【みきまるさん株式投資本オールタイムベスト第4位】
【2017年度版第2位】
先物と通貨:マイケル・マーカス
「ファンダメンタル、テクニカル、場味、この三つがそろった時、初めて最高のトレードが可能になる。」
「僕の知っているトレーダーでトレードを続けている人は、例外なくバランスのとれた人生を送って
...続きを読むいて、トレード以外の楽しみもしっかり持っている。」
「だからうまくいかなかった時にストップするポイントを決めておいて、早めに損切るようにした。そうすれば、だいたいいつでもよくなったのさ。」
「つまり、高いEPS(一株当たり利益)で低いPER(株価収益率)がいいわけだね」(シュワッガーのQ)
先物と通貨:ブルース・コフナー
「もし、自分自身がトレードに全精力を傾けられるのであれば必ず報われるという、一見誰でも見落としがちなことだった。ポジションをとって訓練を重ねれば、必ず儲けることができるということを教えてくれた。」
「一つは、今日とは全く異なった世界のことについて想像できる能力とそれが現実的にあり得ると考えられる能力だ。」
「そしてプレッシャーの中にあっても常に理性を保ち平静を装える能力、これが二つ目だよ。」
「もしファンダメンタル的に自信を持っていたとしてもテクニカル的に変化があれば、いつまでも最初の考えに固執しない。」
「そしてトレーダーが『…になってほしい』だとか『…であればいいなぁ』というのは破滅的な考えだ。」
先物と通過:リチャード・デニス
「結局は何と言っても損を最小に抑えて短期間で大儲けできる数少ないチャンスのために資金を留保するように努めるべきなんだ。」
「ある特徴によってトレンドを定義することよりも、一貫してトレンドに乗っていることを確認することの方がおそらく重要だろう。」
「小さくトレードしなさい。なぜなら、初めのうちはそれ以上悪くなり得ないほど出来が悪いからだ。自分のミスから勉強しなさい。自分の資金の日々の増減に振り回されてはいけない。一回一回のトレードの結果がもつランダムな性格ではなく、自分が正しいことをやっているかどうかに焦点を当てなさい。」(初心者のトレーダーに向けて)
「デニスのアドバイスの中で特に有益だったのは、トレードについて最も考えたくない時、つまり損をしている時こそ、最もトレードに集中しなければならないということだった。」(シュワッガーの結び)
先物と通貨:ポール・チューダー・ジョーンズ
「私はいつも新高値や新安値の手前で半分手じまい、残りはそのポイントを超えたら手じまうというようにしている。」
「私はトレードがうまくいかない時はポジションサイズを落とし続ける。」
「ナンピンをしないこと。トレードがうまくいかない時は枚数を減らすこと。」
「常に自分自身とその能力を疑ってみる。自分はうまいんだなどと思ってはいけない。そう思った瞬間、破滅が待っている。」
「カネ儲けに執着するな。自分が手にしたものを守ることに執着せよ。」
「トレードにおいて最も重要なルールは、巧みな攻撃ではなく防御だ。」
先物と通貨:ゲーリー・ビールフェルド
「一番重要なのは自己規律だ。二番目は忍耐だと思う。もしうまくポジションがとれたら、それを継続できなければならないわけだからね。三番目は相場に入っていく勇気だ。資金が充分あれば勇気も出る。四番目に潔く損を出せることだ。これも資金量と関係がある。五番目に、勝ちたいという強い願望が必要だ。」
先物と通貨:エド・スィコータ
「多くの良いシステムは、トレンドに追随することをベースにしている。生ある者は全てトレンドに従っているんだ。」
「良いトレードの要素とは、(1)に損切り、(2)に損切り、(3)に損切りだ。」
「(a)損切りは早く、(b)利喰いはじっくり、(c)ポジションは小さく、(d)躊躇なくルールに従う、(e)ルールを変えるべき時を知る。」
「トレードしていく上で、自分より優れたトレーダーを探すんだ。そして自分でも好きになれそうなやり方を何か見つけることだ。」
「勝っても負けても、皆自分の欲しいものを相場から手に入れる。負けるのが好きなように見える人もいる、だから、彼らは負けることによって手に入れるんだ。」
先物と通貨:ラリー・ハイト
「一つは、賭けなければ、勝つこともない。もう一つは、全てのチップがなくなれば、もう賭けることはできない。」
株式トレーダー:マイケル・スタインハルト
「ここぞという時にアクセルを踏める神経とスキルをもっているかどうかが、普通のトレーダーと特別なトレーダーの分かれ道である」(シュワッガーの結び)
株式トレーダー:ウイリアム・オニール
「上がらない限りそれは良い株ではない。」
「一銘柄の損は七%までに抑えるというのがわたしのルールだ。買値より七%下がったら、自動的に成行で売る。一瞬の躊躇もない。」
株式トレーダー:デビット・ライアン
「機関投資家が所有していることが望ましい。」
「唯一の最も重要なアドバイスは、自分のミスから学べだ。これがトレーダーとして成功する唯一の道だ。」
「売買日誌をつけることがライアンのアプローチには不可欠な要素である。株を買ったらその理由をチャートに書きとめておく。手じまう時や買い増しする時も、新しいチャートにコメントを付け加えておく。」(シュワッガーの結び)
株式トレーダー:マーティ・シュワルツ
「最も重要なのは、マネー・マネジメント、マネー・マネジメント、マネー・マネジメント。成功した人は誰でも同じことを言うはずだ。」
「自尊心なんてクソくらえ。金儲けの方がもっと大事だ。」
「損切りを覚えなさい。金儲けで最も重要なことは手に余るほどの損を決して出さないことだ。」
好対照のふたり:ジェームス・B・ロジャースJr.
「相場というのは私が思っているより上がるし、思っているより下がるものだ。」
「自分が何をしようとしているかわからない限り、何もすべきではないということをすぐに学んだ。」
(以下、シュワッガーの結び)
1割安を買う
2キッカケを待つ
3ヒステリーを売る
4注意深く選択する
5柔軟性を持つ
6従来の知恵に従わない
7損しているポジションは、どのような時ホールドすべきか、手じまうべきかを知る。「ファースト・ロスは、ベスト・ロス」
フロアからの視点:ブライアン・ゲルバー
「ナンピンは決してしないこと。」
「大きなサイズでトレードし過ぎること。利喰いが早過ぎること。」
フロアからの視点:トニー・サリバ
「明瞭な思考、集中力、厳しい自己規律。中でも自己規律が一番だ。理論を見つけ、それに厳格に従うことだ。ただし、その理論に誤りがあると感じたら、思い切って変えてみる柔軟性も必要だ。」
「市場を尊敬すること。何でも鵜呑みにしないこと。家へ帰ってからも勉強すること。毎日反省すること。」
【総評】
いわゆる青本。広く知られている歴史的名著。
多くの金言に彩られているが、中でもエド・スィコータの
「皆、相場から自分の欲しいものを手に入れる」
という有名なフレーズは、著者のシュワッガー自身が
最も気に入っているであろう、シリーズを通しての
時を超えた名言中の名言である。