教育 - エムディエヌコーポレーション作品一覧

  • 疫神の国
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※本書はリフロー型の電子書籍です。 【1400年におよぶ日本人と疫病神の共棲】 〈本書の内容〉 人びとがまだバクテリアだのウイルスだのという存在を知らない時代――。 しかし、どのような時代であれ、その病は、どうしようもなく蔓延していた。 それは「疫【えき】」と総称された。 疫は、さまざまにある。天然痘、赤痢、麻疹(はしか)、風疹、虎列剌(コレラ)、窒扶斯(チフス)、黒死病(ペスト)、流行性感冒、日本住血吸虫症、日本脳炎などで、どれも恐ろしい疫病だった。 ひとたびかかれば、明日の命も知れないという恐ろしさだった。 誰もが、この疾病の正体を知りたいと欲した。 なぜ、こんな恐ろしい病にかかるのだろう。 なぜ、こんな憎らしい病が存在しているのだろう、と。 けれども、顕微鏡どころか虫眼鏡すらない時代である。誰にもわからなかった。 時代が下るにつれて、少なくない人達が見当をつけ始めた。 ――よこしまな神霊が、知らぬうちに取りつくのではないか。 ――憑依して病に伏せさせ、さらに別な者に移ってゆくのではないか。 神霊の呼び方は悪霊、悪鬼、邪鬼、疫鬼などと時代の変遷につれていろいろと変わっていったものの、病をもたらす何者かがいるのではないかという推測が否定されることはなかった。 そのように変遷した呼び名の中で、最後まで変わらずに呼ばれ続けた言い方がある。 疫神、である。もしくは、疫病神【やくびょうがみ】。(本文〈序 疫神のこと〉より一部抜粋) 歴史を変える流行病「疫病神」との共生。我々の祖先はいかに生きてきたか。その生きざまに感動する日本人必読の12の物語。 神は乗り越えられる試練しか与えない……。 〈目次〉 序 疫神のこと 第一幕 巻の一 丹の国(崇神天皇×疫癘)崇神九年・皇紀五七二年 巻の二 仏法を以て防疫と為す(聖徳太子×天然痘)推古三十年・西暦六二二年 巻の三 阿修羅開眼(光明皇后×天然痘)天平九年・西暦七三七年 巻の四 遷都と豌豆瘡(和気清麻呂×天然痘)延暦十三年・西暦七九四年 幕 間 疫神の赤 第二幕 巻の五 御霊会(卜部日良麿×赤痢・流行性感冒)貞観十一年・西暦八六九年 巻の六 護符と花鎮め(良源×赤痢・感冒・天然痘・麻疹)康保三年・西暦九六六年 巻の七 椿説弓張月(源爲朝×疱瘡・バク)嘉応二年・西暦一一七〇年 幕 間 疫神の象 第三幕 巻の八 鎌倉結界図会(安陪国道×咳逆・疱瘡)元仁元年・西暦一二二五年 巻の九 神田将門縁起(他阿真教×疫病)嘉元三年・西暦一三〇五年 巻の十 ワクチン事始(桑田立斎×カムイタシュム)慶応四年・西暦一八六八年 幕 間 疫神の祭 第四幕 巻の十一 アジアの疫神(高木友枝×ペスト)明治二十七年・西暦一八九四年 巻の十二 ドイツの桜(肥沼信次×チフス)昭和二十一年・西暦一九四六年 結 疫神の国 〈著者プロフィール〉 秋月達郎(あきづき・たつろう) 1959(昭和34)年、愛知県生まれ。早稲田大学卒業後、東映映画のプロデューサーを経て、1989年(平成元)に作家デビュー。以降、歴史やファンタジーを題材にした作品を数多く発表している。おもな著書に『真田幸村の生涯』『天国の門』『信長の首』『火螢の城』『マルタの碑』『奇蹟の村の奇蹟の響き』『水晶島綺譚』『海の翼』『学校の怪談』のほか、時代小説シリーズ「京奉行 長谷川平蔵」や、推理シリーズ「民俗学者竹之内春彦」などがある。最近刊は『小説 刀剣幻想曲―三日月宗近、山鳥毛、にっかり青江……刀をめぐる九つの物語』(ホビージャパン)。

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  • 江戸のお勘定
    3.0
    1巻980円 (税込)
    【物価から見える江戸っ子暮らし】 「それって、いくらだい?」 かつての時代劇や時代小説と異なり、現在は商人や料理人など市井に暮らす様々な職業の人が主人公のものが多く見られるようになった。こういった江戸時代を舞台にするストーリーを目や耳にしたさい、江戸っ子たちは何にいくらお金をかけて暮らしていたのだろうかと思ったことはないだろうか。 「長屋の家賃」「寺子屋の学費」といった生活費から「屋台のそば」「居酒屋の飲み代」のような食費に「芝居の入場料」「吉原通い」の娯楽費……。また、一日に三食食べることや、相撲、歌舞伎といった現代でも人気の興行は、この時代に始まっていた。メイド喫茶の先祖というべきものまで登場し、江戸っ子に大人気だった。 本書を読めば、前知識のあるなしにかかわらず、現代とは違った江戸時代の金銭感覚について大いに学べ、楽しむことができる。 江戸っ子たちは、何にいくらかけていたか。 現代の貨幣価値で換算すると、江戸の暮らしがもっと身近に感じられる。江戸の物価を知るのにうってつけの一冊となろう。 〈本書の内容〉 序 章 江戸時代のお金 第一章 江戸のお値段【生活篇】 家賃/水道代/湯屋/髪結/飛脚/駕籠/按摩/歯磨き粉・房楊枝/おしろい・紅/着物/売薬/寺子屋 ほか 第二章 江戸のお勘定【食事篇】 米/そば/すし/ウナギ/てんぷら/カツオ/マグロ/豆腐・納豆/獣肉/居酒屋/酒/枝豆/卵/冷や水/焼き芋/団子/ところてん/甘酒/料理切手 ほか  第三章 江戸のお勘定【娯楽篇】 居合抜き/見世物小屋/芝居/寄席/相撲/瓦版/浮世絵/貸本屋/富札/朝顔・万年青/虫売り/花魁遊び/岡場所遊び ほか 第四章 江戸のお勘定【意外篇】 就活/商売の株/武士の身分/不倫の対価/牢屋の小遣い/元祖会いに行けるアイドル/伊勢神宮での祈祷/排泄物 ほか 第五章 江戸のお勘定【再生篇】 質屋の利息/献残屋/古着屋/古紙回収/古傘買い/鋳掛・焼継ぎ/雪駄・下駄直し ほか 〈本書の特長〉 時代劇や時代小説、古典落語などに出てくる江戸時代のモノの値段。「長屋の家賃」「銭湯の入浴代」「初ガツオの売り値」「吉原で遊ぶお金」にはいくらかかったのか。かけ蕎麦一杯の値段をもとに、現代の円に換算。江戸っ子たちの財布の中を知れば、ドラマや小説がもっと楽しくなる。 〈監修者プロフィール〉 大石学(おおいし・まなぶ) 1953年、東京生まれ。東京学芸大学名誉教授。1982年、筑波大学大学院博士課程単位取得退学。徳川林政史研究所研究員、日本学術振興会奨励研究員、同特別研究員、名城大学助教授。2009年、時代考証学会を設立、現在同会会長。NHK大河ドラマ『新選組!』『篤姫』『龍馬伝』『八重の桜』『西郷どん』の時代考証を担当している。おもな著書に『新しい江戸時代が見えてくる』『時代劇の見方・楽しみ方』『大岡忠相』(以上、吉川弘文館)、『徳川吉宗』(山川出版社)、『地形でわかる東海道五十三次』(朝日新聞出版)、『カラー版&重ね地図 地形と地理でわかる大江戸の謎』 (宝島社新書)、『一冊でわかる戦国時代』『一冊でわかる幕末』(以上、河出書房新社)などがある。最近刊は『今に息づく江戸時代』(吉川弘文館)。

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  • 江戸の格付事情
    -
    1巻980円 (税込)
    ※本書はリフロー型の電子書籍です 【ランキング好きは国民性!】 格付と序列の江戸時代 泰平の世が到来した江戸時代は、新たな生活システム「格付」が浸透していった。令和時代を生きる我々からすると、窮屈な印象を抱きがちだが、秩序を守るためには必要な制度だった。大名よりも身分が高い旗本、領地は多いが身分の低い大大名など、武士の人事にも触れる。現代の名刺代わりとなる「○○守」「△△介」など、武士には様々な格付があった。また、江戸時代後半に大流行した「見立番付」。神社仏閣、グルメ、遊び場、温泉、あるいは仕事に火事と、ありとあらゆるもののランキング。日本人のランキング好きは江戸の昔も今と変わらない。二百有余年の平和が続いた徳川の世に存在した様々な「序列」や「制度」。将軍・大名・侍から町人・遊女まで、江戸を生きる人々を支えたシステム「格付」の基礎知識! 〈本書の内容〉 ■第一章 江戸の格付事情【将軍・大名篇】 〈一〉武士の種類/〈二〉官位とは/〈三〉官職名/〈四〉大名の種類/〈五〉大名の領地/〈六〉大名の序列/〈七〉大名の詰所/〈八〉大名の服装/〈九〉大名屋敷/〈十〉参勤交代/〈十一〉登城風景/〈十二〉江戸城の正月/〈十三〉大老になれる家/〈十四〉徳川家一門衆/〈十五〉御三家vs.御三卿/〈十六〉姫の嫁ぎ先 コラム マウンティングが反映された出世双六 ■第二章 江戸の格付事情【幕臣・陪臣篇】 〈一〉将軍直属の家臣/〈二〉幕臣の給与/〈三〉幕府の役職/〈四〉江戸の警察/〈五〉家来(供)の人数/〈六〉屋敷のスペース/〈七〉大奥のヒエラルキー/〈八〉大名の家来衆/〈九〉武家女性の呼称/〈十〉金で武士を買う コラム 象は果たして官位をもらったのか ■第三章 江戸の格付事情【職業篇】 〈一〉公家/〈二〉医師/〈三〉学者/〈四〉絵師/〈五〉役者/〈六〉力士/〈七〉商家/〈八〉儲かる商売/〈九〉遊女/〈十〉職人/〈十一〉盲人/〈十二〉町人/〈十三〉女性の名前/〈十四〉火消/〈十五〉火事/〈十六〉農地 コラム 江戸の家賃 ■第四章 江戸の格付事情【見立番付篇】 〈一〉見立番付の流行/〈二〉江戸の五つ星/〈三〉菓子屋/〈四〉死後の世界/〈五〉大食い大会の流行/〈六〉人気おかず/〈七〉宿泊施設/〈八〉駕籠と乗物/〈九〉牢屋/〈十〉江戸の名湯/〈十一〉寺社仏閣 コラム 意外や意外な番付 〈プロフィール〉 安藤優一郎(あんどう・ゆういちろう) 歴史家、文学博士。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。おもな著書に小社刊行『幕末の志士 渋沢栄一』『江戸の給与明細』(監修)をはじめ、『賊軍の将・家康』『お殿様の定年後』(以上、日本経済新聞出版)、『越前福井藩主 松平春嶽』(平凡社新書)、『大名格差』『徳川幕府の資金繰り』(以上、彩図社)、『徳川家康「関東国替え」の真実』(有隣堂)、『大江戸の娯楽裏事情』『江戸の旅行の裏事情』(以上、朝日新書)などがある。最近刊は『大名廃業』(彩図社)。

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  • 江戸の給与明細
    3.5
    1巻980円 (税込)
    ※本書はリフロー型の電子書籍です。 【武士と庶民のお金大百科】 いつの世も他人の収入や給料は気になるものだが、江戸時代に生きた人々の収入・給料はどれほどのものだったのか。 上は将軍から下は名もない町人・農民まで、その格差は非常に大きかった。 身分や職業でもまったくちがっていたが、それまでの時代とは異なり、江戸時代に入ると、収入・給料を推定できる文献が数多く残されている。 場合によっては、その明細までわかる場合さえある。 本書は、そんな江戸の給与明細について五つの切り口から迫るものである。 江戸の人々の懐事情をよりよく知ってもらうために、米や土地などの値段を手がかりに、先人たちの給料を現代のお金に換算した。 金1両を12万円と設定したが、江戸時代の物価と現在の物価と比較する場合、何をもって指標とするかでまったくちがう数字が出てしまう問題がある。 さらには、当時は金貨・銀貨・銭貨という三つの貨幣が同時に流通していた複雑な社会であり、正確には推定できない。あくまでも大まかな目安である。 現在の円に換算された金額を知ることで、時代劇を見たり、時代小説を読んだりする際、江戸のお金事情が身近に感じられるだろう。 〈本書の内容〉 ■第一章 江戸時代人のお金事情 ■第二章 有名人の給与明細 ■第三章 武家の財テク ■第四章 才能ある商人 ■第五章 庶民の商才 〈監修者プロフィール〉 安藤 優一郎(あんどう・ゆういちろう) 歴史家、文学博士。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。おもな著書に小社刊行『幕末の志士 渋沢栄一』をはじめ、『賊軍の将・家康』『お殿様の定年後』(以上、日本経済新聞出版)、『越前福井藩主 松平春嶽』(平凡社新書)、『大名格差』『徳川幕府の資金繰り』(以上、彩図社)、『大江戸の娯楽裏事情』『江戸の旅行の裏事情』(以上、朝日新書)などがある。

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  • 大御所の後継者問題
    5.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※本書はリフロー型の電子書籍です 【なぜ家康は三男を跡継ぎにしたのか】 日本の九割近い企業は、後継者を身内(息子・娘婿・弟など親族)から選ぶ。 できの悪い跡継ぎを「不肖の息子」などというが、彼らの場合、父や役員の評価は、ことのほか先代に比べてからくなる。 たとえば、大学院を出て、しかるべき企業や銀行で経営を学んできたとすると、 「うちは、そんな大企業ではないから、もっと現場を……」といわれ、では、大学卒業とともに入社したとすると、「世間を知らない青二才」とくる。 問題はいかにして、こうした周囲の厳しい評価の目をかいくぐり、名経営者となるか、である。 多くのジュニアは、実に、内心やる気があることに感動させられることが少なくない。 が、半面、ほとんどの人が陥っているのは、経営や「承継」といったものを、まるで歴史小説を読むかのように、理解しようとしている点である。 経営は、歴史小説のようにはいかない。なぜならば、飛躍するドラマが日常生活の中にはないからだ。 日々厳しい現実を一生懸命に生きて、企業の生き残りを図るトップに、感動の名場面などはそうそう現れるものではない。それらは後世の人の評価にすぎない。 この日々の努力は、戦国時代であっても、現代となんら変わることはなかった。 本書は、後継者問題に成功したケースから失敗したケースまで、戦国大名家の事例を検証分析した。 歴史をひもとけば、二代にわたって「承継」をみごとに成功させた組織もあれば、父親が原因であるがゆえに萎縮してすべてを失った後継者もいた。 本書を読めば、真に一流のリーダーは、自らの出処進退のうち、とくに辞める時期を誤らなかったことがよくわかる。 従来の歴史ファンのみならず、後継者問題に悩む現代の企業経営者もぜひ手に取っていただき、参考にしてほしい一冊である。 〈本書の内容〉 ■第一章 先代の業績を堅実に受け継いだ承継者 〈一〉徳川家康→秀忠 〈二〉織田信長→蒲生氏郷 〈三〉黒田官兵衛→長政 〈四〉前田利家→利長→利常 〈五〉九鬼嘉隆→守隆 〈六〉細川忠興→忠利→光尚 ■第二章 先代を超えて飛翔した後継者 〈一〉織田信秀→信長 〈二〉龍造寺隆信→鍋島直茂 〈三〉真田幸隆→昌幸 〈四〉武田旧臣→井伊直政 〈五〉戸次道雪・高橋紹運→立花宗茂 〈六〉柳生宗厳→宗矩 ■第三章 先代を超えられなかった後継者 〈一〉上杉謙信→景勝 〈二〉斎藤道三→義龍 〈三〉毛利元就→輝元 〈四〉長宗我部元親→盛親 〈五〉豊臣秀吉→秀頼 ■第四章 一族の衰退を招いた後継者 〈一〉武田信玄→勝頼 〈二〉朝倉教景→義景 〈三〉浅井久政→長政 〈四〉本多正信→正純 〈五〉加藤嘉明→明成 〈プロフィール〉 加来耕三 1958年、大阪市生まれ。1981年、奈良大学文学部史学科卒業。奈良大学文学部研究員生活を経て、1983年より歴史的に正しく評価されていない人物・組織の復権をテーマに著作活動に入る。現在は大学・企業の講師をつとめながら、歴史家・作家として独自の史観にもとづく著作活動や講演をおこなっている。また、著作・講演のかたわら専門知識を駆使し、テレビ・ラジオ番組の監修や時代考証を手がけ、番組出演も多数。現在放映中の番組にBS11『偉人・素顔の履歴書』、BS-TBS『関口宏の一番新しい中世史』がある。近著に『家康の天下取り 関ヶ原、勝敗を分けたもの』『明治維新の理念をカタチにした 前島密の構想力』(以上、つちや書店)、『日本史を変えた偉人たち 3秒で相手を動かす技術』(PHP研究所)、『歴史の失敗学 25人の英雄に学ぶ教訓』(日経BP)、『幕末維新の師弟学 出会いが生んだ近代日本』(淡交社)、『日本史に学ぶ リーダーが嫌になった時に読む本』(クロスメディア・パブリッシング)、『成功と滅亡 乱世の人物日本史』『武道家の金言』(以上、さくら舎)、『紙幣の日本史』(KADOKAWA)、など多数。

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  • 「旧説vs.新説」幕末維新43人
    -
    ※本書はリフロー型の電子書籍です。 【龍馬も西郷も松陰も、実は主役ではない。】 最近の研究で大幅に書き換えられつつある新しい幕末人物伝。 歴史現場では新史料の発見から教科書に書かれた常識が疑われ、これを覆す新説が続々と披露されている。 一例を挙げるなら、薩長同盟の締結。 坂本龍馬が薩摩の西郷隆盛と長州の木戸孝允を仲介した倒幕への契機となる重要な出来事で、龍馬の功績のひとつだが、龍馬がこの仲介に深くかかわっていなかったなど、語り尽くされたと思われがちな龍馬ですら続々と真説が登場している。 本書は、そのような新たな龍馬像をはじめ、渋沢栄一や土方歳三をはじめとする、幕末維新の激動期に活躍した43人を多様な勢力から幅広く厳選し、これまで語られてきた姿とは異なる正体をあぶりだすものである。 43人の旧説と新説を比較することで、思いもしなかった新たな英雄像が見えてくるのは、とても興味深い。 〈本書の内容〉 ■第一章「旧説vs.新説」徳川幕府方の人物評 徳川慶喜 天璋院篤姫 井伊直弼 岩瀬忠震 勝海舟 小栗上野介 大鳥圭介 榎本武揚 渋沢栄一 徳川斉昭 松平春嶽 松平容保 河井継之助 西郷頼母 佐久間象山 清河八郎 近藤勇 土方歳三 ■第二章「旧説vs.新説」維新政府方の人物評 鍋嶋閑叟 島津久光 山内容堂 西郷隆盛 大久保利通 小松帯刀 五代友厚 桐野利秋 大村益次郎 吉田松陰 桂小五郎 井上馨 高杉晋作 久坂玄瑞 伊藤博文 武市半平太 岩崎弥太郎 坂本龍馬 板垣退助 吉村虎太郎 中岡慎太郎 江藤新平 大隈重信 岩倉具視 三条実美

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  • 「最弱」徳川家臣団の天下取り
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    ※本書はリフロー型の電子書籍です 【最弱家臣団が考えた「弱くても勝つ」方法】 なぜ徳川家臣団は最強組織になったのか 幼少期から人質となるなど苦難の連続だった家康を支え続けた家臣たちは、最終的に徳川家が天下を統一したことから「最強の家臣団」と語られる場合もままある。 しかし、家康と家臣たちとの関係は、必ずしも最初から良好ではなく、三河一向一揆の際には、家臣の約半数が寝返ったほどだった。 むしろ、家康と徳川家臣団は、きわめて脆弱な間柄だったともいえる。 本書は、そのような主従が戦国の荒波を乗り越えることによって、いかにして人間的にも軍事的にも、そして統治者としても成長を重ね、最終的に「徳川の天下」を築くに至ったのかをつづったものである。 ぜひ、本書を通じて、家康とその家臣たちの等身大の姿に目を向けてほしい。 〈本書の内容〉 ■第一章 「信」で繋がった家臣たちの苦悩 ■第二章 主従一体となった独立への道 ■第三章 一武将としての足場を確立する ■第四章 忍耐で結束を固めた経営戦略 ■第五章 一大名から天下人への歩み ■第六章 戦闘集団から政治家集団への脱皮 ■第七章 異能のプロフェッショナル集団 ■第八章 国家運営の礎を築く ■終 章 徳川家康のリーダー論 〈プロフィール〉 矢部健太郎(やべ・けんたろう) 監修 歴史学者。1972年、東京都に生まれる。2004年、國學院大學大学院文学研究科日本史学専攻博士課程後期終了、博士(歴史学)。防衛大学校人文社会科学群専任講師を経て、現在、國學院大學文学部史学科教授。専門分野は日本中世史、戦国・織豊期の政治史・制度史・公武関係史。おもな著書に『豊臣政権の支配秩序と朝廷』『関ヶ原合戦と石田三成』(以上、吉川弘文館)、『関白秀次の切腹』(KADOKAWA)などがある。 小野雅彦(おの・まさひこ) 著 作家。1973年、秋田県生まれ。明治学院大学法学部法律学科卒業。雑誌などの編集部を経て、歴史関係の雑誌を制作する編集会社に入社。在籍時から戦国時代や幕末など、日本史にまつわる記事を中心に雑誌やムックなどで歴史関係の著述業を開始し、2012年に独立。著書に『なぜ家康の家臣団は最強組織になったのか 徳川幕府に学ぶ絶対勝てる組織論』(竹書房新書)がある。

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  • 将軍の日本史
    -
    1巻980円 (税込)
    【武士の歴史700年がわかる! 征夷大将軍総覧】 日本の歴史をひもとくと、時代を貫くひとりのキーマンの存在に気づく。それが「将軍」である。 将軍は、およそ700年間にわたって続く「武士の時代」において、天皇を凌駕する存在であり、日本の歴史そのもの、といってよい。 本書は武士の時代といわれる、約700年にわたって日本の歴史の頂点に立った将軍たちにスポットを当てたものである。武士の棟梁といわれ、教科書でも習う頼朝や家康といった世の中を変えた将軍に目を奪われがちだが、実のところ、立派な人間は少なかった。政治に関心がない、男色に溺れる、敵前逃亡するなど、驚くべきエピソードをもつ将軍たちが数多くおり、とても人間くさい。 本書で鎌倉幕府、室町幕府、江戸幕府で頂点に立った48人の将軍の素顔を知ってほしい。 〈本書の内容〉 ■序 章 将軍を知るための予備知識 ■第一章 【鎌倉幕府篇】源氏将軍の正体 初代・源頼朝 二代・頼家 三代・実朝 四代将軍・藤原頼経 五代・頼嗣 六代・宗尊親王 七代・惟康親王 八代・久明親王 九代・守邦親王   ■第二章 【室町幕府篇】足利将軍の正体 其ノ一 初代・足利尊氏 二代・義詮 三代・義満 四代・義持 五代・義量    ■第三章 【室町幕府篇】足利将軍の正体 其ノ二 六代・義教 七代・義勝 八代・義政 九代・義尚 八代夫人・日野富子 十代・義材 十一代・義澄 十代・義稙 十二代・義晴 十三代・義輝 十四代・義栄 十五代・義昭    ■第四章 【江戸幕府篇】徳川将軍の正体 其ノ一 初代・徳川家康 二代・秀忠 三代・家光 四代・家綱 五代・綱吉    ■第五章 【江戸幕府篇】徳川将軍の正体 其ノ二 六代・家宣 七代・家継 八代・吉宗 九代・家重 十代・家治 十一代・家斉    ■第六章 【江戸幕府篇】徳川将軍の正体 其ノ三 十二代・家慶 十三代・家定 十四代・家茂 十五代・慶喜    ■コラム 将軍になった? なれた? 二人の御曹司/将軍だった後醍醐ブラザース/戦国乱世の将軍候補者/徳川将軍になり損ねた殿様連中壱/徳川将軍になり損ねた殿様連中弐/「最後の将軍」の候補者たち 〈著者プロフィール〉 榎本秋(えのもと・あき) 作家、文芸評論家。1977年、東京都生まれ。書店員、編集者を経て作家事務所・榎本事務所を設立。『戦国軍師入門』(幻冬舎新書)で歴史新書デビュー。新書の代表作に『外様大名40家 「負け組」の処世術』(幻冬舎新書)、『10大戦国大名の実力 「家」から読み解くその真価』(ソフトバンク新書)などがあり、また歴史関連の文庫に『日本坊主列伝』(徳間文庫)がある。

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  • 戦国武将ビジュアルプロフィール200 完全保存版
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    【戦国の世を駆け抜けた武将200人のパーソナルデータを一望!】 戦国武将200人を家紋・花押・印章・関連写真といったビジュアルデータと、経歴・生没年・出身地・別名・官位・系図・さまざまなエピソードなどのパーソナルデータで紹介するプロフィールブックです。仙田聡氏の描き下ろしによる、人気の武将76人のイラストも掲載。さらに ・10人の姫たちのエピソードコラム ・武将の勢力範囲を示す「戦国武将勢力MAP」 ・有名な合戦を詳しく解説した「戦国合戦七番勝負」 ・武将たちの生きた時代をグラフで表した「戦国武将年表」 を収録。上記のうち「戦国武将年表」はPDFデータとしてWebからダウンロードできます。 いまだかつてない綺麗な装丁、圧倒的な情報量、そして魅力的なイラストで贈る、すべての戦国ファン・歴史ファン必読の完全保存版です。 【目次】 Chapter 1 最強! 信長軍団が征く Chapter 2 応仁の乱の主役たち Chapter 3 奥州・蝦夷地の実力者たち Chapter 4 関東の群雄 Chapter 5 戦国屈指のライバル、武田と上杉 Chapter 6 疾走! 秀吉軍団 Chapter 7 西国の勇者たち Chapter 8 四国・九州・沖縄の英傑 Chapter 9 戦国最後の覇王・家康の軍団
  • 地形と歴史から探る福岡
    3.0
    1巻980円 (税込)
    【「福岡」「博多」2万年全史】 博多っ子も知らない福岡発展の秘密! 世界で最も住みやすい都市。 明太子、博多ラーメンのうまかもんの街。 巨人に代わって常勝軍団となったプロ野球「ソフトバンクホークス」の本拠地……。 人びとをひきつけてやまない福岡。 九州北部に位置し、荒海で有名な玄界灘に臨み、目と鼻の先には朝鮮半島、さらに中国大陸があった。 海路を通じてもたらされる外来文化の影響を強く受けた福岡は、日本列島の中でも稲作がいち早く始まった最先端の地であり、鎌倉時代にはすでに「チャイナタウン」が街中にあったとされている。 日本に伝来した多くの文化は、博多を通じて伝播したとしても言い過ぎではないだろう。 一方、博多は文化の入り口だけでなく、平安時代の刀伊の入寇、さらに鎌倉時代にはモンゴル軍の襲来「元寇」という異民族の襲来を受ける窓口ともなった。 日本の海賊「倭寇」が跋扈した基地にされ、さらに博多商人たちがアジアに目を向けた貿易港の歴史もあった。 本書は、旧石器時代から近現代に至る「アジアの玄関口」福岡の繁栄を歴史と地形から読み解き、さらに、この地に生きる人々の人生や伝統的な祭りや食といった文化に光をあてるものである。 現在、「世界で最も住みやすい都市」のひとつと謳われる、街の魅力とは何なのか。福岡の歴史と地理に隠された秘密が、その魅力を深く知るきっかけになれば幸いである。 〈本書の内容〉  ■第一章 早くから開けていた「福岡」 ■第二章 「福岡」にある外国人受け入れの下地 ■第三章 中央に対抗する「福岡」   ■第四章 対外戦争の窓にもなった「福岡」 ■第五章 多様な政治力を醸成する「福岡」 ■第六章 独自の文化を持つ「福岡」 〈著者プロフィール〉 石村智(いしむら・とも) 1976年、兵庫県に生まれる。1999年、京都大学文学部卒業。2004年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、東京文化財研究所無形文化遺産部音声映像記録研究室室長。専門は考古学・文化遺産学。「太平洋のヴェニス」とも呼ばれるミクロネシア連邦ナンマトル遺跡のユネスコ世界遺産登録にも尽力している。著書に『ラピタ人の考古学』(渓水社)、『よみがえる古代の港』(吉川弘文館)、『海の日本史 江戸湾』(洋泉社/共著)がある。

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  • 地名と歴史から探る江戸
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※本書はリフロー型の電子書籍です。 【東京の見方が変わる歴史手引き書。「江戸・東京」紙上を歩く!】 本書は地名といっしょに歴史的な出来事やエピソードを存分に紹介する。たとえば、赤穂浪士の敵役・吉良上野介の住まい「本所松坂町吉良邸」はどこにあり、事件はどのように推移したのか。何より、その地名は本当に正しいのか。素朴な疑問を持って探求してみると、既成の歴史知識と大きく異なることがわかり、思わず驚きの声を上げてしまう。 そもそも自然の景色や地形をはじめ、建物はもちろんのこと、人の手が加えられていないものはなく、江戸の町も日本全国はもとより、中国や西洋とも深い痕跡をあちこちに残している。本書は幅広い視点と視野で江戸の町を見渡し、地名を通じて江戸の歴史を探求した。一読後、町にある何気ない風景から江戸の光景を思い浮かべていただければ幸いだし、願うことなら、散歩のおともに本書を携行し、町歩きを楽しんでいただければ、望外の喜びである。 〈本書の内容〉 ■第一章 地名に刻まれた武士たちの悲哀 ■第二章 庶民の息づかいが聞こえる町 ■第三章 艶めく女性たちの足跡 ■第四章 偉人と異人が遺したオーパーツ ■第五章 ここも江戸の町 ■第六章 浅草の秘密 ■第七章 将軍のいる江戸 〈著者プロフィール〉 古川愛哲(ふるかわ・あいてつ) 作家・コラムニスト。1949年、神奈川県に生まれる。日本大学芸術学部映画学科で映画理論を専攻。放送作家を経て、『やじうま大百科』(角川文庫)で雑学家に。東西の歴史や民俗学をはじめとする人文科学から科学技術史まで、幅広い好奇心を持ちながら「人間と歴史」を追求。おもな著書に『歪められた江戸時代』(小社刊)、『西郷隆盛の冤罪 明治維新の大誤解』『九代将軍は女だった!』(以上、講談社プラスアルファ新書)、『教科書には載らない日本史の秘密』(祥伝社新書)、『茶柱が立った」と聞いて、江戸の旦那は腰を抜かす』(じっぴコンパクト新書)などがある。

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  • ナンバー2の日本史
    5.0
    1巻1,210円 (税込)
    ※本書はリフロー型の電子書籍です。 【主役を操る「名より実」の脇役】 名脇役こそ主役 日本史を概観すると、求められる組織・政治機構の形は時代ごとに違う。 新しいものがつくられていく創業の時代や、動乱や変革が続く混乱の時代は、強力なナンバーワンのもとに権限が集中している方が政治は安定する。 一方、社会が安定してくると、強いナンバーワンは各所に軋轢を生み、また憎悪・敵視の対象にもなりがちだ。 では、安定した時代に求められる組織・政治機構は、何が正解なのか。 トップ、つまりナンバーワンは強力な権威を持つけれども自ら政治をせず、実際に政治を行うのはナンバーワンから委任を受けたナンバー2、このシステムである。 古代における摂政・関白、鎌倉幕府の執権、室町幕府の管領、江戸幕府の大老・老中などがこれにあたる。 「虎の威を借る狐」と罵られることもあるが、強いナンバーワンが憎悪・敵視を一身に浴びることを思えば、ナンバー2のほうが軋轢も少なく、遙かに政治がしやすい。 もちろん、よいことばかりではない。多くのナンバー2はナンバーワンに比べて権力基盤が弱く、ナンバーワンからの信頼を失ったり、トップが交代・衰退したり、ナンバー2の座を狙うライバルの存在もあり、その地位は危うい。 平安時代における藤原氏や、鎌倉時代における北条氏のようにナンバー2の地位を独占した一族もいるが、その実態は一族内部の内紛・暗闘が熾烈であり、ナンバー2の立場が形骸化して「ナンバー2の右腕」が実権を独占する時代もあった。 それでも、多くのナンバー2がナンバーワンを支えてきた。 存在したかどうかさえあやふやな人、一瞬の活躍で終わった人……長年にわたって低評価ながら近年では別の見方をされる人もいる。 彼らがどのような社会事情や政治情勢の中でナンバー2となり、どんな業績を残したのだろうか。 ナンバー2はけっして影の存在ではない。 〈本書の内容〉 ■第一章 大王・天皇の補佐役 卑弥呼の弟/神功皇后/武内宿禰/聖徳太子/蘇我馬子/藤原鎌足/長屋王/橘諸兄/藤原仲麻呂/道鏡 ほか ■第二章 摂関政治と院政期のナンバー2 藤原百川/藤原良房/藤原基経/菅原道真/藤原時平/藤原道長/藤原頼道/院政の始まりと藤原摂関家 ほか ■第三章 鎌倉幕府は執権のものか 北条時政/北条義時/北条泰時/北条経時/北条時頼/北条時宗/北条貞時 ほか ■第四章 室町幕府、持ち回りの管領 足利直義/高師直/三管領家/細川勝元/伊勢貞宗/細川政元/大内義興/三好長慶/織田信長 ほか ■間 章 戦国大名とナンバー2 武田信繁/豊臣秀長/朝倉宗滴/片倉景綱/島左近/直江兼続/鍋島直茂/太原雪斎/石田三成 ほか ■第五章 巨大官僚組織・江戸幕府の舵を取った幕閣 本多正純と土井利勝/松平信綱/徳川光圀/保科正之/柳沢吉保/新井白石/大岡忠相/田沼意次/松平定信/水野忠邦 ほか

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  • ナンバー2の日本史 近現代篇
    -
    1巻1,100円 (税込)
    ※本書はリフロー型の電子書籍です 【NO.2こそ最強じゃないか】 「総理」は主役か、脇役か? 800年の長きにわたって政権の座にいた武士が退き、日本は新しい時代を迎えた。 江戸幕府が打ち倒されて明治新政府が立てられた後の近代日本において、政治的ナンバーワンは、たった一人で確定している。すなわち天皇である。 大日本帝国憲法が第一条で「大日本帝国ハ万世一系ノ天皇之ヲ統治ス」としている通り、近代日本の元首=ナンバーワンは天皇といえる。 しかしながら、ナンバーワンの天皇が独裁的に権力を振るって近代日本を動かしていたかといえば、そのようなことはない。 実際は時代ごとに政治の実務を担当する人がいて、天皇の権力は法律的・実態的・慣習的に制限されていたのである。 まして太平洋戦争後、現代日本において天皇は国家象徴であり、政治権力は基本的に有していない。 では、天皇に代わって政治を行なったのは誰なのか? 明治・大正・昭和で登場する新役職「総理大臣」。かれらこそ、近代に現われたナンバー2と呼ぶのにふさわしい新たな存在であった。 新時代において、ナンバーワンとナンバー2の在り方はどのように変わっていったのか。 日本が世界を巻き込んで変革する時代の新たな実力者を探す、『ナンバー2の日本史』の第二弾! 〈本書の内容〉 ■第一章 新政府のナンバー2 江戸幕府の崩壊から明治新政府へ 明治新政府のナンバー2 「王政復古の大号令」時点の新政府要職 木戸が奔走した版籍奉還 西郷の力があってこその廃藩置県 コラム:佐幕派のナンバー2 ほか ■第二章 明治時代のナンバー2  大久保の後継者 初代内閣総理大臣の登場 酒癖の悪い二代目総理 大宰相主義から小宰相主義へ 新政府きっての財政のプロ 伊藤、三度目の総理就任 日本初の政党内閣誕生 二度目の総理のちキングメーカーへ 日露戦争の勝利は山縣閥のおかげ 公家出身の総理大臣 代理人内閣という表と暗闘の裏 陸軍に追い込まれ総辞職 国民の怒りが爆発し退陣へ コラム:明治時代の元老 ほか ■第三章 大正・戦前のナンバー2 薩摩閥の生き残り 十六年ぶりの復活 長州山縣閥のビリケン宰相 絶大な人気を誇った「平民宰相」 総理は敏腕大蔵大臣 燃え尽きる前に軍縮を実行 政党政治誕生の立役者 力不足のうそつき総理 陸軍のエリート総理 凶弾に倒れるライオン首相 「憲政の神様」の登場 コラム:大正時代の元老 ほか ■第四章 挙国一致時代のナンバー2 軍部に振り回される清廉な人 プリンス総理の登場 ファシズムの総本山 独ソの事情で総辞職 海軍良識派の大将 重臣会議と内大臣 プリンスが導いた開戦への道 太平洋戦争の張本人? 大戦を終わらせた男 日本海軍現場のトップ コラム:絶対的な権力「GHQ」 ■第五章 戦後日本のナンバー2 GHQに振り回された幣原内閣 吉田と鳩山の対立 「じいさん」の側近 五五年体制と国際社会復帰 自民党の有力者たち 派閥の力学 秀吉になぞらえられた庶民総理 田中派を裏切り新派閥立ち上げ ドンと呼ばれた男 五五年体制はいかに崩壊したか コラム:政府のナンバー2 ほか 〈プロフィール〉 榎本秋(えのもと・あき) 作家、文芸評論家。1977年、東京都生まれ。書店員、編集者を経て作家事務所・榎本事務所設立。『戦国軍師入門』(幻冬舎新書)で歴史新書デビュー。代表作に『外様大名40家 「負け組」の処世術』(幻冬舎新書)、『10大戦国大名の実力 「家」から読み解くその真価』(ソフトバンク新書)、『将軍の日本史』(小社刊)など 。また、2022年度刊行の新書『ナンバー2の日本史』(小社刊)は本書の姉妹編となる。

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  • 日本の呪術
    3.0
    1巻1,100円 (税込)
    ※本書はリフロー型の電子書籍です。 【なぜ「呪い」は人を惹きつけるのか。歴史民俗学者が考察する呪術の系譜】 空海VS修円、安倍晴明VS式神 平安時代、貴族たちの望みをかなえるために存在した法師陰陽師。呪詛と呪術に生きた彼らは、どのような人々だったのか。歴史の闇に隠された呪いあう貴族の生々しい怨念とは何だったのか。平安時代の人々が頼った呪詛や呪術、法師陰陽師の役割から密教、天狗などさまざまな呪術者と呪術の系譜を解説。 かつての陰陽師ブームから、漫画『呪術廻戦』などフィクションにおける「呪い」の魅力を歴史民族学者が考察。 〈本書の構成〉 第1章 陰陽師の呪詛 第2章 呪詛を請け負う法師陰陽師 第3章 密教僧の呪詛 第4章 怨霊・悪霊になった密教僧 第5章 巫と法師陰陽師 第6章 奇妙な呪術者たちの奇怪な呪術 第7章 呪術の魅力 〈本書の内容〉 ・安倍晴明の操る式神 ・目的を果たせなかった式神の行方 ・法師陰陽師の収入 ・弘法大師による呪殺 ・僧侶たちの目標だった空飛ぶ仙人 ・人狗、天狗を祀る呪術者 ほか 〈著者コメント〉 フィクションの世界のものと見られがちな呪術であるが、日本の歴史を振り返るとき、間違いなくそこには頻繁に呪術が登場するのである。 思いをかたちにする技術の一つとしての呪術は、紛れもなく日本史の重要な小道具の一つといえる。 呪術のない日本史も、呪術師のいない日本史も決して、日本の正しい歴史ではありえない。 〈著者プロフィール〉 繁田信一(しげた・しんいち) 1968年、東京都生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期単位取得退学。神奈川大学大学院歴史民俗資料学研究科博士後期課程修了。現在、神奈川大学日本常民文化研究所特別研究員、東海大学文学部非常勤講師。専攻は歴史民俗資料学。 著書に『殴り合う貴族たち』『王朝貴族の悪だくみ』(以上、柏書房)、『天皇たちの孤独』『庶民たちの平安京』(以上、角川学芸出版)、『陰陽師と貴族社会』『平安貴族と陰陽師』『安倍晴明』『呪いの都 平安京』(以上、吉川弘文館)、『陰陽師』(中央公論新社)『王朝貴族のおまじない』(ビイング・ネット・プレス)などがある。

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