青年マンガ - グループ・ゼロ - マンガの金字塔作品一覧
-
-可憐な少女が目覚めて知る、淫蕩な血の宿命――!裕福な商家の一人娘・高野雪絵は十代半ばにして恋を重ねる。初恋相手の奉公人・竜吉を捨て、教師・沖島と駆け落ちをした雪絵は、やがて母の犯した罪を知り、抗うことのできぬ宿命を悟る。情欲の炎に燃えさかり、花から花へと舞う蝶のごとく、男たちを切り捨ててゆく女を待ち受けるものとは………!?収録作「序章」ほか「かんざし おくれ毛 白い足袋」「黒髪 えりあし すすり泣き」「くちづけ 囁き 花の影」「別れの時 出会いの時」「春の嵐」「血は花よりも赤い」「愛の暴力」「愛する理由 花咲く理由」の全9話を収録。
-
3.0堀ヨシオ・25歳、独身。職なし、金なし、トーゼン恋人なし。趣味は焼酎を飲みながらのポルノ雑誌観賞、それでも青春ど真ん中。女をゲットした話を聴けば、そのまま真似をして失敗ばかり。たまに美女をモノに出来たかと思えばオカマだったり、他人の恋路を邪魔すれば、逆に結びの神になる始末。さりとて友人に恋の仲立ちを頼んだら、ちゃっかり取られてしまいます。劇画界の誇り高きボヘミアン・福谷たかしが、切々たる愛情と限りない共感の情を込めて、金なし女なしのヤングマンを描いたギンギラ青春メッセージ。収録作「恋ン乱ドリー」ほか「GOOD VIBRATION」「脱ぎ捨てブギ」「ホレ惚れブギ」「ブルースを歌わないで」「ザ・兄弟仁義」「とうきょう・あでゅう」「スマイル フォー ミー」「イーストからの熱い風」「さよならはヴィオロンで…」「BGMはため息で」「ノー・ウーマン ノー・クライ」の全12話を収録。
-
4.4
-
-絶滅したはずの狼とともに、北海道の大自然の中で生きる、狼少年・陽太。その陽太と狼の存在を人間の魔手から守ろうとする、美少女・はるか。二人の願いは、本物の自由と真実の愛――。今、その宿命にも似た凄絶な青春が、大都会の中で燃え上がる。狼の咆哮の如きエキゾストノートが、ライダー・陽太の中の野生に火をつけ、熱き原野・サーキットに青春のすべてを賭けて、愛機を駆る! たぎるものは野生の血、求めるものは愛、そして夢は、世界最速! 魂の故郷・北海道の大地に眠る狼たちよ、この心臓・エンジンの高鳴りを聞け! 著者最初の長期連載にして代表作となる、異色サーキット・ロマン! 「少年ビッグコミック(小学館)」1982~86年連載作品。
-
-輝く目のなかで燃えあがる、闘争心の炎!! 体内で熱くたぎる血のままに、自分の宿命を打ち砕く左ストレート!! 戦うために、ボクシングをやるために生まれてきた男、彼の名は天馬弾!!?生まれた時から相手に手を出すことを禁じられ、ケンカなどせずに育った弾だったが、小学校の入学式当日、初めて人を殴ってしまう。その時から、ファイターとしての血が騒ぎ出し……そして、その後の弾の運命は動きはじめる。ボクサーとして、ファイターとして! 絆を断ち切り、ボクサーとして激突する兄弟。闘志のままに、燃えろ、男たち!! 「少年ビッグコミック(小学館)」1984~85年連載のボクシング・ロマン巨編。
-
-F県京浜高校木材工業科(通称:木工科)は四年制の高校である。定時制ではなく、れっきとした全日制の高校なのだが、普通科と違い女子生徒はゼロ。木工科に集う男子学生達は皆、勉強嫌いで品性下劣な不良学生ばかり。そんな彼等を見下す品行方正な普通科の生徒達に対して、木工科の生徒達が繰り広げる、愚鈍で下品で一直線な嫌がらせの数々! 巨漢・怪力で小学一年生程度の学力しか持たない田の神(たのかん)マゴハチロー、女とバイクがめっぽう好きで悪知恵に長けた同級生・早月弓弦(さつき・ゆづる)、芸者の置屋の息子である後輩・日絵虎太郎(にちえ・こたろう/通称ニーチェ)。そして新任の木工科担任教師・六反田学。物語として、70年代後半という時代を強く反映した内容であり、今となっては「歴史漫画」としての味わいを感じる佳作。感慨深いラストまで引っ張る筆力は、著者ならでは。「ヤングコミック(少年画報社)」1976~78年連載作品。
-
-
-
-僕達は家出人の玉子(18歳)と出会った。不幸な身の上に同情した僕達は3人で部屋を借りて玉子を養うことに。その代わり、玉子には3人の妾になってくれと頼むと玉子は快くOKした。その後、喫茶店に勤めた玉子は結婚を申し込まれ受けることに…。だけど僕達誰も、まだ玉子とエッチしていなかった。今までのお礼にとヌードになってくれた玉子を眺めた3人は……。収録作「玉子と3人」ほか「らすとあどべんちゃあいんさまあ」「こ・ん・ば・ん・わ」「不連続不機嫌事件」「無骨三代」「写真とります」「200ミリでズズンと痺れる」「ぷんぷん騒動」「お巡りさ~ん」「カケカケごっこ」を収録。
-
-加井の息子が野球をやりたいと言い出した。困った加井は博多新聞の岡に相談する。実は加井は、元プロ野球選手で八百長疑惑で球界から永久追放を受けた身だった。彼の無実を信じ、擁護する記事を書き続けていた岡は、それ以来20年に渡って記事を書かず、『書かずの岡』と呼ばれている。全てを子供に打ち明け、納得してくれたらキャッチ・ボールをしろと、岡はアドバイスした。そして20年ぶりに記事を書く……。新聞記者魂を描いた佳作短編集。収録作「多摩川発=書かずの岡さん」他に「たった一行のスキャンダル」「人生の一大事」「欠陥報道」「夏の夜の夢」「柩と杭」「テレビ症候群」「サイン」「予定稿」の全9話を収録。
-
-東旺映画で十年の助監督時代を過ごした、村瀬高之。やっと自分の書いたシナリオが認められ、監督として映画を任される事になった。その時に出会った美少女・綾小路若葉。その美しさもさることながら、彼女が自殺した大女優・梓ふみ子(綾小路扶美)の娘だと知り、絶大なチャンスが自分に向いてきたと確信する村瀬だった。しかし引退していた大御所監督・牧口健造が、若葉を使って映画を撮りたいと復帰してくる。折角の幸運を横取りされそうになった村瀬は…。ドロドロとした映画界の深層を描く長編!収録作「PART・I」「PART・II」「PART・III」「PART・IV」「PART・V」「最終章」を収録。
-
-
-
4.5
-
-
-
-“柔侠伝”シリーズでお馴染みのバロン吉元先生の『昭和柔侠伝』に続くシリーズ第3弾。主人公も、柳勘太郎(言うまでもなく、昭和柔侠伝の主人公)の息子で、柳家3代目の柳勘一。この第1巻は、戦後の激動と混乱の時代を、ほがらかに、明るく強く生きる、幼少時代の勘一少年を中心に描かれる。終戦直後の“焼け跡闇市”の時代も、遠いむかしの話であるが、さすがのバロン先生。この作品でも、的確な時代考証と見事なばかりのストーリー展開で、わくわく胸踊らせてくれる。作品自体が長編のため、この第1巻は、“焼け跡闇市”の時代をけなげに生きる勘一少年の話が中心だが、強烈で感動的な読後感があり、つい、第2巻にも手を伸ばしてしまうのだ。
-
-元警視総監の娘・麻子。幼い頃お父さんと同じ警察官になると言ったお蔭で、武道全般を厳しく叩き込まれ、絵本の代わりに六法全書を読まされて育った。嫌々婦人警官になったものの、もっと女の子らしくなりたいと悩んでいる。一念発起女らしくなるために、ランジェリーパブで働いてみるが、店で暴れた客を叩きのめしてしまった。やっぱりこんな仕事は向いていないと悟り、いい仕事が見つかるまで警官を続けていくことを決意する。可愛くてめちゃ強い婦人警官・麻子ちゃんの活躍をご覧あれ。収録作「警官なんて大ッ嫌い!」ほか「エステに行こう!」「デートしたいのぉ」「ボディーガードはセクシーに」(1)(2)「ステキにネズミ小僧」(1)(2)「アイドル大好きッ!」を収録。
-
4.8原作・小池一夫、作画・小島剛夕の黄金コンビで評判となった日本の代表的時代劇画。柳生一族の陰謀により妻を失い、遺児・大五郎と共に刺客道に生きる元・公儀介錯人にして水鴎流の達人、拝一刀の凄絶な物語。1970年9月から1976年4月まで「漫画アクション」(双葉社)に連載され、大人気となり映画やTVドラマにもなる。また、海外でも『Lone Wolf and Cub』として英語版劇画が出版されている。日本が誇る時代劇の金字塔、堂々のスタート!!収録作「子を貸し腕かしつかまつる」ほか「父なればこそ子の心 子なればこそ父の心を」「北から南 西から東」「三途の川の乳母車」「水鸚流斬馬刀」「時雨待ち」「八門遁甲の陣」「鳥に翼 獣に牙」「刺客街道」の全9話を収録。
-
5.0
-
-幕末の動乱期、京都に一人の拳法の達人がいた。名は拳竜。この拳竜、破れ寺に住み、女も大好きという罰あたりな破戒坊主なのだが、エッチなくせして正義感も強いという実に格好のいいスーパー・ヒーローなのだった。破れ寺の名に因んで、くるわの愛染明王、げんこつ法師ともよばれるが、その絶対的な強さには、ただひたすら感動するばかり。ちなみに第1話が「寺田屋」。最終第10話まで感動的で心が洗われるような作品がそろうが、各話に激動の時代の“有名人”、つまり、歴史上の人物が登場するのも読者には楽しみのひとつだ。いずれにしてもさすがにバロン先生。ストーリーの面でも天下一品、この充実ぶりには、まさに大満足の一言なのであった。
-
-収録作品は、表題作の「だるま校長」、「小さい鬼たち」、「瀬戸口先生」、「「氷川先生 命のかぎり」、「マドンナの花」の合計5作品。「だるま校長」は、著者自身の人間観や人生哲学といったようなものまで感じさせてくれる、バロン先生ならではの秀作である。が、笑いとペーソスに涙したい、“男の純情”大好き組の正統的まんがファンには、ぜひ「マドンナの花」の一読をお奨めしたい。男気あふれるやくざの親分・燕子花(かきつばた)陽介の活躍ぶり。また、ストリッパーの春日ミキ嬢に対する純情っぷりについ涙という感動もののストーリーもいいのだ。“本番ナマ板ショー”が全盛の頃の関西のストリップ劇場が舞台というのがまたよく、どきどきのストーリー展開とともに、熱い感動にひたれること、間違いなしだ。
-
-
-
-
-
-豪腕プロデューサーの林は、自衛隊批判の番組を作った責任を取らされそうになったのを期に、関東テレビ局を飛び出し自分で番組制作会社・梁山プロダクションを設立した。彼がスタッフとして集めたのは、みな並外れたやり手ばかり。カメラマンの史、代理店セールスマンの栄江、番組プロデューサーの巴である。巨大企業マイコーラをスポンサーにしてのけ、『日本の親子』という番組でヤクザのドキュメンタリーを流した。視聴率は20%アップ。次は過激派にテレビ局を占拠させ、大変な話題を呼ぶ。しかし公安の刑事・天動と、郵政事務次官の畑山を敵に回し、梁山プロはテレビ界から締め出され、遂には史と栄江が警察に逮捕され……。収録作「梁山プロ立つ!」ほか「精鋭三巨頭」「四天王 野に下る」「日本の親と子」「大義覇道を征く」「竜虎相討つ」「雌雄決すべし」「暗雲 空に満つ」「死命を制す」「知者は惑わず 勇者は懼れず」「同期相求む」「将を射んと欲すれば馬を射よ」「社未だ屋せず」の全13話を収録。
-
-オレの名はD.D。どんなヤバイ物(人間)でも運ぶ、特殊運転代行業だ。元は“カミカゼ”と異名をとるほどのラリードライバーで、運転技術はハンパじゃない!その俺が住んでいる部屋の大家は、ビッグママというスクラップ屋だが、スーパーカーからアメリカ空軍のギャラクシーまで調達しちまう顔利き。激ヤバ警官のブリッドや、仕事仲間のジャガーとともに、命が幾らあっても足りない走り屋を続けるオレの活躍を楽しんでくれ!収録作「ステージ1 Fuckin’Driver(危険な走り屋)」「ステージ2 Fuckin’Jaguar(殺しの黒豹)」「ステージ3 Fuckin’Bich(悪い女)」「ステージ4 Fuckin’Cup(タフな警官)」「ステージ5 Fuckin’Little Bell(小悪魔ベレット)」「ステージ6 Fuckin’Porsche(過激なドイツ車)」「ステージ7 Fuckin’D.D(懲りない男)」を収録。
-
4.0
-
3.0
-
-極貧の中で育った猪斐雅彦は、死を間際にした母の口から、日本屈指の巨大コンツェルン・東和グループを率いる東和鉄道が、元々は雅彦の父の会社であったことを明かされ、衝撃を受ける。現社長の矢島慶三が、卑劣な手段で株を買い占め、会社を乗っ取ってしまったというのだ。失意の父は自殺。母は雅彦と幼い妹を抱えて、苦難の人生を終えた。叔父の虐待により、妹まで失った雅彦は、一生を賭けて矢島への復讐を誓う。手始めにヤクザの麻薬取引現場を襲って、東和株買い占めの資金を手に入れ、矢島の娘・奈美を籠絡。相場師の須山容堂、元弁護士の根津などをブレーンに加え、着々と準備を進めていく…。
-
-酒どころで有名な神戸の灘で、中心的酒造家という裕福な環境に生まれた嘉納治五郎。利発な少年で秀才の誉れ高かったが、体格に恵まれないひ弱な身体を鍛えたいと、柔術を学ぶことを決心した。世は文明開化、古臭い武道など廃れていく運命にあった時代に、古来から伝わる天神真楊流や起倒流を修業し、自らの工夫も加えて柔術から柔道へと進化させていく。修業に加わった富田常次郎とともに研究苦心を重ね、明治15年5月永昌寺において、遂に講道館が誕生した!明治維新により滅びていくかと思われた古流柔術の中から、世界に雄飛する柔道を生み出した男の激闘を見よ。
-
-アメリカ研修を追放同然で帰されてきた刑事・BOP。帰国して早々、ソープで命を狙ってきたヤクザを返り討ち。そこで麻薬捜査官の小夜に見込まれ、吉成組の麻薬取引を摘発する手伝いをすることになった。先手を打って海上で取引しようとした吉成組だが、抜け目なくヘリで乗り込んだBOPは、バズーカでヘリを撃ち落とした男を射殺。武器を棄てろと言われて従わずに、BOPをマシンガンで撃った組長も処刑した。俺に銃口を向けた奴に、明日はねえ!「帰ってきたアイツ」以下「女捜査官」「時間よ止まれ」「夏の終わりのハーモニー」「戦車が街にやってきた」「横浜ホンキートンクねえちゃん」「あぶない帰国子女」を収録。
-
-不滅のプロレス王者ルー・テーズが日本に伴ってきたアマレスの天才少年・リッキー大和。テーズはNWA、AWA、WWFのプロレス三大タイトルを、リッキーに獲らせることが夢だと語った。女好きでお調子者のリッキーは、到着した空港で怪力プロレスラー・ゴリラーマンとひと悶着。その後日本プロレス界の生みの親・力王岩の十六回忌特別試合に出現。ゴリラーマンに襲われた花束嬢の菊奴を救う。テーズはリッキーを力王岩の息子だと明かした。菊奴目当てに日本に残ることを決めたリッキーは、ジャイアント馬場の元へ。その日、リッキーの最大のライバルとなるナルシスが、カール・ゴッチに伴われて日本に現れた。問答無用の放し飼い台風・リッキーの痛快プロレス巨編!!
-
-サーファーの群れる湘南に現れた、超デカ頭の町田力男。サーフィンや空手で賞を総なめにして、キック・ボクシングでも日本チャンピオンを獲得した湘南が生んだスター・千葉光に馬鹿にされるが、実は力男もキック・ボクサーだった。動機は美人女子レスラーのキューティ鈴鹿に会いたい一心だったのだが、とてつもないスタミナとパンチ力を見せる。素人同然のままリングに上がった力男は、観客の嘲笑のなかKO勝ち。鈴鹿を口説こうと試合に呼んでいた千葉は、自分の試合の前に鈴鹿に帰られてしまい、力男の所為だと恨んだ。格闘カーニバルのメインエベントにも抜擢された力男は、ヘビー級チャンピオンのスミスと対戦。これをも下し、ついに千葉との対戦を迎えるが…。
-
-世界バンタム級チャンピオン飛雄河剛夫妻が交通事故死した。生き残った一人息子、飛雄河炎は引き取られて渡米した。13年後、ニューヨークで世界タイトルマッチ、ジーザスVS王島戦が行われていた。挑戦者王島を圧倒するジーザスだったが目を逸らしてしまった。目線の先にあったのは紙ヒコーキ、観客が悪戯で投げ入れたのだ。「神」と呼ばれるジーザスは自分を引き付けた紙ヒコーキに運命を感じ、その主を探させた。一方、王島が所属するジムの会長の娘である愛が、幼なじみの炎を探していた。愛はニューヨークのスラム街で、不良グループのリーダーの東洋人少年を見つけて……。日本男児必読! 普通のボクシング漫画にはないドラマ性が味わえる作品。「運命」の意味が明らかになる第一巻!
-
-
-
4.0俺は金と女がたまらなく好きな、私立探偵の日暮掟。素っ裸でビルから落下した女を目撃した。すぐに犯人らしき二人がビルから出てきたのを追う。それは政界のドン・平沼義太郎の秘書・前川と、孫の憲太郎だった。祖父の地盤を継いで代議士に立候補する憲田郎が覚醒剤中毒の愛人を処分したという図式だ。俺は目をつむる代わりに1億円を要求してやった。ところが相手の払ったのは、3百万円。前川は毒殺された。俺を舐めるな!「スキャンダル議員」以下「殺人犯をひっとらえろ」「燃えろ、サチコ」「名探偵危機一髪」「犯人はお前だ!?」「スキャンダルを撃て」全6話を収録した本格ハードボイルド巨編。
-
2.0私の名は優子。25歳、独身。生理が来る度に嫌な夢を見て、イライラが募る…。養老院に入っている母は、脳脊髄膜炎で狂っていく。銀行強盗に遭遇した時、頬に突きつけられた銃の感触に心地よさを感じた。金よりも大事なもの…、血の叫びを!米軍基地で、黒人兵・ジョーが白人兵に集団暴行を受けていたのを助け、銃を教えて貰った。車内の不倫を暴露して会社を辞める。狂った母が自殺し、ジョーは白人兵に殺され、私は輪姦された。演習場に入り込んだ私は、ジョーを殺した白人兵達を射殺する。何もする気がなくなって街を彷徨していたとき、由木に逢った。私と同じような血を背負った男…。彼と、新しい旅へでたい。
-
-嵯峨空恵寺住職・鬼丸法眼、古物商『紅屋』店主・井山憲太郎、飲食店経営・新川秀夫の三人は元ヤクザ。すでに解散消滅した梅原組の元組長・梅原周三の世話を続けている。もうボケも入り放蕩三昧を続ける梅原のために、トラブルや借金の連続で、ほとほと嫌気がさしていたが、それでも三人は元組長を見捨てられずにいた。梅原の作った賭場の借金1000万円を払える見込みがなく、新川たちは取り立てにきた暴力団壬生会若頭・森本を殺してしまう。壬生会の報復で井山は右手を失うが、9歳の投げナイフの達人・リッキーを使って壬生会組長を暗殺した。リッキーの姉でスケバンの君江は鬼丸の愛人になる。そして抗争の末、新川は重傷を負い、井山は死に、鬼丸は警察に捕らえられてしまい……。
-
-タイで12年前に起こった3歳児誘拐事件。父親は殺され、身代金2千万バーツを奪われたきり、子供・五代哲蹴は帰ってこなかった。そして12年後ムエタイのリングに、テツという名の選手が現れる。身寄りもなく、プロモーターのチャクラパットに命令されるまま、過酷な試合をこなしていった。彼が哲蹴なのか? いよいよバンコクでの試合が組まれ、ランキング入りも間近と思われたとき、テツの前に現れたのはチャクラパットの秘蔵っ子・ガルチャイだった。ムエタイチャンピオンを約束されたエリートである。テツはかませ犬に過ぎなかったのだ。自分が日本人であることを知らされたテツは…。表題作「ムエイの牙」ほか、「ムエイの拳」を収録。
-
-
-
-
-
-東都大学リーグ一部入りをかけた試合で、緑山大学野球部の1年生エース・堂田万太郎は、ノーヒット・ノーランを達成しかけていた。ところが4球を連発して満塁。次の打者をピッチャー・フライに打ち取ったと思ったのに、先走って喜んだ万太郎が落球。逆転で負けてしまった。落胆して帰ってきた野球部員達に待っていたのは、野球部廃止の通告。2部に降格とあっては、学校側も愛想をつかしたわけだった。就職活動を考え始めた万太郎たちだが、そこへゴルフ部の監督・五島が勧誘に来る。彼が声をかけたのは、ファーストを守っていたプロゴルファーの息子・丈光巽だったのだが…。「Vol.1」以下「Vol.2」「Vol.3」「Vol.4」「Vol.5」「Vol.6」「Vol.7」「Vol.8」「Vol.9」「Vol.10」を収録。
-
3.0夏の甲子園出場をかけた予選・決勝に、とんでもない高校が勝ち上がってきた。今年創立されたばかりの全員一年生チームの緑山高校。怪物・二階堂を筆頭に、個性豊かというか、チーム・ワーク無視の目立ちたがり屋軍団。試合中も喧嘩してばかりだった。優勝候補の神堂高校と、1対1のまま延長16回の表、3ランを打たれる二階堂だが、最後花岡が暴走的ランニング・ホームランでサヨナラ勝ち。甲子園出場を決めた。甲子園では、コントロールの定まらない二階堂が、初回4点を取られてしまうが、その後は0封を続ける。二階堂には、三振記録だけが目標だった。うだる暑さの中、緑山高の反撃は…?
-
-聖戦士軍による獣人の殲滅戦が続く地球。獣人最強の戦士『片眼のキバ』は、聖戦士の大軍に囲まれてたった独りで戦い抜き、敵を全滅させたが、自らも重傷を負って死に瀕していた。その彼を救ったのは、美しい人間の女性・天使。しかしキバは記憶を失い、仲間の異形種芸団と行動を共にする。しかし聖戦士に襲われた異形種芸団は全滅。無力になっていたキバは捕らえられた。そしてキバは、聖戦士の首領・リリスに両腕と両足を切断され、弄ばれた挙句に皮を剥がされ野に晒される。リリスは、天使のもう一つの人格だった。獣人最後の砦『聖塔アスカ』には、最終兵器・闇の聖獣が差し向けられる。復活したキバは、獣人の未来をつなげられるのか?
-
5.0I国が核実験を実施した。橋渕総理からI国への抗議を託された板垣元総理は、二回目の核実験阻止のためI国に飛ぶ。そこには、世界を放浪する雪藤が…。国家のエゴによる核開発競争を無くすために国連に『世界核保有機構』を作ろうと尽力する板垣。その命を狙う軍産複合体組織のWHOは、サディストの殺し屋兄弟を差し向けた。日本政界の良心・板垣元総理を守る木葉。虐げられた庶民の恨みをはらす雪藤。最強のヒーロー二人が、ここに合体する! 雪藤のスポークが、木葉の刀が、サディスト兄弟を葬り、板垣はWHOの手先だった米国防総省の幹部を糾弾した。悪党に未来は無い…。「核問題」(前後編)以下「銃社会」(前後編)「腐敗警官」(前後編)を収録。
-
-午前3時…。バーやクラブに勤める人が、帰宅前に接待疲れを癒そうと立ち寄る小さなバー『呑』。俺はそこで麻雀のカモを待っている。それは、この街では一流どころのクラブ『有加』の経営者兼ママ。この二、三ヶ月調子を落としている俺は、この麻雀狂いのママをカモにしていた。ママの高級マンションで打つことになったが、役満ばかりを狙うママに呆れ、早々に切り上げてしまう。そのママが実は、借金漬けだと判って…。麻雀に明け暮れる人々の、ペーソスに満ちたドラマ。「嶺上ツモのシゲちゃん」(I~IV)「不死身のクロさん」「預金通帳のムラさん」(I~II)「暗算のトモコ」を収録。
-
-昭和31年、西鉄ライオンズが日本シリーズで初優勝して、博多の町は大騒ぎになる。4年1組の島内先生が、西鉄優勝の記念作文集を出そうと言い出した。しかし脱腸で運動が苦手の拓二は、野球のことが判らない。嫌だった脱腸帯をつけてキャッチ・ボールをしてみるが、下手すぎて兄にも相手してもらえなかった。そこへ大投手の稲尾と思われる男の人が現れ、拓二はそのことを作文に書いたのだが…。収録作「島内先生の作文愁」 西鉄ライオンズに沸いた、博多30年代のグラフティ。以下「ベッチーさんのホームラン」「三田村君のピッチング」「太陽の季節」「ルンペンのカンタロー」「チョコのサイン」「大逆転」「野球嫌い」「お誕生会」
-
-何でもありのバーリ・トゥード大会で2連勝した、キング武闘術のジェラルド。60年前にブラジルを訪れた無敗の格闘家・餓王萬太郎がジェラルドの祖父・ジェイソンに伝授していった武闘術がその起源であった。格闘技漫画を描いている漫画王は、そんなジェラルドを冷ややかに眺めていたが、知人の空手家・武軍爆山の道場にジェラルドが道場破りにやって来て、師範の有吉を汚い手で倒したのを目の当たりにして、眠らせていた武闘家の血を燃え上がらせる。萬太郎の孫・餓王卍として正体を現し、ジェラルドに真の餓王武闘術がいかなるものか思い知らせた。「武闘マン餓王」他に「飢流夫」(前後編)「格闘士魂」「アマゾン仙次(原作・船戸与一)」を収録。
-
1.0小学生の頃、藤本弘(ハムくん)のいるクラスに転校してきたのが、安孫子素雄(サラダくん)だった。まんが好きだった二人はすぐに意気投合し、一緒にまんが家を目指す約束をする。藤子不二雄をモデルに、まんが道一直線のハムサラダくんを描く、伝説の人気まんが。初の完全版が登場!「第1部・めざせ!まんが道」(ハムサラダ誕生)(「新宝島」との出会い)(手塚先生に会えた!)「第2部・まんが道まっしぐら」(まんが家に挑戦)(ジャンボ漫作登場)(ハムくんが倒れた)(巨匠のてつだい)(白雪姫のような少女)(悲しみを乗りこえて)(限界に挑戦しろ)(しめ切りにおくれた)を収録。
-
-昭和6年、栃木県真岡。日本拳闘倶楽部の創立者・渡辺勇次郎がボクシング興行で訪れたとき、飛び入りでプロ・ボクサーの花井に挑み、もう少しで勝ちかけた少年がいた。真岡中学柔道部主将・堀口恒男である。早稲田大学に進んだ堀口は、その大器を見込んだ渡辺に歓迎されて日本拳闘倶楽部に入門した。防御を無視しひたすら打ちまくる独自のスタイルに徹した堀口は、日仏拳闘戦の日本選抜戦に出場。その戦いぶりに『ピストン』と冠された。決勝に進出した堀口は、大先輩で『ノックアウト・アーティスト』と呼ばれた中村金雄と対戦し、勝つ。そして日仏決戦へ!梶原一騎の処女作にして遺作となった巨編。梶原ワールドの原点を見よ!!
-
-とある太陽系。『星の壁』と呼ばれる小惑星帯で隔てられている、火の星と金の星。小惑星帯は空間の歪みや乱れがあって、様々な障害をもたらしている為、両者の交流はなかった。その『星の壁』を若者たちは光海岸と呼んで、ワープの波乗りを楽しんでいる。火の星の赤星宙也は、その大波に挑戦して小惑星帯を突破し、自然溢れる小惑星・エデンを発見した。そこで出逢ったのは、金の星の美少女・星海堂ヒカリと、人懐っこい巨大ゴキブリのギギ。その後閉鎖された『星の壁』だが、宙也の友達・ジョンジョンが、エデンからギギを連れ帰ってしまい大騒動に…。「chap.1~10」を収録。
-
-パンチに破壊力が有り過ぎて、左拳を4度も骨折しているボクサー・謝名堂。だが2年も試合から遠ざかりながら、まだチャンピオンへの道を諦めていなかった。世界戦を控えている加納のスパーリング相手を務め、一発でKOしてしまう。左拳が甦ったと喜んだジムの会長は、謝名堂の復帰戦を組んだ。右パンチで相手をKOした謝名堂だったが、試合用の薄いグローブでは骨折を恐れて左パンチを打てないことが判る。それでも勝ち続けた謝名堂は、日本ライト級1位を懸けてキエフと戦うことになった。常人の目には捉えられないキエフのスピードに、本能でついていく謝名堂。キエフの闘争本能も目覚め、3ラウンド開始から両者無呼吸のままで打ち合いが続く!
-
-エロビデオ観賞が趣味の加茂。しかしいつも、まがい物ばかり掴まされている。後輩の健児に突っ込まれてマジ切れ、ぶん殴ってしまった。加茂の属している暴走族『死異悶鬼威』の頭・香川が、解散のかかっている次の集会を打ち合わせ。ところがそこに、かつて加茂にボコボコにされて行方不明になっていた仙堂が、ヤクザになってやって来ることが判る。顔を合わせたらヤバイと、加茂には集会を一日遅らせて伝えたのだが…。意外と気楽で楽しい、暴走族ライフ。「カモなマイ族(チーム)」以下「激安車に疑惑アリ?」「原因不明抗争月間」「テレクラ ナンパ大作戦」「V.Sチーマー」(前・後編)を収録。
-
-暴走族の頭をしている宮城傭平。一念発起して会社員を目指し、入ったのは人材派遣会社『モストマンチョイス』。早速『ワールド・インターナショナル・インポート株式会社』なる所へ派遣されたが、ボロビルで借金取りが押しかけている斜陽企業だった。借金取りを叩き帰して、売れない包丁を何とか売り切ろうと奮闘する傭平。暴走族仲間まで動員してさばき切ったが…。ハチャハチャ暴走会社員の奮戦記。義理人情に篤い傭平は、いったん社員となった会社の為なら命も懸ける!行く先々で巻き起こる騒動をお楽しみください。「傭平突撃初出勤!!」以下「会社員を癒せ!!」「中身で勝負!!」「守るべきもの」「秋祭りは焼きそばの香り」「出撃!!デリバリー」1,2「暴走族から会社員へ!!」を収録。
-
-生きる行為は、悪気を吸うことだと論じている狗堂仁。政界の陰のドン・早馬道山にスカウトされた狗堂は、次の政局を左右する西山田市長選に選対として送り込まれた。与党民自党の吉村は、無所属の片山と戦っている。狗堂はこのままでは大敗すると宣言、秘密裏に活動を開始した。本当の敵は、野党連合や片山ではなく、早馬の操る副総理・猿丸の失脚を狙っている、幹事長の猪辺である。敵の選対は、黒岩。まず狗堂は、スパイの女子事務員を突き止めた。また片山陣営の商法処理係の女恵美子が、片山のお手つきであり、すでに二人の関係が冷えていると見当を付けると、恵美子を口説き落として、データーを盗ませる。
-
-料金の安さに釣られて、丸走自動車教習所にやって来た星野。何とオープン以来6人目の生徒だという。ヤバイと思った時はもう遅く、マドンナ教官の夏生に惑わされて入会。いきなり69号車に乗せられた。教官は現役暴走族の石神。教習車もバリバリにチューンナップしてある。教習途中で仲間が喧嘩しているとの報が入ると、石神は星野に運転させて現場へ向かった。車酔い体質で50分経つとゲロを吐いてしまう石神は、駆けつけたのがリミット。喧嘩相手をゲロまみれにして追っ払う。怪我の功名で星野は運転に自信がつき、免許を獲得。いいのか、これで…?喧嘩は強いし、運転テクも抜群。人望もあるのに車酔いのせいで族の頭になれなかった男・石神の奮戦記。「愛と感動のみきわめ印」以下「族あがり花の教官九人衆」「暴走教官」「一本橋の恐怖」「嵐の鎮魂歌」(前・中・後編)「注射?禁止」を収録。
-
-幕末の動乱が迫る嘉永3年、子宝を求めて多羅岳の天狗大明神に願を掛けた、薩摩の国川内の郷士・岩田卯之助の妻・梅。それによって授かったのが、吉之助だった。並外れた一物の持ち主で、生まれついての商才とスケベ心に長けた吉之助は、10歳で本家の磐田酒造所に奉公し、13歳で島津公の側女・小夜と初体験を果たす。薩摩と英国が戦火を交える中、横暴な薩摩藩士から庇ってくれた月乃屋の女郎・八重やその仲間たちとも仲良くなった。父と母が相次いで亡くなった後、島流しから帰ってきた西郷吉之助(隆盛)に会い、日本のために新しい経済を打ち立ててくれとの言葉を貰う。日本に国産タバコ産業を根付かせた風雲児、羨まし過ぎる女遍歴とその商才を描いた一代記!!
-
-鶴岡城下の最上川木流し人足をしていた砂田の鉄。極悪非道の暴れ者として悪名が高かったが、茶店で働く娘・志乃と恋に落ち、夫婦の誓いを交わしてから、人が変わった様に仕事に打ち込むようになった。しかし酒井藩の伐採方組頭の凌辱から志乃を助けようとして、その結果藩士二十余名を殺害してしまう。武家殺しとして追われる身になった鉄は、山野を彷徨い湯殿山派注蓮寺に逃げ込んだ。鉄を匿った名僧寛能和尚は、鉄を仏門に入れ、「鉄門海」と言う名を与える。仏教修業に一生を捧げる決心をした鉄は、追ってきた志乃を思い切るため自らの一物を切断した。江戸では眼病に悩む人々のために、自らの片目を抉り取って平癒祈願を…。