こはく文庫作品一覧

  • 完璧御曹司の一途な恋 ~愛され過ぎて逃げ道がありません~
    4.0
    大手外食企業の店舗運営部で働く亜子は28歳。両親や友人からは結婚や恋愛を進められているけれど、仕事一筋でろくに恋愛経験のない亜子は、いまいち本腰を入れて相手を探す気になれずにいた。そんなある日、亜子は男性から食事に誘われる。相手は専務にして跡取り御曹司でもある社内のアイドル的存在、蓮。プライベートはおろか、仕事上でさえろくに接点もないのに、なぜ? 困惑する亜子になどお構いなしに、その日から蓮は執拗に亜子にちょっかいを掛けてくるように。社内のアイドル・蓮に口説かれているなんて周囲に知れたら一大事! 蓮の好意に答えるつもりのない亜子は、蓮からのアプローチを必死にかわそうとするが……。
  • 訳ありの貴公子の家庭教師になりました
    4.0
    没落貴族の娘であるルイーゼは弟を学校へ行かせるため、家庭教師の職を探していた。しかし、美しい顔立ちが災いし、なかなか働き口が見つからない。途方に暮れていた時、紹介されたのが「ちょっとワケあり」の貴族令息の教育係。ようやく職を見つけられたことに喜ぶルイーゼだったが、教え子であるカミルはルイーゼよりも年上の青年! 初対面からナンパな態度で侮辱されたことに腹を立て、辞退しようかと思うも「この仕事を断って行く宛はあるのか? 俺には教育係が必要、君には仕事が必要。それなら仲良くしよう」というカミルの言葉に思いとどまる。実はカミルは、とある貴族のご落胤でありながら、爵位とは無関係の存在として、今までろくな教育もされずに過ごしてきた。しかし、爵位を継ぐはずだった兄が死んだことで突然、爵位継承者にされてしまったのだった。20歳を過ぎて、いまだに礼儀作法はおろか、教養さえも身についていないカミルを馬鹿にせず、親身になって教育をするルイーゼ。そしてそんな彼女に心を開き始めるカミル。固い信頼で結ばれた二人の関係はいつしか恋愛へ発展し、ルイーゼはカミルの教育係から婚約者になる。しかし、そんな二人の中を引き裂こうと、カミルの父がカミルの婚約者を連れてきて……。
  • あの夜のドクターとの再会愛は、私をとらえて離さない
    4.0
    友人の結婚式に出席するために故郷に帰ってきた夏織は、ホテルのバーで知り合った智也と一夜を過ごす。その場限りの関係とそっと部屋を出、祖母を見舞ったあとは、東京のいつもの生活に戻っていた。ある日会社でケガをしてしまい病院に行けば、なんとそこに智也が! あれからずっと気になっていた。本気になるのが怖くて連絡先も交換せず、逃げるように部屋を出ていったというのに、まさかこんなところで。驚く夏織に、智也もまた、夏織ともう一度会いたいと願っていたと告白。もう離さないというその言葉の通り、智也は夏織に四六時中付き添うように。だが、待合室で鉢合わせた女性が智也とやけに親密そうで……。
  • 恋はおとぎ話より蜜なり ~森の貴公子は追放王女を愛の力で救い出す~
    4.0
    寝耳に水――。母の再婚で庶民から王女になったレイリアは、王の死によって次期女王即位が決まった義妹ブランシュによって追放処分にされてしまう。叔父や従兄弟、実の母らによって王室は私物化され、ノーイェル王国は破綻寸前。レイリアはどうやらその叔父に嵌められたらしい。誰も近寄らない『黒の森』に追いやられたレイリアだが、七人の猟師たちに救われてから運命の転変が始まった! 身分を隠して「リア」と名乗った彼女は、卓越した家事能力で男たちの隠れ家を磨き上げ、料理の腕をふるっては感謝されて、いつのまにか逆ハーレム状態。しかもひと風呂浴びて髭を沿った男達、どこの貴公子かと見まごうほどの男っぷり。男所帯に紅一点の暮らしも悪くない。そしていつもリアを気遣い、深い知性すら感じさせるリーダー格のジャンにリアは惹かれていく。だがこの顔、どこかで見たような……。
  • 再会した後輩がハイスペックCEO!? 失恋OLは溺愛されています
    4.0
    中邑美咲は高校の同級生から、結婚式の二次会の買い出し手伝いを頼まれる。買い出し当日、待ち合わせ場所に行ってみるとそこには、通行人が思わず振り返るほど素敵な男性が……。しかも男性は美咲に気がつくと、「もしかして中邑先輩ですか?」と声をかけてきた。なんと彼は、美咲の高校の後輩、彗だった! 他の買い出しメンバーのドタキャンにより、二人きりでの買い出しがスタート。しかも彗は美咲に向け、「高校の頃、先輩のことが好きだった」と突然告白をしてきて……。
  • 引っ込み思案な地味OLは社長と密かに恋をする
    4.0
    引っ込み思案で自己主張が苦手な美桜は、大学生の頃から同級生の悠に片思いをしている。二人は28歳になった今でも、よい友人として定期的に呑みに行く仲。今の心地よい関係を壊したくない思いから、美桜はなんとなくいい感じの雰囲気になっても「友達」の顔をしてはぐらかすことが癖になっていた。そんなある日、社長である悠の父親が病気で倒れたことで二人の関係に変化が生じる。多忙になった悠は仕事のストレスからか美桜に甘えるようになり、酔うと膝枕まで強請ることも! 散らかり放題の悠の部屋を片づけ、膝枕をしてあげる。そんな恋人のような振る舞いが当たり前になってしまっても、美桜は悠に思いを告げる勇気を持つことができなくて……。
  • 年下隠れ御曹司はクールな美容部員を甘やかしたい!
    4.0
    百貨店のコスメ売り場で店長として働く真菜香は、モデルのようにスレンダーな身体とクールな美貌、そしてストイックな仕事っぷりから、社内では高嶺の花扱いされてしまっていた。実際は可愛いものが大好きで涙もろいところもある、ごく普通の女性だということはトップシークレット。ある日、真菜香の店舗にイケメンで愛想がよくて仕事もできるパーフェクトな男・智哉が視察のために本社からやってきた。智哉はあっという間に店舗スタッフだけでなくお客様からの信頼も得てしまうが、真菜香はなんとなく彼のことが苦手。そんな中、真菜香は百貨店の社員から食事に誘われる。激しく動揺しつつも表面上はそっけない態度でかわし、一人になった途端に顔を赤くして身悶える。それはいつもどおりの一連の流れだったが、偶然にも智哉に目撃されてしまった! 真菜香の真実の姿を目にした智哉は「そういう可愛いところもあるんですね」と言って鼻で笑う。そしてその日を境に、智哉は真菜香を口説くようになって……。
  • 公爵様とナイショの婚約 ~美貌の王弟は地味令嬢を逃がさない~
    4.0
    絶世の美女と謳われた『ロザラムの薔薇』を母に持つ、男爵家の娘・アリシア。彼女は母の伝説的な美貌に反して地味な容姿と、引っ込み思案な性格で社交場では常に壁の花となっていた。そんなある日、現国王の弟である公爵・リチャードがアリシアに近づいてくる。共通の趣味で語り合い、交友を温める二人は、ある舞踏会の夜、酒の勢いでベッドを共にしてしまう。しかもその最中、リチャードはアリシアに求婚し、アリシアも前後不覚のままそれを受け入れてしまった。困惑しつつも、父親のローランドに婚約を報告しにいくアリシア。ところがローランドは、自分の預かり知らぬ場で行われた婚約に怒り、リチャードには婚約の条件として「一年間アリシアのみを愛し続けること」を命じる。そして始まった、周囲には内緒の婚約期間。しかしどこかから二人の噂が立つにつれ、リチャードと母の衝撃の関係もアリシアの耳に入ってくるようになり……。
  • 失恋の痛手は過保護な御曹司が癒してくれてます
    4.0
    仕事納めの日、美月は微熱があった。忘年会を断り、久しぶりに同棲中の恋人の英志とゆっくりすごすべく家路を急ぐ。だが、帰宅した美月が見たのは、なんと別の女性と抱き合っていた英志の姿だった。慌てるわけでも悪びれるわけでもない英志は、あろうことか、美月に「出ていけ!」とまで。その理不尽さにいたたまれず、美月は身ひとつで家を出ていった。年末。凍てつくような寒さの中、公園で行くあてを思案するうち、美月の体調はどんどん悪化して激しい眠気に襲われる。誰かが声をかけてくれた……までは憶えている。気がつけば高層マンションの一室の極上のベッドの上で休んでいた。昨夜のことを反芻する美月の前に現れたのは、この部屋の持ち主でもある斎木。送っていくと言われたものの、美月には帰る場所がない。美月のはっきりしない態度に斎木は「ここに住めばいい」と提案をしてくれる。美月のために食事まで用意してくれていて……。
  • こじらせ初恋 ~20年熟成の甘い蜜~
    4.0
    1巻550円 (税込)
    30歳になった大塚千柚梨には、忘れられない幼馴染がいる。20年前、千柚梨の転校を機に離れ離れになってしまった、ぽっちゃりとしたクマのような体型の「クマ太郎」こと宮坂功太郎。ある日届いた同窓会のお知らせに、「卒業していない学校の同窓会に行くのは……」と思いつつもクマ太郎に会いたい一心で参加した千柚梨。しかし、30歳になった功太郎は千柚梨の思い出の中の「クマ太郎」とは全くの別人だった。日本人離れした高身長に引き締まったたくましい体。男らしい整った顔立ち。信じられないような変貌を遂げた功太郎に戸惑う千柚梨だったが、功太郎は千柚梨に「昔のように仲良くして欲しい」と懇願してきて……。
  • 地味子ですが、スパダリ御曹司に溺愛されてます
    4.0
    弁当屋でバイトしている小百合は、常連のイケメン客に密かに想いを寄せていた。そんなある日、酔っ払いに絡まれているところに偶然彼が現れ、小百合を助けてくれたのだった。慶次と名乗る憧れの君にデートに誘われ、自分の夢をキラキラしたまなざしで語る慶次に小百合は惹かれていく。そして慶次に、自分の夢をかなえるのを手伝ってほしいと告白され、交際することに。こんなとんとん拍子ってある? すぐに結ばれた二人は、同棲生活に。慶次がタダ者ではないことをどこかで感じながらも、慶次を信じ、慶次の夢を応援する小百合。やがて慶次の仲間たちも紹介され、お互いに気持ちを通わせて、強い信頼関係も生まれてきたある日、仲間の一人から慶次が入院したと連絡が入って……。
  • 冷徹な騎士団長は高潔な王女の愛を拒めない
    4.0
    『英雄騎士は健気な侍女を不器用に愛します』のスピンオフ。アムフォレストの双子の王女の片割れとして生まれたイングリットは、5歳の頃に一目惚れしてからずっと、20歳も歳上の騎士団長・カークを想い続けていた。そんなある日、イングリットと双子の妹・クラリッサの元に、隣国の王子・リヒターとの縁談話が持ち上がる。イングリットは姉である自分が嫁ぐべきだとカークへの想いを断ち切る覚悟を決めるが、一足早く妹のクラリッサがリヒターとの婚約を受けてしまう。「イングリット、あなたにはカークへの想いを成就させて欲しいの」 イングリットの叶う望みのない恋のため、自ら犠牲になろうとするクラリッサと、そんな妹の行動に激怒するイングリット。しかし、クラリッサの嫁ぐ日は好一刻と近づいてきて……。
  • スローな恋のはじめかた ~世話焼きなイケメン公認会計士のやさしい溺愛~
    4.0
    とある事情で陸上選手を引退した加倉井まどかには「やりたいことリスト」がある。まずは仕事、少しでも興味のある分野の働き先を探す。次に恋愛、人生初の彼氏を作る。そして最後の3つめは、何か趣味を見つけること。早速カフェスタッフとして働き出したまどかだったが、オーダーの受け間違いや食器を割るなどのミスを繰り返してしまい、挙げ句の果てにコーヒーデリバリーの最中、スーツ姿の男性にぶつかり彼のスーツの裾を汚してしまったことで、仕事をクビに。無職になったことへの不安と、スーツを汚してしまった男性への申し訳なさに意気消沈していたまどかだったが、数日前に引っ越してきたばかりの安アパートのベランダから見えたのは、件の男性・穂高。なんと彼は、隣のマンションの住人だったのだ。偶然の再会から徐々に距離を縮めていく2人。まどかの「やりたいことリスト」を見た穂高は、「なあ、だったら俺と付き合ってみるのはどうだ?」と持ちかけてきて……。
  • 愛なき夫婦の契約結婚 ~好きになったらいけません~
    4.0
    和菓子屋で販売員として働く春那にはふたつ、秘密がある。ひとつは男性、特にイケメンが苦手なこと。そしてふたつめは、父が残した借金を返すため、従業員規定で禁じられているダブルワークをしていること。ある日、春那は和菓子屋の跡取り息子であり副社長の正周に呼び止められる。和服の似合う涼やかなイケメンである正周は、春那が最も苦手とするタイプ。二人で話がしたいという彼の言葉に、ダブルワークがバレたのだと早合点した春那は極度の緊張と疲れから、気を失ってしまう。目を覚ますと病院のベッドに寝かされていて、側にはじっとこちらを見つめる正周の姿が。状況がつかめずパニックを起こす春那に、正周は淡々と告げる。「俺と、結婚してみる気はないか?」 ろくに話したこともないのに結婚!? 驚きを通り越し呆気にとられる春那。「俺を愛していない女と結婚したいんだ」と語る正周は、「結婚してくれるなら借金を肩代わりしてやる」とまで言い出して……。
  • 幼なじみ御曹司の執着愛 ~20年ぶりの淫らな再会~
    4.0
    『いつか大人になったら――必ず、迎えにいくから。僕と結婚してください』 幼馴染みの少年と交わした幼い約束を忘れられないまま25歳になった碧衣。同僚の誘いを断りきれず参加した合コンで、強引なチャラ男に目をつけられホテルに連れ込まれそうになったところを、精巧な人形のように整った顔立ちをした青年に助けられる。「探したよ、碧衣」 雅な所作と涼やかな低音ボイス。この世の人とは思えないほど美しい青年は、碧衣が20年待ちわびていた幼馴染み、睦月だった。求められるまま、再会したその日に睦月のマンションで深い関係になってしまった二人は、結婚を前提として付き合うことに。しかし大企業の御曹司であり自身も会社社長を務める睦月は、碧衣とは全く異なる世界に生きていた。「20年も逢っていなかった私を、睦月君はどうしてこんなにも愛してくれるの?」 ごく平凡な人生を送ってきた碧衣は自分に自信が持てず、睦月の愛情さえも疑い始めてしまう。そんな碧衣に、睦月は自身の過去を語り始める。そこには、出逢った頃の幼い睦月が背負っていた過酷な運命が関係していて……。
  • 旦那様、たぶんそれは勘違いです ~公爵様の想い人は私の妹でした~
    3.9
    1巻660円 (税込)
    ある舞踏会の夜。ユスティーナは秘かに想いを寄せている相手、エルヴェスタム公爵と遭遇する。酒が過ぎたのか苦し気な彼を介抱するため近づくと、エルヴェスタム公爵は「貴女のことが好きだ」と愛の言葉を囁いてくる。好きな人から求められる喜びを知ったユスティーナは、そのまま彼と一夜を共にしてしまう。しかし翌朝、エルヴェスタム公爵が発した言葉はユスティーナを凍りつかせた。彼はユスティーナのことをマルティナと呼んだのだ。マルティナはユスティーナの双子の妹だった。彼の想い人はマルティナだった。自分はマルティナの代わりに抱かれたのだと知ったユスティーナは絶望する。けれどこの後、エルヴェスタム公爵がとった行動は、ユスティーナをさらに絶望させる。彼は責任を取るため、ユスティーナに結婚を申し込んだのだ。「妹のことを愛している想い人に、義務感から娶られた妻」という残酷な立場に立たされたユスティーナは……。
  • 遊び人な宰相補佐は愛しの騎士令嬢だけ落とせない
    値引きあり
    3.9
    王族の護衛騎士を務めている辺境伯令嬢のシェリーは、女性らしく美しい双子の妹・キャロルに対するコンプレックスもあり、誰よりも騎士らしくあろうとしている。そんなシェリーには最近、悩みがある。それは国中の女性のあこがれの的・宰相補佐のルイスのことだ。女性であれば誰彼かまわず甘い言葉を囁く色男として有名なルイスだが、なぜかシェリーだけは口説かれたことがない。なのに必要以上にシェリーに絡んでくるのだ。取り巻きの女性たちの目の前で馴れ馴れしく話しかけてくるものだから、シェリーは女性たちの嫉妬の的にされている。職務第一のシェリーにとってはいい迷惑でしかない。そんな二人がある日、共同任務に就くこととなる。任務は外遊に来た隣国の皇子の護衛。皇子は自由奔放な性格で、二人は皇子の言動に振り回される日々。しかも皇子はシェリーのことが気に入ったようで、シェリーを口説き始めて……。
  • 謎の貴公子と偽装結婚してみたら人生が変わりました
    3.9
    ラライア地方の領主であるヘザー伯爵家の嫡男ダン。その婚約者サラは、たび重なるダンの浮気に婚約解消を申し出る。無事に婚約解消できたと思ったのも束の間、サラにある問題が降りかかるのだった。町長である父親が横領をしたのだという。サラは父親を救うために、ギリスギヘト王国唯一の魔導伯であるイゴル・サイプレスに近づき弱点を探ることに……。だが夜会の日、イゴルに近づくものの作戦は失敗。サラはすべての事情をイゴルに話す。するとイゴルから真実を聞かされ、偽装結婚に誘われる。こうしてサラはイゴルの家で暮らすこととなるのだった。父親の疑いを晴らすための期間限定の偽装結婚生活だったが、次第に惹かれ合っていくサラとイゴル。しかしある日、ヘザー家に仕える男がやってくると、サラを無理矢理、ダンの屋敷へと連れ去ってしまう……。
  • 幼なじみの侯爵は、行き遅れ伯爵令嬢の婚約者に名乗り出る
    値引きあり
    3.9
    1巻275円 (税込)
    とある事情で「疵物の売女」という汚名を着せられてしまった伯爵令嬢のメイベル。すっかり行き遅れてしまった彼女を疎ましく思う義理の母が用意した縁談相手は、好色家として有名なブリッジズ侯爵。何人もの愛人を囲い、娼館通いが日課だという彼は、すっかりメイベルのことを気に入ってしまっている。「このままでは本当に彼と結婚させられてしまう!」と戦々恐々としていたメイベルの元へ、海外へ留学していた幼馴染み、マクファーレン侯爵家の子息・ユリウスが訪ねてくる。メイベルの置かれた状況を知ったユリウスは、メイベルに「契約的な婚約」を提案。「僕も結婚を急かされていて、困っていたんだ。お互いが窮地を脱するまで、婚約者のふりをしてやり過ごそう」というユリウスの言葉に、メイベルは継母の反対を押し切りユリウスと「契約的な」婚約をする。しかしメイベルが一安心したのもつかの間、今度はユリウスの様子がおかしい。夜会に一緒に参加するのは当たり前で、その中でさり気なくスキンシップを取られる。ハグはよくされるし、手の甲や頬などへのキスは日常と、まるで本物の恋人のように扱われるのだ。あくまでも表向きでは婚約者を装うだけ、という考えだったメイベルは戸惑うばかり! しかも破談となったはずのブリッジズ侯爵は、いまだにメイベルのことを諦めていないようで……。
  • こじらせ侯爵、メイド志願の乙女と恋に落ちる
    3.9
    修道女見習いのイルゼのもとへ、ある日、謎の老婦人メグが訪ねてくる。持ち込まれたのは、女性を毛嫌いしている甥侯爵との見合い話。戸惑うイルゼだったが、これも修行のうちと修道院から送り出され、メグにエディヘルト侯爵と引き合わされた。当主のジークムントは女嫌いどころか人嫌いのようで、使用人も寄せつけず、大きな屋敷にたった一人で住んでいる。庭も部屋も荒れ放題。「結婚するつもりなどない」と断固拒絶する侯爵に、イルゼは修道院を磨き上げた経験から、埃をかぶった部屋が気になって仕方がない。それに食事は? 洗濯は? 私を花嫁候補ではなく、使用人として雇っていただけないか。イルゼの口をついたのはそんな言葉だった。もともと結婚願望はゼロのイルゼ。甲斐甲斐しく働く彼女はジークムントの心をほぐしていくが、ある日彼の秘密を知ってしまい……。
  • 冷酷な宰相と身代わりの花嫁
    値引きあり
    3.9
    両親を不幸な事故で亡くし、叔父夫婦に引き取られた元伯爵令嬢・シャロン。使用人同然の扱いに耐えながら慎ましやかに暮らしていたある日、従姉妹のアデラに、隣国の宰相の元に嫁ぐよう王命が下る。しかし相手が冷冷酷無比な人物だという噂の宰相であるため、アデルは婚礼を受け入れない。そこで、シャロンが身代わりとして嫁がされることに……。使用人としての生活に未練もなく、半ば自暴自棄な状態で新婚生活をスタートしたシャロン。しかし夫となった隣国の宰相・マティアスは噂とは異なり、シャロンに優しく接してくれる。新居の使用人たちからも親切にされ、シャロンは「身代わりの花嫁」であることに罪悪感を募らせていく。夫婦としての生活を続けていく内、マティアスに惹かれ始めたシャロンは、彼から「アデラ」と偽りの名前を呼ばれることさえも辛くなりはじめて……。
  • 王太子の初恋は亡国王女の復讐心を愛に変える
    3.9
    気の置けない友人たちを集めたお茶会。何の変哲もないその夜、一瞬にして国が滅びた……。アムル国の王女リリーは、敵国フエリエ王国で幽閉されている。城を爆破された衝撃で瞼に火傷を負い、一時的に視力も失っている。手厚い治療を受けながら、侍女のウラただひとりを支えに、何とか囚われの屈辱に耐えていたのだった。そんなある日、王太子マティアスがリリーのもとを訪れる。マティアスはリリーの両親の身の安全を保障しただけでなく、驚くべきことにリリーを王太子妃として迎えたいと申し出たのだ。さらにアムル王国を滅ぼすつもりはなかったと告げられ、謝罪される。混乱するリリー。しかし祖国が滅びてしまったことに変わりはない。心を閉ざしたまま王太子の求婚を受けること。それはリリーにとっての復讐だった。だが、マティアスの繊細さ、優しさに触れていくにつれて、リリーの心にも少しずつ変化が表れ……。
  • 過保護な幼なじみの溺愛に振り回されています!
    3.9
    高畑凛と伊月尊は幼馴染み。5歳年上の尊は幼い頃から凛のことを妹のように可愛がってくれていたが、凛はそんな尊にずっと、恋心を募らせていた。大学を卒業し、尊が立ち上げたデザイン会社で事務員として働くことになっても、尊にとって凛は可愛い幼馴染みのまま。お酒が入ると「俺の可愛いりんりん」と連呼するし、デスクには凛の写真がいっぱい。大切にされるのは嬉しいけれど、「そろそろ大人の女性として見て欲しい……」、そう願い始める凛だったが、「俺が認めた男と凛が結婚するまで、俺は結婚しない」と、まるで娘を心配する父親のような尊の発言を耳にしてしまい……。
  • 近衛騎士隊長は愛玩人形がお好き!? 初な王女は愛されすぎてトロトロです
    3.9
    末っ子王女として父や兄、そして姉たちに過ぎるほどに愛されて育ったリュシエンヌ。可愛さのあまり国外へ嫁に出すことが耐えられない父王の言いつけで、王宮親衛隊長兼、国王の筆頭近衛騎士であるランヴァルトの元へ降嫁することに。ランヴァルトのことを憎からず思っていたリュシエンヌは、彼の妻になれることが嬉しい反面、ランヴァルトの気持ちが分からず不安でもあった。しかし新婚生活がスタートすると、ランヴァルトの優しさに包まれそんな不安は吹き飛んでしまう。初夜も無事に終え、これで晴れて彼と正式な夫婦になれた! あとは可愛い子供ができるのを待つばかり、と喜んだのも束の間、貴族のご婦人とのお茶会で耳にした噂話により、リュシエンヌにまたしても不安が押し寄せる。ランヴァルトとの初夜は気持ち良いばかりで痛いことなんてなにもなかった……。痛くて仕方ないようなことを初夜にするべき、だったのでは? しかもそれをランヴァルトに確かめた夜以降、彼は夫婦の寝室へ立ち入らなくなってしまう。不審に思って調べてみると、彼は地下室へ人目を忍んで足繁く通い詰めているという。もしかして地下室に愛人が!? 地下室の秘密を探るべく、彼の後を追ったリュシエンヌが見たものとは……。
  • 公爵様の一途な愛は、引っ込み思案の地味令嬢の傷ついた心を癒します
    3.9
    カミリアは恋に臆病になっていた。普通の容姿のカミリアに対し、似ていない双子の妹キャロルは飛び切りかわいらしくて両親ですら区別する始末だからだ。男性はみなキャロル目当て。カミリアに声をかけてくる場合はキャロルに近づく口実だった。すっかり傷ついてしまっているカミリアに、伯母がレナルド・ザーヴィス公爵を紹介する。見目麗しいレナルドは、無類の本好き・歴史好きで、同じ嗜好のカミリアと親しくなりたいと想いを伝えてくる。だがカミリアはその言葉を信用できない。また妹目当てでは? 過去の苦い思い出から逃れられないカミリアに、レナルドは一つ一つ応えていく。そんな優しく包容力のあるレナルドに惹かれていることを自覚するカミリアが、もう迷わない悩まない、そう決意した矢先、なんとレナルドとキャロルが逢引している場を目撃してしまい……。
  • 記憶喪失のエリート上司は、元カノOLと再び恋に落ちました
    3.9
    三十路手前の片倉茉奈は新卒で入社した下着メーカーでキャリアを積もうと奮闘する日々。同期の女性たちはみな結婚し、未婚者は自分だけなのだ。そんなある日、海外事業を展開するためにMAB取得者で海外経験も豊富な営業部長が外部から招聘されることに。その着任の日、いつものように朝早くに出社した茉奈は、くだんの新部長の姿に愕然とする。学生時代激しく愛し合った草壁彰人ではないか!? 激しく動揺する菜奈だったが、草壁からは素知らぬ顔で初対面の挨拶を受ける。かつて、突然姿を消してしまった彼。あれから恋愛を遠ざけるほどに傷ついたというのに、彼は翌日も菜奈に対して他人行儀のまま。“なかったこと”にしたいわけ!? 奈菜の戸惑いは怒りに変わる。限界に達した茉奈が無視しないでと訴えると、草壁は戸惑ったように「知り合いだったのか?」と。え? それ、どういうこと!?
  • 歪な純愛 ~新妻は義弟に夜ごと愛される~ [合本版]
    3.9
    【※1~5話の合本版となります。重複購入にご注意ください】 資産家である八嶋家の一人娘である百合は、大学卒業後、かねてから婚約中だった宇津木雅人と結婚したものの、いつになっても雅人と本当の意味での夫婦になることができずにいた。妻となったのに夫が手を出してこないのは、自分が大事にされているからに違いない――百合はそう思っていた。しかし、実は雅人には美冬という愛人がいて、出産したばかりだという事実が発覚する。夫と別れることを決意した百合。そんな彼女に、雅人の弟である悠馬が信じられない言葉を口にする。「兄のことは諦めてもらって、俺が代わりに君の〝夫〟になるのはどうだろう」 抵抗も虚しく、悠馬に抱かれてしまう百合。しかも悠馬はそのまま、百合を宇津木家の屋敷に閉じ込めてしまう。夫である雅人にさえ抱かれたことがなかった百合は、処女を奪われて心に深い傷を負う。しかし、悠馬に成されるがまま意に染まぬ行為を繰り返すうち、彼の細やかさ、冷ややかな見た目に反した情熱的な部分に、次第に戸惑いをおぼえ……。
  • ずっと愛してた ~女騎士の健気な愛は冷徹王子の心を溶かす~
    3.9
    伯爵家の末娘・アマリアは、知性の高さゆえに世を疎み、人を見下すことが身についてしまった無気力王子・テオドールの護衛騎士を務めている。しかし、アマリアは知っていた。テオドールが本当は、民や従者のことを愛し、守る優しさをもった優秀な主君であることを。そして繰り返し語られる「きみが私の妻になってくれればいいのに」という戯れに込められた願いを。けれどアマリアにとってテオドールは、愛する男性である前に、命に変えても守るべき大切な主君であった。身分違いの恋を胸に秘め、愛する人をひたむきに守ろうとする少女騎士と、鋭い知性がゆえに心を閉ざしてしまった王子。触れ合うことはできずとも、ずっとこうして共にあるのだと信じていた二人の日常は、テオドールの命を狙う賊により壊されてしまう。命の危機に際し、勇敢な騎士としてアマリアが下した決断は……!?
  • 王太子との結婚は嫌なので、近衛騎士と婚約しました
    3.8
    男爵令嬢のセルセラは母を早くに亡くし、父と二人で生きてきた。そんな父が再婚し、セルセラには義妹ができた。義妹の名はルムア。ルムアには夢見の能力があり、ルムアが言うには「セルセラは王子殿下と結婚する」運命にあるらしい。なんて大迷惑な話! 留学を夢見ているセルセラは、ルムアの予知夢を回避するため、ルムアを王子の婚約者にしようと画策する。努力の甲斐あり、ルムアと第一王子の間に良いムードができつつあることを確信したセルセラは、保険とばかりに自分も「適当な」婚約者を作ることに。セルセラが狙いを定めたのは近衛騎士・ジュアル。この近衛騎士はおそらく貴族ではない。男爵家からの求婚は断りにくいはず、と考えてのことだった。セルセラの思惑通りジュアルは婚約を受け入れてくれた。しかもセルセラの留学も快諾し、留学前に式を挙げてしまおうとまで言ってくれた。しかしそんなジュアルの態度に、セルセラは違和感を覚え……。
  • ツンデレ貴公子は幼馴染みの令嬢に素直に愛を伝えたい
    3.8
    パウラは胸躍らせながら夜会の準備をしていた。今夜、幼馴染みのヴィリバルトが3年ぶりに帰国するのだ。立派な青年に成長したヴィリバルトが「可愛い」と言ってくれることをパウラは期待していた。というのもバウラは幼い頃、ヴィリバルトから「こんな可愛くないやつ、好きになるものか!」と言われた経験があるのだ。それ以来、バウラは自分磨きに励んできた。すべてはヴィリバルトに「可愛い」と言ってもらうため。しかし再会したヴィリバルトは、バウラになど興味もないと言わんばかりのそっけない態度! なのに夜会の翌日、バウラの元に届けられた手紙には成長したパウラを誉め湛える甘い言葉が書き連ねられていた。昨夜の冷たい態度と、今日の甘く情熱的な手紙。ヴィリバルトにからかわれているのだと思ったパウラは激怒し、令嬢が書いたとは思えない辛辣な言葉を書き連ねた手紙でヴィリバルトに応戦することにするが……。
  • 幼なじみが国王陛下!? 農家の娘は王妃になりたくありません
    3.8
    クリスティーンとローラントは、幼い頃から同じ家で兄弟のようにして育った仲。そんな二人の関係に、変化が訪れたのはクリスティーンが18歳になった年の秋祭りの数日前。秋祭りでは18歳以上の男女はダンスに参加し、そこでプロポーズを行うことが通例となっていた。ローラントが、秋祭りでクリスティーンにプロポーズしたいと言い出したのだ。クリスティーンは驚くも、彼の真摯な気持ちに動かされ、結婚を承諾する。そして迎えた秋祭りの夜。クリスティーンがローラントからのプロポーズを受けたまさにその時、王都から近衛兵の一団がおしかけてくる。突然のことに慌てふためく村人たちを無視して、近衛兵はローラントの前にひざまずき、言った。「この方は、国王バルタザール様の正式な、そして今や唯一の息子である」 なんと、ローラントは国王陛下の愛妾の子だったのだ。現国王の後を継ぐはずだった第一王子が亡くなったことで、ローラントが城に呼び戻されることになったのだという。ローラントはクリスティーンに「一緒に城に来てほしい」と懇願してきて……。
  • 侯爵子息の二度目の求婚
    3.8
    十代の頃、病に倒れ生死の淵をさまよったエリーナ。そのせいで当時進んでいた婚約話は流れてしまい、エリーナに残されたのは病の後遺症である視力の低下。心因性だと医師は言うが、22歳になった今なお、エリーナの目は暗い場所では見えなくなってしまう。そんなある日、エリーナは思い出の屋敷が売りに出されたことを知る。「せめて最後にひと目だけでも」と屋敷に向かったエリーナは、そこで思いがけず、かつての婚約者・マティアスと再会する。聞けば、彼はこの屋敷を購入するつもりらしく、購入前に状態を確かめにきたのだという。突然の再会を喜びつつも戸惑う二人は、雨宿りのため屋敷の中へ入ることに。しかし、長きに渡り使用されていなかった屋敷は老朽化が進み、薄暗いこともありエリーナには歩くことも困難だった。マティアスはそんなエリーナの手を引いてくれた。昔のまま、優しく美しいマティアスにエリーナの胸は高鳴るが……。
  • 野蛮な王との政略結婚が、薄幸の王女に幸せを運ぶ
    3.8
    シャーロットはローデン国の第三王女。聡明で慎ましやか、小動物を愛し、慈善活動に精を出すシャーロットは父からも家臣からも愛されていたが、腹違いの姉・第二王女のエリザベスだけはシャーロットのことを疎ましがり、嫌がらせばかりされていた。ある日、エリザベスに隣国・カナンデール国王との縁談が持ち上がる。カナンデール国王・ウイリアムは戦ばかりする野蛮な男として恐れられており、この縁談も今後の戦を優位に進めるための政略結婚だった。しかしどうしても嫁ぎたくないエリザベスはシャーロットを身代わりにすべく策を講じ、罠に嵌ったシャーロットはウイリアムとの結婚を余儀なくされてしまう。突然の縁談相手の変更にも動じないウイリアム。戦のための政略結婚なのだから、ローデン国の王女であればエリザベスでもシャーロットでも関係ないのだろう。そう思いショックを受けるシャーロットだったが、ウイリアムと生活を共にする内、彼がただの野蛮な男ではないことを理解し始め……。
  • イケメン社長は地味OLの変身に気がつきません
    3.8
    恋愛には興味がなく、結婚願望もゼロの菫。30歳までオシャレもせずに真面目に働いてきたおかげである程度の蓄えもできた。「マンションでも購入しようか」と思っていたある日、結婚が決まった友人から「菫も運命の人に出逢えば考えが変わる!」と男性を紹介される。友人の強引な誘いに根負けした菫は、一度だけという約束で男性と食事をすることに。友人にされるがまま、別人のように着飾って約束の場所へ行ってみると、そこにいたのは菫の働く会社の社長、伊月だった! しかし、普段の菫からは想像もつかないほど濃いメイクをしているせいか、伊月は全く気がつかない。それに気を良くした菫は、伊月とのデートを別人として楽しむ決意をして……。
  • 再会愛 ~年下御曹司は地味OLを一途に想い続けます~
    3.8
    アパレル会社の営業事務として働く夏奈には、忘れられない思い出がある。それは大学三年生の頃、通学電車の中で出逢った2つ年下の青年への淡い初恋。あれから5年が経つというのに名前も知らない彼のことが忘れられず、夏奈は今でも冬になる度、彼との思い出の品であるコーンスープを飲み続けている。そんなある日、彼女が補佐を務めている営業チームに、社長の息子・高山が配属されることになる。配属された高山と顔を合わせてびっくり! なんと高山は、夏奈の初恋相手だったのだ。しかし、喜びに胸踊らせる夏奈に対し、高山はきれいな笑顔で言う。「高山恭一です。初めまして」 忘れられてしまったことにショックを受けつつも、咄嗟に初対面を装ってしまった夏奈。しかし、高山への思いは募る一方で……。
  • 冷徹な公爵は祖国を追われた王女を秘密の花園で執愛する
    3.8
    リングランド王国の王女マーリアは謀反によって祖国を追われ隣国に逃げ込んでいたが、粗暴な男たちに襲われかけたところを、偶然通りかかったこの国の公爵セドリックに救われる。だが安堵するのもつかの間、「娼婦か愛人かを選べ」と冷たく宣告される。このまま夜の街に置き捨てられるか、愛人になるか。恐怖の中、マーリアは愛人の道を選んだ。逃亡以来、王族に受け継がれる光を受ければ水色に輝く特異な髪のおかげで、ずっと身を隠して生きてきた。公爵の愛人になれば、少なくとも人目に触れる機会もなくなる、と思っての選択だった。ところが公爵邸では、温室のような広い部屋に監禁されてしまう。そこは誰からも干渉を受けない、セドリックと二人だけの甘い時間を過ごす秘密の花園だった……。
  • スパダリ御曹司とワンナイトラブ!? 失恋OLは溺愛から逃げられない
    3.8
    ブライダルスタイリストとして働く彩葉は、結婚を前提とした本気の付き合いだと思っていた彼氏に、東京本社への異動を伝えた途端フラレてしまった。傷ついた心を癒やすべく、一人旅行にでかけた京都で、行きずりの男と一夜を共にしてしまう。根が真面目な彩葉は、一夜の過ちを激しく後悔。二度とこんな過ちは犯さないと心に決めて、東京本社で仕事に精を出し始める。しかし、そんな彩葉に銀座の街で声をかけてきたのは、京都で一夜をともにしたイケメン・深水だった! なんと深水は彩葉の勤める会社の取引先の御曹司だったのだ。一夜の過ちとして深水と過ごした情熱的な夜を忘れたい彩葉とは反対に、深水は本気で彩葉に惹かれているという。イケメン御曹司から熱烈に迫られた彩葉は……!?
  • イケメン御曹司は地味OLを溺愛して逃さない!
    3.8
    本社への異動を控えた大沼陽菜子は、施設育ちで天涯孤独。いつか大好きな人と結婚して家庭を持つことを夢見つつ、必死で仕事に打ち込んできた結果、25歳となった今も恋愛経験はゼロのまま。そんなある日、いつものように一人、バーでグラスを傾けていると見知らぬ男性から声をかけられる。艶のある低音ボイスと、整った顔に浮かぶ優しい微笑み。けれど奥手な陽菜子は男性からのアプローチに気づくこともなく、楽しい会話を交わした後、一人帰路についてしまう。翌朝、本社へ初出社した陽菜子を待っていたのは、昨夜バーで出逢った男。実は彼こそが、陽菜子の新しい上司である営業部長・聖夜だったのだ。超絶イケメンで社長の息子(つまり御曹司!)である聖夜は当然、営業事務の女子たちの憧れの的。しかし聖夜は社内ではニコリとも笑わない堅物で通っているらしく、仕事以外の会話はほとんど受け付けないという。昨夜の彼とのギャップに戸惑う陽菜子を他所に、聖夜は二人きりになった途端、昨夜のような優しい笑みを陽菜子に向けてきて……!?
  • 猛獣みたいな軍人王がなりふり構わず愛でてくる
    3.7
    メノリア大公国は前大公亡き後、王座に居座り続ける前大公妃ブリジットと現大公モーガンの専横と浪費で傾いていた。前大公の忘れ形見、公女エリスと弟レイフは義母ブリジットに虐げられ、それに耐える日々を送っていた。大公国は、隣国アルス連合王国からの借款で財政をかろうじてもたせていたが、累積する赤字でそれも限界。何か別の手段で借款を棒引きさせるか支払いを猶予させねばならない。ブリジッドは、今はみすぼらしいが歴とした大公の娘であるエリスを、アルス連合王国の国王ウォルターに愛人として差し出そうと画策した。弟を人質に取られ、隣国への輿入れを承諾させられたエリス。古い馬車に乗せられ、国境の森を越える。襲いかかる黒ずくめの一団。しかもただの山賊ではない……絶体絶命のエリス。そこに大地を揺るがして軍馬の群れが。アルス軍の軍旗に算を乱す一団。黒い瞳、黒髪の騎士がエリスを救い出す。彼こそがアルス連合王国を統べる〝猛獣王〟の異名を持つ軍人王ウォルターであった――。
  • スパダリ御曹司は偶然を装い恋を仕掛ける
    3.7
    真面目な優等生として生きてきた25歳の佐々岐千佳は、大学の頃から付き合っていた彼氏に振られたことで自分を変えようと一念発起。ひとりで音楽フェスへ参加するも、初めて経験する会場の熱気に負け、体調を崩したところを華やかな容姿をした見知らぬ男性に助けられる。彼の穏やかな物腰と見ず知らずの他人だという気安さに後押しされ、千佳は彼氏に振られたこと、真面目一辺倒な自分を変えるためここへ来たことなどを話してしまう。彼は千佳の話を興味深そうに聞いた後、「また新しいことに挑戦するときは連絡して」と一枚の名刺を残して立ち去る。そこには、代表取締役という肩書とともに、西条怜司と彼の名前が記されていた。怜司にもう一度会いたいと思いつつも、その肩書に気後れしてしまった千佳は、連絡をすることもできず悶々とした日々を過ごす。しかし、思いがけない偶然により千佳と怜司は再会して……。
  • 婚約破棄された伯爵令嬢は、自称・王太子の求婚を受ける
    値引きあり
    3.7
    リエッタは、幼いころから憧れていたマライヤのように立派な女伯爵になることを目標としてきた。婿入り予定の婚約者ウィルは内向的で頼りにならない。だから余計に自分がしっかりしなければという意識が強く、領地の経営を学ぶために国境を越えて経営学を学ぶためにエルノルン国の大学に留学するほどその情熱を傾けていた。だが、ある日突然実家から呼び出され、ウィルと異母妹シャロンとの結婚と、爵位をウィルに継がせることを宣告される。――ばかりか、シャロンはウィルとの子を妊娠していた。確かに、領地発展のため、家の隆盛のためと頑張るあまり、リエッタはウィルの気持ちに寄り添っていなかったのかもしれないしれない。だがそれを止められたことは一度もない。ウィルからも、家族からも。それなのに今になって? 混乱するリエッタを悪意ある噂が襲う。リエッタが大学に戻れば、そうした噂はさらに尾ひれがつき、あろうことか、リエッタが傷害罪で訴訟されたことになっているのだった。やけ酒を煽るリエッタの前に現れたのは、エルノルン国の王太子と名乗る同じ大学の学生サリエル。王族とは髪の色が異なるサリエルだったが、リエッタがついこぼしてしまった弱音を真摯に受け止めてくれて……。
  • 10年越しの両想い ~再会した初恋の人はエリートCEOでした~
    3.7
    25歳になり転職をした亜由美は出社初日、緊張のあまり寝坊してしまう。滑り込むようにして自社ビルのエレベーターに乗ると、そこには高校時代の憧れの相手・藤堂海斗が。卒業式の日、告白しようと呼び出したものの結局思いを告げることができなかった苦い思い出が蘇り、「藤堂先輩ですよね?」と声をかけてみるも、海斗は亜由美を一瞥し「これ、役員専用エレベーターだから」と冷ややかな一言を残して立ち去ってしまった。「ただの後輩を覚えているはずがない」と肩を落とす亜由美だったが、その後海斗から「CEO室へ来て欲しい」と社内メールが。呼び出しに応じた亜由美に、海斗は「卒業式の日、どうして俺を呼び出したんだ?」と問うてくる。「実は告白するつもりだった」と素直に告げても、海斗は興味もないという態度。しかし次の日、また海斗から呼び出しが。今度は会社近くのカフェを指定され、海斗の目的がわからない亜由美は困惑するばかり。そんな亜由美に、海斗は「10年前にできなかったことを今、しているだけだ」と10年前から両思いであったことを告白してきて……。
  • エリート社長に10年越しのこじらせ片想いをしています
    3.7
    亜美と圭人は大学時代からの友達。圭人が社長を務める会社で派遣社員として働いている亜美は、10年以上の間、ずっと圭人に片想いをし続けている。友情を壊すくらいなら友達のままそばにいたい。そう思ってズルズルと想い続けてきたものの、そろそろ諦めるべきなのかもしれない……。そう考え始めていたある日、信じられない出来事が。会社の後輩のイケメンハーフ、三橋から告白を受けたのだ。圭人を諦める良いきっかけになるかもしれないと、亜美は三橋とデートの約束をしてしまう。しかし、デートの前夜、突然アパートを訪ねてきた圭人は亜美を抱きしめ、強引にキスをしてきて……。
  • イケメン御曹司の指導係ですが、むしろヤられっぱなしです
    3.7
    すらりとした体型とクールな顔立ちから“クール・ビューティ”と思われている咲良。でも実は、その見た目に反してキャラクターグッズや女の子らしい服装が大好き。「男を手玉に取る魔性の女」なんて噂されてはいるものの、恋愛経験はゼロだし、もちろん処女! しかし周囲の目を気にするあまり、それを隠して噂通りの自分であろうと努力していた。そんなある日、咲良は他部署から異動してきたチャラいイケメン・隆見の指導係を任せられる。指導係、とはいえ隆見は数々の部署で功績を上げてきたエリートで、しかも社長の息子。「自分が彼に指導できることなんて何もない」と困惑する咲良に対しても、隆見はチャラついた態度で迫ってくる。そんな隆見に振り回されっぱなしの咲良だったが、彼が実は仕事に対しては真摯に取り組んでいること、そして意外にも誠実であることに気づき……。
  • 契約結婚のはずですが!? 幼なじみの敏腕社長が離してくれません
    3.7
    真珠は小さな宝石加工工場の娘。短大を卒業後、父を手伝い工場で働いていたが、父が病気で亡くなったことでその生活は一変。借金を背負い、父の残してくれた会社をたたむしかない、と苦渋の選択を迫られていたところに現れたのは、幼馴染で大手ジュエリーメーカーの若き社長・文也。久しぶりに顔を合わせた真珠に対し、文也は「会社を助ける代わりに結婚してほしい」と持ちかけてくる。聞くと、会社の重役からしつこく結婚を勧められ、うんざりしているのだという。始めは乗り気ではなかった真珠だが、会社の行く末を思うとそんなことは言っていられない。文也の提案を受け入れ、彼と結婚することに……。文也は結婚のため、真珠は会社存続のため。お互いの目的を果たすため、愛のない偽装結婚生活が始まった……はずが、なぜか文也は真珠に対し、必要以上に優しくて!?
  • 危険な執着愛 ~イケメン雀士と住み込み家政婦~
    3.7
    セクハラに耐えかね会社を退職したその日、花雪は道でぶつかった男の指に怪我を負わせてしまう。男の連れらしき、見るからにカタギではない強面集団に「大勝負前の大事な指に怪我を負わせた責任を取れ!」と詰め寄られ、顔面蒼白の花雪。聞けば、男はヤクザのお抱え雀士であり、これから大金をかけた勝負に挑むところだという。しかし、当の本人・錫瑪は飄々として言いのける。「この指でも、俺が勝てば問題ないだろう」 こうして花雪の命運は、錫瑪に委ねられた。果たして、花雪の運命は……!?
  • 俺様社長は地味OLをいじめて愛して離さない!
    3.7
    小学生の頃、初恋の男の子からいじめられたことがトラウマとなり、引っ込み思案な性格になってしまった真穂。普段は地味に、目立たないように生活している彼女の密かな楽しみは、昼間とは別人のようにオシャレをして、一人でバーに行くこと。その時間だけは自分に自身を持ち、心から楽しい時間を過ごすことができるのだ。ある日、いつものように行きつけのバーで一人お酒を呑んでいた真穂は、見知らぬ男から声をかけられる。いつものように適当にあしらおうとしたものの、自信満々に振る舞う美しい男に魅了され、真穂は男と一夜を共にしてしまう。翌朝、愚かな過ちを後悔しながら会社に出勤した真穂を待っていたのは、昨夜の美しい男。なんと彼は、真穂の勤めている会社の社長、江成だったのだ。二人きりになった途端、「どうして俺を置いて帰った?」と甘く迫ってくる江成。一夜限りの関係のはずなのに、江成は真穂にプロポーズまでされてしまい……。
  • 若く美しい国王は身代わりの花嫁と愛を通わせる
    3.7
    この国では双子は災いをもたらす忌み子として嫌われていた。名前も付けられることなく生まれてすぐに塔に追いやられた妹姫は、「アレ」「アノ子」と言われ、いつのまにか「アノ」と呼ばれるようになった。そんなアノの心のよりどころは姉のユウリだけ。いつも堂々としていて恋多き女のユウリではあったが、周囲に隠れてアノに会いにきてくれるのだった。やがて成長したユウリに隣国王との政略結婚の話がきた。ユウリはアノをこの状況から解放するために花嫁として身代わりに差し出すことを提案し、アノはその通りに若き隣国の国王ハイド・アルベルトに嫁いでいった。誓いのキスにときめくこともなく、淡々と世継ぎ作りのための初夜の勤めを果たしたものの、ユウリとはまるで性格の違うアノの正体は、ハイドに見破られてしまい……。
  • 年下御曹司の激甘ラブレッスン ~初心なOLはとろとろに愛される~
    3.7
    就職を機に地味子を卒業し、美しく変身した音無結衣。ところがあまりの美しさに、社内では恋愛経験豊富なクールビューティーとして高嶺の花扱い。持ち前のコミュ障も発動し、恋人どころか友達さえもできないまま六年が経過してしまっていた。そんなある日、結衣はひょんなことから後輩のモテ男・藤井陽介と急接近。噂とは真逆で、実は恋愛経験がゼロだという結衣の真実を知った陽介は、「恋のレッスンをしてあげる」と提案してくる。容姿端麗で仕事もできる。そのうえ、人当たりも良くて誰にでも優しい紳士的な陽介。彼ならきっと、上手に自分を導いてくれるだろうと信じた結衣は、陽介の提案に乗って彼の生徒になることを決意する。毎日のように繰り返されるメッセージのやり取りや、人目を避けてのスキンシップ。陽介のラブレッスンは結衣にとって、初体験の連続! 困惑しつつも、陽介の甘く優しい言葉や行動に、結衣はメロメロ。「彼にとって私はただの生徒。これは恋愛じゃないんだから!」 自分にそう言い聞かせるものの、初めて抱いた感情をうまくコントロールできず、どんどん陽介に惹かれてしまう結衣。気持ちの整理がつかないまま、ドライブデートで海にでかけた二人は、リゾートホテルへ立ち寄ることになって……!?
  • 副社長になった元カレが、復縁を迫ってきます
    3.6
    27歳の七瀬は、大手寝具メーカーの企画開発課で働いている。課長の平松に露骨な贔屓をされているお陰で部署内は針のむしろだが、それでも特別な思い入れのある“寝具”に携わることのできる仕事が好きで、めげずに励んでいる。そんなある日、副社長の交代が発表され七瀬たち全社員は多目的ホールに集められた。新任の副社長は御曹司で、しかもアメリカ支社で大ヒット商品を発案したエリートだという。そこで七瀬が目にしたのは、大学の頃付き合っていた元カレ、瑞貴だった。ある日突然「しばらく会えない」とだけ言い残して姿を消した瑞貴が、海外に行っていたことをはじめて知った七瀬。当然、彼が御曹司であることも知らなかった。衝撃的な再会だったが、もう昔のこと。今となっては無関係だと瑞貴を避ける七瀬だったが、瑞貴はそんな七瀬にしつこく復縁を迫ってきて……。
  • 第二王子の不器用な求婚 ~行き遅れ公爵令嬢の困惑~
    値引きあり
    3.6
    公爵令嬢のソフィアは21歳。結婚適齢はとうに過ぎているが、まだ結婚相手は見つかっていない。両親には申し訳ないけれど、もう諦めたほうが良いのだろうか。そんな思いを抱えながら第四王女・ヴィオラに侍女として仕えていた。そんなある日、ヴィオラに隣国の王子との縁談が持ち上がり、ソフィアにもヴィオラ本人から「一緒にきてくれる?」と誘いがくる。家は弟が継ぐ予定で、妹にも婚約者ができた。この国に残っても実家にソフィアの居場所はないだろう。それにもしかしたら、この国を出れば結婚相手が見つかるかもしれない。そんな打算的な考えもあり、ソフィアはヴィオラと共に隣国へ移り住む決意をする。しかし、そんなソフィアを引き止めるように、両親から手紙が届く。ソフィアを妻にもらいたいという申し出があったのだ。しかも相手はなんと、ソフィアが仕える第四王女・ヴィオラの兄である第二王子・ルーサー。願ってもない良縁ではあるけれど、ソフィアにとってルーサーは、何度か顔を合わせたことはあっても、個人的な会話などしたこともない相手。それなのに一体、なぜ……。
  • 引き立て役令嬢ですが、お忍び王太子に愛されています
    値引きあり
    3.6
    ユリアナにはジンクスがある。舞踏会でも茶会でも、ユリアナと一緒にいる令嬢は必ず恋愛が成就する。ユリアナについたあだ名は「引き立て役令嬢」。噂を聞きつけた令嬢たちからは同伴の依頼が絶えないのだが、当のユリアナ自身は結婚適齢期であるにもかかわらず、なかなか良縁に恵まない。そんなある日、ユリアナは公爵令嬢のラモーナからも仮面舞踏会での「引き立て役」を頼まれる。ラモーナには婚約者がいるというのに、王女キャスリンからも協力してほしいと言われて、ユリアナは承諾。そして当日、隣国の王太子がお忍びで出席しているという。ラモーナが射止めたい相手とは、王太子だったのだ! そして男装したキャスリンが二人の青年をユリアナとラモーナに引き合わせる。首尾よく王太子らしい青年とダンスをはじめたラモーナ。そしていつもはそのままお役御免となるユリアナも、キャスリンに背中を押され、もう一人の青年とワルツを踊りはじめるのだった……。
  • 赤い薔薇は恋人の香り ~没落令嬢の幸せな結婚~
    3.6
    うなじから背中にかけて大きな傷のあるフィオナは、いつも首元までしっかりと隠れた質素なドレスに身を包んでいる。結婚も諦め、自立した職業婦人として生きていく決意を固めている彼女だったが、ある日、妹・アリシアの結婚式で美貌の大富豪・トンプソン伯爵からダンスに誘われる。男性に声をかけられることなど初めてのフィオナは、驚きつつも喜びに胸をときめかせるが、自分に自信を持てないあまり、トンプソン伯爵の何気ない言葉に傷つき、その場を逃げ出してしまう。数日後、家庭教師の職を探して街を歩いていたフィオナは、トンプソン伯爵と再会する。成り行きで「住み込みの職を探している」と説明すると、トンプソン伯爵は信じられないような提案をしてきて……。
  • 忘れられない御曹司 ~あなたのものになりたいのに~
    3.6
    ホテルの企画営業部で働く瀬野詩緒里は、大学時代の恋をいまだに引きずっていた。恋の相手は2学年上の坂槙栄介。大企業の御曹司である彼に資産家令嬢との婚約話が浮上したことをキッカケに、なんとなく疎遠になりそのまま離れてしまった。そんなある日、詩緒里の元に栄介の弟であり詩緒里の同級生だった宗市から、ホテルのバンケットを貸してほしいと連絡が入る。打ち合わせに向かった詩緒里は、栄介と再会する。栄介は昔のように優しく詩緒里に接し、言葉の端々で詩緒里への恋心は未だに変わらないと訴えてくる。しかし詩緒里は、大企業の副社長に就任し、すっかり住む世界の違う人となってしまった栄介の想いに、どう答えて良いのかが分からない。「もう一度、栄介の隣に並びたい……」、そう想い始めた詩緒里だったが、栄介の側には未だ、資産家令嬢が寄り添っていて……。
  • エロスな王子の紅茶係になりました! ~王子様、私の味見はやめてください~
    3.6
    領主の娘であるケイトリンは両親を失って以来、叔母と従姉妹に使用人のように虐げられながら日々を送っていた。そんな彼女の唯一の楽しみは紅茶。香り高い紅茶を楽しんでいるときだけ、心からの安らぎを得ることができた。そんなある日、ケイトリンは叔母の一存により、女中見習いとして城へ奉公に出ることに。奉公初日、ケイトリンは城の庭園で居眠りをする美しい男と、彼にキスをしようとする令嬢の姿を目撃してしまう。ケイトリンのたてた物音に驚き、令嬢は逃げるように去ってしまい、後に残されたのは美しい男とケイトリン。 男は、混乱するケイトリンに向け「君も僕とキスしたいの?」と言ったかと思うと、濃厚なキスをしてきて……。
  • 甘い独占愛 ~地味OLがエリート社長の秘書になりました~
    3.6
    倉沢瑞希は真面目だけが取り柄の地味なOL。若き社長・角南に密かにあこがれているものの、自己評価が低いせいでそれを「恋」とは自覚しないまま、日々コツコツと仕事に精を出していた。そんなある日、遅くまで残業していたところ、角南に声をかけられ、訳も分からぬまま彼の車で自宅まで送ってもらうことに。楽しい会話もできないつまらない自分に引け目を感じ、恐縮しっぱなしの瑞希だったが、角南はそんな彼女を「楽しい人」と評してくれた。それだけでこれからも仕事が頑張れる! 翌日、気合も新たに仕事に打ち込んでいた瑞希へ、とんでもない辞令が発表される。「角南社長の意向により、あなたには今日から秘書課に異動してもらいます」 秘書課と言えば美人揃いの花形部署。自己肯定感の低い内気な地味OL瑞希は、きらびやかな秘書課でやっていけるのか!? そして彼女を秘書課に推した、角南の真意は!?
  • エリート商社マンは残念系OLを淫らに激しく愛します!
    3.6
    受付嬢として働く千草は、女性らしく愛らしい容姿とは裏腹に、26歳になった今でも彼氏ができたことがない。というのも、見た目とは間逆な男勝りの性格がため、親しくなればなるほど“親しい友達”として恋愛対象から外されてしまうのだ。そんなある日、受付嬢仲間から誘われるまま参加した合コンで、千草は商社マン・壮士と出逢う。「どうせこの人も私を友達としか見ないんだ」 そんな諦めの境地で壮士の前でも気取らず日本酒を注文する千草に、好意的な態度を示す壮士。気取らずありのままの自分をさらけ出すことができたためか、気持ちよく酔っ払った千草は、目を覚ますと壮士と二人、ラブホテルにいた。どうせ恋愛対象としてみなされていない、という心安さから、初めて足を踏み入れたラブホテルに無邪気にはしゃぐ千草。しかし、そんな彼女を優しく組み敷いて、壮士は囁く。「千草ちゃんの初めて、俺にちょうだい?」 処女好きヘンタイ(?)エリート商社マンと、黙っていればモテる残念系受付嬢の、不器用ラブストーリー!
  • 凛々しい辺境伯は、婚約破棄された失意の花嫁を全力で愛します
    3.6
    嫁ぎ先へ向かう馬車の中で、セレーナは、この1ケ月の間に身の上に起こったことを振り返りながら塞ぎ込んでいた。幼い頃から婚約者だった第二王子のオーランドからの突然の婚約破棄。代わりに辺境伯のレオナルドの花嫁になることが決まったものの、セレーナに横恋慕したレオナルドが、オーランドに迫って譲り受けたという噂も聞く。体調がすぐれず途中で休憩をとるセレーナの元には、そのレオナルドが駆けつけ、やさしく蜂蜜酒を差し出すのだった。精悍な体躯で抱き上げられ馬車に乗せられ端正な顔立ちで微笑まれると、眩しいと感じてしまうほど、セレーナはすっかりレオナルドのペースにはまってしまう。花嫁としての歓迎を受け、レオナルドの気づかいや優しさに触れるうち、セレーナの心に少しずつ温かみが戻っていくが、真実を聞けないまま日が過ぎていき……。
  • 御曹司の家政婦になったら溺愛されました
    3.5
    岩倉桃香は、同棲していた彼の浮気現場を目撃してしまう。それだけでも大きなダメージを受けているのに、こともあろうに浮気相手は桃香が面倒を見ていた職場の後輩。その場で桃香を振った彼は、数日後に後輩との婚約を発表したのだ。心身ともに疲れ果ててしまった桃香は、赤信号を渡ろうとして車にひかれそうになる。車を運転していた男性は激怒。怒鳴りつけてくる彼の口振りに元カレを思い出してしまった桃香は、言葉もなくその場に泣き崩れてしまう。そんな桃香の様子に何かを察したのか、男性は桃香を車に乗せ、自身のマンションへと連れ帰ってくれた。ようやく落ち着きを取り戻した桃香はそこで、ようやく気がついた。車を運転していた男性は、桃香の勤めている会社の親会社の社長・藤堂麗司だったのだ。彼に問われるまま、同棲していた彼に浮気され、振られたことを話した桃香。すると麗司は、自分のマンションで暮らせばいいと提案してきて……。
  • お嬢様(推し)の恋人に溺愛されているのですが
    値引きあり
    3.5
    伯爵令嬢であるアリスは侯爵令嬢のユーフィミアのもと、行儀見習いを兼ねて侍女として働いている。ユーフィミアは心優しく見眼麗しい令嬢で、アリスは彼女に心酔していた。ユーフィミアの誕生日が近づいた冬の日、親族が集まり誕生日パーティーが開催された。そこでアリスは、ユーフィミアと彼女の従弟であるクライブの二人が恋仲であることを確信する。「氷の元帥」と呼ばれているクライブは容姿端麗で、ユーフィミアともお似合いだ。そんな二人の恋路を応援しようと決意したアリスは、クライブからの「ユーフィミアの誕生日プレゼント選びを手伝ってほしい」という誘いにも喜んで同行する。プレゼントを選びながら、クライブとたわいのない会話を交わしたアリスは「こんな優しくてかっこいい人なら、ユーフィミア様とお似合いだわ!」とますます二人の仲を応援する気持ちを強めていく。しかしその夜、事態は急変する。なんとアリスは、クライブと一夜の過ちを犯してしまって……。
  • 一途な騎士は愛しの魔女に何百回も愛を告げる
    3.5
    赤い髪に緑の目という容姿のせいで、幼いころから魔女として忌み嫌われ、すっかり人間嫌いになってしまった男爵令嬢のマーヤ。幼いころから培ってきた薬や医学の知識を生かし、戦場で救護班として働いたあと、人里離れた山奥の小屋で人間を避けるようにして暮らしていた。そんなマーヤの元へ、珍客が訪れるようになった。彼の名はオリヴァー。騎士であるオリヴァーは戦場でマーヤに命を救われ、それ以来マーヤに恋をしているのだという。マーヤは取り合わなかったが、それでも彼はめげもせず毎日のようにマーヤの元へ通ってくる。そんな日々を過ごすうち、オリヴァーが橋渡しとなり、マーヤの元には病気や怪我により薬を求める村人が訊ねてくるようになった。オリヴァーとの交流は、閉ざしていたマーヤの心を開いてくれたのだ。しかし、ある日を境にオリヴァーの訪問がぱったりとなくなる。村人から彼がまた戦地へ向かったと聞いたマーヤは……。
  • 追放覚悟の没落令嬢ですが、王太子殿下に見初められました
    値引きあり
    3.5
    没落寸前のトゥエルドゥ侯爵令嬢セラフィーナ。すでに両親を亡くし兄弟姉妹もいない彼女は、自分の代で家を途絶させるわけにはいかないと、なけなしの金を叩いて買ったドレスに身を包み、婿探しのため単身舞踏会に出席する。これまで社交界とはまるで縁のない生活を送ってきたセラフィーナだったが、声をかけてきた青年貴族に誘われ、別室で話をすることに。ところが小さな部屋に放り込まれ、そこで待ち受けていた男たちの会話から、自分が仲間うちの賭けの対象にされていたこと、さらにはセラフィーナをここに連れ込んだのが公爵令息であることを知る。ここで騒げば、貴族社会から追放されるのは必至。だが、襲いかかろうとする彼にセラフィーナは――パァン! と見事な平手打ちを食らわせたのだった。公爵令息と揉めた様子を見ていたらしい男性に、これからどうするつもりかと訊ねられたセラフィーナは、爵位の返上と修道院行きを宣言、晴れやかな場を辞去。だが翌日、男性がセラフィーナを迎えにくる。実は彼は王太子ベルナルドで……。
  • 遊び人社長とワンナイトしたら溺愛されてしまいました
    3.5
    設計事務所でインテリアデザイナーとして働く日下千歳は29歳。何をやるにも、どこに行くにも、一人のほうが気楽だと感じる、いわゆるソロ活女子。今は仕事が楽しいこともあり、恋愛に対しても消極的だ。しかし、リフレッシュ目的に出かけた一人旅行の最中、見知らぬ土地の解放感からか、千歳は行きずりの男性・影雪と一夜を共にしてしまう。その夜は盛り上がったものの、翌朝、後悔に襲われた千歳は、影雪一人を残し、そそくさとその場を後にする。それから数日後、旅先でのハプニングなど忘れた千歳は、いつものように無謀な営業を試みていた。営業先は大手商社である成瀬商事。度々足を運んでいるが、いつも玉砕している相手だ。今回もまた契約には至らず、肩を落として帰ろうとした千歳の前に現れたのは、影雪だった。なんと影雪は、成瀬商事の社長だったのだ。あの夜のこともあり影雪とは二度と関わりたくない千歳だったが、影雪はそうは思っていないようで……。
  • 偽りのお妃候補でしたが、王太子に愛されてしまいました
    3.5
    マリーナお嬢さまの縁談相手はアルベルト・サーフェス王太子殿下? ……って、ええーーーーーっ! “名誉”であることは重々承知。が、王城とはすなわち、魑魅魍魎が住む伏魔殿。お嬢さまご本人も「行きたくない」どころか「私、実は好きな人がいるの」とまで言いだす始末。「お願い、助けて!」と懇願された世話係であり幼なじみのシリス。マリーナになりすまして、王太子妃候補から正しく落選してくることを思いつく。なりすましなど王家を欺く重罪。周囲の心配をよそに王城へと乗り込んだシリスは、ある朝、“誉れ高き王子”の意外な一面を覗き見てしまうことに……。シリスもシリスだが、王太子は王太子で相当なクセモノ。牽制しているつもりのシリスだったが、とうとう王太子に正体がバレてしまい――。
  • 御曹司との勝負に負けたら、婚約を迫られました!
    3.5
    文具メーカーの営業として働く陶子は、社長就任が発表された御曹司・一真とは同期の間柄。仕事熱心で勝ち気な性格をした二人は反りが合わず、入社当時はなにかと競い合っていた。とはいえ、それはもう昔の話。入社から五年が経った今となっては、一真も忘れているだろうと思っていた陶子のもとに、一真から「五年前の勝負の約束は有効だ」と連絡が……。五年前、一真から持ちかけられた勝負。それは負けたほうが、なんでも言うことを聞くことを条件とした、「一真の社長就任と陶子の営業部長就任、どちらが先に成し遂げられるか」を競うものだった。潔く負けを認めた陶子に突きつけられた一真の要求は、「俺と婚約してくれ」という思いもよらぬ内容で……。
  • 孤独なメイドが幸せな花嫁となるまで
    3.5
    ニア・エルケド国国政補佐官コンラッド=バースの屋敷に台所女中として仕える下級メイド・アリアは、上役である料理人から執拗な嫌がらせを受けていた。ろくに寝る間もなく四日間入浴ができていなかったアリアは、用向きの帰り偶然見つけた泉で水浴びをする。その時、何者かの視線を感じ振り向くも、残っていたのは立ち去った誰かの残り香だけだった。帰宅したアリアを待っていたのは、機嫌の悪い料理人だった。いつものように罵声を浴びせられ、残飯を頭からかけられたアリアが殴られることを覚悟したその時、料理人を止めてくれたのは屋敷の主・コンラッドだった。その夜、アリアはコンラッドから呼び出される。呼び出しの理由がわからず不安を抱えたままコンラッドの元へ赴くと、彼は上機嫌でアリアを迎えてくれた。主とはいえ今までろくに言葉をかわしたこともない相手であるはずなのに、コンラッドの言動からはアリアのことを以前から知っているかのような親しみが感じられた。困惑するアリアに構うことなく、コンラッドは「君には今日から、俺専属のメイドになってもらう」と言い出して……。
  • 美貌の王太子と無口な侯爵令嬢の秘密
    値引きあり
    3.5
    同世代の令嬢たちが楽しいお喋りに花を咲かせている中、エリーネは一人、読書に勤しむ。友人たちから「変な子」扱いされても、本が大好きなエリーネにとっては読書の時間こそ至福の時なのだ。ある日、王立図書館で本を借りたエリーネは、図書館の庭に置かれたベンチに腰を下ろし本を読んでいた。読書に夢中になっていると突然、近くの垣根がガサガサと音を立てそこから現れたのは王太子・ベルトラート! ベルトラートは彼に熱を上げるきらびやかな令嬢たちから逃げている最中で、成り行き上エリーネは彼を助け、かくまう形になってしまう。ほどなくして令嬢たちが立ち去ると、護衛の一人も連れていないベルトラートを心配したエリーネは、彼を城までおくることに。礼をしたいというベルトラートの申し出を辞退したエリーネだったが、彼はなぜか次の日も、図書館の庭で本を読むエリーネの前に現れ……。
  • 一目惚れを装った仮初の恋に溺れてしまいそうです
    3.5
    クラウディアはフローレス国の王城で働く洗濯メイド。両親の顔も知らず孤児院で育ったクラウディアは、十年ほど前に第三王女アマンディーヌの慰問の際にすっかり気に入られ、城に呼ばれたのだ。その王女が、いよいよ結婚することになった。相手は隣国ジェバイト国の王太子ルーウェン。心細いので一緒についてきてほしいと懇願されたクラウディアは、急遽、侍女に昇格し、王女の輿入れに同行することになった。だがその途中、山賊に襲撃される一行。クラウディアは王女を守るべく気丈に立ち向かうものの、賊の魔手は容赦なく迫ってくる。そんな危機一髪を救ったのは、鮮やかな濃紺の軍服を身にまとったジェバイト国第二王子アクセル。ところが、そんな勇ましいアクセルにアマンディーヌが一目惚れした挙句、王太子妃になろうという立場も忘れて「アクセルと一緒にいたい」などとのたまう始末。機転を利かせたアクセルは、自分はクラウディアに一目惚れをしたととっさに嘘をつく。アマンディーヌの信頼も厚いクラウディアの協力を得て、本来の婚約者に目を向けさせようという企みのはずだったが……。
  • 初恋の伯爵令息は惜しみない愛と才覚で没落令嬢を救い出す
    3.5
    クロイツァー子爵令嬢カロリーネは、かつて父の経営するレース工場で出会ったシャルマ伯爵の息子オリヴァーとの淡い初恋を大切に胸に秘めている。無理な事業拡大から母を亡くし、やがては事業に失敗した父も母のあとを追うよう逝ってしまった。借金はすべて返済した、遠からずお前に迎えがくると言い残して……。やがて天涯孤独となり、爵位もはく奪されたカロリーネにシャルマ家から縁談を伝える手紙が届く。もしやオリヴァー? だが、迎えの馬車に乗り込み連れていかれたのは、ぞっとするような蔑みの言葉を吐く先代からシャルマ伯爵位を継いだデニスという男のもとだった。クロイツァー家には未回収の貸付があり、その借金のカタにカロリーネを後妻として娶るという。そしてまだ混乱して現実を受け入れられていないカロリーネの目の前に現れたのは……。デニスが告げる、「私の甥、オリヴァーだ」
  • 凛々しく成長した王太子は没落令嬢との再会を甘い束縛で包み込む
    3.5
    甘やかされて育った男爵令嬢のエルフィ・ハイドラーは14歳の誕生日、高慢なふるまいを公爵家の令息ジュリアスに諌められる。その後、ハイドラー男爵家は没落、エルフィが友だちだと思っていた令嬢たちは次々に離れていった。過去の行いを悔いるあまりエルフィは憶病になり、婚期も逃していつのまにか24歳に。そんなエルフィのもとにも王太子殿下のお妃選びの晩餐会の招待状が届けられた。王太子とは、あのジュリアス。あれから1年後に、王子を亡くしたばかりの国王夫妻の養子として迎えられ立太子したのだ。そんな席に出かけるつもりはないエルフィだったが、両親から懇願されて出席することに。懐かしさを覚えながらエルフィは遠くからジュリアスを眺めているつもりだったが、ワインに酔って中庭で眠ってしまい、目覚めるとそこにはジュリアスが。ジュリアスは再会したエルフィがすっかり自信をなくしている様子に、過去の自分の生意気さを詫び、気分転換に城で好きに過ごすよう申し出る――。
  • クールな御曹司は傷心の美容部員を口説きたくて堪らない
    3.5
    百貨店のコスメ売り場でビューティアドバイザーとして働く結菜はお人好しで大人しい28歳。合コンで知り合い付き合い出した彼氏の保には都合の良い女として扱われていることも知っているが、それを指摘することもできず、ズルズルと関係を続けていた。決定的な浮気現場を目撃したことで、ようやく意を決してメールで別れを告げるも、保は「別れたくない」の一点張り。口論になりあやうくホテルに連れ込まれそうになったところを助けてくれたのは、結菜の働く化粧品会社の社長である、棗だった。恋人のふりをして、その場を切り抜けてくれた棗は、保が諦めるまでこのまま、恋人のふりをしていよう、と提案してくる。しかし、棗の結菜に対する態度はニセの恋人、というより本物の恋人のように甘く優しくて……。
  • 天才ピアニストは保育士の音色に恋をする
    3.5
    1巻550円 (税込)
    保育士の香はピアノが大の苦手。お遊戯会で演奏するため、必死に練習を重ねるもなかなか上達しない。そんなある日、香は園長に勧められ、ピアノリサイタルに行くことに。美しい顔立ちで若い女性から高い支持を受けるピアニスト・伊月の演奏は素晴らしかったが、なぜか香は彼の奏でる音に不安や寂しさを感じ取る。それ以来、伊月の演奏は香の頭から離れず、香は彼の寂しさ・不安の理由を思いながらピアノの練習に精を出していた。子どもたちの明るい未来やお遊戯会の成功を願い一曲弾き終えたとき、どこからか拍手が聞こえてきた。拍手の音に振り返ると、そこにはピアニスト・伊月が立っていて……。
  • 堅物騎士、天然令嬢と恋に落ちる
    3.5
    一年前の転落事故の後遺症か、エミリーナには不思議力が備わっている。一年ぶりに訪れた王宮で廊下に飾られた絵画を見入っていた時に、その“不思議な力”が働いてしまい、小妖精が絵から飛び出してしまった! いらずら好きのその小妖精を、何とか元の絵の世界に戻さなければ……。必死で追いかけるうちに宝物殿に迷い込んでしまったエミリアーナは、王太子側近の近衛隊員、ランバートに捕まってしまう。盗み目的かと疑われ、真実を言えないまま、咄嗟に「想いを寄せるランバートさまと二人きりになりたかったから」と嘘をついてしまう。だがランバートは極度の女嫌いで、その言葉は逆効果。結果的に挑発してしまったのか、艶めかしいキスを受けることに。でも、今さら嘘でしたとは言えなくて……。
  • イケメン完璧社長は残念系!? 秘書を愛でたいのに素直になれません
    3.5
    社長秘書を務める松原和歌には悩みがあった。それは社長・花山尊について。スペースデザイン会社の社長でありながら、自身も一流デザイナーである花山は顔が良い。おまけにスラリとした高身長でスタイルも良い。そして、とても軽い。女性と見れば息をするように甘い言葉を囁く花山だが、なぜか和歌に対してだけは全く異なる態度を取るのだ。彼の秘書となり3年が経つというのに、業務以外の会話はほぼゼロ。和歌のほうを見ようともせず、にこりともしない。「そんなに私が嫌いなら、クビにでもすれば良いのに!」 しかしクビになる気配はゼロ。そんなある日、花山の付き添いで出席したパーティで、和歌に見合い話が浮上。それを耳にした花山は何故か激怒して……!?
  • 幼なじみ社長の住み込み家政婦は純真無垢な元令嬢
    3.5
    結華は元お嬢様であるものの、小学生の頃に両親が他界し会社は倒産。天涯孤独の身となった今は、ホテルのベッドメイク係として働いていた。そんなある日、特別室のベッドメイキングに向かった結華は、そこで幼なじみの久成と再会する。彼は幼い頃、結華の家の住込み家政婦として働いていた女性の息子であり、結華にとっては本当の弟のように可愛い存在だった。大人になった久成は若手起業家として成功しており、結華の働くホテルの買収計画が進んでいるという。結華の事情を知った久成に、「俺の家で住込み家政婦として働いてほしい」と提案され、喜んで引き受ける結華だったが、久成の家に着くと彼の態度は豹変。「昔、俺をいじめた償いをしてもらおうか」 昔と変わらないきれいな顔で微笑んで、結華をベッドに押し倒してきて……!?
  • 強面騎士の恋文で、夢見る令嬢は愛に目覚める
    3.5
    貴族の一人娘として生まれたことで、幼い頃から厳しく育てられたクララ。出世欲が強く、爵位を得るためだけにクララと結婚したアリョーシャ。二人は共に夢や希望を抱くこともなく結婚をした。愛はなくとも互いの利害が一致した新婚生活は、何の問題もなくそこそこ幸せに過ぎていくはずだった。しかしある日、クララがこっそりと「王子」宛の手紙を出すところをアリョーシャが目撃してしまったことで、新婚生活は急変する。クララに対し恋愛感情など持ち合わせていないはずのアリョーシャだったが、妻が「王子」と浮気しているかと思うと苛立ちが募り、クララの文通相手である「王子」は誰なのか、その正体を探り始める。しかしクララの手紙には、アリョーシャが思いもしなかった彼女の悲しい生い立ちが関係していて……!? 貴族という階級がため心に傷を追った少女と、貴族という階級がため愛を捨てた騎士が織りなす、政略結婚から始まる純愛ストーリー!
  • 容姿端麗なエリート弁護士が、ずっと私を好きだった件
    3.5
    弁護士事務所にスタッフとして働く莉子は、高梨先生に今日もからかわれている。敏腕でイケメンの高梨にいつのまにか恋心を抱くようになった莉子だったが、その想いを胸の奥にしまい込み、司法書士の資格試験に挑戦しつづけてきた。しかし気がつけば、新卒で事務所に入所して早五年。周囲の友だちは婚活にいそしんでいる。焦りを感じているわけではなかったが、友人から事前にお互いの素性を明かさぬままデートする「シークレット・デート」を勧められ、思い切って会ってみることに。そして当日その席に現れたのは……高梨先生! 初めて見る高梨のプライベートな姿に、ますます惹かれてしまう莉子。食事のあとの散歩で急な土砂降りに遭い、雨宿りに駆け込んだ高級ホテルで莉子は高梨への想いを断ち切るつもりで、高梨に抱かれる決意をする……。
  • 敏腕上司との強制同棲は甘い恋の始まりでした (上)
    3.5
    兎田夏花。アイドルグループ『ハリアー』の追っかけ。巡業資金を稼ぐために、会社には内緒で土日祝日は遊園地でアルバイトに勤しむ日々。プロポーションにも気をつかって身体磨きにも余念がない。今日もうさぎのコスチュームで子どもたちに風船を手渡ししていると、聞きなれた声、聞きなれた口調が……。いや、まさか、そんなはずは……。でもやっぱり、安斎主任!? 俳優ばりなイケメンで女性ファンが多い反面、敏腕で堅物で、手厳しい指導で知られる彼が、なぜ子連れでこんなところへ? いや、そんなことより、ウチの会社、副業禁止! よりにもよって、あの“鬼の安斎主任”に知られるなんて。休み明けに出社すると、さっそくのお呼び出し。そして黙認と引き換えに提示された条件は……。それって、同棲ですよね???
  • 不器用な騎士は幼馴染みの令嬢に身分違いの恋をしています
    3.4
    子爵令嬢のリタと従妹のレオノーラ、そして騎士のディルクは幼馴染み。リタはディルクに想いを寄せていたが、ディルクが可愛くて社交界の人気者であるレオノーラに想いを寄せていることを知っていた。そんなある日、レオノーラは次期伯爵・ベルントとの婚約を発表する。ベルントと寄り添い幸せそうに微笑むレオノーラの姿を見つめながら、ディルクが小さく「いいな」と漏らすのをリタは耳にしてしまう。レオノーラとの婚約を羨むディルクの姿に胸を痛めるリタだったが、嫉妬深いベルントがディルクのことを警戒していると知り、ディルクに「ベルントを安心させるためにも私たち、付き合っていることにしましょうよ」と提案する。こうして、偽装とはいえ、ずっと想い続けてきたディルクの恋人となったリタ。しかし他の女性に想いを寄せているとわかっていながらディルクに寄り添うことはつらく、ディルクが優しければ優しいほど、リタの辛さは増していく……。
  • 元婚約者に勘違いされ、記憶喪失のフリをしています
    3.4
    1巻550円 (税込)
    婚約者から一方的に婚約破棄を言い渡されたヴェラは、自領である北の辺境の地でひとり、人目を避けるようにして暮らしていた。そんな暮らしが一年ほど続いたある日、ヴェラは馬車が崖から転落する事故に遭ってしまう。目覚めると、そこは治療院だった。そしてヴェラの傍らには元婚約者・ジェラルドの姿。ヴェラのことを心配しているのか、取り乱した様子でヴェラの手を握り、ジェラルドは「俺がわかるか」とたずねてくる。しかしヴェラにとって、彼は忘れ去りたい苦い過去だった。ヴェラとの婚約解消後、さっさと別の女と婚約した憎い男の顔を見つめながら、ヴェラは答えた。「――どちら様ですか」 私に【不貞者】の知り合いなどいないのだという、皮肉を込めて。しかしジェラルドは、ヴェラの言葉をそのままの意味で受け取ってしまったらしい。ヴェラは事故で記憶を失ってしまったのだと。しかも勘違いしたジェラルドは、ヴェラの面倒は自分が見ると譲らず……。
  • 幼なじみのクールな伯爵は初恋の令嬢を逃さない
    3.4
    伯爵令嬢のシャーロットは、歳のわりにおっとりとしていて甘えん坊な性格。そのせいか、19歳となり社交界デビューをはたした今なお、恋人ができたためしがない。すこし良い雰囲気になって距離を詰め始めると、どの殿方もことごとくシャーロットのもとから去って行ってしまうのだ。自分の何が悪いのか、と嘆き悲しむシャーロットを哀れんだ兄がシャーロットに紹介したのは、幼い頃からの兄の友人であるロイ。いまだ独身のロイはシャーロットにちょうどよいのではないか、という兄の提案に乗り気のロイから求婚され、シャーロットは胸をときめかせる。というのも、実はロイはシャーロットにとっては初恋の相手。たとえお情けだとしても初恋のロイと結婚できるだけで幸せだ。そう思っていたシャーロットだが、実はロイには忘れられない相手がいて、そのため25歳まで独身を貫いてきたのだと知り……。
  • 歴オタ王子、お掃除侍女を溺愛中!
    3.4
    花嫁修行の一環として王宮で侍女をしているフェルダは、最近婚約者から一方的に婚約破棄されたばかり。伯爵家の娘ではあるものの、もともと掃除が大好きで行動的な性格のフェルダは「もうこの際、侍女として生涯独身で過ごすのも良いかもしれない」などと考えながら王宮での侍女生活を楽しんでいた。ある日、フェルダは王宮北棟の掃除をしていた。そこは第三王子レイナードの管轄で、立入禁止の書斎では悪魔の召喚術や死霊を呼び出すための降霊術が研究されていると噂されていた。いつも通り熱心に掃除をしていると、本が落ちるような物音が聞こえてきた。音のするほうへ行くと、どうやら立ち入り禁止の書斎のようだ。思い切って扉を開けると、そこには埃にまみれたレイナード……と、汚れ放題、ひどい有様の室内! お掃除好きの血が騒いでしまったフェルダは、黒い噂などすっかり忘れ書斎の掃除を買って出てしまい……。
  • 許婚から、はじめましょう ~イケメン御曹司のプロポーズ~
    3.4
    箱入り娘の菊乃は、彼氏と呼べるような相手がいないまま、とうとう26歳に。ついに祖父から縁談を進めると宣言されるのだが、よくよく話を聞いてみると、祖父同士で決めた許婚の存在が明らかに! え? 今どき? 時代錯誤もはなはだしい。とにかく会って話さなきゃ……。祖父のメモを元に、正太郎というその相手にアポイントをとって会社に乗り込んだ菊乃。出てきた太郎は、今をときめくアウトドア系ファッションブランドの社長で、しかもイケメン! そのカッコよさに気持ちがぐらっと動いてしまう菊乃だったが、何も知らない正太郎からは不審がられて、あまりのそっけなさに第一印象は最悪。しかしその騒ぎに祖父が倒れてしまい、その祖父から三か月間、お試し交際をするようにいわれた二人はしぶしぶ初デートへ。ついつい悪態をついてしまう菊乃だったが、正太郎のほうは……。
  • オレ様隠れ御曹司は、意地っ張りなOLを愛したい!
    3.4
    赤久保ほまれは女性にしては背が高く、中性的な顔立ちをしているせいで、子供の頃から「ほまれ王子」と呼ばれ女子からは人気を得るものの、男子からはからかわれてばかり。それは大人になった今でも相変わらずで、「女性も第一線で活躍するべき」という会社の方針により、関東支社では唯一の女性営業として働くことになり、ここでも男性から疎まれてしまう。嫌味陰口は日常茶飯事。挙句の果てには売上の上がる見込みのない辺境の地を営業担当地とされてしまい、唯一の味方である3人の部下たちと一緒に、頭を悩ませていた。そんな時、新任の営業課長が本社から赴任してきた。外国の血が入っているのか、誰よりも背が高くモデルのように美しい目鼻立ちをした彼・小此木は不遜な態度で営業一同を威圧したかと思うと、ほまれのチームを自分の直属にすると言い出す。しかもほまれに対して「俺に惚れさせてみせる」と宣戦布告のような告白をしてきて……!? 本社では企画部部長補佐として数々のプロジェクトを成功に導く、という華々しい功績を残している小此木は、とにかく自信満々。始めのうちこそ「嫌な男」として警戒していたほまれだったが、口だけではない彼の有能さ、そして強引な言動の中に見え隠れする彼の優しさに気づき、徐々に惹かれていく。しかしそんなある日、本社時代小此木の上司だった女性、企画部部長・蒼井が現れて……。
  • 完璧社長は地味OLに一目惚れ! ~秘密の溺愛オフィス・ラブ~
    3.4
    子供服メーカーの事務員として働く滝沢雛は、「眼鏡ちゃん」とあだ名されてしまうほどの地味子。キャリアアップを目指してはいるものの、引っ込み思案な性格と自己評価の低さのあまり上司に意欲を示すこともできず、手元の仕事をミスなくやり遂げることに終始する日々を送っていた。そんなある日、経営不振が続く会社を立て直すべく日系アメリカ人の志田命が社長に就任。モデルのように整った容姿をした命に女性社員が色めき立つ中、雛の意識は別のことへと向いていた。「恋はもうコリゴリ!今はお金を稼がないと!」とある事情により、彼女には色恋に現を抜かしている余裕がなかったのだ。しかし資格試験の参考書を求めて立ち寄った本屋で、雛は偶然にも命と出くわしてしまう。何故か命は雛に興味津々で、そのまま二人きりで呑みに行くことに。今まで接したこともないような美形のハーフに強引に迫られ、困惑する雛を他所に、すっかり彼女にご執心の命は、「自分の専属日本語教師になって欲しい」と頼んできて――!?
  • 夢見る伯爵令嬢は、恋を知らない貴公子と恋愛結婚がしたい
    3.3
    伯爵令嬢のエルナに婚約者ができたのは、彼女が16歳の時だった。相手はエルナより4つ年上の伯爵令息、オスカー。この婚姻は両家の繁栄のためのもので、ふたりはまだ顔を合わせたこともなかった。恋愛結婚を夢見ていたエルナは、それをすこし残念に思う。とはいえ結婚自体は2年後であり、それまでの間は婚約期間だ。この2年の間にオスカーと恋愛をすれば、ふたりの結婚は恋愛結婚ということになるはず。そう思い直したエルナは、まだ見ぬオスカーを好きになれるよう、努力しようと決意する。しかし、そんな決意は無意味だった。エルナは恋に落ちてしまったのだ。オスカーのあまりに美しい容姿と、一見冷たい印象の割に実はとても優しいというそのギャップに。そして同時に気がついてしまった。オスカーはエルナにも結婚にも全く興味を持っていないということに。はたしてエルナは、婚約期間中にオスカーを振り向かせ、幸せな結婚生活を送ることができるのか。
  • 花嫁候補の侍女なのに、皇太子殿下に求婚されました
    3.3
    侯爵令嬢ベアトリスにそっくりな容姿をかわれ、彼女の侍女として働いているルネ。しかしルネの仕事の大半はベアトリスの身代わり。面倒な社交や苦手なダンス、刺繍、勉強の時間になると、ベアトリスはルネに身代わりを頼むのだ。主の顔に泥を塗るわけにはいかないとルネは必死に努力をし、その結果、社交界でのベアトリスの評判は急上昇。皇太子妃候補の一人と噂されるほどになっていた。ある夜、ルネはベアトリスから王宮の舞踏会への付き添いを命じられる。身代わりを押し付けられなかったので、なにを企んでいるのかと思いきや、ベアトリスはルネに媚薬を渡し、「皇太子であるアレクサンドルに飲ませ、自分のもとに連れてこい」と命じたのだ。既成事実を作って結婚に持ち込むつもりらしい。しかしトラブルが発生し、ルネはアレクサンドルと共に媚薬入りワインを頭からかぶってしまう。媚薬に惑わされた二人は、熱い一夜を過ごしてしまい……。
  • 元カレを見返すはずが、スパダリ社長に愛されてしまいました
    3.3
    「真面目すぎて、お前と一緒にいても楽しくない」 そんな辛辣な一言で彼氏に振られてしまった高橋雪。突然のことに呆然とする雪だったが、そんな二人の様子は偶然にも、社長の長谷川航に目撃されてしまう。彼から向けられる同情の視線がいたたまれず、雪はその場を逃げ出す。翌日、沈んだ気持ちで出社した雪に対し、航は「真面目であることは、悪いことじゃない」と声をかけてくる。その後も、航は不自然なまでに雪に対して優しい言葉をかけてくる。そんな彼の態度を哀れみだと感じた雪は激怒し、「みじめになるからやめてほしい」と航に訴える。しかし、航の反応は意外なものだった。「俺は以前から高橋さんに好意がある。俺を利用して、苦しい現状を改善してほしい」 思いがけない航の申し出に、雪は航と付き合っているフリをして元カレを見返す作戦を思いつくが……。
  • 堅物王子は愛を知る
    3.3
    ユストゥスは悩んでいた。そろそろ結婚をと周囲にうるさく言われたから仕方なく娶った妻・メルツェーデスが良妻すぎるのだ。愛のない形ばかりの結婚であり、今後子どもを持つつもりもないと結婚を申し込む際に伝えたはずなのに、メルツェーデスは求められた以上の「妻の働き」をしようとする。第三王子であるユストゥスは結婚を機に公爵の位を賜った。つまりメルツェーデスは公爵の妻であり、彼女の善行はユストゥスの仕事にも良い影響をもたらしてくれるのだが、だからこそ、ユストゥスは困惑する。メルツェーデスには何か、裏があるのでは……そんな疑心を抱きつつも、ただ無心に尽くしてくれる彼女に対し徐々に心を開き始めた頃、ユストゥスは兄から信じられない話を聞かされる。それは、メルツェーデスには以前から想い人がいるというものだった。自身の求婚が二人の仲を引き裂く形となった過去を知ったユストゥスは……。
  • クールな弁護士は受付嬢を密かに愛する
    3.3
    受付嬢として勤務する広瀬雪乃は、人の目を見ることが苦手。以前、対応した来客から「大きくて丸い目が高圧的に見える」との反感を買ってからというもの、特に男性を相手にするときは身構えるようになってしまった。そんな雪乃が最近、特に苦手としているのが顧問弁護士の仁科遼二。洗練された雰囲気と整った容姿を持つ遼二は女性の視線を独り占めにしているが、無表情で何を考えているのかわからない淡々とした彼の態度が、雪乃は苦手だった。しかも彼の部下であるパラリーガルの下平渉からはあからさまな誘いをかけられていて、それも雪乃にとっては悩みの種だった。そんなある日、雪乃は昼休憩中に偶然、遼二と出くわしてしまう。身構える雪乃に対し、遼二は「渉の強引な誘いに困っているのではないか。何かあれば対応するから」とプライベートの連絡先を知らせてくる。思いがけない気遣いを示された雪乃はそれ以来、遼二のことが気になりはじめ……。
  • 彼は恋愛対象外!? 完璧社長と一夜の過ちを犯しました
    3.3
    株式会社トワジュのバンケットプランナーとしての仕事に熱中するあまり、長年付き合っていた彼氏に振られてしまった晴花。ショックのあまり仕事中にミスをしてしまう。幸いなことに大したミスではなく、周囲に迷惑をかけることなくリカバリーできたが、トワジュのCEO九条琥珀にだけはお見通しで叱責を受けてしまう。晴花と琥珀は会えば言い争ってばかりの犬猿の仲だが、大学時代の先輩・後輩という間柄のせいか、琥珀は晴花のことをよく理解してくれている。ミスするなんてらしくない、と珍しく心配してくれる彼に誘われふたりで飲みに行き、ことの経緯を琥珀に話す晴花。愚痴ったことで気が楽になったのか、泥酔してしまった晴花は酔った勢いも手伝って、琥珀と一夜を共にしてしまう。翌朝、酔いが冷めて後悔する晴花だったが、琥珀は「次の彼氏が出来るまで、俺が彼氏になってやる」と信じられない提案をしてきて……。
  • 誠実な没落貴族は氷の令嬢との契約結婚を受け入れる
    3.3
    これまでの苦労が実り、橋梁建設を破格の金額で請け負った没落貴族のヴァン。だが、発注元の会社に計画倒産され、資金繰りに窮していた。このままでは病弱な妹の薬代や、職人たちに給金も払えない。そんなときに親友のノートルから、ある貴族のお披露目会に「氷の令嬢」の異名を持つ資産家の令嬢が参加するから口説き落とせとそそのかされる。そんなことはできないと一度は断るものの、妹や職人のことを思うと、背に腹は変えられない。ヴァンはお披露目会に参加する。一方、「氷の令嬢」ことアメル・アスターは、遊び人のゴードンを冷たくあしらううちに、周囲から受ける冷ややかな空気にいたたまれず帰ろうと……。そこで声をかけてきたのは美麗だが、どこか野暮ったさが抜けないヴァン・スチュアート伯爵。アメルは香水に酔ったようだという口実を真に受けたヴァンから親切にされ、少しずつ心を開いてダンスを踊るまでに。だが、アメルはヴァンの手が、まるで労働者のようだと気づく。何かあるに違いない。アメルは侍女のミリアにヴァンの身辺を調べるよう命じ、ヴァンの事業が行き詰まっていることを知る。財産目当てで自分に近づいたことを詫びるヴァンに、アメルは契約結婚を申し出るのだった。そして二人の新婚生活がはじまり……。
  • 偽装結婚は恋の始まり!? 処女家政婦のいきなり新婚生活
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    ハウスキーパーとして働いている塔子は28歳。ある日、退職する同僚の強い希望で寺岡勇吾という男性のお宅の担当を引き継ぐことになった。勇吾はかなりのイケメンで、しかもまだ若いというのに人気鋳物ブランドの副社長。そんなセレブの担当、自分には務まらないと逃げ腰の塔子だったが、同僚はそんな塔子に「あなたなら大丈夫」と太鼓判を押してくる。しかしその理由は「あたななら寺岡さんと間違いを起こすよう心配もない」というもの。確かに塔子は、アラサーにいて恋愛経験ゼロ。恋愛というものに興味すらない。勇吾に対しも「恵まれた人だなぁ」という感想しか抱かず、寺岡宅でも粛々と仕事をこなすのだった。そんなある日、寺岡宅で働き始めて2週間が経った頃。仕事のひとつである犬の散歩から帰った塔子は、予定よりも早く帰宅した寺岡と2週間ぶりに顔を合わせる。形式的な挨拶だけを交わして立ち去ろうとした塔子だったが、なぜか勇吾は塔子を呼び止め突然、プロポーズしてきたのだ。この2週間、ろくに顔も合わせていないし必要最低限の会話しかしていないというのに、一体なぜ……!?
  • 秘蜜の逢瀬 ~奔放な王子はおてんば姫を見初めました~
    3.3
    トルストキア国、アンバー公爵家の末っ子であるレティシアは、好奇心旺盛で活発な性格。幼い頃に母を亡くしてからというもの、父と兄ひとり、姉ふたりに大切にいつくしまれて育てられたため、多少シスコン気味。そんなある日、隣国のビフレンから王妃と王子・ユルキが来訪する。とある理由からビフレン一行が滞在している別邸にこっそりもぐりこんだレティシアは、そこで驚くほどに美しい容姿をした荷物番の青年と鉢合わせをしてしまう。ホリの深い精悍な顔立ちをした青年は、レティシアの愛読する英雄譚に登場する獅子の化身そのもので、レティシアはひと目で彼に惹かれてしまう。侍女のふりをして青年と楽しいひとときを過ごすレティシア。しかし青年は、レティシアに淫らな遊びを教えてきて……!?
  • 幼なじみの御曹司は鈍感OLを一途に想い続けます
    3.3
    ジュエリー会社で販売員として働いているひかりは、副社長の瑞輝とは幼馴染み。幼い頃からずっと一緒に育ってきた二人の関係は、大人になった今、少し微妙になっていた。恋人のような濃厚なキスは交わすものの、付き合っているわけではない。……と、ひかりは思っている。告白をされた覚えはないし、二人の間に流れる空気は恋人としての甘いものでもない。ただ、たまにお互いの家を行き来して夕食をともにするだけの家族のような関係だと、ひかりはそう思っていた。しかしそんなある日、ひかりは瑞輝が婚約をしたという噂を聞いてしまう。相手はひかりも知っている、本店の美人マネージャー。瑞輝の隣に自分以外の女性が立つ。そんな未来を想像し、ひかりはようやく瑞輝への思いを自覚して……。
  • 強引弁護士は愛を囁く ~アラサー司書は求婚されて困っています~
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    図書館司書として働く舞花は34歳。早くに両親を亡くし、10歳年の離れた妹を養うことで精一杯だったため、結婚適齢期を過ぎても男の気配はなし。結婚願望はあるものの、人並み程度の容姿の自分にいまさら出会いなんて…と半分諦めモード。そんなある日、職場の後輩に半ば強引に身代わりデートを頼まれた舞花。お茶を飲む程度、と仕方無しに指定されたカフェに行くと、そこにいたのはイケメン弁護士! 身代わりであることを素直に伝え、その場を立ち去ろうとした舞花だったが、雪平篤志と名乗った男性に引き止められ、そのままお茶をすることに。海外ミステリー小説好きという共通項を見つけた二人は意気投合。お茶だけのつもりが食事まで共にしてしまう。思いの外楽しい時間を過ごすことができたものの、今後二度と会うこともないだろうと思っていた舞花だったが、数日後、なぜか篤志が職場に現れ、舞花に強引アプローチを開始して……!?
  • 王子様、お戯れを! ~激甘王子が花屋の娘にプロポーズしたら~
    3.3
    両親が事故で他界し親類の家で暮らしていたコルネリアは、成人を機に実家に戻ってきた。両親との思い出が詰まったこの家。営んでいた花屋を継ぎ、守っていくためだ。留守中、近隣の人たちが管理をしてくれていた花畑は、二年が経つ今でも豊かであった。時を同じくしてコルネリアの花畑に心癒やされていた人物がいた。ここウェルバーグ王国王子、ルーラント。彼は公務で隣国へ通う道すがら、この花畑を愛でていたのだ。その大切な花畑に人影が……。不審に思ったルーラントが追った人物こそ、花畑の主コルネリアだった。そしてコルネリアに一目惚れしたルーラントは、毎日花屋に通いつめるように。コルネリアといえば、身分が違いすぎて、ルーラントの求愛を本気にしていない。業を煮やしたルーラントは隣国王女との縁談を利用し、破談にするためコルネリアに婚約者のふりをしてほしいと頼み込むのだが――。
  • 冷徹な伯爵は没落令嬢に愛を乞う
    3.2
    放蕩の限りをつくす継父によって、男爵令嬢であるにもかかわらず、シェリーはダリル伯爵家へ奉公に出るよう命じられる。“あばずれ”と吹聴されて出された伯爵家では、冷徹な当主アルスライドから“躾”を受けることに――。乙女の証と引き換えに、シェリーは自分の運命を狂わせた男爵家と決別して生きていくことを決意する。一方、聞いていた話とあまりにも違いすぎるシェリーの人となりに、アルスライドは戸惑っていた。あの父親はたしかにゲスな男だった。なにか秘密があるはず。アルスライドは家令に男爵家の調査を命じる――。
  • 顔も知らない辺境伯と10年越しの新婚生活
    3.0
    10年続いた戦争が終結し、町が活気を取り戻し始めたある日。18歳になったアリーナは自分がはるか昔に結婚していたことを知った。それはアリーナが8歳の頃のこと。戦地に赴く兵士との形だけの婚姻のはずだった。しかし手違いにより婚姻届は正式に受理されており、現在もアリーナは書面上、兵士の妻となっているらしい。戦地から帰還した兵士――アリーナの夫であるバルトロはアリーナより14歳も年上で、しかも戦場での功績により辺境伯という身分を得ていた。初めのうちこそ顔も知らなかった夫の存在に戸惑い、速やかに離婚の手続きを行うつもりでいたアリーナだったが、バルトロと過ごすうちその心は変化し始める。「もっとバルトロと一緒にいたい。もっと彼のことを知りたい」 そう思ったアリーナはバルトロの妻として、彼と共に彼の領地へ移住する決意をする。こうしてアリーナとバルトロは10年越しの新婚生活をスタートさせるが……。
  • 結婚願望ゼロの第二王子が見初めたのは、訳あり万能メイドでした
    3.0
    フィデアリア国の第二王子・リヒトの側にはいつも、有能なメイドが控えている。彼女の名はシーナ。通常のメイド業務のほか、リヒトが出席する会議のセッティングに資料作成、国外からの書類の翻訳、鍛錬の相手など、ありとあらゆる王子のサポートをこなしている。周囲の人々は有能なシーナのことを「どこぞの没落令嬢だ」「先代国王の隠し子だ」と噂したが、シーナの素性を知る者は誰一人としていなかった。ある日、年頃になっても結婚しようとしないリヒトの妃選びのため、国中の美姫が城に集められた。結婚する気のないリヒトはシーナに泣きつくが、シーナは「妃候補の指名はお早めにしてください」と取り合わない。追い詰められたリヒトは行動に出る。妃候補を決めたのだ。「公私ともにパートナーになってくれ!」 リヒトが選んだのはシーナだった。しかし情熱的な告白を受けても、シーナの淡々とした態度は崩れない。果たしてリヒトの妃の座は……。

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