社株を買いまくるアウトサイダーたち 非常識なことこそが優れたパフォーマンスを上げるコツ! 企業経営で非常識を貫いた破天荒な者たち 優れたCEO(最高経営責任者)とはどのような人たちなのだろうか。たいていの人は「業界に深く通じた経験豊富な経営者」のような定義を思い浮かべるだろう。あるいは、今日のいわゆる有名CEOの資質から、カリスマ性、巧みなコミュニケーション力、自信に満ちた経営スタイルなどを挙げるかもしれない。しかし、企業経営で本当に大事なことは何なのだろうか。何をもってCEOの並外れたパフォーマンスと言えるのだろうか。それは、株主の長期リターンである。 本書は直観には反するが爽快な1冊だ。著者は、成功した投資家としての知恵を駆使して8つの会社とその経営者を細かく分析し、そのパフォーマンスを明らかにしている。本書で紹介する8人の個性的なCEOの会社は、株価の平均リターンがS&P500のそれを20倍以上上回っている。つまり、8人にそれぞれに1万ドルを投資していれば、25年後にはそれが150万ドルに増えたことになる。彼らの名前は知らなくても、彼らの会社は聞いたことがあるだろう――ゼネラル・シネマ、ラルストン・ピュリーナ、ワシントン・ポスト、バークシャー・ハサウェイ、ゼネラル・ダイナミクス、キャピタル・シティーズ・ブロードキャスティング、TCI、テレダイン。本書は、個性的なリーダーたちがこれほど桁外れのパフォーマンスを上げる助けとなった特徴と手法――彼らの一貫性と執ようなまでの合理性――を紹介していく。 「アウトサイダー(破天荒な者)」たちは謙虚で、気取らず、だいたいは質素で、ウォール街やマスコミを避け、新しい流行の経営方法には手を出さない。その代わりに、彼らには彼ら自身と彼らの会社を成功路線に乗せるための共通した特徴がある。収益や売り上げ成長率ではなく、1株当たりの価値を上げることにレーザー光線のように集中すること、資本と人材を配分する並外れた才能があること、報告利益ではなくキャッシュフローが企業の長期的な価値を決めるという信念を持っていることなどである。 長年にわたる調査と経験に基づいて、著者は会社を経営したい人やそこに投資して桁外れの利益を上げたい人たちに、驚くべき物語と、そこから得られる教訓と、素晴らしい選択肢を披露している。
  • 売買システム入門 ──相場金融工学の考え方→作り方→評価法
    4.3
    本書では、高名なシステム開発者であるトゥーシャー・シャンデが、トレーディング上のニーズに即した「実際的な」システムの構築法を示している。 システムを構築・運用する手助けをするために、シャンデは基本原理から最新技術までをここで取り上げている。本書は見やすいように図表や数々の例を用いて、トレードの基本、新しいシステム、資金残高曲線分析、マネーマネジメント、データスクランブルなどについて、深く言及した日本初の投資書籍である。 簡潔かつ完璧な本書を読めば、基本概念から実際の運用までシステムデザインを作り上げる過程の複雑さがよく分かる。コンピューターを利用する投資家には必須の書籍である。
  • バフェットからの手紙 [第3版] ──世界一の投資家が見たこれから伸びる会社、滅びる会社
    3.3
    投資に値する会社こそ、21世紀に生き残る!20世紀最高の投資家が明かす成長し続ける会社の経営、経営者の資質、企業統治、会計・財務とは。「経営者」「ベンチャー起業家」「就職希望者」「IPO」のバイブル。
  • バフェット合衆国 ──世界最強企業バークシャー・ハサウェイの舞台裏
    完結
    3.0
    ウォーレン・バフェットの投資哲学は伝説になるほど有名だが、バークシャー・ハサウェイの経営者たちについて知る人は少ない。本書で著者は、バークシャーの成功に貢献してきた取締役やCEO(最高経営責任者)の素顔に迫り、彼らひとりひとりが若いころにどのようにして今の道を選んだのか、仕事を通じて何を得たのか、身につけたスキルはどのようなものだったのか、そして、いかにして世界で最もダイナミックなコングロマリットの一員になったのかについて、ページを追うごとに興味深いエピソードとともに読者に明らかにされる。
  • バリュー投資アイデアマニュアル ──得意分野を見極めるための戦略の宝庫
    3.5
    「あなたの性格に合ったバリュー投資法」を探せ! プチバフェットになるための金鉱を掘り当てる! 本書の内容とは……。 ・最低条件を満たす20以上の投資アイデアを検証し、独自のランク付けによって3~5つの最も魅力的なアイデアに絞り込むための方法 ・バリュー投資の魔術師が安くて良い株を探すためのさまざまな方法――例えば、ベンジャミン・グレアムの「しけモク」戦略やジョエル・グリーンブラットの「魔法の公式」など ・そのほかのテクニック――隠れた資産を持つ会社への投資、小型株や超小型株投資、イベントドリブン投資、スタブ株投資、外国でのバリュー投資など ・そのほかのたくさんのアイデア 本書のテーマである素晴らしいアイデアは、投資の活力の元である。これを読んで、利益につながる新しい独自のバリュー投資のアイデアを生み出す方法を学んでほしい。
  • バーンスタインのデイトレード実践
    3.7
    現在のマーケットはボラティリティが高く、デイトレーダーにとってパーフェクトな環境といえる。ちゃぶついたマーケットが何百という機会を毎日提供してくれる。さらに、高性能のコンピューターが開発され、今ではフロアトレーダーだけでなく、だれもがデイトレードを行うことができる。 それでも、デイトレーダーとして成功するには、正しい標的を見極め、慎重に狙いを定め、適切なタイミングに行動を起こすスキルと規律が必要である。トレーダーとして30年間経験を積んできたジェーク・バーンスタインは本書のなかで、読者を成功に導く戦略、心理的ヒント、その他多数の手法を紹介している。本書は入門書ではなく(初心者は、前著『バーンスタインのデイトレード入門』から読むことをお勧めする)、マーケットやトレードの基本についてある程度理解し、プロフェッショナルトレーダーか、あるいはトレーダーとして独立を目指す方々を対象としている。次のレベルに進む方法、マーケットを理解する方法、そしてデイトレーダーの心理について詳しく説明している。本書を読めば、トレーダーとして成功するための機能的で心理的なツールを開発するのに大いに役立つだろう。 本書では、デイトレーディングの「アート(芸術)」面を紹介している。深く考えずに1つのシステムだけに従うのではなく、各自のトレーディングスタイルにベストフィットさせるために5、6種類のシステムを組み合わせ、自分なりのトレーディングシステムを作り上げる方法を説明している。前著発表後のマーケットの変動を考慮し、本書は以下のように構成されている。 デイトレード手法についての概要――1つの章で1つの手法(30分ブレイクアウト、サヤ取りなど)について説明 読者がマーケットのトレンドを正しく予測できるように、数学的な分析と公式を記載 「外科的な」タイミングでマーケットに参入したり撤退できるように、大引けと寄り付きの戦略を紹介 読者が規律と根気を身につけるのに役立つルール――デイトレーダーとして成功するのに必要な行動ツール 成功を目指すデイトレーダーのルール――勝利を収めるためのガイドライン 損失リスクの管理方法 現在、S&P500先物、Tボンド、通貨など、さまざまなマーケットにデイトレーディングの機会がある。しかし、このチャンスをつかむのは、スキルを身につけ、優れたシステムを持ち、実践を積んだトレーダーだけなのだ。このハイリスク・ハイリターンのゲームにだれでも勝てるわけではない。損失はすぐに膨れ上がってしまう。本書は、デイトレーダーとその志望者の両方に対して、さまざまなリスクの対処方法を解説している。マーケットをどのように理解するか、その理解に基づいて効果的なツールをどのように開発するか、精度の高いそのツールをどのように使用するか、ということを教えてくれる。
  • バーンスタインのデイトレード入門
    3.0
    デイトレーディングを完全にマスターしたいと思うならば、達人のもとに行くとよい。その達人とは、本書の著者、ジェイク・バーンスタインのことである。テンポの速いデイトレーディングの世界について、実践で役立つ案内をしてくれる。初心者でもベテランでも、一読の価値があるこの本を読めば、新たな境地が見えてくるだろう。行動が速く、損益も大きく、ボラティリティが高い――そんな90年代、投資資金はますます増大した。バーンスタインは、デイトレーディング特有のさまざまなトレーディングシステム、分析手法、タイミング指標を分類している。これらをうまく組み合わせれば、読者もリスクを最小限にして、利益を最大限にすることができるだろう。100を超える図表とチャートを使用し、明快で簡潔に分かりやすく説明している。そのため、バーンスタインの提案と洞察には非常に説得力がある。この高名なトレーダーは、「投資家から投資家へ」のメッセージとして読者に語りかけている。本書の内容とは、 ●デイトレーディングを始める方法 ●移動平均、ストキャスティックス、ギャップなど、重要なデイトレーディングのツールの分析方法 ●ワイルダーのRSI、日中のモメンタムなど、読者にプラスとなる効果的な指標の使用方法 ●デイトレーディングのパフォーマンスを向上させるための典型的なチャートの使用方法 ●S&P、Tボンド、通貨など、アクティブなマーケットにおけるデイトレーディング特有のオシレーターの適用方法 ●大きな値動きをとらえるための季節性や決定的瞬間(CTOD)指標の使用方法 さらに読者は、デイトレーダーとして成功するのに必要な資質が自分にあるのかどうか、ということを判断できる。そして資質がない場合は、それをどのように身につけるかということも詳しく書かれている。一言でいうと、海千山千のデイトレーダーになりたいとか、デイトレーダーとして少しでも多くの利益を上げたいとか、これからデイトレーダーとしての人生を切り開きたいと思っている方は、この本をおいてほかに役立つ本はないだろう。 「私は、先物トレーダーや株式トレーダーとして25年間の経験を積んできた。私がそこで得た知識を皆さんも身につけたいと考えるなら、本書を読むことをお勧めする。本書は、皆さんを教育し、指導し、支援し、物事を解説し、成功への道を照らすだろう」――ジェイク・バーンスタイン
  • バーンスタインのトレーダー入門 ――30日間で経済的自立を目指す実践的速成講座
    完結
    5.0
    ヘッジファンドマネジャー、プロのトレーダー、マネーマネジャーが公表してほしくなかった秘訣が満載! 30日間で経済的に自立したトレーダーになる! 世界のマーケットの構造と性質はこの30年間に大きく変わった。われわれはもはやバラバラな経済国家ではなく、複雑で相互依存的に絡まり合った世界に住んでいる。こうした状況の下でマーケットの日々のボラティリティはかなり大きくなり、われわれトレーダーに大きな利益のチャンスを与える一方で、大きな損失のリスクも突き付けている。トレーダー兼アナリスト、そしてトレーダーの教育者として35年以上にわたるキャリアを持つジェイク・バーンスタインは、こうした現在のマーケットに適切に対処する方法を教えてくれる。彼は正しいトレーディングツールと高いモチベーションがあれば、だれでもコンスタントに利益を出せるトレーダーになれると信じている。 22章から構成される本書のトレーディングの授業は、先物や株式などあらゆるマーケットで利益を上げられる実践的な速成投資講座である。ここで紹介されているセットアップ、トリガー、フォロースルーというトレーディングの3つの基本条件(プロセス)をベースとするバーンスタインのトレード手法は、そのルールを正しく順守すれば、トレーダーにコンスタントな利益をもたらすだろう。また異なるマーケットやタイムフレームなど、3つのレベルにおける分散投資の必要性、どのような優れたトレーディングシステムやトレード手法を使おうとも、トレードの成否を決定するのはそのトレーダーの心理と行動、そして規律であるというのも貴重なアドバイスである。 トレーディングによる経済的自立を手にするうえで、経済学やファイナンスなどの専門知識や学位は不要である。必要なものは正しい決定を下す意思力、それを順守する規律と行動力である。本書ではその具体的な方法をはじめ、今日のダイナミックなマーケットで成功するための分析と行動のスキル習得法についても詳述されている。
  • 百人百色の投資法 ──投資家100人が教えてくれたトレードアイデア集
    3.0
    永遠に稼ぎを約束するような「聖杯」はない。 だからこそ、我々トレーダーは複数のやり方を知っておいたほうが良い!
  • 百人百色の投資法 Vol.2 ──投資家100人が教えてくれたトレードアイデア集
    -
    ◆株式投資 ・avexfreak ~何かのきっかけで株価が動き出すタイミングを狙う~ ・ワタナベくん~セクシーボリンジャーで挑む株式投資~ ・naz ~キャッシュリッチな企業を安くなったら買う~ ・横山利香~とにかく勝つこと。ファンダメンタルで流れを見て、テクニカルでタイミングを計る~ ・平山修司~調べに調べ上げて成長する企業を見つける~ ・ロックオン~会計の知識を駆使しながら、安く仕込んで動くまで待つ~ ・キクチ~上場廃止銘柄と低PBR銘柄に注目し、噴き上がるまでひたすら待つ~ ・大内崇~Aという状況が得意なシステムとBという状況が得意なシステムを採用し、システムの強みを活かす~ ・くぼっち~高く買ってさらに高く売る。溜まったエネルギーが吹き出すときに仕掛ける「ジャンピングキャッチ」~ ◆FX ・バカラ村~他人の損切りを自分の利益にする~ ・だいぱぱ~建玉操作で損切りをしない~ ・アンディ~17時以降の「半値」に注目する~ ・ナッキー~増やした資産を減らさないように「待てる」仕組みを作る~ ・AIKA ~日足&4時間足&1時間足を見てシナリオを作ってから参戦~ ・田向宏行~移動平均線の「虹色」出現でトレード~ ・ぱなぱな~うまい人のマネをして利益を積み重ねていく~ ◆不動産 ・林志英~地方に絞った一棟もの投資~ ・石原博光~地方の高利回り物件がターゲット~ ・星野陽子~アドバイザーの力を借りながらハイレバレッジ投資で資産形成~ ・内藤忍~海外(アメリカやアジアの新興国など)の不動産に注目~
  • フィボナッチ逆張り売買法
    完結
    4.0
    トレーディングはけっして簡単なことではないが、それでも正しいアプローチで臨めば成功することができる。このことをだれよりもよく知っている本書の2人の著者は、トレーダー兼トレーダーの教育者として、パターン認識のアプローチによってマーケットから一貫して利益を引き出してきた。 テクニカルパターンの分析を扱った本書には、今まであまり知られていなかったいろいろなパターンの形成を見極め、それを効果的にトレードする方法が述べられている。そうしたパターンのなかにはかなり以前から多くのトレーダーたちが利用してきたものも含まれるが、本書で焦点が当てられているのは幾何学的なパターンとフィボナッチ比率に基づいたトレード方法である。本書には株式や株価指数をはじめ、その他のFXや商品先物などいろいろな銘柄とあらゆる時間枠のチャートに形成されるパターンがふんだんに盛り込まれている。そうした幾何学的なパターンの形成プロセスとそのトレードの仕方が分かれば、パターン認識とそのトレードはぐっと身近なものになるだろう。不安定なマーケットでは買いと売りを自在に操ることが資産を築く第一歩になる。本書の主な内容は次のようなものである。 AB=CD、ガートレー222、バタフライ、三段上げ・三段下げなどの幾何学的なパターンをはじめ、その他の伝統的なテクニカルパターンの分析とフィボナッチ比率に基づいたトレード方法 トレンド相場を見極め、その方向に沿ったフィボナッチ比率による押し目買い・戻り売りの方法 フィボナッチ比率に基づいたオプションのトレードの方法 このようなテクニカルパターンのトレードで利益を上げるには、それぞれのパターンの特徴をよく理解し、正しいトレードマネジメントのルールを適用しなければならない。本書にはそのためのトレーディングプランの作成法、確率で考えることの大切さ、資金とリスクのマネジメント、仕掛けと手仕舞い・ストップロスの位置・利益目標値の設定などの方法が詳述されている。このほか、トレーディングをひとつのビジネスとして考えること、不測の事態に対する対処法などにも詳しく言及されている。長年にわたるマーケットの経験と知恵に裏付けられた本書は、トレードの初心者はもとより、ベテラントレーダーにとっても実用的で、ワンランク上を目指す者には必携のハイレベルなトレードの指南書となるだろう。
  • フィボナッチトレーディング
    完結
    4.0
    本書はフィボナッチ級数の数値パターンに基づく実績ある方法を使い、トレードで高値と安値を正確に見定めるための新たな洞察を提供する。本書の知識やツールを身につければ、フィボナッチ比率の水準を使ってどのように相場のトレンドを判断すればいいかが分かる。それに従って相場の波を予測すれば、利益を最大化し、損失を限定する方法を学ぶことができる。 先駆的なテクニカルアナリストであるキャロリン・ボロディンが生み出したこの新しい手法によって、転換点を十分に前もって予測し、損切り注文の上手な置き方や、重要な支持線と抵抗線を正確に見分けられるようになる。100を超えるチャートや図解によって好奇心がかき立てられるこの強力な処方箋には、主な要素が4つある。 ●方法論フィボナッチ比率を使った時間と価格の分析によって、リスクの定義と目標の設定 ●トレーディング計画セットアップ、仕掛けと手仕舞いの変数、資金管理が定義された確固としたトレーディング計画の作成 ●前向きなトレーディング心理相場の駆け引きの85%を占める成功への適切な考え方の提示 ●規律専門家のヒントやアドバイスに従って、うまい投資計画の実行 イタリアの数学者レオナルド・デ・ピサによって有名になったフィボナッチ級数は、自然界で広く見つかるもので、建築家や整形外科医など多くの人が「完璧な」美的釣り合いを達成するために使う黄金比を持っている。著名なテクニカルアナリストであるキャロリン・ボロディンは、フィボナッチパターンの研究が株式市場や先物市場やFX市場で一層の利益を上げるための極めて有効な方法としていかに役立つかを、この画期的な手引書で明らかにしている。 マーケットで自然に生じていて、利益率が最高になるトレードを可能にするセットアップがある。本書は、それを見分けて利用するための信頼できるツールとすっきりした説明をひとまとめにして与えてくれる。本書では、フィボナッチ比率に基づいたユニークなトレーディングの方法論や、著者自身が現実に経験した市場分析やセットアップが手に取るように分かる。そのため、この実践的な本は自分で投資方法を決める投資家にとって非常に貴重である。 各章に詳細なチャートや洞察に富む図を完備した本書には次の特長がある。 ●重要な支持線と抵抗線を決定するための頼れる手引きであり、それらを使って利益を最大にし損失を限定するための専門的なアドバイスも得られる ●かなりの利益を生み出す相場の転換点を、十分に前もって予測するためのフィボナッチ比率による分析を段階を追って説明する ●フィボナッチ比率による分析で、最適な損切り注文を置く位置の貴重なヒントを提供する ●フィボナッチ比率の関係によって、いかにしてトレーダーの指針を作ることがきるかを、よく現れるパターンに基づいて明らかにする。 この実践的な手引書は、4段階の処方せんを生き生きしたものにし、本番で直ちにそれを使えるようにするための、実際のトレードの状況、セットアップ、トレードのシナリオが豊富に詰まっている。
  • フィボナッチブレイクアウト売買法 ──高勝率トレーディングの仕掛けから手仕舞いまで
    2.0
    フィボナッチとブレイクアウトの運命的な出合い! 黄金比率だけでもなく、ブレイクアウトだけでもない! フィボナッチの新たな境地! 従来のフィボナッチの利用法をブレイクアウト戦略まで高めた実践的手法 株式、先物、FXなど、今日のマーケットでトレードするのは大変困難なチャレンジになっている。しかし、トレードの仕掛けから手仕舞いまでの完全なトレード計画を学べば、この分野での成功も夢ではない。 本書では、トレーダーであり著名なトレーディング講師であるロバート・マイナーが実践的なトレード計画のすべての要素を非常に分かりやすく説明している。これは、彼が20年以上をかけて開発したトレード計画で、仕掛けから手仕舞いまでを網羅している。このフィボナッチとブレイクアウト手法を融合させた「トレイリング・ワン・バー戦略」と「スイングエントリー戦略」を学べば、あらゆるマーケットのあらゆる時間枠で自信を持ってトレードするための一貫性が身につくだろう。 本書では、1高勝率のトレーディングチャンスを見つける方法、2具体的な仕掛けと損切り(仕切り)の価格、3手仕舞うまで完璧にトレードを管理する方法――などを学ぶための方法を伝授してくれる。ここには、2つの時間枠を使った指標とパターンと価格と時間という4つのカギとなるファクターを用いてトレーディングで利益を上げるための手法が示されている。本書で紹介するフィボナッチとブレイクアウトを融合させた戦略とテクニックを学べば、具体的なトレーディング判断を下すために必要な情報や、そのトレーディングを最初から最後まで自信をもって執行するための方法が理解できるだろう。 マイナーは本書で、完全なトレード計画が完成するまでの過程を実践的かつ丁寧に教え説いていく。トレーディングの成功に不可欠なこれらの教えを学ぶための最善の方法は、実例を見ることである。そこで彼は昔の教え子たちから集めた実際のトレード例を紹介した「実在のトレーダーによるリアルタイムのトレード」と題した章を設けている。この章では、本書で学んだ戦略が世界中のあらゆるマーケットで機能していることを知ることができるだろう。 真剣で自立を目指すトレーダーに向けて書かれた本書は、トレーダーの資金を維持し増やしていくために、マーケット動向を分析し、利益の上がるトレードのセットアップを探し、それを執行し、仕掛けから手仕舞いまでを管理するための実践的な方法を細かく明らかにしている。今日のマーケットでその努力を十二分に反映させたい人にとって、本書を読み込み、理解をすれば、それだけで十分だろう。
  • フルタイムトレーダー完全マニュアル【第3版】 戦略・心理・マネーマネジメント——相場で生計を立てるための全基礎知識
    完結
    -
    トレードで生計を立てるための必携書!  日々の急激な値動きや、数日から数週間にわたる値動きを発生させる要素はたくさんある。これらの動きは表面上はランダムに見え、突然発生したかに見える。ほとんどのトレーダーはこうした価格の爆発的な動きや内部崩壊的な動きの間違った側にいるか、これらを見逃すことが多く、そのため長期的に見ると損をする。一方、生き残っていける少数の精鋭たちはこのランダムさをただ受け入れることはなく、しっかりと理解しようと試みる。市場から長期にわたって一貫してお金を儲けられるのが彼らだ。  本書は、個人トレーダーのバイブルとして長年ロングセラーを誇ってきた『フルタイムトレーダー完全マニュアル』を全面改定したものである。今最も注目を浴びるトレーダーの1人であるジョン・F・カーターがトレーダーに贈る最高傑作に仕上がっている。本書が早くも古典と言われるゆえんはその内容にある。人気を博した第1版では、市場全体のメカニズム、チャートのセットアップ、トレード手法・戦略、マネーマネジメント、心理的なガイドラインなど多岐にわたるテーマが取り上げられたが、本改訂版ではそれらに以下の点が新たに加えられた。 ●実証されたセットアップとそれを使う最適な市場、明確なトレードルール ●スイングトレードとデイトレードのための明確な仕掛け、手仕舞い、損切り水準 ●スキューやVIXなど7つの主要な内部要因 ●最近の市場の振る舞いを分析するための取引時間前チェックリスト ●高確率のセットアップを見つけるためのスキャニングテクニック ●効果的なリスクコントロールテクニック ●コンピューターを最大速度で動かすための方法 ●市場の調整局面を予測するためのテクニック  トレードに用いるハードウェアやソフトウェアから、市場のメカニズム、仕掛けと手仕舞いパラメーター、ポジションサイジングなど、競争に打ち勝つためのツール一式が本書にはぎっしり詰まっている。本書を読めば、あなたにとってうまくいくもの、いかないものを選別する能力が身につき、株式トレードであろうが、オプション、先物、FX、あるいは仮想通貨のトレードであろうが、あなたに合った堅実なポートフォリオを作成できるはずだ。読者がプロとしてトレードの最前線で活躍でき、トレードで生計を立てられる近道を伝授するのが本書の最大の目的である!
  • プライスアクショントレード入門
    完結
    4.5
    複雑な戦略やシステムを使ってうまくいくトレーダーもいるかもしれないが、トレードで成功するために唯一必要なのは実はプライスアクションを理解することなのである。プライスアクション分析は、今日のマーケットでトレードするための有効な手法で、株にも先物にもオプションにも使うことができる。これを使えば、複雑に組み合わされたトレードテクニックに困惑することなく、トレードそのものに集中することができる。一見、初歩的に見えるかもしれないが、これは最小限のリスクでリターンを大幅に増やすことができる手法なのである。 トレードにプライスアクション分析を取り入れる方法のひとつに、チャートパターンがある。そして、この手法をだれよりもよく理解しているのが、著者のアル・ブルックスなのである。彼はフューチャー誌に寄稿しているテクニカルアナリストで、独立系のトレーダーとしても20年以上の経験がある。彼は10年前、自身のトレードにおいて、指標を表示していない価格チャートを読むことこそが最も単純で、信頼でき、利益率も高いことに気がついた。そして、その規律を順守することによって、継続的に利益を上げられるようになった。本書は、彼が会得したプライスアクションの読み方を詳しく紹介したものである。 この信頼できる本は、真剣なトレーダーにとって必要な規律についても書かれている。このなかには、チャート上のすべての足を1本ずつ理解することの重要性、特定のパターンがセットアップとして信頼できる理由、リアルタイムでの仕掛けや手仕舞いポイントを見つける方法などが含まれている。本書では基本的な原理の説明には5分足のローソク足チャートを使っているが、日足チャートや週足チャートについても書かれている。また、数種類の株の銘柄を使った日中のスイングトレードや、日足チャートを使ったオプションの戦略についても詳細に見ていくことで、これらのトレードでさえプライスアクションのみを用いて実行できることを示している。 トレードは簡単ではないが、価格チャートの読み方を学び、信頼できるパターンを見つけ、自分に合ったマーケットと時間枠が分かれば利益を上げることができる。プライスアクショントレードには複雑なソフトウェアやたくさんの指標は必要ないが、この簡単な方法がほぼすべてのマーケットで利益を上げる可能性を高めてくれる。本書を読んで、その方法をぜひ会得してほしい。 本書で詳しく紹介する内容とは、以下のようなものである。 トレンドラインとトレンドチャネルライン 前の高値や前の安値 ブレイクアウトとブレイクアウトがダマシになったとき ローソク足の実体やヒゲの長短 現在の足とそれまでの足の関係 アル・ブルックス 1950年生まれ。医学博士で、フルタイムの個人トレーダーとして約20数年の経験を持つ。10年間に指標やシステムを試すのに1万時間を費やしたが、1996年に彼は一からやり直すことを決意し、指標は使わずにプライスアクションのみを使ったトレードを始めて、現在に至っている。
  • プライスアクションとローソク足の法則
    完結
    3.0
    成功するトレーダーになるための鍵は、機能するシステムを見つけて、それに従うことである。フューチャーズ誌にテクニカル分析についての記事を寄稿し、25年にわたってトレーダーとして活躍してきたアル・ブルックスは、まさに機能するシステムを見つけて、それに従い続けた人である。彼はトレーダーとしてのキャリアのなかで、マーケットの方向性や経済情勢に左右されずに常に利益を上げる方法を見つけだした。本書はプライスアクションの基本とトレンドに焦点を当て、そのプライスアクションを利用してマーケットでトレードする具体的方法を示し、そのすべてのプロセスについて段階を追って詳しく説明している。 プライスアクションを理解し、価格チャートを1本の足ごとに読むことで、隠れていたパターンが見えてくる。パターンというものは機関投資家が動いて初めて形成されるものだ。そういったパターンを発見したら、機関投資家に倣って、きつめにストップを置いていち早く仕掛けて、利益を手にする。真剣なトレーダーにとってはたまらない刺激だ。本書で議論する主なテーマは以下のとおりである。 トレンド、トレーディングレンジ、ブレイクアウト、反転のトレード方法 トレンドラインおよびトレンドチャネルといった基本的なツール(これらのツールはトレンドとトレーディングレンジの発見に役立つ) さまざまなタイプのローソク足とトレードを仕掛けるときに知っておくべき数学について 本書を通じて、基本原理を説明するのにブルックスが特に重視したのがローソク足の5分足チャート(これらはすべてトレードステーションで作成)だが、日足チャートや週足チャートについても言及している。また、本書で紹介されるプライスアクションは、株価指数ミニ先物だけでなく、株式、FX、Tノート先物やオプションのトレードにも利用できる。なお、本書に掲載されているチャートはすべてウェブサイトで見ることができる。 トレードは多くの報酬が期待できる仕事だが、勤勉さと絶対的な規律が求められる厳しい世界である。成功を手にするためには、自分のルールに従い、感情を排除し、最高のトレードだけを待ち続ける忍耐力が必要だ。この目標を達成するための第1ステップが本書である。本書を読み終えるころには、健全なシステムに従う忍耐力と規律が身につき、莫大な富を手にすることも夢ではないだろう。 アル・ブルックス(AlBrooks) 1950年生まれ。医学博士で、フルタイムの個人トレーダーとして約20数年の経験を持つ。独立したデイトレーダーとしても活躍し、ウェブサイト(http://www.brookspriceaction.com/)では、ライブで市場の実況解説をするだけでなく、チャート分析も毎日更新している。足ごとに価格チャートを読むという独特の手法を開発し、トレーダーのなかのトレーダーとして熱心なファンが多い。著書に『プライスアクショントレード入門』(パンローリング)
  • プロが教えるオプション売買の実践
    -
    皆さんにお尋ねします。 株式投資で利益を上げていますか? 株式市場で儲かっていますか? 「去年は儲かったけど今年は大きく損失を出している」とか、 「すっごく儲かったことがある」とか、そういうことではなく、 ずっと継続して利益を上げて、今現在儲かっていますか? 資産は増えていますか? ―― もしイエスとお答えなら、これから先は読む必要はありません。 株式投資でがんばってください。 ―― では「儲かっていない。イヤそれどころか損失を抱えている」と答えた皆さん! これからオプションの優位性についてお教えしましょう。 1.オプションでは99パーセント勝つ確率の手法があります。 間違って値付けされてしまうミスプライスです。これは早い者勝ちです。 プロもアマも関係ありません。ビーチフラッグと思ってください。 頻繁に出現します。 2.オプションではほとんどの市場でハンデがもらえます。 取引前から成功の確率があるのです。その原市場の習性を利用します。 3.オプションではアノマリー(季節性)が有効です。毎年繰り返される穀物市場のアノマリーに、私は毎年参加して利益をいただいています。 4.オプションでは相場が上がっても下がっても動かなくても利益を上げる方法があります。 さらにお尋ねします。 「自分だけなぜうまくいかないのか」と思っていませんか? そう思っている皆さん! これからうまくいく方法をお教えしましょう。 1.正しい基本に立った経験を積む → 成功者をマネる 2.相場の局面での自分自身を知る → 第9章を読む 資産運用を成功させるためには基本が大事です。中途半端な基本の積み重ねは、結局“砂上の楼閣”。大きな下落の波にすぐ呑み込まれてしまいます。 本書でもっともお伝えしたいことは、さまざまな資産運用手段がある中で「オプション取引がいかに優れているか」そして「オプション取引でも株式投資でも成功するために必要なことは何か」。 この2点に絞って構成してあります。ぜひ最後までお読みになって継続して利益を上げられる堅実な投資家を目指してください。
  • ヘッジファンドの帝王 ──ウォール街を勝ち上がった男の光と影
    3.5
    もし20世紀におけるウォール街の歴史が正式に書かれるならば、その2~3ページがマイケル・スタインハルトに割かれるのは間違いない。この「街」の歴史のなかで、もっとも成功したファンドマネジャーのひとりであるスタインハルトは、マーケットのいかなるベンチマークよりはるかに高い平均年間利益率30%を達成し、同業の仲間たちよりも優秀な成績を収めた。ヘッジファンド運用者として30年に近いその在職中に、彼は顧客である投資家と自分自身のために巨万の富を築き上げた。彼の主要ファンドであるスタインハルト・パートナーズLPが設立された1967年に、そのファンドに1ドル投資していれば、彼が資産運用活動から引退した1995年には481ドルになっているという。 この本のなかで、マイケル・スタインハルトは自身を歴史に残るヘッジファンド運用者に仕立て上げた投資戦略のいくつかを解説している。そのなかには、産業アナリストとして、また究極の銘柄発見者としての技術の核心も入っている。マーケットの一般的なトレンドに逆らって投資を行うのはいつであるべきか、これを察知する彼の超人的な能力――古いタイプの優良顧客からは必ずしも高い評価は得られなかった能力だったが――によって、最高の成功例がいかにして数多くもたらされたかについても、彼は書中で明らかにしている。また、彼はもっともセンセーショナルな成功例をいくつか詳しく述べている。そのなかには、全投資を債券に賭けた1981年の重大な決断も含まれている。また本書では、良いことばかりを述べていない。数は少ないが、苦痛に満ちた失敗例も詳しく述べている。その例として、1990年代半ばに行った、世界的なマクロマーケット進出の大失敗が述べられている。 この本はまた、ベンソンハースト出身の一少年が無一文の状態から大富豪に出世した物語であり、その少年がブルックリンの街頭からウォール街へのし上がった物語でもある。スタインハルトの人生観や成功観を作り上げるのに影響した事柄を物語調で語っている。また、株式投資をどうしてこんなに愛するようになったかについても述べている。さらに彼は、富を得た後に人生の目的を持つ必要性を考え始める過程を記録し、その目的がいかにして彼に引退の決意を固めさせ、彼のエネルギーを別の方向に向けていったかについて書き記している。読者はこの本から、10年近い民主党指導者会議の議長としての経験やユダヤ人社会を強化するために彼が行った革新的な考え方、野心的な計画を知ることになる。 ウォール街の天才かつ世界的な慈善家が書いた人の心を鼓舞する実話として、この本は金融のプロにとってもまた人間の本質を学ぶ人たちにとっても忘れがたい読み物である。
  • ヘッジファンドの売買技術 ──利益を勝ち取るための相関性のない20の戦略とテクニック
    4.0
    高パフォーマンスで高レバレッジのヘッジファンドが世界中の投資家の話題に上ることは多い。ただし、当のヘッジファンドマネジャーたちは何も語らない。この秘密主義の金融のプロたちは、顧客に平均をはるかに上回るリターンをもたらすためにあらゆる角度から執拗に利益を追求すると同時に、そのためのテクニックについて語ることも執拗に拒んでいる。 しかし、本書の出現でこの状況は一変した。これは現役のヘッジファンドマネジャーであるジェームス・アルタッチャーによるテクニック中心の入門書で、ヘッジファンドのトレーダーが日々マーケットに潜む非効率部分を探すための20のトレーディングシステム、戦略、テクニックを紹介している。ザストリート・ドット・コムに定期的に執筆している著者は、ヘッジファンドマネジャーや金融のプロの間ではよく知られた存在で、本書もさっそく冒頭からヘッジファンドを成功に導き、その名を広めた基本トレード戦略を紹介している。 本書で紹介したヒントやテクニックは、ファンドマネジャーや第一線で活躍するトレーダーも利用している。 ・ギャップアップ、またはギャップダウンになった銘柄を見つけだし、そのなかでできるかぎり短期でギャップが埋まりそうなものをトレードする ・あらゆる瞬間において、恐らく投資家のセンチメントを最も正確に表しているNYSE TICK指標によるデイトレード ・素晴らしい利益率を誇るボリンジャーバンドを使った革新的な短期トレーディングシステム ・年率平均100%超のリターンを誇る5ドル未満の株のポートフォリオ ・債券投資家の控えめな動きから、株式市場の方向性を予想するための貴重なヒントを読み取る ・主要な指数から除外(追加ではない)予定の銘柄を使って利益を上げる ・間違いだと分かっていても、マーケットで常に語られる「定説」を逆手にとって利益を上げる 目を見張るような結果を出していても、ヘッジファンドマネジャーやトレーダーは魔術師ではない。彼らは、まじめで規則に縛られるミューチュアルファンドマネジャーやポートフォリオマネジャーとは違って、裕福な顧客の利益を追求するために自由に戦略を選ぶことのできる特別に腕のいいトレーダーなのである。本書は、ヘッジファンドマネジャー自身の目を通してこの世界を語った貴重な本と言える。このなかで紹介されているテクニックや戦法は、無理なく読者のトレーディングプログラムに組み込むことができ、利益に貢献するだろう。
  • ヘッジファンドの錬金術 ──絶対スーパーリターンを追求し進歩する投資手法公開
    3.0
    ヘッジファンドや辣腕投資家は、この状況を切り抜けて今日のダイナミックな金融 環境のなかで成功するために、新たな手法を編み出している。たとえば、銀行が融資 を提供しようとしない企業や個人への積極的なローンサービスの提供。あるいは、大 型のミューチュアルファンドが規模や規制上の理由からチャンスがつかめないアービ トラージの機会を探る。そしてまた、「モノを言う投資家」になることで価値が解放 できそうな企業に投資する。これらは、ヘッジファンドや洗練された投資家が、今日 のタフなマーケットでキャッシュをスーパーキャッシュに変身させる戦略のほんの一 例にすぎない。 ヘッジファンドマネジャーのジェームズ・アルタッチャーは本書のなかで、過去数 年間に世界中のトップヘッジファンドマネジャーが開発してきた新しいタイプの投資 方法を検証している。詳細な事例と最新のアドバイスに基づき、アルタッチャーは読 者がどうやれば、これらの投資方法を生かせるのか、そしてスーパーリターンを実現 するための10数個の戦略を紹介している。
  • ボリンジャーバンド入門 ──相対性原理が解き明かすマーケットの仕組み
    完結
    4.0
    トレンドと内部構造が一目で判る! 絶好の売買タイミングを選択する、便利な強力ツールを開発者本人が指南 「本書の目的は、株式を買った後でまだ値下がりが続く安値買いの罠や、売った後でどんどん値上がりが続く高値売りの落とし穴など、投資家が陥りやすい数々の罠を避ける手助けをすることにある」  1970年代、マーケットの新参者であるジョン・ボリンジャーは、マーケットにおけるすべての出来事は相互関係によってのみ存在し、絶対的なものはない、という彼の信念にふさわしい投資分析のシステムを見つけ出すことができなかった。そこで彼は自分でそのシステムを造りあげた。その方法はラショナル分析と呼ばれ、やがてボリンジャーバンドの確立につながり、投資分析史上にボリンジャーの名を残すことを確実にした。  本書『ボリンジャーバンド』において、ジョン・ボリンジャーは、彼が当初この発見をするに至ったマーケットの状況を説明し、読者にボリンジャーバンドの開発と完成にかかわる内情を打ち明けている。次に彼は、ラショナル分析とボリンジャーバンドの周囲に構築する相対的な意思決定の枠組みについて説明している。それは、事実上いかなる証券についてもまたはいかなる市場環境下においても、価格が高すぎるのか、あるいは低すぎるのかの問いに答える極めて強力なテクニカル分析とファンダメンタル分析の組み合わせである。『ボリンジャーバンド』が提供する内容は、次のとおりである。 ○この革命的なテクニカル分析のツールに関する初めての権威ある考察。 ○ボリンジャーバンドを利用した3つの簡単なシステム。 ○パターンを解析し、かつ時間枠と移動平均を分析する革新的な手法。
  • 魔術師リンダ・ラリーの短期売買入門
    完結
    3.7
    トレンドフォロー派の多くが悩まされる出動初期のだましを逆手に取る手法「タートル・スープ戦略」をはじめ、窓空けの後、その当日から数日の間に起こることやニュースに対して激しく動くマーケットの反応─決してシステム化できない多くのパターン認識─が株式市場・商品市場について詳しく書かれている。 特に圧巻なところはチャート上のパターン認識を満載しただけでなく、いつどこで仕掛けて、どこで仕切るか、または損切るかについてのポイントが、具体的かつ、明確に書き記されていることだ。 本書では、25にもおよぶ有力な戦略が紹介されている。これらは株式や先物市場で、あらゆる銘柄で有効なものばかりである。また、「短期売買入門」の1番の神髄は、21世紀になってもコンピューターをまったく必要としないと公言していることだろう。法示やシグナルは、機械的システムよりも人間の方がはるかに正確で有利さを持って判断できるとしているのだ。あなたがこの本を一読したならば、これが「短期売買のバイブル」と称されていることが、単なる宣伝文句でないことがわかり、興奮するはずである。 この本の中の戦略を一部紹介しよう。第4章のタートル・スープ戦略は、スイング・トレーディングの概念を代表するものである。動きのあるパターンでは、相当利益を上げる可能性を持つ。 1980年代、タートルズ(Turtles)としてその名を知られるトレーダー集団が、過去20日間の値段のブレイク・アウトを基本手段としたシステムを使っていた。このシステムは長い目で見た場合その手法は機能し、利益を産むことになる。しかし、多くのだましのブレイク・アウトによって、引かされ幅はかなり大きくなり、低い勝率になってしまうことがあった。まさに、ここにタートル・スープの好機がある。これこそ、順張り派の出動初期のだましを逆手に取る、短期売買の奥義と言われているすばらしい手法なのである。
  • マレーシア不動産投資のススメ
    完結
    -
    マレーシア不動産について、本当のことを、正直に紹介しました! 「海外で不動産投資をしているんです」という人に、「どの国で不動産を買っているのですか」と聞くと、「マレーシアです」という答えが返ってくることが多くなってきました。その勢いは、今や「海外不動産投資=マレーシア不動産投資」といっても過言ではないほどです。外国人でも所有権を取得できることや、外国人でもローンが可能なことなど、確かに“投資”という切り口から見れば、注目を浴びて当然のような気もします。 しかし、その一方で、「(これだけ耳にするということは)もうバブルなのではないか」「いやいや、まだまだ狙い目の物件は多くある」など、マレーシアの不動産情報が錯綜しているのも事実です。 果たして、実際のところはどうなのか。数々のデータを参考に、マレーシアの不動産事情について、現状(執筆段階)でわかっていること、根拠があることを正直に紹介したのが本書『マレーシア不動産投資のススメ』です。海外で不動産を持つことのメリットやマレーシア不動産の特徴など、さまざまな情報を紹介(下記参照)しています。マレーシアの中でも、特に熱いエリアである「グレーター・クアラルンプール」と「ジョホール」を中心に解説しています。 本書の中で、一番ボリュームをかけて紹介しているが「エリア分析」と「エリア別の投資戦略」です。なぜなら、一見、盛り上がりすぎているように見えてはいても、きちんとエリアを選定して投資することが前提であるならば、マレーシアの不動産にはまだまだ妙味が十分あるからです。 本書では、「何をするべきか」から始まり、「実践するまでのステップ」「エリアの選定方法」「投資戦略」「融資の話」「法律上必要な情報」「賃貸管理」「出口戦略」「うまく運用する方法」まで、順番に紹介しています。これらは、日本国内のみで投資されている方々にこそ読んでほしい内容です。海外に移住しなくても、資産だけを移動させることで、税制上の恩恵や円高のメリットを利用して資産を増やすことは十分可能です。 海外移住したい方、これから海外投資を始める方、海外の不動産オーナーになりたい方、若い世代で資産形成を考えている方にとって、自分の資産を守るためのマレーシア版海外不動産投資入門書として、本書がお役に立てればうれしい限りです。 【本書の主な内容】 ◎マレーシア不動産の魅力とデメリットについて ◎グレーター・クアラルンプールの投資分析と投資戦略について ◎ジョホールの投資分析と投資戦略について ◎資金調達と融資に関する情報について(繰上返済、支払が遅れるときの対処法など) ◎不動産の権利関係と州政府の許認可制度について ◎不動産契約にまつわる制度について ◎賃貸管理について ◎物件を購入するときの話だけでなく、売るときの話(=出口戦略)について ◎マレーシアでうまく運用する秘訣について
  • マンガ オプション売買入門の入門2 [実践編] プロが書いたすぐ実践したい人の要点書
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 株にはない投資の妙味がここにある! オプションならではのリスクとリターンと優位性を考慮した実践しやすい戦略を簡潔に紹介。小難しい机上の理論よりもシンプルな売買の実践から得られることは多い 序 章 日本と世界のオプション市場 第1章 オプション売買の視点 第2章 オプションを買う戦略~OPS 1. OPS(オプション・パーチャス・スプレッド) 2. ボラティリティを買う戦略 第3章 オプションを売る戦略~NOPS 1. NOPS(ニュートラル・オプション・ポジショニング・ストラテジー) 2. NOPSの実践 第4章 LEAPSで資産を築く 1. LEAPS(ロングターム・エクイティ・アンティシペイション・セキュリティーズ) 2. LEAPSプット売りの基本 3. LEAPSプット売りの実践戦略 第5章 日経225オプションで資産を築く 1. 日経225オプションの基本 2. 日経225オプションの買い戦略 3. 勝率を上げる日経225オプションの保守的戦略 4. 日経225オプションの売り戦略
  • マンガ パチンコトレーダー5 ──1000年に一度の大地震は最凶DDトンネルの入り口だった編
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 キターー!!!初の大ドローダウン!!! これが、ドローダウンか、これがねぇ~!! 絶不調のシステム3人娘 あけみ――ギャップデイトレ かれん――短期ブレイクアウト もも――ボリンジャー短期逆張り 2011年3月11日14時46分、タクマの人生観が大きく変わった。いや、すべての日本人の人生観も変わった瞬間だった! 第1波の揺れが収まったとき、何よりまず、トレード(=金)よりも家族の安全を確認すること、そして生き延びること、こんなものすごく当たり前で、今まで深く考えもしなかったことを考えなければならなかった、トレード(=金)よりも先に! 絶え間なく続く余震のなか、水・食料やライフラインの確保に奔走した。「金より命」が大事だった。 トレードを始めて9年目、足踏みの横ばい状態があったとはいえ、順調そのもので、システムトレードに移行してからはベンチマークのTOPIXを大きく上回り、心ひそかにジャック・シュワッガーのインタビューに備えて英会話の勉強を始めようとしていたほどだ。 しかし、未曾有の1000年に一度の大地震とともに、トレードキャリアで初めて大ドローダウンを食らってしまう!いつか来るとは思っていたけれど、結局、タクマには来ないのではないかと思っていた矢先だった。しかも、あけみ(ギャップデイトレード)、かれん(短期ブレイクアウト)、もも(ボリンジャーバンドによる短期逆張り)の絶好調3システムが、同時絶不調!この9年間の好調ぶりから見て、こんなことが起こるとは、読者のどなたも想像だにされなかっただろう(え、もうそろそろではと、感じていたって!)。 トレーダーが100人いれば100人が経験するドローダウン――タクマは初体験です!!そこから抜け出す方法も事前に何回もシミュレーションしていた。しかし、震災のために「お金より命」が大事と人生観が180度変わり、それに加えて、震災の精神的ダメージはタクマ自身が思っているよりも深く、株(=金)へのモチベーションがダダ下がりで、一向に上がってこない! ドローダウンは予想ずみのタクマも、1000年に一度の大震災と、その震災が自身に与えた心理的ショックまでは想定外だった! トレード人生始まって以来の最悪・最凶のドローダウンに見舞われた“トレーダー”坂本タクマ、そこからの脱出法は……あるやなしや!?
  • マンガ パチンコトレーダー3 ──100年に一度の金融危機に資産を倍増させてシステム最強説を再認識した編
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 見えたぞ、10億! リーマンショックは蜜の味! “システムトレーダー”坂本タクマ、開眼!? 「これからは株だ!!」と一念発起したのが2002年10月。やることなすことすべてが新鮮で、一気にのめり込んだ。ビギナーズラック(?)もあって、1年目はプラス20%。もしかして、オレって天才?と思い、毎年20%のリターン、生涯10億円獲得!を目標に掲げる。  ところがやって来ました「2年目のジンクス」! それに加えて、激動のプライベート! これを機に、暗黒の「裁量売買」時期に見切りをつけ、一切の感情を排して、機械的に売買する「システムトレーダー」へと華麗な転身を図る(こういう機を見るに敏なところはトレーダーの資質としては絶対条件だろう!)。それからは、コンピューターを駆使して検証検証検証検証検証検証の毎日。苦労の甲斐もあって、最初に見つけたシステムではいきなり着実な利益を上げる(もしかして、オレって天才?)。  タクマシステムも2つから3つに増えたところで、ライブドアショックの洗礼を受けるも難なくスルーして、23%の利益を叩き出す(もしかしてオレって、天才?)。  そして、4つ目のタクマシステムの開発が完了し、10億の目標を前倒ししようと思ったところに、100年に一度の金融危機、サブプライム問題とリーマンショックが襲ってきた! しかし、半値にまで激下げした市場は敵ではなく、味方だった! ただ、暴落相場よりも恐ろしい最大の敵はすぐ身近にいたのだが、この2007年が始まったころのオレはそれをまだ知る由もなかった!
  • マーケットのテクニカル百科 実践編
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    アメリカで50年支持され続けているテクニカル分析の最高峰が大幅刷新! チャート分析家必携の名著が読みやすくなって完全復刊! 数量分析(クオンツ)のバイブル! 初版刊行から50年以上たってもまだ版を重ねている本書は、チャートによる株式市場のテクニカル分析に関する書物の最高峰という輝きを依然として失っていない。本書の初版以降に出版されたテクニカル分析に関するほぼすべての書物は、本書から派生したものといっても過言ではない。長い時の試練にさらされてもまったく色あせない本書の愛読者は数百万人を超える。大幅に刷新されたこの第8版は、マーケットがどのような局面にあろうとも、株式のチャートパターンから利益を上げる方法をしっかりと教えてくれる。これはまさに株式投資のタイミングを見極める「バイブル」の最新版とも言えるだろう。 本書のなかに詳述されているエドワーズによるダウ理論の実践的なアプローチをはじめ、反転・保ち合いパターン、トレンドラインおよび支持・抵抗圏の利用法は、個人投資家にとって非常に価値ある売買ツールである。一方、マギーが自らの実践をもって立証した株式売買の戦略と戦術は、真の売買シグナルを決定する最も有効な基礎となるものである。 目次 第2部 トレード戦術 第18章 トレード戦術の問題 第18.1章 長期投資家のための戦略と戦術 第19章 極めて重要な細かいこと 第20章 われわれが求める株式――投機家の見方 第20.1章 われわれが求める株式――長期投資家の見方 第21章 チャートをつける株式の選択 第22章 チャートをつける株式の選択(続き) 第23章 ハイリスク株の選択と売買 第24章 株式の予想される動き 第25章 2つの厄介な質問 第26章 単元株と端株の取引(各トレードの規模) 第27章 ストップオーダー 第28章 底とは何か――天井とは何か 第29章 トレンドラインの実践 第30章 支持と抵抗圏の使い方 第31章 ひとつの籠にすべての卵を盛るな 第32章 テクニカルなチャートパターンによる値幅の測定 第33章 戦術的な観点からのチャートパターンの再検討 第34章 トレード戦術の要約 第35章 テクニカルな売買が株価の動きに及ぼす影響 第36章 自動化されたトレンドライン――移動平均 第37章 「よくあるパターン」 第38章 バランスと分散化 第39章 試行錯誤 第40章 投資資金 第41章 投資の実践 第42章 ポートフォリオリスク・マネジメント
  • マーケットのテクニカル百科 入門編
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    アメリカで50年支持され続けているテクニカル分析の最高峰が大幅刷新! チャート分析家必携の名著が読みやすくなって完全復刊! 数量分析(クオンツ)のバイブル! 初版刊行から50年以上たってもまだ版を重ねている本書は、チャートによる株式市場のテクニカル分析に関する書物の最高峰という輝きを依然として失っていない。本書の初版以降に出版されたテクニカル分析に関するほぼすべての書物は、本書から派生したものといっても過言ではない。長い時の試練にさらされてもまったく色あせない本書の愛読者は数百万人を超える。大幅に刷新されたこの第8版は、マーケットがどのような局面にあろうとも、株式のチャートパターンから利益を上げる方法をしっかりと教えてくれる。これはまさに株式投資のタイミングを見極める「バイブル」の最新版とも言えるだろう。 本書のなかに詳述されているエドワーズによるダウ理論の実践的なアプローチをはじめ、反転・保ち合いパターン、トレンドラインおよび支持・抵抗圏の利用法は、個人投資家にとって非常に価値ある売買ツールである。一方、マギーが自らの実践をもって立証した株式売買の戦略と戦術は、真の売買シグナルを決定する最も有効な基礎となるものである。 目次 第1部 テクニカル分析の理論 第1章 株式の売買と投資に対するテクニカルなアプローチ 第2章 チャート 第3章 ダウ理論 第4章 ダウ理論の実践 第5章 ダウ理論の欠点 第5.1章 20~21世紀におけるダウ理論 第6章 重要な反転パターン 第7章 重要な反転パターン(続き) 第8章 重要な反転パターン――三角形 第9章 重要な反転パターン(続き) 第10章 その他の反転パターン 第10.1章 潜在的な重要性を持つ短期パターン 第11章 保ち合いパターン 第12章 ギャップ 第13章 支持線と抵抗線 第14章 トレンドラインとチャネル 第15章 メジャートレンドライン 第15.1章 21世紀における平均株価の売買 第16章 商品先物チャートのテクニカル分析 第17章 第1部の要約と結論としての解説 第17.1章 21世紀のテクニカル分析とテクノロジー 第17.2章 投資分野の拡大
  • マーケットの魔術師 システムトレーダー編 ──市場に勝った男たちが明かすメカニカルトレーディングのすべて
    4.0
    市場に勝った男たちが明かすメカニカルトレーディングのすべて ジョン・ヒル 聖杯は存在します。 コリンズ(混乱して沈黙)……聖杯とは何か教えてください。 ジョン・ヒル 聖杯などないと悟ることです(笑)。世界の一流マネーマネジャーでも20~25%の収益しか生み出していないのですから。 メカニカルなトレーディングシステムとは、決定がすべて機械的(メカニカル)になされるトレード方法のことである。プログラム全体が自動化されていることもあるし、仕掛け注文や手仕舞い注文のすべてをトレーダー自身が出さなければならないこともある。しかしいずれの場合でも、過去のデータに基づく検証によって良好な結果が期待できると証明されたものだけが実行に移される。一度、適切なシステムが構築された段階では(それは、本書に登場するプロたちが語るように、大きな苦労を伴う作業である)、プランに従うことは絶対命令となる。というのも、未来は検証した過去と同じように動くと考えられるからである。 メカニカルな方法には、これと決まった特徴があるわけではないが、分けてみれば、「慎重なアプローチ」と「冒険的なアプローチ」がある。トレードという芸術(それとも科学なのか、あるいはそれら両方なのか。本書で繰り返されている質問)、トレーダー個人の努力によってその腕を上げることができる。その一方で、自己欺瞞に陥ったり、夢を見るだけで終わってしまうこともある。本書に登場した14人の傑出したトレーダーたちのインタビューによって、読者のトレードが正しい方向に進む手助けになるだろう!
  • マーケットの魔術師 株式編 増補版
    4.0
    1990年代の未曾有の上げ相場で、信じられないようなリターンをたたき出した新世代の株式ウィザードたちは、2000年春からの下げ相場にどう対応したのか? 上げ相場だから彼らはウィザードと呼ばれるようになったのだろうか? 下げ相場の今でも、彼らはウィザードと呼ばれるのにふさわしいスーパースターなのだろうか? こういう疑問に答えるべく、インタビューの名手ジャック・シュワッガーが『マーケットの魔術師【株式編】』に登場したウィザードたちに詳細なフォローアップインタビューをした。新世代の株式ウィザードにとっては、だれもがこの下げ相場は初体験だが、真のウィザードたちにとってはマーケットが上げようが、下げようが関係ないようだ。 一方、困難に陥っているウィザード、リターンの振幅が大きく一貫性のなくなったウィザード、ベンチマークは大きく上回っているがほとんどリターンを上げられなくなったウィザード、下げ相場では空売りが反対にしにくくなったウィザードなど、必死に現在の相場に対応しようとするウィザードたちの新しい面も垣間見える。しかし、ここに登場するウィザードたちの2000年春以降の相場観は驚くべきほど酷似している。この相場観を知るだけで、われわれの得るものは大きいだろう。 だれもが知りたかった「その後のウィザードたちのホントはどうなの?」に、すべて答えた『マーケットの魔術師【株式編】』増補版! 今でも本当のウィザードはだれだったのか?
  • マーケットの魔術師 大損失編
    完結
    4.0
    ウィザード(トニー・サリバ/マーク・クック/リンダ・ブラッドフォード・ラシュキ/ローレンス・G・マクミラン/ジョー・ディナポリ/スティーブ・ムーア……)たちは ・あるトレーダーは、大量な穀物ポジションの利食いを月曜日まで待とうと金曜日の大引け直前に決めた。 すると週末、滝のような雨が降った。その決断は200万ドルについた。 ・社長がヨーロッパに出張している間に、部下がTボンドのピットで無茶な投機に走っていた。 その報いは125万ドルの損失だった。 ・アメリカの違った場所に住む3人のトレーダーたちはある会社の買収で不意打ちをくらった。 ・ポジションはそれぞれ買いと売りに分かれていたが、3人が全員、大損をした。 本書は、35人のスーパートレーダーたちが大損失を喫したときに、それに真正面から対処した姿を描いている。損失はトレーダーならだれでも経験する不可避なものだが、大きな損失をくらったときスーパートレーダーたちがそれにどう取り組んだかを知ることは大いに役に立つだろう。並みのトレーダーにとって、偉大なトップトレーダーの損失から学ぶことはもっとも有益な学習経験のひとつといえる。 35人のトレーダーたちの話はいずれも重要で、示唆と教訓に満ちている。 (1) なぜ彼らは逆境に立たされたのか、 (2)ウィザードたちはどんなところにつまづいたのか、 (3)危機に陥った状況をどう解決・脱出したか、 (4)そのときスーパートレーダーはどんな感情的反応を見せたのか、 (5)どんな影響があとまで残ったのか、 (6)トレーダーたちはその大損失によって何を学び、トレーディングスタイルはどんなふうに変わったのか、 (7)どんな点が普通のトレーダーと同じだったのか(違っていたのか)――これらのさまざまな問題ついて、35人のトレーダーがまれにみる率直さで著者のアート・コリンズと語り合っている。これらの話はどれをとっても、多くのトレーダーにとって身につまされるものである。話は時に悲しく、時にはブラックユーモアに満ち、そして間違いなく、われわれトレーダーの思考を激しく刺激する! あなたが手にとっている本書には、第一級のトレーダーたち――特殊な能力によって普通のトレーディング水準のはるか上をいく人々――の痛ましい話が収められている。巧みに築き上げられた輝かしいキャリア全体のなかで生じた並外れて悲惨な経験ばかりが描かれている。大損失だけを取り上げて、そのときトレーダーたちがどう対処したかを扱った本は、本書が初めてであろう。保有しているポジションが逆行して含み損がかさみ、「一体、どうしたらいいんだ」と、夜眠れぬ経験や神頼みをしたことのあるすべての人にとって必読書である!
  • 矢口新の相場力アップドリル 株式編
    -
    本書で取り上げる「日本株市場」では個人の方々のネット取引が相場の一大勢力となってきています。 インターネットでの売買に親しまれていない方々は、「営業マンのアドバイスなしでの取引」と聞くと、何を拠りどころに売買していいのかわからないと、不安に思うかもしれません。 しかし、誰にも何事にもはじめはあります。当初はおっかなびっくりで始めたであろうネットの株式投資家の“相場力のつけかた”には目を見張るものがあります。私の知る限りでも、ネットでの取引を始めてから2~3年で、証券会社に何十年も勤めてきた営業マンの実力を超えたという人は何人もいます。やはり自分の資金を使って自分の判断で売買を行わないと本当の力はつかないのでしょう。 もうすでに相当の相場力をつけられている方、遅れをとってしまった証券会社の営業マン、これからの2~3年で先行者に追いつき追い越そうとしている方への私からの贈り物がこのドリルです。 為替編と同様、本書では価格変動の本質についてを、株式市場を題材に“徹底的”に解説しています。 「相場ではどうして価格が動くのか」。その仕組みを明確に理解するうえで、もっとも大事なことが「相場は実需と仮需とで動いていることを徹底的に理解する」ことです。この2つはときには対立し、ときには同調して、お互いが複雑に織り合わさって市場価格を形成しています。「誰が買っても相場が上がれば同じではないか」と考える人もいるでしょうが、実需には量的な制限が、仮需には時間的な制限がありますので、市場に与える影響が自ずと違ってくるのです。例えば、一時的には手がつけられない「根拠なき熱狂」は仮需によって作られます。 これは時間によってのみ解決されます。本書でこれらを徹底的に理解できたならば、自分で材料を判断し、相場観を組み立てて売買につなげることができるようになると思います。 相場でリスクを取るのは自分なのですから、自分で相場を判断する力をつけてください。ご健闘をお祈りします。
  • 矢口新の相場力アップドリル 為替編
    4.3
    インターネットの普及により、個人投資家が営業マンのアドバイスなしで相場に取り組む機会が増えてきました。本書で取り上げる「外為市場」でも個人の方々が積極的に売買を行っています。 まだインターネットでの売買に親しまれていない方々が、営業マンのアドバイスなしでの取引だと聞くと、何を拠りどころに売買していいのか不安に思うかもしれません。しかし、実はそのほうが安全に売買できるのです。なぜなら、相場を知っている営業マンなどほとんどいないからです。営業マンだけではありません。プロのディーラーやエコノミスト、評論家といわれる人たちでも、相場を知っている人はほんの一握りです。 例えば、読者の中にプロの方がいたとして、次の質問に答えられるでしょうか? 【質問】 日本の貿易黒字が円高要因なのは周知の事実だと思います。では仮に、日本が貿易黒字であると同時にアメリカも貿易黒字の場合、ドル円相場では円高要因ですか? それともドル高要因ですか? 日本の貿易が対米赤字でも、対アジア貿易が黒字なら、あるいはアメリカの貿易が対日赤字でも、対アメリカ大陸諸国との貿易が黒字なら、まったく実現性のない仮定ではないと思います。 こういうことを考えてもみなかった一般の方々は多いことと思います。しかし、人様に相場を解説するプロがそうであっては困ります。実は、この質問に答えられるかどうかで、その人の相場に関する基礎的な理解がわかるのです。加えて、そういった条件下でのトレードのアイデアを持っていてはじめて、その人は人前で相場を語る資格があるといえます。この質問は、実需と仮需といった市場での価格変動のキーポイントとなる要因を含んでいるからです。 私は、1990年に東洋経済新報社から出版した『生き残りのディーリング』の旧版以来、ほかの3冊のすべてでも「価格変動の本質」について解説しています。しかし、これらの本にはほかのことも多く詰め込みすぎたせいでしょうか、肝心要の「価格変動の本質」を本当に理解してくれている読者が少ないのです。これがわからないと結局は相場の上っ面を撫でるだけに終わるでしょう。もっとも、儲けることだけにこだわるならば、何も知らなくても儲けることは可能です。価格の動きに逆らわねばいいのです。また、運さえよければ何事もうまくゆくものです。 本書では相場を動かす2つの要因、実需と仮需について徹底的に解説しています。 ひとことで述べるなら、実需がトレンドをつくり、仮需がボラティリティ(価格の振幅)をつくります。しかし、実際の売買でどれが実需か仮需かの区別をすることは難しいので、相場を動かす材料から「実需を表す材料、仮需だけの材料」と分類して解説しています。例えば仮需だけの材料ですと相場は「いってこい」となり、価格の振幅(ボラティリティ)だけがあってトレンドにはなりません。これがわかれば、トレードのアイデアが湧くというものです。 前半の【説明編】で価格変動の本質を理解していただいたら、後半の【ドリル編】で事例問題集にあたっていただきます。答えを見ずにまず自分で解いていただこうと思っていますので、解答と解説は次ページに載せるようにしました。これらはモデル問題と解答ですので、一通り解き終わりましたなら、今度は新聞やテレビで解説される「相場を動かす材料」から自分の相場観とトレードアイデアを組み立ててみてください。そして納得がいかないところがあれば、もう一度本書の【説明編】、あるいは【ドリル編】にて似たような材料を再確認してください。この作業の繰り返しであなたの相場力は確実にアップします。相場力がアップすると、自分に合った「相場つき」のときの儲けを大きくできるだけでなく、自分に合わない「相場つき」のときでも、なんとか凌げるようになるのです。 相場でリスクを取るのは自分なのですから、自分で相場を判断する力をつけて ください。ご健闘をお祈りします。
  • 矢口新のトレードセンス養成ドリル Lesson1
    完結
    -
    自分の頭を使って考えることで、 相場の“基礎体力”を養うためのドリルです。 基礎体力をご存知ですか?基礎体力とは走る力であったり、力強さであったりなど、平たく言えば運動の“土台”となる力を指します。この基礎体力が優れている人は、スポーツ全般について、うまくこなすことができます。事実、野球も上手、サッカーもうまい、走るのも速くて、泳ぐのも得意な人を見たことがあると思います。基礎体力の高い人は、種目に左右されないのです。 相場でも“土台”となる基礎体力が必要です。基礎体力がしっかりしていれば、相場環境に右往左往することなく、上手に立ち回れます。上げ相場でも、下げ相場でも変わらずにパフォーマンスを出せる人は、この基礎体力がついているのです。さて、突然ですが、ここで質問です。相場における「基礎体力」はどのように養えばよいのでしょうか。 基礎体力をつけるには、まずは「何故、価格は動くのか」についてを、理論として自分の頭に染みこませることが必要です。そして、さまざまなケースを通して「価格(の動き)こそが真実」であることを理解することで「基礎体力」をつけ、最終的には、トレードセンスへと昇華させていくのです。 本書は、“基礎体力”をつけるうえで必要な理論(※TPA理論)とさまざなケースを紹介しています。理論については本書の5ページから、ケースについてはインターネットの本屋さん「マネーのまぐまぐ」で連載中の問題を35問掲載。実際に自分の頭を使いながら、“基礎体力”を養っていける作りになっています。問題が瞬時にわかるようになれば、あなたの“相場における基礎体力”はかなり向上したと言ってもいいでしょう。 本書では「価格変動の本質」や「投資と投機の違い」を理解したうえで、「価格の動きについていく」ことの重要性をしつこいくらいに述べています。これらを繰り返し練習することで、相場環境に左右されない“体力作り”ができることでしょう。率先してやるべきことは小手先のテクニックを覚えることではありません。結果的にあなたの相場での行動を舵取りすることになる“基礎体力(土台)作り”なのです。 ※TPA理論 何故、相場が動くのかを知り、どのように対処するのが最も効率的かを知るための3つの理論(「価格変動の本質」「投機と投資(意欲と事情)」「プライスアクション理論」)のこと。 矢口新(やぐちあらた) 豪州メルボルン大学卒。日米欧の大手金融機関の為替、債券のディーラー、機関投資家セールスとして東京、ロンドン、ニューヨークの三大市場に勤める。2002年5月、株式会社ディーラーズ・ウェブ創業。証券投資顧問業、関東財務局長第1647号。著書『生き残りのディーリング』、『なぜ株価は値上がるのか?』、『矢口新の相場力アップドリル(為替編)/(株式編)』(以上パンローリング)、『株を極める!リスク管理・資金運用』(日本実業出版社)など多数。
  • 矢口新のトレードセンス養成ドリル Lesson2
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    本書の使い方は必ずしも正解を導くことにあらず。 なぜ“そういう正解”が考えられるのか。 その経緯を味わってください。 2008年12月現在、例えば、PERなどの指標で見れば、某自動車会社の株価は割安と判断できます。ここで、「よし、割安だ! 今が買い」と仕込んだものの、買いを入れたときから株価は下がる一方。「割安なのに何故?」と頭を抱えている方も少なくない。そういう話を聞いたことがあります。 確かに、指標的に見れば割安なのは間違いないでしょう。でも、冷静に考えてみて、リーマンショックに端を発するこの不況下で、果たして、車という高級商品を買う人がどれだけいるでしょうか? しかも、円高が某自動車会社の業績悪化に追い討ちをかけている状況にあります。株価上昇の要素があるのかどうかに目を向ければ、いくら割安だからといっても手を出しにくいのではないでしょうか? トレード(投資)では、総合力が試されます。上記の例のように、いくら指標が読めても、それだけではうまくいかないことも実際にはあるのです。そして、“トレードの総合力の大前提になるものがトレードのセンスなのです。 本書は、トレード(投資)のセンスをつけるうえで必要な理論(※TPA理論)とさまざまなケースを紹介しています。理論については本書の6ページから、ケースについてはインターネットの本屋さん「マネーのまぐまぐ」で連載中の問題を50問掲載。自分の頭を使いながら、トレードのセンスを養っていける作りになっています。 本書は正解を選ぶこと自体が“主”ではありません。事実、問題によっては、複数正解になるものもあれば、すべてが正解になるものもあります。 読者の皆さんに一番感じていただきたいことは、「どうしてそういう考え方になるのか」です。本書を読めば、冒頭で紹介した某自動車会社の株を買うのであれば、“どういうときになってからがよいのか”が、きっとわかると思います。 ※TPA理論 何故、相場が動くのかを知り、どのように対処するのが最も効率的かを知るための3つの理論(「価格変動の本質」「投機と投資(意欲と事情)」「プライスアクション理論」)のこと。 【本書の使い方】 ◎本書の正しい使い方は「正解を導くこと」にあるわけではありません。問題を読み、自分の頭を使って、投資がトレンドを作ることを知り、投機がボラティリティを作ることを叩き込み、値動きに素直に従うことの大切さを身につけることにこそ、本書の狙いがあります。 ◎本文の中には、繰り返し、似たような著述が出てきます。何度も繰り返して説明しているところは、読者の方々にぜひとも覚えていただきたいところになりますので、重点的に読んでください。
  • 40兆円の男たち ──神になった天才マネジャーたちの素顔と投資法
    -
    数百億円から数千億円の報酬を得るマネジャーたち 超一流のヘッジファンドマネジャーの何が一流なのか 本書はヘッジファンド業界の舞台裏を暴く最高の書である。ヘッジファンドのマネジャーはポジションの評価を行ったりファンドの利益を増やそうと考えるときに、どのような投資基準で判断を下し、そしてどのような戦略を使っているのか――これまで語られなかった内容を、大物のマネーマネジャーたちが自らの言葉で語っている。本書の著者であるマニート・アフジャはCNBCのヘッジファンド専門家として活躍する一方で、マーケットの達人に顔が広い。最新作である本書のなかで、その達人たちの半生を初めて公にしたという点で、本書は革新的である! 本書は花形のファンドマネジャーとの対談を収録し、謎の多いヘッジファンド業界を広く紹介している
  • ラリー・ウィリアムズの短期売買法 【改定第2版】
    完結
    4.0
    市場分析の第一人者として高い人気を誇るラリー・ウィリアムズが1999年に本書の第1版『ラリー・ウィリアムズの短期売買法』を世に送り出してから十余年の月日が流れた。第1版は主としてトレーディングに専念する熱心なトレーダーを対象に書かれたものだが、この間に世界は様変わりし、いまやだれでもトレーディングすることが可能な時代になった。短期トレーディングで成功すればより豊かな生活が待っている――そんな期待を胸に多くの一般人がトレーディングに積極的に参加するようになったのである。  13年の歳月を経て、全面改訂した第2版を引っさげてウィリアムズがついに帰ってきた。大いなる希望を抱いて市場に新たに参入してきた一般トレーダーたちが、市場を理解し、そこから多くの富を引き出す手伝いをするために。短期トレーディングは大きなリスクが付き物だが、そこから得られる利益は計り知れない。堅実で利益の出るトレーディングに必要なものは何なのか。ウィリアムズが力説するのは、優位性を持つこと、そして弱点を克服することである。これこそがトレーディングで成功するための鍵である。  投機からボラティリティブレイクアウト、利益の出るパターンまで、市場に関するさまざまなテーマについて、プロとして長年にわたって洞察に富んだ奥義を伝授してきたウィリアムズが本書で披露するテクニックは検証に基づいた確かなものである。 市場が動くメカニズム、最も支配的なサイクル、仕掛け・手仕舞いのタイミング、勝ちトレードの保持といったトレーディングの基本――ひいてはトレーディングの世界で成功するための基本――だけでなく、効果的な短期トレーディング戦略の徹底した分析、そして独自開発した実績のあるテクニカル指標など、ウィリアムズが半世紀にわたって実践・会得してきた奥義がぎっしり詰まった本書は、これから短期トレーディングを始めようとする人々にとって価値ある情報の宝庫のようなものだろう。本書を片手に、いざ短期トレーディングの世界に繰り出そうではないか! 著者 ラリー・R・ウィリアムズ(LarryR.Williams) 50年のトレード経験を持ち、世界で最も高い評価を受ける短期トレーダー。1970年以降は執筆活動にも熱心に取り組み始め、なかでも、1966年に独自開発し、今でも主要な経済紙や金融・投資サイトで毎日データが公表されているテクニカルインディケーターであるウィリアムズ%Rを基にした著書はベストセラーになった。トレーディング、リサーチ、トレーディングツールの開発と多忙を極めるなか、上院議員選挙に2回出馬し、全米先物協会(NFA)の理事も務めた。また、フューチャーズ誌の「ドクター・オブ・フューチャーズ賞」の最初の受賞者で、「オメガリサーチ・ライフタイム・アチーブメント賞」とトレーダーズ・インターナショナルの2005年の「トレーダー・オブ・ザ・イヤー賞」も受賞。さらに2002年、サンディエゴ市は10月6日を「ラリー・ウィリアムズ・デー」に制定した。
  • ラルフ・ビンスの資金管理大全 ──最適なポジションサイズとリスクでリターンを最大化する方法
    3.0
    トレーディングにおけるマネーマネジメントの世界に多大な貢献をしてきたラルフ・ビンスの考え方は、金融のプロのみならず、ベテラン級の一般投資家たちの心をもとらえて離さない。その彼が前三作(『投資家のためのマネーマネジメント』『マセマティクス・オブ・マネーマネジメント』『ニュー・マネーマネジメント』)の概念を基に新たなモデル(レバレッジスペースモデル)を開発した。これは、彼の理論を実践に応用することを可能にするモデルである。ドローダウンという概念を、従来の枠組みを超えて議論している書籍は本書を除いてほかにはないだろう。リスクの測定にリターンの分散を用いてきた従来モデルから発想を180度転換して、リスクの測定にドローダウンを用いる点がこのモデルの最大の特徴であり、画期的な点でもある。 そしてこれが、彼のモデルがこの業界で半世紀以上にもわたって使われ続けてきた従来モデルをはるかにしのぐモデルであるゆえんでもある。 第1部は理論が中心だが、オプティマルfアプローチによる最適ポジションサイズという観点からポートフォリオ構築を考えるうえで欠かせない理論ばかりである。理論・概念の理解やポートフォリオの構築に欠かせないものが数学である。しかし現実問題として、ポートフォリオを構築するうえで壁となっているのがこの数学である。 ギャンブル理論や統計学などの基本的な理論に始まり、ポートフォリオの構築に必要なケリーの公式、オプティマルfの説明、そして複数の同時ポジションを扱うためのレバレッジスペースモデルへと読者を導いていくなかで、彼が最も重視したのは理論、概念、ポートフォリオ、モデルを読者に数学的にきちんと理解させることである。例えば、次のような複雑な概念を採用する際に壁となる数学的問題にも明確な回答を示している。 ・オプティマルfの枠組みを破産リスクや現実世界でより応用の効くドローダウンリスクと関連づけて適用するにはどうすればよいのか ・リターンの再投資と幾何的成長問題 ・成長の法則、効用、有限流列 ・古典的ポートフォリオ構築 ・大きな成功を収めてきた商品ファンドに共通するポートフォリオやシステムのマ ネージメント手法 本書はトレーディングについてのみ書かれたものではない。基本的な数学法則とコ ントロール不可能なリスクを伴う一連の結果を扱うときに、これらの数学法則がわれ われにどのような影響を及ぼすのかが本書のメーンテーマである。 幸い彼は優れたライターでもある。本書を読み終えるころには、難しい概念も数学 も難なく理解できているあなたがいるはずだ。

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