佐木隆三作品一覧
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3.8映画監督西川美和が惚れ込んで映画化権を取得した、 『復讐するは我にあり』で知られる佐木隆三渾身の人間ドラマ! 映画『すばらしき世界』(2021年2月公開)原案。 復刊にあたって、西川美和監督が書き下ろした解説を収録。 人生の大半を獄中で過ごした前科10犯の男が、極寒の刑務所から満期で出所した。 身寄りのない無骨者が、人生を再スタートしようと東京に出て、職探しを始めるが、 世間のルールに従うことができず、衝突と挫折の連続に戸惑う。 刑務所から出て歩き始めた自由な世界は、地獄か、あるいは。 伊藤整賞を受賞した傑作ノンフィクション・ノベル。
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3.5犯罪事件を取材して半世紀。幾多の殺人の真相を書き続けてきた作家が、古希を越えた今、これまでの取材を振り返り、殺人者との交流を回想する。拘置監で大粒の涙を見せた無期懲役囚、「自分を小説に書いてくれ」と資料を寄越した家族殺害犯、著者が喪主を務めた前科十犯の男――。昭和・平成を震撼させた凶悪犯18人の知られざる肉声や人間臭い横顔を描く、著者の集大成的な犯罪回顧録。
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4.5ベトナム戦争への出撃基地となったアメリカ統治下の沖縄。1960年代末の返還運動、ベトナム反戦闘争が激化する時代、夜の風俗街に生きた人々。沖縄地上戦の傷痕、米軍最優先社会、生死隣合わせの米兵たち……。それらの矛盾を一身に背負った女たち。その姿をヒリヒリと肌を刺すような筆致で描く。今に続く沖縄が抱える問題の原点を激しく問いかける歴史的名著。
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-4人を殺害した暴力団員に下った判決は死刑。被告は、弁護人のおこなった控訴申立てを自らの意志で取りさげ、自分の生涯と犯罪歴を手記に残して絞首台に消えた。この〈潔い振るまい〉は何を意味するのだろう……。現実の殺人事件に取材し、さらに本人の手記を加えて構成、殺人犯の〈人間〉を追求した異色作。
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4.0「生命は地球より重い」といわれる。だが、秩序に対する反逆者である殺人の犯行者たちを非人間的と見るのは、あまりにも悪意の誤解というべきであろう。彼らは確かに他者の生命を奪ったけれども、その動機はまことに人間くさく、そこに展開されているのは、まぎれもない人間ドラマだ。(著者)新聞報道・公判記録の行間に埋もれた事実を剔出して、殺人者の「日常」を描写する本格ドキュメンタリーノベル。
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-【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 残忍な殺人者にも、肉親を想う優しい一面がある。自ら死刑を望むこともある。本書は、ある死刑囚の手記から描き出された殺人者の心の軌跡である。1975年、北九州市で4人を殺害した暴力団員川辺敏幸は、77年に死刑判決を受ける。しかし、彼は弁護士による控訴を取り下げ、絞首台への道を選んだ。母一人子一人の不幸な幼年時代から、凄惨な殺害現場の模様まで。母親へのインタビューも加えた迫真の犯罪小説。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字サイズだけを拡大・縮小することはできませんので、予めご了承ください。 試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。
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-沖縄復帰後の変り様をその眼で確認するべくコザに居を移した著者は、訪れた娼婦の部屋に皇族の写真が掲げられているのを見、複雑な思いにかられる。返還批准反対デモで誤認逮捕され、留置されながらも、強硬な抗議をつづけた体験をベースにした名作『黒潮を見つめる母』などを収録。
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4.0唐十郎、中上健次、田中小実昌、佐木隆三が飲み、藤圭子が歌い上げた街。伝説の文壇バー「まえだ」「ナルシス」「ノア・ノア」……。戦後の闇市「新宿マーケット」を発祥とし、高度成長、バブル、バブル崩壊と、戦後の激動期を乗り越えた新宿ゴールデン街は今なお人々を惹きつけるものがある。この街を内側から眺め続けた、スナック「ナベサン」店主・渡辺英綱による名ルポルタージュ復刊!
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4.5劇場にはかからない“現場”の物語。 「ニヤニヤ、クスクス。これ、立派な映画作りの教則本です」役所広司 シカゴ国際映画祭観客賞・最優秀演技賞〈役所広司〉ほか、国内外の映画賞で高く評価された『すばらしき世界』は、佐木隆三によるノンフィクション・ノベル『身分帳』を原案に、西川美和監督が初めて原作ものの映画化に挑んだ作品だ。 本書は、原案小説との出会いから、取材と脚本の執筆、撮影から編集など、五年にわたる制作の日々を、監督自ら赤裸々に綴るエッセイ集である。 原案小説との出会い、公的機関による婚活パーティーへの潜入、長く仕事をともにしたスタッフとの別れ、刑務所での対話、『身分帳』のモデルとなった人物の足跡を辿る旅、スタッフが集う撮影前の緊張感、コロナによる編集作業の中断、出演者への思い──一本の映画の企画が立ち上がり、それが完成するまでの過程が監督の思いとともに仔細に描かれ、映画業界を目指す人や映画ファンはもちろん、多くの人に読まれるべき一冊だ。 幼い頃の記憶や街角の風景などのエッセイや、『すばらしき世界』に登場する人物の過去を描いた小説「蕎麦屋ケンちゃん失踪事件」も収録する。 文庫化にあたり、映像業界の変化に鑑み、単行本刊行後の状況を加筆するだけでなく、その後発表された三本のエッセイと、「あとがき」というには内容もボリュームも読み応え抜群の書き下ろしの文章を加えた。まさに、増補決定版! ※この作品は単行本版『スクリーンが待っている』として配信されていた作品の文庫本版です。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 絶望の沖縄 1 差別と売春の島 今なお米軍に土地を奪われている、基地に囲まれた戦争の島・沖縄。県民所得、失業率、非正規雇用率などの指標が日本で最も悪い貧困の島だ。出生率こそ全国1位だが、離婚率やデキ婚率、大学進学率もワースト1位で、負の連鎖に歯止めがかからない。主要産業を観光と呼べば聞こえはいいが、その実態は売春だ。キャバクラ店舗数も成人1万人あたり36軒と、日本で最も水商売の盛んな沖縄がいかに絶望的な状況か、現地のキャバ嬢兼ライターが夜の風俗街からリポートする。 佐木隆三の『 沖縄と私と娼婦』、佐野眞一の『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』藤井誠二『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』などの系譜を継ぐ沖縄ルポルタージュがここに誕生。 沖縄生まれ沖縄育ちの現地在住ライター、エリザベス比嘉が沖縄の惨状をリポートするよ! 第1弾は、エリザベス比嘉も働いている沖縄のキャバクラ事情から。大抵のキャバ嬢には無職のクズ男がくっついているんだよね。やってくる客も、ウヨクもサヨクも、ナイチャー(本土人)もウチナーンチュ(沖縄人)も最低のカスばかり。あからさまな差別が横行している実態も紹介するよ! 01 働かない男を飼うのはあたりまえ!? 沖縄キャバ嬢事情 02 米兵好きのビッチ女は基地賛成派? 03 Fラン大学でも高学歴? 沖縄特有の学歴格差とは 04 デモの帰りにキャバクラ? 呆れた左翼の実態 05 キャバクラで国歌斉唱? 沖縄右派の胡散臭い実態 06 観光客はただの金づる!? 本土人ディスの実態とは? 07 沖縄人が本土人を差別? 移住者が県民から嫌われるワケ 08 沖縄戦の恨みを忘れるな! 沖縄の「平和教育」の実態とは? 09 色黒女は差別される? 沖縄人の肌の色コンプレックスについて 10 ぐだぐだ続ける人が大多数? 沖縄のキャバ嬢の進路事情について (『実話BUNKA超タブー』vol.19〜28の連載を収録) 著者/エリザベス比嘉 沖縄生まれ沖縄育ちの生粋の沖縄女子で、24歳の現役女子大生(1浪&留年2回目!)。学業の傍らキャバクラでバイトするも沖縄の暮らしにうんざりし、地獄の島の実態を本土人に知らしめるため執筆を決意。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 絶望の沖縄 3 貧困とDQNの連鎖 今なお米軍に土地を奪われている、基地に囲まれた戦争の島・沖縄。県民所得、失業率、非正規雇用率などの指標が日本で最も悪い貧困の島だ。出生率こそ全国1位だが、離婚率やデキ婚率、大学進学率もワースト1位で、負の連鎖に歯止めがかからない。主要産業を観光と呼べば聞こえはいいが、その実態は売春だ。キャバクラ店舗数も成人1万人あたり36軒と、日本で最も水商売の盛んな沖縄がいかに絶望的な状況か、現地のキャバ嬢兼ライターが夜の風俗街からリポートする。 佐木隆三の『 沖縄と私と娼婦』、佐野眞一の『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』藤井誠二『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』などの系譜を継ぐ沖縄ルポルタージュがここに誕生。 沖縄生まれ沖縄育ちの現地在住ライター、エリザベス比嘉が沖縄の惨状をリポートするよ! 第3弾は、沖縄の低学歴DQNやヤンキーなど若者の実態について。本土とちょっと違う沖縄固有の若者事情をたっぷりお伝えします! また、そうした沖縄ヤンキーの間で流行ってるタトゥーやクスリの事情も紹介するよ! 21 危うく落選もあり得た? 玉城デニー陣営の学歴バカたち 22 沖縄では当たり前? 妊婦キャバ嬢たちの生態 23 子どもをつくることしか能がない沖縄DQN親たちの実態 24 未だにハーフの人を差別! 島国根性が強すぎる沖縄人 25 貧乏すぎて本土人と結婚できない? 沖縄男の悲惨な恋愛事情 26 全国ではほぼ絶滅危惧種? 沖縄ヤンキーの実態 27 本土と比べて寛容な沖縄のタトゥー事情 28 学者でもわからない沖縄ヤンキーの実態 29 本土から流行が遅れてやってくる? 沖縄の若者のクスリ事情 30 〝ユタ〟を無根拠に信じてしまう沖縄の若者たち (『実話BUNKA超タブー』vol.39~48の連載を収録) 著者/エリザベス比嘉 沖縄生まれ沖縄育ちの生粋の沖縄女子で、24歳の現役女子大生(1浪&留年2回目!)。学業の傍らキャバクラでバイトするも沖縄の暮らしにうんざりし、地獄の島の実態を本土人に知らしめるため執筆を決意。
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 絶望の沖縄 2 今も本土の捨て石 今なお米軍に土地を奪われている、基地に囲まれた戦争の島・沖縄。県民所得、失業率、非正規雇用率などの指標が日本で最も悪い貧困の島だ。出生率こそ全国1位だが、離婚率やデキ婚率、大学進学率もワースト1位で、負の連鎖に歯止めがかからない。主要産業を観光と呼べば聞こえはいいが、その実態は売春だ。キャバクラ店舗数も成人1万人あたり36軒と、日本で最も水商売の盛んな沖縄がいかに絶望的な状況か、現地のキャバ嬢兼ライターが夜の風俗街からリポートする。 佐木隆三の『 沖縄と私と娼婦』、佐野眞一の『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』藤井誠二『沖縄アンダーグラウンド 売春街を生きた者たち』などの系譜を継ぐ沖縄ルポルタージュがここに誕生。 沖縄生まれ沖縄育ちの現地在住ライター、エリザベス比嘉が沖縄の惨状をリポートするよ! 第2弾は、本土とちょっと違う沖縄の知事選や市長選など選挙について。また、本土から来る観光客も現地の沖縄人も同じようにキャバ嬢や風俗嬢に嫌われている実態も紹介するよ! 11 美人でも貧困? 沖縄でルックスよりも大切な要素とは 12 那覇では沈静化したものの…「荒れる新成人」事情 13 米軍のヘリ部品が落下! 沖縄県民が危機意識に目覚めた!? 14 基地ばかりが話題に! 貧困問題&セクハラ騒動はスルーの沖縄選挙事情 15 尚家のシーミーが開催! いつまでもプライドだけ高い首里人たちの素顔 16 馬鹿みたいに沖縄方言が好きな本土の観光客たち 17 キャバ嬢&風俗嬢に一番嫌われている沖縄人客たち 18 日本の子供貧困率ワースト1位! 悲惨すぎる沖縄の子供の実態 19 翁長知事は中国のスパイ? ネトウヨを信じる沖縄人の実態 20 沖縄の未来は真っ暗? トンデモ県知事候補のおバカ政策 (『実話BUNKA超タブー』vol.29〜38の連載を収録) 著者/エリザベス比嘉 沖縄生まれ沖縄育ちの生粋の沖縄女子で、24歳の現役女子大生(1浪&留年2回目!)。学業の傍らキャバクラでバイトするも沖縄の暮らしにうんざりし、地獄の島の実態を本土人に知らしめるため執筆を決意。
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-ノンフィクションの大家が大逆事件に挑む。 明治天皇に危害を加えるべく爆裂弾を製造した宮下太吉、宮下に賛同して事件を主導した新村忠雄、幸徳秋水と同棲していた過激な闘士・管野スガ――。無政府主義、社会主義を標榜する彼らは、次々と「無政府主義者の撲滅」をめざす政府当局の手中に落ちてゆく――。 「天皇、太皇太后、皇太后、皇后、皇太子又ハ皇太孫ニ対シ危害ヲ加ヘ又ハ加ヘントシタル者ハ死刑ニ処ス」――1947年まで存在した刑法第73条、いわゆる大逆罪。皇室に対して危害を加えようと企図した者は死刑、しかも控訴や上告をすることができないという、大変厳しい内容だ。 この罪が初めて適用された通称「幸徳事件」について、著者が豊富な資料をもとに鋭く切り込む。
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-大正9年2月、官営八幡製鉄所の一画に突然汽笛の音が鳴り響いた。日本労働運動の戦前の到達点とされる大ストライキを告げる、それが歴史的な闘争の幕開きであった。臨時工から本工になったばかりの20歳の青年・篠原辰吉は、争議の渦中で悩み、疑いながら、闘いに参加する。嫂への思慕と、ときに娼婦への惑溺に揺れつつ、辰吉は自分の生きかたをつきつめてゆく。辰吉の父は戦死し、兄もまた同じ職場で殉職していた。争議の過程で、さまざまな人間関係の軋轢が生じ、一方、警察・暴力団の介入や、朝鮮人臨時工のスト参加など階級関係が明らかにされてゆく。そして辰吉が自らの真実の生きかたを自覚したとき、それは厳寒の洞海湾で「無産者萬歳!」と叫びつつ、生を終える時でもあった。佐木文学の原点ともいうべき、作者24歳の最初の長編力作。戦後労働者文学の感動的な代表作である。
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-昭和30年5月12日深夜、静岡県三島市の丸正運送店内で女主人が何者かに絞殺された。同30日、市内のトラック運転手2名と助手1名が逮捕され、内2名は、無期懲役と懲役15年の判決を受けた。その日から、2人の運命は暗転する。無実を訴えつづけながら、模範囚として獄中に耐えた20年。その間、著名な2弁護士による真犯人の“告発”と後援会の活動もむなしく、控訴・棄却、上告・棄却を繰返した。刑期満了と病気加療のため仮釈放の身となった今も、2人の魂は強く真実を訴えかけている。本書は、現実に起り、社会の大きな関心を集めた「丸正事件」を取材し、虚構化した問題の長編小説である。汚名を被せられた2人の人物の過去と現在をたどり、その内面の葛藤と痛切な心情を伝える。直木賞作家・佐木隆三が、真摯な情熱をもって取組んだ、深い感動を誘わずにはいない作品であり、受賞作『復讐するは我にあり』以来の力作である。
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3.5昭和五十八年一月、千葉市内の新興住宅地で女性の絞殺死体が発見された。被害者は千葉大医学部病理学教室の研究生・椎名敦子。報せを聞いて駆けつけた夫の正とは、前年十月に結婚したばかり。正も附属病院整形外科の研修医である。敷地百五十坪の豪邸に住む新婚夫婦だったことから世間が注視。死体発見から半年後、千葉県警は夫の正を逮捕した。事件の全貌に迫り、人間の脆い性を掘り下げた渾身のドキュメント。
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4.4「私がサリンをまきました」オウム真理教の大幹部「治療省大臣」にして地下鉄サリン事件の実行犯・林郁夫。その告白と慟哭の法廷から、未曾有の無差別殺人事件の全体像が浮かび上がった。文庫化にあたり、書下ろし「その後のオウム裁判」も収録した、オウムの真相を暴く渾身のノンフィクション・ノベル。(講談社文庫)
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-待望の合本版!! 明治天皇に危害を加えるべく爆裂弾を製造した宮下太吉、宮下に賛同して事件を主導した新村忠雄、幸徳秋水と同棲していた過激な闘士・管野スガ――。無政府主義、社会主義を標榜する彼らは、次々と「無政府主義者の撲滅」をめざす政府当局の手中に落ちてゆく――。 1947年まで存在した刑法第73条、いわゆる大逆罪は、皇室に対して危害を加えようと企図した者は死刑、しかも控訴や上告をすることができないという、大変厳しい内容だ。この罪が初めて適用された通称「幸徳事件」について、豊富な資料をもとに鋭く切り込んだノンフィクションの上下合本版。
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3.0昭和五十六年、東京の深川で白昼、女性・幼児六人が通り魔に殺傷され、一人が人質となった。元すし店の板前川俣軍司の犯行までの軌跡と初公判から刑の確定までの全記録を克明に描いた犯罪小説。犯行にいたるまでのおいたちを当時の証言よりさぐりだし、裁判のやりとりを再現。裁判官、検察官、弁護士、精神医などが犯人の「狂気」性について全力を傾注したが、解明できなかった。昭和五十八年、無期懲役が確定。「キレる」現代人による動機の見えにくい犯罪増加の一端が、垣間見える。
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-妻子とともに自動車ごと海へ転落、一人、奇跡的に助かった男・荒木虎美。事故の直前、虎美を受取人とした三億円の生命保険が妻子にかけられていたという。世間の予想どおり、検察は疑惑を追及し、やがて虎美を逮捕、ハンドル操作を過失を装い車を海中に突入させたとして殺人罪で起訴した。だが、虎美は無罪を確信していたふしがある。何故か!~ クライム・ノベルの鬼才が描く法廷ドキュメント巨篇。