彩瀬まる - 感動する作品一覧

  • 暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)
    4.2
    遺書は書けなかった。いやだった。どうしても、どうしても――。あの日福島県に向かう常磐線で、作家は東日本大震災に遭う。攪拌(かくはん)されるような暴力的な揺れ、みるみる迫る黒い津波。自分の死を確かに意識したその夜、町は跡形もなく消え、恐ろしいほど繊細な星空だけが残っていた。地元の人々と支え合った極限の5日間、後に再訪した現地で見て感じたすべてを映し出す、渾身のルポルタージュ。(解説・石井光太)
  • 桜の下で待っている
    3.6
    面倒だけれど愛おしい―― 「ふるさと」をめぐる感動の物語。郡山、仙台、花巻……桜前線が日本列島を北上する4月、新幹線で北へ向かう男女5人それぞれの行く先で待つものは――。実家との確執、地元への愛着、生をつなぐこと、喪うこと……複雑にからまり揺れる想いと、ふるさとでの出会いをあざやかな筆致で描く。注目の気鋭作家が丁寧に紡いだ、心のひだの奥底まで沁みこんでくる「はじまり」の物語。解説/瀧井朝世
  • 骨を彩る
    4.0
    十年前に妻を失うも、最近心揺れる女性に出会った津村。しかし罪悪感で喪失からの一歩を踏み出せずにいた。そんな中、遺された手帳に「だれもわかってくれない」という妻の言葉を見つけ……。彼女はどんな気持ちで死んでいったのか――。わからない、取り戻せない、どうしようもない。心に「ない」を抱える人々を痛いほど繊細に描いた代表作。
  • やがて海へと届く
    3.8
    すみれが消息を絶ったあの日から三年。真奈の働くホテルのダイニングバーに現れた、親友のかつての恋人、遠野敦。彼はすみれと住んでいた部屋を引き払い、彼女の荷物を処分しようと思う、と言い出す。親友を亡き人として扱う遠野を許せず反発する真奈は、どれだけ時が経っても自分だけは暗い死の淵を彷徨う彼女と繋がっていたいと、悼み悲しみ続けるが――。
  • 川のほとりで羽化するぼくら
    5.0
    「おっぱいがほしい」仕事を辞め我が子の育児に奮闘している暁彦が、妻の咲喜にぽつりとこぼす。男の自分ができること、やるとおかしいことの狭間で悩みながら日々を過ごす中、とある子育てブログに出会い光を見出す。ふとしたきっかけで、川の向こうに住むブログの著者と会うことになり……。男性目線で描かれる性差と役割を問う「わたれない」をはじめ、七夕伝説の織女と牛飼いが天の国を離反する「ながれゆく」など、4編を収録した連作短編集。
  • 新しい星
    4.1
    私たちはひとりじゃない 卒業して10年。再会した4人は束の間肩を貸し合い、息をつく。友だちっていいなと微笑みたくなる第166回直木賞候補作。 単行本 2021年11月 文藝春秋刊 文庫版 2025年3月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 嵐をこえて会いに行く
    3.5
    1巻1,870円 (税込)
    闇を抜け、私たちは羽ばたき続ける―― 大切な「誰か」の存在に気づかせてくれる、5つの物語 古い友人。遠くの恋人。業界を去った恩人。すれ違う家族。 途切れかけたつながりを、どうしたら取り戻せるのか。 紅葉の季節に、東北・北海道新幹線で青森、盛岡、仙台へ向かう人々を描く、 心に深く響く連絡短編集。 『桜の下で待っている』で、東北新幹線でふるさとへ向かう人々を描き大きな支持を得た著者。 あれから10年、著者がひらく新境地! 【目次】 ひとひらの羽   遠まわり    あたたかな地層  花を連ねて    風になる      装画/五十嵐大介
  • みちゆくひと
    3.6
    1巻1,881円 (税込)
    亡きあとも綴られる、書かれるはずのない母の日記。 向き合えなかった家族の物語が巻き戻っていく――。 二年前に父が他界し、先月には母もこの世を去った。 不動産会社で働く原田燈子は、天涯孤独になった。 でもずっと前から一人だったのかもしれない。 二十年以上前の不幸な出来事をきっかけに――。 不可思議な死者の日記が繋ぐ「この世」と「あの世」、そして「過ち」と「赦し」。

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