文芸社作品一覧

  • ヒロシマ・ナガサキの映像は隠蔽されていた 二人の米軍兵士と、制作されなかったヒロシマ・ナガサキの貴重な映画
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    本書は1946年にアメリカ軍の特別チームによって広島と長崎で撮影され、すべてを鑑賞するのに20時間を要する衝撃的な映像の物語である。このカラーフィルムがわたしたちにおよぼした影響は底知れず謎めいている。それというのも、このフィルムが数十年ものあいだ隠蔽され、ほとんど人の目に触れることがなかったせいもあるが、それ以上に、計り知れないものを秘めていたからである。
  • 最新テクノロジーを駆使した津波警報システム
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    1巻1,485円 (税込)
    政府は南海トラフで、マグニチュード8、または9の地震が30年以内に70%の確率で発生すると推定しており、朝日新聞社は32万人の命を奪う可能性があると報道していて、この日本史上最悪の自然大災害は必ず南海地方に訪れます。この甚大な犠牲者数を大幅に減少させるには、最新のテクノロジーを駆使し、即座に避難行動を起こさせる“ライブ映像津波警報システム”の設立が必要です。
  • 天の神様に尼子家の願いを祈られた山中鹿介幸盛
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    時は戦国時代。石見銀山を狙った毛利元就によって滅ぼされた尼子家。主家の復興を願った尼子家遺臣、山中鹿介幸盛は盟友立原源太兵衛久綱ら他の遺臣とともに尼子家当主義久の遺児、勝久を探し出し、尼子家の幟を掲げ立ち上がった。多くの武将から「敵ながら、主家に対する忠誠心には心を打たれる」と言わしめた尼子家の武将、山中鹿介幸盛の生き様を描く!
  • 満州国よ、永遠なれ
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    「俺たちが北東アジアの平和のために、大陸に渡り、多くの犠牲者を出し、満州地方で暮らしている人たちと共に創造した美しい満州国は、国連から認められる五族共和制国家にするべきであったのだ」(本文抜粋)。幻となった「満州共和国」。青年の高き志は日本に利用された! 亡父の体験談をもとに、傀儡国家「満州帝国」へ突き進む様を緻密に描き上げた戦記文学。
  • 冥官小野篁 ─『大怨霊 橘逸勢』を裁く─
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    時は平安時代、あの世と現世を往来したとされる伝説の男・小野篁の事件簿〈第2弾〉! 今回は藤原北家による初の他氏排斥事件とされる平安初期に朝廷を揺るがした「承和の変」がテーマ。謀反の汚名を着せられ、最下層の身分に落とされたまま無念の死を迎えた学者貴族・橘逸勢は果たして冤罪だったのか? 冥界における裁判に挑んだ小野篁の活躍を描く。
  • 天使の遺言
    5.0
    1巻1,485円 (税込)
    漫画家生活最後の記念に出版した『私が見た未来』が、20年以上の時を経て世間の注目を浴びることとなった。それは、本の表紙に「大災害は2011年3月」と書いたから。ピタリと予言したことで、作者たつき諒はカリスマ的な有名人となり、ニセモノまで現れる事態に──。「真実を残したい」という思いから自伝の出版を決意した作者が、生い立ちから目に見えない体験まで誠実に綴った記念碑的一冊。
  • アカシア
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    護る者、滅ぼそうとする者──。「アカシアの書」【アカシックレコード】はどちらの手に落ちるのか。繰り返されてきた滅亡と再生。世界の神話や宗教、哲学、宇宙論が縦横無尽に編み込まれた幻想小説。「『これは、アカシアの書』月読は、アカシアの書を開き、最近感じ取っていた違和感がなんなのかを知りたかった」(本文抜粋)。果たして「滅びの書」か「救いの書」か……。
  • クライシュの鷹 高く舞う孤影
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    西暦730年、預言者ムハンマドと同じ名門クライシュ族の父と、ベルベル人の母から生まれたアブドゥル・ラフマーン一世。宿敵による騙し討ちによって一族を殺され、北アフリカを流浪。エジプトに入ると中国人方士の杜環と剣士アリーを仲間に加え、キャラバンを装って母の出身地である西のモロッコを目指す……。史実とフィクションを交えた、息つかせぬスペクタクルファンタジー小説。
  • まんが甲子園リポート番外編 スカウトペン児リポート
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    高校生が漫画の画力やアイデアを競う「まんが甲子園」で活躍し、出版社に作品を見てもらうことになった結。制作過程は他の生徒に必ず役立つだろうとリポートを試みる「コモン」。実況中継をするつもりが、いつのまにか細かな感想や指導となり、結もそれに応え、どんどん作品を成長させる。リポートは30項の「漫画の文法書」となった。完成度を高めたい高校生と顧問教師の熱い奮闘記。
  • 我々は何ものか
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    我々は何ものか。「我々は宇宙にあって、物質やエネルギーの物理・化学反応によりなったものである」「我々は宇宙にある脳から、宇宙の外に心と世界を吹きだすものである」「我々は宇宙に向かって、その世界を実践し、世界の実現を図るものである」──これまでの哲学のさまざまな認識論、言語論、実践論を科学的な視点から見直し、再構築した刺激的な論考。第一部哲学編、第二部随想集で構成。
  • 南海の夢伝説
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    1巻1,485円 (税込)
    台湾の日系企業に勤める日本人青年直樹と台湾人の女子大学生リサとの愛の軌跡を通して、台湾の歴史や社会の実像を描いたスケールの大きな作品。直樹とリサは、二人に共通する先祖が台湾の偉人鄭成功であることを知ってお互いに惹かれ合い、台湾と日本で鄭成功ゆかりの地を巡る旅に出る。作品中には台湾の生活習慣、食文化、国民性などが詳しく紹介されていて台湾を知るよき参考書でもある。
  • 銀座久兵衛 頂のない山を登りつづける
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    昭和10(1935)年の創業より、多くの人々、そして政治家や文人墨客に愛されてきた「銀座久兵衛」は2025年、創業90周年を迎える。最高の寿司を常に提供するために久兵衛が続けてきたことは何か。「常連のお客様にも初めてのお客様にも同じように楽しんでいただきたい」という二代目今田洋介氏の考えのもとに書かれた、本当の一流とは何かを考えさせられる一冊。
  • 皇女と宿星の女たち
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    飛鳥京の世──恋人を殺された天文博士の娘・婁は、二上山中に秘密の“おなごの邑”をつくる。男に虐げられて生きるのが当たり前だった時代、そこは女たちのシェルターとなり、陰謀により死ぬ運命にあった山辺皇女までもが逃げ込んでくる。村から次々と女の姿が消えていくのを男たちは訝しみ、それを都の貴族・藤原不比等が知ることになり……。古代の飛鳥を舞台にしたヒューマンドラマ。
  • 「老い方」道しるべ 85歳現役健康推進員の提言
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    70代で死ぬ人、80代でも元気な人。識者の多くが「70代が老化の分かれ道」だと言っている。人生100年時代、やはりカギを握るのは「70代の10年間」だ──。全国の津々浦々に「健康の笑顔」すなわち「笑顔の花」を咲かせる令和の「花咲かじいさん」になり、介護費や医療費の削減に努め社会貢献したい!! 人生100年時代を健康に楽しく生き抜くための金言集。
  • オーイ大谷君!! 我が人生も「三十年間」二刀流
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    会社経営について私が長年にわたる経験で得た知見を中心にまとめましたので、これから起業を考えている若い人達や、既に会社を経営していてさまざまなことに悩んでいる方、成長と繁栄を如何に継続すべきかを検討している経営者の方々に、少しでも参考になれば幸甚なりと願っています。経営コンサルタントとIT会社社長という二刀流で企業を育ててきた著者が、次に目指す〈未来〉とは?
  • マトリの独り言 元麻薬取締官が言い残したいこと
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    私の約三十六年に及ぶ麻薬取締官人生は、極度に張り詰めた緊張感と危険な場面の連続でした。定年を迎え一つ心残りは、一流の麻薬取締官にはなりきれなかったということだけであります。退職後はテレビを介した一人のコメンテーターとして、昨今の薬物蔓延の危機に対して警鐘を鳴らすという、これまでとは違った仕事の機会を授けて頂くことになり、感謝の毎日であります。
  • 近代日本の技術の礎を築いた人々 現代高等教育への示唆
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    1巻1,485円 (税込)
    本書で取り上げるのは山尾庸三、井上勝、古市公威、廣井勇、田辺朔郎、渡辺洪基、辰野金吾、渋沢栄一。彼らの人生観、生き方、価値観が彼らの経歴にどのように反映されているか、彼らがどのような気持ちと考え方に基づいて行動したのか。彼らが踏み固めた近代化の道は、現代の日本人が何をなすべきか、そして新たなイノベーションにつながる大学のあり方や高等教育政策について貴重な示唆を与えてくれる。
  • 四十四歳のデカダンス
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    1巻1,485円 (税込)
    人間の悩み、矛盾、争いの原点は、自己表現した自分ではなく、他人の評価に身を委ねなければならないという点にあると言っても過言ではない。本書は、影の重さにも悩まされる《私》が、私ではない私、つまり今の自分にさせたものは他人の《まなざし》であった、と気づいてゆく過程を《意識》の中で時系列に描写しようとしたものである。ニーチェの哲学に着想を得て執筆された、意欲作。
  • 新装版 戦国風雲児
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    1巻1,485円 (税込)
    かつて『澁谷のうつけ』と呼ばれた男・織田長信の波乱に満ちた人生を描いた物語。バブル経済に乗って巨額の富を得るも、バブル崩壊により転落。10億もの借金地獄に苦しむなかで、なぜかしぶとく生き残る織田。そこには昭和ならではの人情あふれる仲間の存在が。崖っぷちに立たされた織田が、織田の人柄に惚れ込んだ仲間とそこから抜け出していく経緯を綴ったヒューマン小説。
  • ほんとうの自分が見えてくる55の問い
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    「自分探しをしてもほんとうの自分は見つかりません。ほんとうの自分とは、これからつくっていく自分だからです。心の底(感性)から湧いてくる欲求・欲望を、理性を手段として使って、人の役に立つものにすることで、ほんとうの自分を生きることができます。ほんとうの自分とは、成長する自分です」(本文より抜粋)。40年以上にわたり実践哲学を説いてきた著者による感性論哲学入門。
  • 二十一歳のはつ春
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    1巻1,485円 (税込)
    それはもう昔。昭和50年から51年頃の話だ。左足股関節脱臼で入院していた大学生の僕は、はちきれんばかりの若さに溢れた看護婦たちの姿に心惑いながらも、これからの長い人生をどのように生きていこうか悩む毎日であった。そんな頃、同じ入院患者の先輩で、博学で思慮深い、難病と闘う「唐島さん」と話をするうちに、少しずつ自分の「生きる道」が開かれていくような気がしていたのだった……。
  • えっ! 死ぬとか生きるとか、知事命令? 滋賀県庁「死生懇話会」ドキュメント
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    滋賀県では、人生一〇〇年時代の到来とともに、多死社会を迎える中、誰もが避けられない「死」について、行政としても真正面から考え、「生」をより一層充実させるためのヒントを得るために「死生懇話会」を設置しました。これは、県庁が「死」をテーマにした取り組みを始めるというあまり前例がなさそうなことに試行錯誤しながらも、誠心誠意取り組んだ、事実に基づく物語です。
  • 組織の風の中に立て 風通しのよさが組織の力を高める
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    組織に属する人は皆、CA(チェンジ・エージェント)。経営者もマネージャーも従業員も、皆会社をよくしていけるメンバーであるという考えのもとに、風通しのよさをキーワードに多くの職場を復活させた、デンソーのノウハウが満載の組織開発実践本。組織開発の重要性、立ちはだかる壁、心得とすべきもの、ポジティブな手法、ケーススタディを余すことなく紹介する。
  • 百名山遊記 ─山歩きは学びにあふれて─
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    1巻1,485円 (税込)
    「地球を傷つけることは家族や友を陥れることですから、そのような社会は存続する価値がありません。人はこれまで地球環境から受けてきた、また今後も受けなければならない恩恵に対して、感謝してきたと言えるでしょうか。恩恵の大きさに気づくどころか酷く傷つけて搾取してきたことを忘れてはいませんか?」。人としての生き方までが示唆された、記録を超えた奥行きを感じさせる作品。
  • 夢の残照
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    1巻1,485円 (税込)
    「2週間で病院を再建してほしい」。そこにはたしかに「病院」があった──。患者だけが置き去りになった病院、いったい「医療」とは誰のものなのか……。「2億2000万近くの大金を支払って、80名近い入院患者をまた路頭に迷わそうということですか? いったい何のために」(本文より)。医学界と金融界の現実と闇の深さを浮き彫りにした医療M&A小説。
  • 騙り、と生成 一葉からフォークソングまで「言葉の物語」を読む
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    田山花袋「蒲団」、樋口一葉「一葉日記」、芥川龍之介「羅生門」、中原中也の詩、そして戦後のフォークソング、演歌まで幅を広げ、近代日本文学における、「言葉」に秘められた「人間の物語」を探った一冊。草稿から活字になるまでの過程や、それ以降の改変における物語を読み解き、また、「演説の歌」が「演歌」「艶歌」「怨歌」へと変化していった経緯を検証する。
  • バルセロナの侍 サグラダ・ファミリアの秘密
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    1巻1,485円 (税込)
    スペインはバルセロナに日本人探偵がいる。ヨーロッパでは彼を「バルセロナの侍」と呼んで、数々の陰惨な事件とともに記憶に留めている人も多い。彼は嫌がるだろうが、彼の一番近くで事件を目の当たりにしてきた私は、このへんで、それらの奇怪な出来事の一部でも記録しておこうと思う。謎に満ちた彼の探偵としての「侍」ぶりも、この際、世間に知らしめておきたい(まえがきより抜粋)。
  • 魅惑と陶酔の風に吹かれて 六五歳の詩日記
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    1巻1,485円 (税込)
    ここでは、一年間の私と私の家族、そして私の心象風景が描かれています。できれば、この日記を読んでいただいて、私たち家族の想いを共有していただけると大変嬉しく思います。これから健康をどうやって維持し、私たち家族が幸せに生きてゆくために、何が必要か考えてみました。どこかにあなたの興味を惹く話題があるかもしれません。(「はじめに」より)
  • 和魂洋才の連弾 園田高弘メモリアル
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    1巻1,485円 (税込)
    日本発の国際的ピアニストとして数々の業績を残した園田高弘は、後進の育成にも情熱を傾けた。10歳で園田に出会い、ピアノのレッスンを受け始めた著者は、東京藝術大学音楽学部、同大学院音楽研究科修士課程へと進む。社会に出て以降も師との交流は続き、音楽全般について学び続けた。自身が記録してきたことや、膨大な記事や資料などを基に、園田高弘の半生を綴った希少な著書である。
  • さらばわれらが惑いの年
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    1巻1,485円 (税込)
    地方出身の大学生が都会のエネルギーと流行の中で、性に翻弄され、硬派から軟派に移行していく姿をリアルに記した青春ドタバタ物語。社会がアメリカという大国との関係を模索していた安保の時代、若者の心も大きく揺れていた。その当時の大学生の「性」と「生」に焦点を当て、流行歌の歌詞を被らせて展開している。ひとつの時代の象徴であり、若者に共通する様相でもある。
  • とある女との過去
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    1巻1,485円 (税込)
    どこですれ違ったのか、なにを間違ったのか──。「私の人生をメチャメチャにしたくせに……!」再会もできず、後悔と想いを抱え続けた男のモノローグ。「あなたは気が付いているでしょうか。この手紙の中で私は、あなたに関しては一度も“愛”という言葉を使ってはいないことを。……私はあなたに直接、この言葉を口に出して伝えることができなかったからです」(本文より)
  • 茜雲タペストリー
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    1巻1,485円 (税込)
    トイレを汚す夫の問題をどう解決するか悩む夫婦、犬に鼻をかじられた男と女の奇妙な関係、メンバーの一人に突然脱退宣言されてその代わりを探すことになったおやじバンド。……それぞれにひと癖あるミドルエイジたちが奇妙な繋がりで結びついてゆく。前作『青空チェイサー』の後日譚もからんでくる物語は、運命のいたずらなのか、それとも……。ユーモアあふれる文章で紡ぎだす第二弾。
  • 河畔散歩
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    1巻1,485円 (税込)
    中学校の教員をしていた著者が、現在の日々を丹念に綴る随想集。人生の楽しみ方、老いや死との向き合い方など、人生経験豊かな著者ならでは視点で、日常の様々な景色が語られる。近所に住む老夫婦とのエピソードを綴る表題作「河畔散歩」、かつて同じ中学校で教鞭をとっていた先輩教師の訃報を受け、花を手向ける「菜の花の柩」、コロナ禍の体験「自宅療養記」など、全25編を収録。
  • 人形
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    1巻1,485円 (税込)
    水──静寂の中で空を映し、周囲の風景を整え、心を落ち着かせる。しかしその深奥には何かが潜んでいるのかもしれない。「離れた溝に黒い頭がのぞいている。急いで側に行き、目を見張った。それは見事な振り袖を着た人形で、長い髪に包まれた顔は美しく、大きな目で海を見ていた」(『人形』より)。うつろう水の姿に人間の想いを映し出した水辺の小説5篇。
  • 「振り返り」と「謝ること」で変わる保育 ─育て直し・育ち直り─
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    人格形成の基礎は、赤ちゃんが成長していく過程で出会った親・育ての親(保育者・周りの大人たち)の関わり方で培われていく。現代社会で取り上げられる「発達障害」や「問題行動」への対応も、発達段階と関わり方に答えがあるのではないだろうか。本書は、著者が提唱する「7つの発達課題を繰り返して大人になる『二段階人格形成論』」をもとに、51の事例を交えて解説する保育・子育てメソッド本。
  • こころの風景 九十年 クラシック音楽と映画と旅と
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    九十余年の人生の中、傍らにはいつもクラシック音楽が流れていた。幼少時に通った映画館、海軍志願兵だった頃、休憩時間に流れてきたあの曲、家族や親しい友人達との思い出と共に心に刻まれた数々の名曲。まさに自分史の伴奏のような存在であった。勤めを終えて後半の人生を迎えた現在、「こころの風景」としてクラシック音楽をはじめ、映画や旅について綴ったエッセイ集。
  • 希望の記〈完全版〉
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    1巻1,485円 (税込)
    きれいごとだけが〈家族ドラマ〉ではない! そこには、裏切り、嘘、暴力、嫉妬、欲望、欺瞞、偽善など、さまざまなものが絡み合っている。それが家族という、抗えない〈絆〉なのだ──切腹未遂の弟、電車に飛び込み死んだはずの兄、子供を捨て行方をくらました恋人、友人の精子で子供を得た夫婦──強烈なキャラクターが交錯する、リアルな『家族の物語』。
  • 自分にかける言の葉
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    “いつか”は、必ずくるのだから、残しておきたいもの、やっておきたいこと、自分にしかできない片付けは、今から自分でやっておこう。そんな気持ちから、心の中にあった色々な思いを言葉にして、ひとつひとつを丁寧に筆で書き綴りました。ポジティブでもネガティブでもない、ありのままの思い。たとえ一文でも、この本を開いてくれる読者の心に寄り添えたら。そんな思いを込めた一冊です。
  • お江戸の或る日 調
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    1~2巻1,485円 (税込)
    江戸で一、二を争う腕前との呼び声高い植宗の幸吉。その真の姿は土浦藩土屋家御用人、坂崎家ただ一人の生き残り坂崎幸之介。飲み屋喜楽の看板娘、お浜のもう一つの顔は南町奉行所の同心桜井蔵之介の下で密偵をはたらく、元おんな掏摸。思いを寄せあう二人に横槍が、そして事件が捲き起こる! 息をもつかぬ物語運びで、今回も存分に読者を魅了する『お江戸の或る日』第2巻!
  • 吉祥寺の真里亞 無党派全共闘幻想史
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    1巻1,485円 (税込)
    ぼくらは誰のために、何のために闘っていたのか。そして、この国は何処へ行くのだろう──。「かつてのように正義を振り翳して闘う社会よりも、電波空間のなかでの独善に溺れ、現実世界が波風の立たないことを歓迎していた。それが平和な社会なのだろうか。黎の観念が『それは違う』と憤っている。」(本文抜粋)。混乱する1960年代末、〈闘争〉に憂き身をやつした男の独白小説。
  • わが半生の記
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    1巻1,485円 (税込)
    【私の人生は、家族を愛し、仕事に励み、書に親しみ、知にあこがれ、真理を求めてきた。そんな人生であったと思う。知への渇望と真理探究の熱望は今なお止まず、求めても求めても尽きることがない。自分で言うのは気恥ずかしいが、私は永遠の真理探究者、哲学の徒であると思っている】(あとがきより)。人生100年時代を有意義に生き抜くヒントが満載。
  • 次の日本 土地が動く 日本が動く 世界が動く
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    1巻1,485円 (税込)
    現状日本の誕生は、昭和44年(第二次佐藤内閣)に顔をそろえた「土地三法」による。同法は同年に都市と農村を分割し「時代の対立」(縦割り)を生んで今日に至り、半世紀余を経て見直しもなく「災害・経済(財源)・人口・農業問題」など日本の後退につながった。長期停滞の大きな一因だ──。
  • 青い空を、青い海を、永遠に 忘れてはいけない原爆のこと、或る被爆者の物語
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    陸夫は、自分は生き残ったというより、生き残されたという感覚でいる。生き残されたからには、人々の役に立つことをしなければいけないと、必死で働いてきた。世界の平和のために、自分にできることを必死でやらなければいけないと思っていた。(本文より)──13歳のときに被爆。のちに技術者となり、開発した緊急遮断弁が福島第一原発で使われるようになる。93歳になる今、その人生を書き記す。
  • 千羽鶴
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    1巻1,485円 (税込)
    四十代という若さで癌を発症し、まだ幼い三人の子どもたちを残し逝ってしまった小学校教諭の夫。自身も小学校教諭だった著者が、夫との学校での出会い、結婚への道筋、子供の誕生、そして闘病生活など、夫との思い出を情感豊かに綴った著者の泣ける自伝的小説。“生きる”というのは長さではない。夫との十三年間は、何十年にも値する年月だったと思う──。故郷である鳥取への思いを綴ったエッセイも収録。
  • 弾丸列車
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    まさに弾丸列車のごとく、ひたすら全力で生き抜いてきた著者86年の人生。幼少の頃に空襲で焼き出され、避難した中国をやっとのことで引き揚げ、さまざまな人に騙され、それでも強い意思で立ち向かっていった。幼い子どもを守るために、自分の存在意義を確かめるために、前へ前へ。この人生とは何だったのかという自問自答の果てにたどり着いた、後世に伝えたい数々のメッセージ。
  • 山腹の家
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    1巻1,485円 (税込)
    吉は洗濯に出かけた川で若い男に声を掛けられ恋心を芽生えさせる。しかし、占い婆の予言を信じた父親のせいでその想いは踏みにじられ、望まない男に嫁ぐことに。だが、初恋の男との〈縁〉は遠いところで繋がっていた……。まだ女性が虐げられていた時代、「試婚」という悪しき風習の残る地方で懸命に生きたある女性の物語。一世代遅れたけど、やっとあなたと結ばれました……。
  • 八合目を前に散る
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    1巻1,485円 (税込)
    東京の病院に入院している妻の病状を気遣いながら、大阪出張を決心した光雄。だがその出張先へ、娘から思わぬ伝言があった。「お母さん、死んじゃったよ……」。光雄は急ぎ新幹線に飛び乗る。夜の闇をついて走るひかりの車窓に映るのは、これまで30年ともに過ごしてきた妻との思い出ばかりであった。なぜ大阪にきてしまったのか、強い後悔の念を乗せて、ひかりは一路東京へ──。
  • 未来に向かって「覚醒」するためのテキスト(完全版)光の誕生
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    「光」の側から幸せを解説した書物は多いが、この本は「闇」の側から幸せを追究している。特殊な体験など必要なく、自分で閉じ込めているネガティブなことを吐き出し、自らそのことを認めていく過程で覚醒に到達する「逆転の法則」を解く。あらゆる感情は、心のバランスをとりながら自分を守ろうとする愛であるというスタンスから、自分の感情と向き合い、本当の自分に気づくことを促す。
  • オランダの顔
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    元外交官がオランダの魅力と不思議を語り尽くす。時代の変化に伴いオランダという国も随分変わった。その一方で、時代に流されず、変わることのない「オランダらしさ」のなかに、変化の激しい今の時代を楽しく生きるヒントを見つけることができるのではないか。オランダという国の奥深さや、オランダを理解することが世界を知ることにも通じる、その面白さも感じてほしい。
  • 教師冥利 ─教育内容の改革で子どもも教師も輝く─
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    1巻1,485円 (税込)
    謹啓文部科学大臣殿──教師が全ての子どもを慈しみ、子どもたちや保護者が教師を尊敬していたあの時代に、日本を戻していただけませんか!──。小学校教諭としてその人生を捧げた著者が、教え子たちとの思い出のエピソードを振り返りながら、現在の教育現場が抱えるさまざまな問題に警鐘を鳴らし、教師と生徒の相互利益を実現するためにはどんな改革が必要なのかを提唱する!
  • 人類は自ら生存が出来ない世界を作った 再び蘇る事は無い
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    1巻1,485円 (税込)
    人類は僅か100年享受した利便と人類史700万年を引き換えたのだ。200年前の生活水準を保って居たならば如何なる不自由もない。進歩、進化は絶滅への道だ。人類の現状は「明日という未来」が無い。即ち「死滅」しているのと同等だ。世界中で誰一人として考えて居ない。そしてこれからの短時間で現実として姿を見せるだろう。奇快人による真理に迫るメッセージ。
  • 太田道灌勇飛録
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    「山吹の里」伝説などで文化人・知識人のイメージの方が強い太田道灌。しかし、その真の姿は、戦国時代前夜、敵から最も恐れられた戦(いくさ)の達人だった。知恵者でありながら戦においてもその実力を誇った武将としての道灌。下克上を嫌い、愚者とわかりながらもその信念から関東管領など上の者の命に決して反することはなかった。それゆえに利用された不運の武将の最期とは──。
  • 白夜疾走 ~アイスランド自転車一人旅~
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    1巻1,485円 (税込)
    バイキングが開拓し、魔女裁判があり、イギリスとタラを奪い合って、遂には国家破綻したはずの島国、それなのにその地域はどの国よりも豊かに見える。寒さ、風、物価高、そして鳥が日本人サイクリストを襲う! 不要なLEDランタン、やたらに美味しいピザ、水着で入る温泉、マットレスだけのベッド、その国に戸惑いながらも圧倒的な自然に魅せられて過酷な地を一人自転車で走る。
  • 愛知県のお城・館一覧
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    1巻1,485円 (税込)
    1600をゆうに超える愛知県内のお城や館を、自治体ごとに完全網羅した歴史探訪ガイドブック。その多くは室町から戦国時代にかけて造られたものだが、古いものでは縄文・弥生時代のものも確認されている。編著者が実際に訪ね撮影した膨大な写真とともに、「幻の信長那古野城」「泊まれる城跡不相城」などのエッセイも収録。“電話帳”のように使える五十音順の【索引】付!
  • 古代播磨小田原村日和(ひより)の考察 神様の我慢くらべ
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    1巻1,485円 (税込)
    古代の郷土がわかる『播磨国風土記』/中世の大河内荘と播磨小田原/播磨の小田原村小字日和集落と日和姓/石見国(島根県)の日和……神話と自然の国、「播磨国」の歴史から浮かび上がる、「播磨」の成り立ちと「日和」のルーツを辿った一冊。膨大な数の資料を丹念に調べ上げ、纏めた、「故きを温ねて新しきを知る」ための意欲作です。地元の歴史を勉強したい人に大いに役立つでしょう。
  • 五山火のうつりて熱き唇を
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    1巻1,485円 (税込)
    大正浪漫の前夜とも呼べる頃、貧しくも心の美しい青年が就職のために古都大津へやってくる。歌会で知り合った利発な女性と淡い恋を育みつつ、理不尽な仕事もこなしていく。しかし、体に異変が生じてくる。献身的な彼女の支えは、二人の絆を強固なものにするのだが……。著者の実家の蔵に残存していた百年前の手紙をもとに、琵琶湖のほとり近江地方の伝説にも重なる恋物語を誕生させた。
  • 幸福と安心 幸せ感じ上手で世渡り上手
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    長所と短所、善と悪、幸福と不幸を客観的・複眼的にとらえる眼差しを持てば──。人生の本質は生きることの素晴らしさ。「良いところを互いがうやまうようにして、良いところや優れたところを引き出し合う習慣をしっかりと身につければ、幸福と安心の先駆けとなる」(本文より)。「生」に対する肯定的な思考で人生を見失いがちな現代人に啓発する人生論集。
  • 十界戦争 命の戦
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    1巻1,485円 (税込)
    好むと好まざるとにかかわらず、自分の心に、そしてあなたの周りにも十界戦争が息づいている。どの世界に軍配を上げるのか、そして心の中の宇宙をどう司るのかは、あなた次第だ……仏法の教えによる、十界(地獄界・餓鬼界・畜生界・修羅界・人界・天界・声聞界・縁覚界・菩薩界・仏界)という心の境地をテーマに、さまざまな境遇の若者たちが、傷つけ合いながら成長していく物語。
  • 八十路のへんろ 阿波・土佐編
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    1巻1,485円 (税込)
    1回目の遍路は、平成9(1997)年4月、60歳のときであった。愛媛県庁での38年間もの長い勤務を終え、自由の身になってすぐのことである。2回目は、お寺の写真撮影を目的に、車を利用して少しずつお参りした。そして今回、3回目。私はさまざまな本や資料で「真言密教」の教えについて予習した。過去の反省から、「弘法大師のありがたみ」を知る遍路にするためだ──。
  • コウノトリのいるデンマークは幸せの国? ─本と映画で北欧の旅─
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    本と映画でもう一つのデンマークを… ☆第二次世界大戦時、デンマークの海岸線には150万もの地雷が埋められていた──映画『ヒトラーの忘れもの』 ☆ストアベルト海峡に浮かぶスプロー島。強制的に移住させられた女性たちの暮らす収容所──『特捜部Q-カルテ番号64』 ☆アンデルセンは奥目で、分厚いまぶたと大きな鼻…容貌は醜いと評価され、奇妙で…不快感さえ…──アンデルセン博物館のパンフレット。
  • 大切な人を守るために ─私たちの力で地球の歴史を変えていこう─
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    1巻1,485円 (税込)
    現代の世界に目を向けると、気候変動という環境面、次に不安定な経済情勢という生活面など、このままいくと、人類や地球にとって危うい未来が見えてきてはいないだろうか。こういう岐路に立つ時代に生きている私たちだからこそ、現在そして未来の生命に対して、それを守る大きな使命を持つべきであろう。「今」の状況を知り、「今」何をすべきかわかりやすく説いた解説書。
  • 夢の夢、そして、夢のまた夢 ─グロムの子・時空彷徨い人の物語─
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    不思議な夢を見た。その夢を人に語ったとしても信じてくれる人はいないだろう。それほど突拍子もない内容なのだ。父・正一と子・護。二人の身体と魂が時を駆け、戦時下で苦しんでいる動物を救う。そして物語はとうとう3世代に亘るクライマックスへ。「入れ替わり」と「タイムスリップ」が織りなす、読み応え抜群のファンタジー小説。「タイムスリップを望むなら、夢を見なさい」。
  • 地図になかった私の道
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    妻子ある男性との関係。仕事。最愛の母との暮らし。動物達。手にしたものが、次々と去っていく。でも、どんなときにも、日々の努力で乗り越えてきた。一人の女性の生きてきた「道」がここにある。「この私の体験と経験に似た人生を歩み、苦しんでいらっしゃる方には、何かのお役に立てて頂ければ本当にうれしく、喜びとなり、良き道案内になれば幸せに思い、書き綴りました」(本文より)。
  • 優等生の大ちゃん
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    友人から譲り受けた子猫の大ちゃんは優等生だった。人間の言葉を理解して、一度聞いたことは忘れない賢い猫。家族の愛情をいっぱいに受けてすくすくと育ち、大ちゃんは人間同様の心と頭脳を備えた立派な猫に成長する。時々怒ったりもするけれど、悲しい時には寄り添ってくれる。愛猫大ちゃんとの出会いから別れまでの幸せな日々を愛情に満ち溢れた眼差しで綴ったエッセイ。
  • 自然災害とストレスマネジメント それでも僕らは歩み出す
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    1巻1,485円 (税込)
    阪神淡路大震災で被災した著者が、特に地震当日から避難所運営に直面する学校教師達のトラウマとその回復を、足で集めたインタビューをもとに赤裸々に綴った渾身のリポートと分析。東日本大震災から一年、思うようには進まない復興。瓦礫の間を歩き、生活を立て直そうと健気に立ち働く人々の心の奥底には何があるのか。誰でもなりうる「被災者」の心のありようを解析し未来に備える一冊。
  • あるエスぺランチストの夢 エスペラントで発信する「将棋」「図書館」の世界
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    I地球語を広める……大学における「国際語」教育─その理念と現状─/平和と世界友好のエスペラント語 ほか/II将棋を楽しむ……奇跡が奇跡を呼び全国制覇達成/ねんりんピック奮闘記/2度あることは3度ある ほか/III図書館を考える……レファレンス・サービス発展のために/図書館学課程の位置づけに関する一考察/図書館員養成カリキュラムの改定に向けて ほか(もくじより)
  • 子育てのヒント ~奮闘中のあなたに~
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    中学の校長先生を経て認定こども園の園長先生にリクルートした著者が、数年にわたって「園だより」に寄せた文章のなかから、子育てのヒントになる情報や子育ての極意、児童教育の現場に携わる人間だからこそできるアドバイスなどをセレクションした役立つ一冊。子どもは毎日成長していきます。「それ早く知っておけばよかった!」と、あとで後悔しないために役立つ本。
  • 浮かぶ瀬もあり 河童の川流れ
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    焼け跡世代と呼ばれる年代の職人気質の男が書いたエッセイ集。人はいかにして育てればいいのか、社会に対する是非論は何を基準とするのか、趣味の家庭菜園を通して得られる土の哲学、などを自在に綴っている。自分を磨いて社会の役に立つ人間になっていくことを究極の生き方としてメッセージしているが、その時々の社会背景も相まって、職人という仕事の苦労や喜びも知らされる。
  • 私のまわり道 音楽から医学へ、そしてまた音楽へ
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    幼い頃からピアノに親しんでいた著者は、京大医学部に入学後も、音楽と深く関わる青春時代を過ごした。卒業後は眼科医としてドイツ留学も果たしたが、音楽への思いを諦められず、ついにドイツの音楽大学へ入学。その後は長い海外生活の中でその腕を磨き、多くの音楽家たちとの交流を持ち、演奏家としての地位を確立した。軽やかに前向きに挑戦を続けた聡明な一女性の半生を記した自伝。
  • あしたへ歩く 子持ち理系女子の葛藤のあゆみ
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    病弱で運動会ではいつも「べった」(大阪弁でビリのこと)の著者だったが、周囲の人々の温かさと持ち前の好奇心でのびのび育ち、やがて博士号を取得。結婚し子どもも授かった。しかし、そこからは研究と子育ての両立を阻む大きな壁があった。母親と研究者の「二足のわらじ」を履いて、様々な困難に挑戦し葛藤した日々を振り返る。リケジョのみならず、すべての女性に勇気を与える1冊。
  • 時空を超えた放浪者 未知への手紙
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    わたくしにとって、「いのちは永遠」でなければならなかった。ふつうの「勉学」では核心がずれる。「信教」による「教え」〈偉すぎる目線、と感じた…〉では、抵抗が生じる。知らぬ間に「思考停止」状態に陥ってしまう(本文より)。「人類の到達地点」と「生のあとの世界」を探し求め、書物を漁り、飽くなき思索を重ねた作者の魂の放浪記。
  • 小説「ドストエフスキー入門」
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    父親を惨殺され、自らは政治犯として死刑宣言を受けたドストエフスキー。その生涯と作品に詳しい著者が、現代の混迷の時代にこそ、この「天才的であるばかりか、革命的でもある」作家の人間性に目を向けるべきとして著した「ドストエフスキーのススメ」の書でもある。作品の誕生した背景や、生き抜き方を詳らかにすることで、百数十年前の情景をまざまざと紙面に浮かび上がらせる。
  • 星の光源 ~アン・マンズフィールド・サリヴァン異聞
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    1巻1,485円 (税込)
    「1866年、4月14日。太陽はすでに昇っていた。人間の目には見えないが、太陽の左には金星、右に水星が並んでいた。(中略)この3つが並ぶと、知的な会話能力とそれにまつわる有能な人脈が形成される暗示になる。アン・マンズフィールド・サリヴァン・メイシーは、その星を持って生まれようとしていた」(本文より)。ヘレン・ケラーと出会う前の、教師の萌芽までを描いた伝記小説。
  • 不可能への挑戦 角の三等分
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    1巻1,485円 (税込)
    学会・学者はどう応える。解けたギリシャの難問題──角の三等分。著者が取り組んだのは「ギリシャの三難問の一つ」と言われるものである。それはなぜ不可能なのか、それを可能にする方法はないのかと考え続けた軌跡をまとめた一冊である。この問題を考え続けた30年の間は自分とのたたかいでもあった。長い道のりを経てようやく著者がたどり着いた目的地を見届けてほしい。
  • 令和日本の課題 「認知症」と「まちづくり」 ──先進地スコットランドから学べること──
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    1巻1,485円 (税込)
    日本人のおよそ3人に1人が65歳以上という現在。それに伴う「認知症」の患者数はますます深刻になってきます。これからは認知症患者を「隔離」するのではなく、共に「暮らしていく」という姿勢が急務なのです。そこで認知症の方、その家族が、安心して生きていくためのまちづくりを目指しているスコットランドの様子を詳細にレポートし、今後の我々の課題を浮き彫りにした一冊です。
  • マドンナの部屋
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    1巻1,485円 (税込)
    「小説か……。もう遅いよ」「さっき言ったろう。俺は仕事に力を入れた。だから書く時間がなかった。いや、中途半端になった。それで会社を辞めて本格的にやりたいんだ」。一片のチラシに誘われて踏み込んだ世界は手強い異界だった…。「後ろの桜の木に隠れましたが、さっきから尾けて来る女性がいます。両親を振り返る時、目に入るのです」──果たしてその結末には…。
  • 遠き山に光あり
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    1巻1,485円 (税込)
    女が「家」に縛られてしか生きられない時代があった。家も食べ物も初恋も、生活のすべてを奪う戦争があった。過酷な炭鉱労働が日本の発展を支えた時代があった。障がいのある子は学校に行けず、家の中の狭い世界でしか生きられない時代があった。昭和20年に炭鉱で働く與八郎と結婚したイトの人生を通して、歴史のほんとうの主役、庶民の苦悩と小さな幸せに迫るもう一つの昭和。
  • 花咲かじいさんの読書会 哲学の宝を掘り起こす
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    難解な哲学の思索をできるかぎりシンプルな形で読み取り、自分自身が生きている「いま・ここ」での生活空間へ解き放ち枯れ木に花を咲かせようとする、豊かな老後のための挑戦的な哲学エッセイ。人生百年時代を生きるための知恵をハイデガー、西田幾多郎、ニーチェ、ウィトゲンシュタインといった偉大な哲学者たちから学びとろうとわかりやすく解説した一冊。
  • 石ころの鍛冶屋さん 時と所を超えた石器たち
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    「石ころ」から先人たちの日常の生活で積み重ねられた“知恵”と“思い”を聴く。日本列島の空白を埋める発見! 人類の足跡を追って30年。驚きの先人の道具づくりルポルタージュ。「試しに、それらの窪みに指先をあてて使ってみると……発見された石器は口を利かないが、先人たちの日常の生活で積み重ねられた知恵と思いが、その石器から感じられるのだ」(本文抜粋)
  • 日本人は「日本人」を知らない ~東京五輪のビジョンづくりはなぜ失敗したのか~
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    長年ジャーナリズムの世界に身を置いてきた著者が、民族の美点だけでなく欠点も、長所だけでなく短所も、目をそらさず真正面から見据え、民族特性はどこから生まれてくるのか、根源はなにかを問うた日本人論。東京五輪2020のビジョン構築の失敗を糸口に、「唯食論」という独自の視座を築いて解明した日本民族の〈特性〉とは──あなたは自分の《草食性》を自覚していますか?
  • 山峡 宗教 神と人間を巡る物語
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    奴隷制否定、動物虐待拒否のキリスト教三位一体派(正教会)。動物虐待是認のキリスト一教神派(カトリック教会)。この二つの相剋。宗教とは何か。奴隷主のためだけにあるのが神なのか。そして、人間のエゴを、ただただ“神”としたもの、それが一神教なのか。宗教史を紐解き、人間と宗教の「絡み合い」を赤裸々に辿った問題作。
  • BISES 共感のエナジー ガーデニング誌『ビズ』の記録
    -
    1巻1,496円 (税込)
    日本にガーデニングブームを巻き起こした『ビズ』の編集長著。/『ビズ』読者の熱情は、いつも素晴らしかった。編集現場は、読者が起こすリアクションのパワーにいつも後押しされながら、企画が前に前にと進んでいった。この本はガーデニングの発信元である『ビズ』とその読者が紡いだ、創刊から休刊になるまでの二十五年間の、生命が息づくドラマである。(本文より)
  • 九州・沖縄縦断 徒歩の旅絵日記
    -
    1巻1,496円 (税込)
    日本橋から中山道、西国街道、山陽道、長崎街道、天草、薩摩街道、佐多街道、そして沖縄本島を長い時間をかけて歩きましたが、私なりに歩く旅の本質が分かってきました。日々の暮らしの中にも素晴らしいことは潜んでいます。それらを見つける感覚が歩く旅を通して身に付き、今後の人生の中で、退屈しない生き方のコツをつかんだ気がしています。
  • 北海道縦断 徒歩の旅絵日記
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    1巻1,496円 (税込)
    歩く旅は基本的には単調なものです。どんなに素晴らしい景色に出会っても、5分後くらいには、旅とは何も関係のない日常の生活を思い浮かべたりしています。私の場合、少しでも長い時間を美しい景色や関心を持った対象と向き合っていたくて、上手でもないのにスケッチをしながら歩きました。これが長い年月をかけて旅をしてきた末に会得した、私なりの旅の集中力を高めるやり方です。
  • ジュニアアスリートのスポーツ栄養
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    正しいスポーツ栄養の知識は適切なトレーニングに匹敵する! 育ちざかりのアスリートを持つ保護者の方の、すべての疑問にお答えします。身長を伸ばす食事法とは? 子供にプロテインは必要か? ケガを早く治すための栄養とは? 「水・お茶・炭酸ジュースはダメ?」正しい水分補給の方法とは? 摂取しなければいけないビタミン量は? 試合時の食事とは? 食事の効果を確認する方法とは?
  • 知的に科学する MODERN乗馬 ─なかなか上達しないとお悩みのあなたへ─
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    自らが側彎症を患い、なかなか乗馬が上達しなかった経験を経て、「どうしても馬に乗りこなしたい!!」という気持ちをついに実らせた筆者。医師としての専門的な知識を活かし、「なぜ?」「どうして?」を理屈で攻める論理的メソッドを産み出しました。難しそうに見えるかもしれませんが、秘訣はとてもシンプルです。なかなか上達しないと苦しむあなたに贈りたい新HOW TO本登場!
  • 起凶十郎 髑髏の花嫁
    NEW
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    1巻1,584円 (税込)
    戸多藩の照姫が姿を消した。その探索を依頼された起凶十郎。仲間たちの協力を得て調べていくうちに、事件の背後には、戸多藩の秘宝をめぐる老中と豪商の癒着、藩同士の対立などさまざまな陰謀があることがわかる。神社や寺に巣くう悪党どもと激しい闘いが始まり、凶十郎の必殺飛雷の剣がさえわたる。舞台は江戸から伊豆、三河と西へ移ってゆき──娯楽性あふれる痛快活劇時代小説。
  • テーブルトーク 上
    続巻入荷
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    ウィリアム・ハズリットはサミュエル・ジョンソンやジョージ・オーウェルと並ぶイギリスの最も偉大な批評家・エッセイストである。その中でも最良の作品が収められているとされる本書の多岐にわたるテーマをうまく日本語に落とし込んでいくため、私は今まで得た全てのものを注ぎ込んだ。私がこの世に生まれてきた意味をこの翻訳の完成で達成したと思っている。まさに私の総決算であった。
  • さきのもりひと ─古より日本を護る謎の肥前国交易一族の伝え─
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    さきのもりひとは、韓半島渡来の伽耶族を祖先に持つ末裔の現代米国防諜ルーツ探訪から始まり、紀元前7世紀まで遡る歴史叙事を展開。鉄器生産や操船技術を駆使した戦略、家族の絆、神話的幻想が織り成す壮大な叙事詩。白村江の戦いや秘密同盟、情報戦の妙を巧みに描き読者を引き込み、渡来人が古代日本国家形成に果たした役割を鮮烈に示す意欲作。
  • とみ食堂の人びと 1 歩み出そう! 心に萌芽を求めて
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    1~3巻1,584~1,782円 (税込)
    「ロンリー・ユウ」という芸名でプチブレイクしたのはもう10年前。いまや街を歩いても誰からも振り向かれない「元・一発屋芸人」のおいら。仕方なく実家の「とみ食堂」の手伝いをしていたんだけど、そこに来る年配のお客さんたちと話したり、あれこれ心配したりしているうちに、たくさんの挫折も、心に残るモヤモヤッとした思いも、少しずつきれいに晴れつつあることに気がついたんだ。
  • Jリーグを楽しもう! ~サッカーデータ分析入門書~
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    Jリーグ公式データ(C) J STATS(コンテンツ提供:データスタジアム株式会社)を使用! Jリーグをより深く楽しむための新たな視点を提案する一冊。無料で取得できるデータを活用し、統計学的手法を用いることで、戦術や選手のパフォーマンスを分析しながら観戦の幅を広げる。サッカーの魅力をデータで読み解き、より奥深い楽しみ方を発見できる内容。Jリーグの歴史や発展にも触れながら、初心者から愛好家まで幅広く楽しめる。データを駆使して、サッカー観戦の新たな世界へ!
  • メモワール 私のアメリカ半生記
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    1977年、30歳を迎えた未婚女性の閉塞感を自力で吹っ飛ばそうと、日本を飛び出し向かったのは南カリフォルニア。大学院、職探し、経済的やりくり、がん治療、そしてリタイア後の一押し活動まで、気が付けば異文化の中で一人格闘しながら約半世紀。その間に出会い、語り、時には戸惑い、共に笑い、そして共感したアメリカの友人たち……肉声の背後にある多様なアメリカ像をお届けします。
  • 影送火
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    1巻1,584円 (税込)
    昭和20年8月6日。人類史上初めて投下された原子爆弾。その光は時を越え、一人の軍国少年を孫の元へと導いた。2087年、2021年、2011年、そして1945年……。交差する時代と忘れてはいけない記憶。祖父の記憶を受け継いだ孫の五月もまた、未来からの記憶を辿る。現在・過去・未来に関わる人々の想いをつないだタイムスリップエンタメ小説!
  • 金上侍日和
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    グローバリズムが世界を覆う今日、地方社会は巨大資本による収奪が進むなか、消滅の危機にさらされている。「地方創生」が叫ばれるものの地域の紐帯は失われ、人々は砂のようにアトム化し、自らを見失っている。それに比べ、江戸期庶民は、決して揺るがない「自分」をもっていた。われわれは生きる意味を取り戻すために、もう一度、歴史と民俗を振り返って見ることが必要なのではないだろうか。
  • さわらのみそ煮が釣れたなら… ~子どものことばのおもしろさ~
    -
    「まま、あいしゅき!」って、分かりますか?「ママ、大好き!」なのです。思わず抱きしめたくなる子どもたちの興味深く愛らしいことばに浸る。このような魅力的な子どもたちの言い間違いや、少し変わった言葉遣いなどをとりあげ、観察しています。思わずうなってしまう子どもたちの発言が満載。どのような過程をたどりことばが発達するかの学びと、子どものつぶやくことばのエッセイ集。
  • 千年の亡霊
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    「狼と犬は人に殺されることを知っている。滅ぼされることを知っている。狼と犬は人に滅ぼされることによって、人を滅亡への道連れにしようとしているのだ」……ある狼の命を守るため、日本中の犬が一斉に姿を消す。そして一堂に集まった犬たちは、攻撃の矛先を人間へと向けるのであった。……現代社会の「いのち」の軽視、自然破壊に警鐘を鳴らす、壮大なスケールを誇る問題小説。
  • 脳トレ! かわちゃん先生の3色ぬりえ本
    -
    子どもから大人まで、気軽に楽しめる。それがぬりえです。この本は、ぬりえの基本を練習し、実際に絵に色を塗って、ぬりえのコツを覚えるための本です。すべてのぬりえを完成させたときには、あなたはぬりえの達人になっているでしょう──脳を活性化! 赤、青、黄色の3色の色鉛筆で影をつけたり、グラデーションをつければワンランク上の塗り絵の完成です。
  • 少年の冒険旅行 日本・中国篇
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    著者のトマス・W・ノックスが来日したのは西南戦争が終局を迎える明治10年夏。彼は翌1878年パリ万博の国際審査員アメリカ代表として時計部門を担当することになり、その途上、大西洋航路をとらず太平洋航路をとって日本に立ち寄った。その後中国、インドネシア、タイ、インド、エジプトなどを歴訪、その体験を元に青少年向け冒険小説全五巻を書き上げた。本書はその第一巻である。
  • 転職の裏側
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    転職市場の裏を知り、将来を切り開くための一冊。企業や個人の思惑が交錯する採用の仕組みを解き明かし、真のキャリア形成を提案するビジネス書。学業や仕事を通じて努力を重ねてきた人が陥りがちな落とし穴を例示し、働く意義と未来を再考する糸口を示す。業界の構造や情報の闇を掘り下げ、生き活きと働くための自分軸を見直す契機を与える内容である。
  • 日本はなぜ幕末に欧米の植民地にされなかったのか ─その理由─
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    幕末にロシア、イギリス、アメリカ……と異国船や行使は次々とやってきた。だが、なぜ日本は欧米の植民地にされなかったのか。10の視点を並べ、その謎に迫る。さまざまな書籍に見られる「理由」の10項目は、「地理的要因」「列強の諸事情」「日本人のすばらしさ」の3つに集約でき、点数化すると軽重がハッキリした。歴史好きはもちろん、中高生に手を取ってほしい歴史読み物。

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