検索結果

  • 無垢な司書はシチリアで愛され
    -
    このシチリアの古城で何度抱かれても、彼の優しさにまやかしを感じるのはなぜ? 認知症を患う祖父の世話に明け暮れていた図書館司書のアナは、突如一大スキャンダルに巻きこまれ、警察へ連れていかれた。祖父は希代の詐欺師で、アナも容疑者の一人だという。だがなぜか急に帰宅を許され、外に出るとソレンが待っていた。美貌の大企業CEOで、昨日祖父の療養室で会ったばかりだった。「きみを助けたい。シチリアのぼくの家を隠れ家にすればいい」隠れる必要なんかないわ! 祖父もわたしも無実なのだから。一度は断ったが、アナはマスコミに怯え、厚意にすがった。ソレンの美しいブルーの瞳に宿る、暗い陰に気づきもせず――。 ■嵐の夜、舞踏室でソレンと結ばれたアナ。なのに、身も心も捧げ尽くしたあと、この世で唯一の味方と思っていた恋人が、亡父の無念をはらすために近づいてきたと知って……。シチリアを舞台に、魅惑の傲慢ラテンヒーローを描くのは、鬼才キム・ローレンス!
  • あなたに言えない片想い
    -
    幸せだった。身分違いとなじられても。最愛の夫の子を産めない体と知るまでは。 暴君の父から逃れ、異国で働き始めた貧しい育ちのベッカ。仕事先でハンサムな富豪ヴァンと嵐のような恋におち、周囲の猛反対を押し切って、駆け落ち同然に結婚した。だが母が病に倒れたとの報せを受け故郷に帰った折、なんと自身が子供を産めない病と知る。ああ、私は夫に何も与えてあげられない……。夫を愛するがゆえ事実を告げられぬまま、ベッカは別れを切り出し、家を出た。4年後、ベッカは母の形見を取りに新婚時代を過ごした家を訪れた。ヴァンの留守を狙って。ところが、そこになぜか彼が現れ……。 ■裕福な彼の一族になじめず孤独な日々の中で、夫だけが心の支えだったのに、ヒロインを待ち受けていた運命はあまりに皮肉なものでした。永遠の別離前に、夫への愛は募るばかりで……。巧みなプロットで人気沸騰中、ダニー・コリンズが綴る、夫婦の愛の物語。
  • 甘い夜の代償【ハーレクイン・ロマンス版】
    -
    天使のごときそのほほえみは、嘘かまことか――。 ルーシーは怪我をした恩師を手伝うため、スペインを訪れた。4年前、モデルだった彼女はある男性の誘惑を断って逆恨みされ、以来、世間の目を避けてひっそりと暮らしている。でも、のどかなスペイン郊外で好青年と知り合い、ようやく解放された日々を送れる気がしていた。だが、その青年の兄サンティアゴを紹介されたとき、黒い瞳に宿る鋭い光にはっとする。私の過去を知っているの?一方のサンティアゴはルーシーをじっと見つめた。天使のふりをした悪女を、弟に近づけるなどとんでもない。僕が彼女を誘惑してみればどうだろう? ■ヒット作連発の鬼才、キム・ローレンスの得意ジャンルのひとつ、“ラテンヒーロー”。カリスマ的魅力を持つ精悍な傲慢ヒーローが心をわしづかみにします! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛なき王の花嫁リスト
    -
    魅惑的な王が優しく手を差し伸べる──彼に背いた私を罰するために。 デルフィーンは300万ドルの負債を抱え、窮地に立たされていた。そこへサンカリアーノの国王ルッカから直々に仕事が舞いこむ。王国の催事に協力すれば、報酬は300万ドル。ただし、彼の恋人として振る舞うことが絶対条件だという。じつはルッカとデルフィーンは1年半前まで恋人同士だった。だが、王妃どころか愛人にさえふさわしくないと誹謗され、追いつめられたデルフィーンは、黙って姿を消したのだった。しかも直後に妊娠に気づくも流産し、深く傷ついていた。彼は私を恨んでいるの? 涙を隠し、彼女は要求を受け入れた。 ■人気のマヤ・ブレイクが描くのは、かつて引き裂かれた恋人同士が契約で恋人を装うことになる刺激的なロイヤル・ロマンス! ヒーローの子を身ごもり、流産していたことを、どうしても彼に話すことができないヒロインは、悩んだすえに……。
  • 赤毛の家政婦と小さな王子
    -
    天使が涙するほど美しい王子は、 私の心を引き裂く――またしても。窓の外でヘリコプターが着陸するのを見て、ギャビーは仰天した。 あれはテモスの国旗! アンゲル王子がなんの用でこの田舎へ? ギャビーは大学時代、誰もが憧れる彼に熱烈な恋をしていた。 5年後アンゲルと再会した彼女は、熱く誘惑されて純潔を捧げる。 翌朝、姿を消した彼の赤ん坊を身ごもるとは想像もせずに。 ところがギャビーが妊娠を伝えに行っても、アンゲルは信じず、 弁護士を従えて“僕の子のはずはない!”と言い放った。 あの屈辱から1年、彼は赤ん坊が我が子だと突きとめたらしい。 結婚か裁判か迫られ、ギャビーは泣く泣く結婚を選んだ……。
  • 神の子を宿した罪
    -
    なぜ愛してしまったの……?私はお金で買われたも同然なのに。 なんて逞しい人。まるで海の神(ポセイドン)ね。無人の浜で出会った男性は、コーラに、「ここは僕の秘密の避難所なんだ」と言った。そこは彼女が一人になりたいときに行く隠れ場所でもあった。翌日、コーラの実家が営む小さなホテルに、その男性が現れた。彼が沖合に浮かぶ豪華クルーザーの持ち主のストラトだと知り、コーラは驚愕する。ギリシア屈指の実業家がなんの用かしら?「僕と、1カ月で世界中を回るクルージングを楽しまないか?」昨日会ったばかりの、ハンサムな大富豪と? そんなの無理よ!だが、経営難の実家のホテルを助けてやると言われてしまい……。 ■ピュアなヒロインを描いて人気のアニー・ウエスト。実家を助けるため、お金持ちの道楽につきあうことに。ところがストラトが放つカリスマ性と男性的な魅力に絡め取られ、コーラは身も心も捧げてしまいます。彼の深い闇に気づいたのは、身ごもったあとで……。
  • 億万長者は天使を略奪する
    -
    雪が舞う日、彼は私の唇を盗んだ。そして、運命は再び二人を結びつける。 突然、家を訪ねてきたイタリア富豪を見て、マヤは凍りついた。サムエーレこそ、1年半前の雪の日にほんの一瞬会ったきり、彼女がずっと忘れられなかった男性だったからだ。彼はマヤを見るなり、金めあての女と決めつけてののしった。そして、赤ん坊はどこにいると迫ってきた。彼女はあわてた。とにかく、サムエーレにあの子は渡せない。そのとき子供の泣き声がして、彼が強引に家へ押し入ってきた。富豪はどうしても赤ん坊を自らの手で育てたいらしく、脅しにも屈しないマヤも一緒に自身の城へ連れ去ってしまう! ■R-3609『孤高の王は野の花を略奪する』の関連作をお届けします。支配的な継父によって自分に自信が持てなかったヒロイン。恋にも臆病な彼女の前に現れた運命の男性は、悪魔すら言うことを聞きそうなほど魅力的なヒーローで……。
  • 壁の花と愛を拒む億万長者
    -
    「子供の父親はあなたよ」そう伝えたい一心で遠い異国へと旅立った。 「おなかの子の父親はぼくだというのか? ありえない!」世界的複合企業の社長、ジュン・リーに妊娠を告げたとたん、黒い瞳に冷たく見据えられ、アイビーは呆然とした。あの夜、情熱に陰る黒い瞳で愛を囁いた彼とは別人のようで、すばらしい夢の一夜には想像もしなかった、辛い現実だった。けれど彼女は涙をこらえて言った。子供は私一人で育てると。すると彼の豪邸に連れていかれ、父子鑑定を受けることに。自分の子に違いないと知るや、彼にプロポーズされたが、アイビーは拒んだ。彼とは住む世界が違いすぎる。でも……。 ■身分違いと知りながらゴージャスなヒーローと恋におち、思いがけず愛の証を授かった天涯孤独のヒロイン。最初、父親であることを信じなかった彼との結婚をためらいますが、両親のそろった家庭に憧れていた彼女は、お腹の子が幸せになれるならと受け入れます。
  • プロポーズは最後に【ハーレクイン・ロマンス版】
    -
    余命いくばくもない継母のため、義理の兄と結婚……? サラは、父が10年前に再婚した優しい継母を慕っていた。あるとき、継母が重い病におかされていると報せを受け、慌てて実家に帰ると、父からとんでもない提案が――継母のたっての願いで、サラに結婚してほしいというのだ!相手はショーン。継母の息子で、サラより10歳も年上の義兄だ。ハンサムな実業界の大立者で、サラの初めてのキスの相手だが、それは決して甘い思い出ではなく、以来サラは彼を避けてきた。私の初恋を冷たく拒んだ人が、結婚なんてするはずない……。だがショーンは彼女の前に現れ、「結婚しよう」と言ったのだ。 ■HQロマンスの第一線で活躍を続ける人気作家キム・ローレンスの切ない義兄妹ロマンスです。継母のために結婚した二人でしたが、迎えた初夜、サラの純潔になぜかショーンは怒りだし……。 *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 王の子を宿したウエイトレス
    -
    王妃の座も裕福な暮らしもいらない。わたしが欲しいのはあなたの愛。 なんて美しく、なんて悲しげなたたずまいだろう。雪が降りしきる中、ウエイトレスのオーレリーは、琥珀色の瞳をした長身のたくましい男性に目を引かれた。寒夜をしのぐ宿もないらしい彼を放っておけず、家に招く。出逢ったばかりなのに、たちまち彼に惹かれ、一夜で終わると知りながら、情熱の夜を過ごした翌朝、彼は姿を消していた――彼女のおなかに命を宿して。ルシアンという名を頼りに調べると、素性はすぐに判明、なんと隣国バロルトの王だった! オーレリーが宮殿に赴くと、ルシアンは結婚式のリハーサルの真っ最中だった……。 ■そのうえヒロインは、国王ルシアンのフィアンセに、おなかの赤ちゃんを引き取って育てたいと言われ、呆然。継母に疎まれて育ったヒロインには、とても受け入れることはできなくて……。ピュアなヒロイン像が大人気のアニー・ウエストの作品をお楽しみください。
  • ギリシア富豪の愛人契約
    -
    母を救うため、我が身を捧げるのは、ギリシアの悪魔と呼ばれる美しい大富豪。 モリーは破産寸前の窮地にあった。母に借金を負わせたのは、いまや大富豪となったかつての継兄、コンスタンティン。彼に母への誤解をといてもらうにはどうすればいいの?母を救いたい一心で、モリーはギリシアへ飛んだ。10年ぶりに会った彼はしかし、16歳だったモリーを虜にしたギリシア彫刻のごとき美貌で、驚愕の提案をする――それはあろうことか借金のかたに彼の愛人になること。困惑するモリーに彼は強引にキスをし、抜け目なく告げた。「たったいま熱く応えたくせに。君の演技はお見通しだ」 ■ゴージャスなギリシア富豪兄弟の恋を描く〈スカラス家の氷の掟〉2話目をお贈りします。かつての継兄への無垢な恋心も、彼のキスでたちまち燃え上がった体の奥の炎もひた隠して、彼の提案をのむほかないヒロインでしたが……。傲慢ヒーロー、ここにあり!
  • ギリシア富豪の契約妻
    -
    夫にとって“本物の結婚”は、愛はなくてもベッドを共にすること。 アレクシスには、1年前から形だけの夫がいた。上司である弁護士クリストスの願いで契約結婚に応じたのだ。彼が祖父の財産を相続するための事務的な結婚だったが、二人はある夜、ふとしたきっかけで熱く体を重ねてしまう。互いに過ちと認めて結婚を続けることにするも、アレクシスは、あの情熱を忘れられないのは私だけなのかと苦しむ。そんな折、祖父に結婚が本物だと証明する必要に迫られる。祖父の前では熱々の夫婦を演じ、寝室ではよそよそしい夫が、ふいに彼女に言った。「この結婚を、本当のものにしないか?」 ■愛なのか、欲望なのか……互いに悶々とするヒーローとヒロインの心の内を鮮やかに描き出して魅せる人気実力派作家マヤ・ブレイク。心に傷を持つ二人は、書類上の結婚から、夫婦として夜を共にする結婚へと駒を進めますが、愛を認めることだけはできなくて……。
  • 嵐の夜のクリスマスベビー
    -
    奇跡の聖夜を、二人はともにした。次に会ったとき、彼は否定したけれど。 ホノーラは十代のころからずっと、庭師の祖父の雇い主でイタリア富豪のニコに片想いをしていた。だからクリスマスの夜、彼にいきなりベッドへ誘われたときは驚いたけれど、天にものぼる心地で純潔を捧げた。だがその後数カ月たっても、ニコからはなんの音沙汰もなく、妊娠を告げに行っても、彼は君など名前も知らないと言った。私は愛の告白さえしたのに。嵐の中をひた走ってきたのに。しかし、彼女がいちばん傷ついたのはニコの冷たい一言だった。「だから、君のおなかの子の父親のわけがないんだ」 ■実はヒーローはヒロインと一夜をともにしたあと、深刻な脳震盪により当日の記憶を失っていました。おぼろげながら思い出した彼に求婚されても、ヒロインは承諾する気になれません。ところが帰る家をなくしたヒロインは、ヒーローの自宅へ行くしかなくなり……。
  • シチリア富豪と悲運の乙女
    -
    私の心と純潔を奪って姿を消したあなた。どうして私の前に再び現れたの? 旅先で唯一の家族の父を失う悲運に見舞われたフレイヤ。今はニューヨークで憧れの仕事に就くことを夢見つつ、ケータリング会社でウエイトレスのアルバイトをしている。ある夜、豪華なボールルームで出会ったのは、威圧感を漂わせるシチリア富豪、ジョヴァンニ・カタラーノ。事故で家族を亡くしたうえ、自らも体に癒えぬ傷を抱えなから、ソフトウェア開発で莫大な富を築いたカリスマ的な人物だ。フレイヤは彼の魅力に囚われ、誘われるまま純な身を捧げた。まさか結婚までしてくれた彼が突然姿を消すとは思わずに。 ■最愛の父亡きあと、ひとり懸命に生きてきたフレイヤ。やっと運命の男性に巡り合えたと思ったのも束の間、彼はやむを得ぬ事情で突然いなくなります。半年後、新たな人生を歩もうとする彼女の前に再び彼が現れ……。官能の嵐が吹きすさぶD・コリンズの意欲作!
  • 海運王の二百万ドルの策略
    -
    何度でも、彼は私の恋心に火をつける。ただ情熱的なまなざしを向けるだけで。 ステフは結婚した親友を祝うため、美しいギリシアを訪れていた。そして、誰もが憧れる海運王のダーメンと再会して誘惑された。彼女にはダーメンに初恋を利用され、捨てられた過去があり、「100万ドルもらっても一緒にいたくないわ」とはねつけたが、ダーメンに「では200万ドルなら?」と返されただけだった。彼はそんな大金を使ってでも、私を取り戻したいの?かなわぬ想いと諦めていたけれど、ひょっとしたら彼も――?しかし彼は冷酷に告げた。ある女性との結婚を破談にするため、都合よく現れたステフに“恋人のふり”をしてほしいのだと。 ■ヒーローの傲慢な申し出にいったんは怒ったものの、結局ヒロインは受け入れます。なぜなら彼女は元上司にだまされ、莫大な借金を負っていたから。幼いころから生活が苦しく、恋をする暇もなく働いてきた不器用なヒロインに、愛と幸せは訪れるのでしょうか?
  • イタリア富豪と愛の虹
    -
    あなたの胸に飛びこみたいのに、暗い過去が私を尻込みさせる……。 病身の母を抱え困窮するフェイは、意外な報せを受けた。いまは亡き継父が、彼女に財産を遺していたらしいのだ。伝えに来たマチェオ・フィオレンティは大企業の経営者で、相続には、彼の部下として短期間働くことが条件だという。傲慢だけれど魅惑のオーラを発するこの男性の下で……?彼をただ見つめるだけでなぜか胸がざわめくというのに。マチェオは意味ありげに「君が住むのは僕のヴィラだ」と言う。フェイは気を引きしめた。彼に惹かれてはいけないわ。だが屋敷で顔を合わせるたび、二人の性的緊張は高まり――。 ■人気絶頂、マヤ・ブレイクの新作をお贈りします。謎めいた大富豪マチェオにいざなわれ、遺産相続のためイタリアを訪れたフェイ。彼女は過去の恋愛経験のせいで男性不信に陥っていましたが、完全無欠なマチェオの熱い誘惑には、抗いようもなく……。
  • 孤高の王は野の花を略奪する
    -
    ようやくこの身に宿った小さな命。喜ぶあなたが私を見てくれたら幸福なのに。 精悍な黒髪の男性ダンテと出会ってすぐ恋に落ちたベアトリス。純潔を捧げた彼は、なんとヨーロッパのさる国の皇太子だった。やがてベアトリスは身ごもり、プロポーズを受けて結婚した。だが幸せな夢の日々もつかのま、ベアトリスの流産をきっかけに、夫との関係は修復不可能なほど悪化してしまう。傷ついたベアトリスはいたたまれず、宮殿を飛び出した……。半年後、突如現れた黒檀のような瞳を持つ魅惑の男性――それはほかならぬ、夫ダンテだった! 甘い微笑に誘われ、身を任せた彼女に翌朝、彼は要求した。「宮殿に戻ってもらおう」 ■夫婦関係はもう破綻しているというのに、王位継承者となる子を授けるため、消えた妻を捜し出し、情熱に火をつけたヒーロー。運命の皮肉か、ヒロインはたった一夜で身ごもって……。鬼才キム・ローレンスが描く、劇的展開をお楽しみください!
  • スペイン富豪の略奪愛
    -
    大富豪の兄には友情を求められ、弟には激しい誘惑を仕掛けられ―― 悩んだ末、ケイトリンは友人アレハンドロの頼みを受け入れた。スペインの富豪一族の跡継ぎである彼には婚約者が必要で、ケイトリンには両親が抱えた借金の立て替えが必要だった。だから、ゲイの友人の両親の前で、婚約者のふりをするのだ。彼の両親は大喜びだったが、ダンテ・カブレラは明らかに違った。兄とは正反対の美貌を持つ弟ダンテは、婚約披露パーティで、厳しく懐疑的な視線をひたとケイトリンに据えたまま離さない。この婚約を疑っているの……? 目が合い、体に戦慄が走る。ダンテのまなざしには、獰猛なまでの欲望が燃えていた。 ■ラテンヒーローの魅力、ここに極まれり! 大人気作家キャシー・ウィリアムズが描く傲慢スペイン人ヒーローのロマンスです。頼りのアレハンドロが倒れてしまい、ケイトリンはカブレラ邸での滞在を余儀なくされますが、付き添い役のダンテは彼女の心を甘く激しくかき乱し――。
  • 入れ替わった花婿
    -
    この結婚は愛ではなくビジネスのため。 でも、彼へとさまよう心は止められない。イタリアの二大ファッションブランドの合併を強固にするため、 オリヴィアは相手企業の御曹司カルロとの結婚を受け入れた。 だが、結婚式直前、カルロが別の女性と駆け落ちしてしまった。 それを伝えに来たのはカルロの兄、アレッサンドロだ。 ブランドを率いる冷徹な経営者で知られる彼は無造作に告げた。 「式は予定どおり挙げる。ただし、花婿はカルロではなく僕だ」 オリヴィアは静かにうなずいた――本当はひそかに アレッサンドロに惹かれていたから、恋心を悟られないように。 彼にならって愛のない結婚に殉じよう――そう心に決めて。
  • 富豪と欠けたガラスの靴
    -
    誰もが憧れる大富豪の、本気の熱い誘惑。薄幸の乙女が拒むには魅惑的すぎて……。 パーティで給仕中のゾーイの前に、富豪マックスが現れた。彼に不審者と疑われたあげく、グラスを割った責任を問われ、ゾーイはその場でくびになってしまう。シャンパンをかぶったまま、グラスを片づけるのは屈辱だった。外に出ると、マックスが高級車で彼女を待っていた。意外なことに彼から食事に誘われ、「君はきれいだ」と誘惑されたとき、ゾーイはうれしさとともに恐怖を覚えた。私は顔に傷があるし、男性といると怖くてたまらなくなる。でも……マックスには胸がときめく。もう傷つきたくないのに。 ■お待たせしました! 大好評〈マルケッティ家の愛と栄華〉2作目をお届けします。幼いころに両親と弟を事故で失ったヒロインは、つらい思いをしながら一人で懸命に生きてきました。体にも心にも深い傷を負った彼女が、シンデレラになる日はくるのでしょうか?A・グリーンによる、愛に癒やされる物語をお楽しみください!
  • シンデレラは秘密を宿す
    -
    電話もメールも手紙も拒絶されたら、わたしは一人で産むしかない――彼の子を。 ミアはイタリア富豪でボスのロッコと公私ともに親密な間柄で、幸せの絶頂にあった。だが、待ち望んだプロポーズの直後、事態は急変する。機密を漏らした疑いで会社は解雇、さらにロッコは婚約も破棄し、ミアを追い払ったのだ。イギリスへ逃れた彼女は失意の底で妊娠に気づき、動揺した。せめてロッコに会って直接伝えられたら。そんな願いも空しく、近づくことも禁じられた彼女は、一人で赤ん坊を産み落とした。3年後、慎ましく暮らすミア親子の前に予想外の男性が現れる。ロッコ! 変わらぬ青い瞳に射貫かれ、心は千々に乱れて……。 ■ドラマティックな作風で人気急上昇のマヤ・ブレイク。今作は、思わず応援したくなるような健気なヒロインのシークレットベビーがテーマです。情感あふれる物語のなかにさりげなく織り込まれた謎解きの要素が、とてもよいアクセントとして効いています。
  • 再会のウエディングベル
    -
    身を引き裂かれる思いで別れた彼……。偶然の再会は、新たな苦しみの始まりだった。 小児病院の看護師ルーシーは、5年前につらい別れを経験した。病気がもとで、ほぼ子を望めないと医師に言われた彼女は、温かい家庭を築くことを何より望む最愛の恋人トムに、泣く泣く別れを告げたのだ――別に好きな人ができたと、うそをついて。そのトムが今、愛らしい息子を連れ、新しい医長として赴任してきた。1年前に妻を亡くしたというトムの目には悲しみが浮かび、3歳の息子と二人だけで生きていくつもりだと、彼は言い放った。それでも、あの日と変わらず魅力的なトムと一緒に働くうち、ルーシーは彼への気持ちが5年前と変わっていないことに気づき、どうしようもなく胸を締めつけられるのだった……。 ■命の現場を舞台に綴られる感動的なロマンスで人気の作家、ジェニファー・テイラー。本作は、愛するトムのために、優しいうそをつくことで彼の夢を守ったルーシーの、感涙必至の切ない再会物語!
  • ボスに別れを告げた理由
    -
    別れたボスの贈り物は、まだ見ぬ、新しい命。 ヴァイオレットはマット・ファルコナーに退職願を出したが、彼は優秀な秘書を手放すまいと、強引に懐柔を試みてくる。ボスは何もわかっていないわ……。恋心を隠し続けた胸が痛む。ずば抜けた経営手腕と、ハンサムな容貌、華やかな女性遍歴。どんな女性も、彼に惹かれずにいることは不可能だ――真面目なだけが取り柄の地味な秘書、ヴァイオレットですらも。だからやっとの思いで退職を決めたのに、二人で働く最後の夜、彼はヴァイオレットの目をまっすぐ見て、こう言ったのだ。「君とベッドを共にしたい。この一夜だけでいいから」 ■ベテラン作家キャシー・ウィリアムズが描く、おしゃれなオフィス・ロマンスです。ボスのマットは世界的IT企業の若きCEO。万能の彼に唯一できないこと――それは女性と長続きする関係を築くこと。それを知りつつ、ヴァイオレットは彼に純潔を捧げますが……。
  • イタリア富豪は惜しみなく奪う
    -
    イタリア富豪に知られてしまった――彼の子をひそかに産み育てていることを。 ヴェネツィアでつましい暮らしを送るキアラは、イタリア富豪ヴァルの誘惑に抗えず、なすすべもなく純潔を捧げた。プレイボーイのヴァルが去っていったあと、キアラは気づく。妊娠しているなんて! いっそう生活に困るようになった彼女は、ヴァルの父親である大富豪の庇護を受け、ひそかに娘を産んだ。3年後、ヴァルの父親が闘病の末に逝去し、遺言が開示された。その席でキアラはヴァルと再び顔を合わせ、自分の血を分けた子の存在を知って激高する彼に言い渡された。「娘にはぼくの姓を名乗らせる。きみはぼくと結婚するんだ」 ■濃厚ながらも品のあるラブシーンで定評のあるダニー・コリンズ。そんな彼女がお贈りする本作は『9カ月目の再会』の関連作で、ヒロインの親友として顔を見せていたキアラが主人公をつとめます。傲慢なヒーローの強引な振る舞いに怯えるヒロインにご声援を!
  • 灰かぶりの愛と献身
    -
    一途に思い続けた彼からの求婚。でも、愛がないことに目をつぶるわけにはいかない。 称号だけで実は借金まみれの伯爵家に生まれたヴァイオレット。娘を王家に嫁がせたい野心家の母親の画策で、モンテゴヴァの王子ザックの下で働くことに。ザックこそ彼女の初恋の男性、一度きりのキスの相手だった。結局彼に拒絶されたものの、二人の間には炎がくすぶったまま。愛されていなくても、思い出になればそれでいいの……。出張先でついにヴァイオレットはザックと一夜を共にした。けれど妊娠がわかると、ザックは義務だと言って求婚してきた。子供のためだけに結婚するなんて、あまりにも切なすぎる――。 ■『秘書が宿した小さな秘密』『一億ユーロの純潔』『かりそめの妻の片思い』等々、ドラマティックな作風でヒット連発中のマヤ・ブレイク。今作では、忘れえぬ初恋相手に純潔を捧げて妊娠、そして愛なき結婚へと、想定外の運命に翻弄されるヒロインを描きます!
  • 伯爵との離れがたき絆
    -
    人生のどん底で、私は身ごもった。顔も知らない伯爵の子を。 妊娠7カ月のロザリーは執事に案内され、おどおどしながらまるで宮殿のようなベネチアの邸宅へ足を踏み入れた。場違いすぎて泣きそうだ。まさか依頼主が伯爵夫人だったなんて。代理母は引き受けたけれど、やっぱり自分の子でもあるから、おなかの子は渡せないと言いたい。断られるに決まっていても。だが、見たこともないほど魅力的な伯爵は彼女の妊娠すら信じず、奥さまに確認してほしいと言っても蔑みの目を向けつづけた。伯爵夫人は夫に内緒で代理母を雇っていたの? それはなぜ?そのとき、伯爵が言った。「妻は死んだんだ。愛人と一緒にね」 ■両親を火事で失い、失意の中で代理母となったヒロイン。彼女はヒーローから金めあての女とののしられ、出ていけと言われます。だがその後ヒロインの話が本当だったと知って、ヒーローは彼女を追いかけ、子供をベネチアで一緒に育てるよう強引に迫るのでした。
  • 愛を宿した人魚姫
    -
    無垢な真心を捧げ、愛の結晶を宿した。なのに、わたしをお金目当てと蔑むの? 海辺の村に育った素朴な娘コーデリアは、嵐で転覆したボートから落ちて溺れた男性を助け、彼が意識を取り戻すまでの数日間、懸命に看病をした。目覚めた彼はルカと名乗り、イタリアから休暇で来たと言う。褐色の肌と逞しい体、セクシーな瞳。コーデリアは恋に落ち、彼にすべてを捧げた。やがて去っていく人と知りながら……。ところが、ルカがイタリアへ帰ったあと、妊娠が判明する。意を決して彼を訪ねるが、待っていたのは残酷な仕打ちだった。実はルカは億万長者で、ずっと前から婚約者もいるというのだ! ■〈7つの愛のおとぎばなし〉5話目のモチーフは『人魚姫』です。アンデルセンの原作をなぞりつつ、切ないロマンスに仕立てられています。二人が入り江で愛をかわすロマンティックなシーンは必見。最後まで読みどころたっぷりのおすすめ作品です。
  • 二つの秘密を持つ花嫁
    -
    初めて対面した我が子に注ぐ彼のまなざしが、この胸を罪悪感と苦悩でさいなむ。 働きながら幼い息子を育てるシングルマザーのマリサは、次の仕事場である高級ホテルに到着し、愕然とした。そこは、5年前にひと目で恋に落ちた大富豪ローマンと出会い、彼にそっくりな愛しい我が子を身ごもった場所だったのだ。その直後、なんと当のローマンがいきなりホテルに現れ、最近になって自分には息子がいることを知った、と言う。ああ、ついに秘密が漏れてしまった……おののくマリサに、子供は持たない主義だと明言していた彼は、脅すように言った。「息子はどこだ? 僕から奪った4年の埋め合わせをしてくれ」 ■『ガラスの靴を捨てた花嫁』の関連作です。前作に続く大人気のシークレットベビー・ロマンス。実はマリサの息子は重い病気にかかり、彼女はローマンに会いたい想いを押し殺して彼の兄リオに相談していたのでした。そして、彼女のもう一つの秘密とは?
  • 9カ月目の再会
    3.0
    彼の怒りも罰も、私が受ける。でもどうか、この子は拒まないで……。 スカーレットが秘書として仕えていた億万長者が亡くなった。その遺言書が開示される日、彼女は絶体絶命の状態だった。今日は遺族の一人として、スペイン富豪ハヴィエロも現れる。かつて私は自分の想いを抑えきれず、彼に純潔を捧げた。でもハヴィエロは私を、亡き父親の愛人だと疑っていた。だから別の女性と婚約したのだ。私になんの感情もなかったから。そんな人に言えるの? おなかの子はあなたの子だと。いいえ、言うのよ。スカーレットは化粧室の個室で涙をこらえた。たった今、破水したからだ。もうすぐ赤ちゃんが生まれる――。 ■大評判のミニシリーズ〈7つの愛のおとぎばなし〉。今作は『美女と野獣』がテーマです。陣痛が始まったヒロインはついにヒーローに助けを求めます。しかし彼は逆に「本当に僕の子か?」と問いつめ、ヒロインを悲しみと絶望の淵に追いやるのでした。
  • 大富豪の妻の心得
    4.0
    私は単なる彼の子供たちの母親代わり。愛どころか欲望の対象ですらない。 病身の母と2人の異父弟を養うため、介護施設で働くレティ。 借金の取り立てに追われ、やむなく裕福な祖父に助けを求めると、金を出す気はないが、代わりにある男に連絡するよう勧められた。レオ・ロマノス? ギリシアの大富豪がなぜ私に会いたがるの?じつは彼は妹の幼い遺児4人を抱え、途方に暮れていたのだ。「ナニー代わりの妻が必要だ。体は求めない。愛人で満たす」婚前契約書を手に事務的に求婚するレオに、レティは驚愕した。お金のため、受け入れるしかない。でも愛されない妻でいいの?すでに彼の官能的な魅力の虜になりかけているというのに……。 ■大スター作家リン・グレアムからの至福のクリスマスプレゼント!心優しい無垢なヒロインと、愛を信じない富豪ヒーローが織りなす珠玉のシンデレラロマンスをお楽しみください。4人の個性豊かな子供たちが、まるで天使のようにふたりを導きます。
  • あなたのいないクリスマス
    -
    偽りの恋人はプレイボーイの億万長者。クリスマスが終われば去っていく。 北イタリアの高級リゾートホテルで働くロージーは、クリスマスまであと3週間と迫ったある日、イギリスから訪ねてきた姉の話に衝撃を受けた。落ち着いた生活をしていないロージーをひどく心配した両親が、ふさわしい交際相手を用意したというのだ。なんてこと! 取り乱したロージーは、とっさに嘘をついた。「いまロビーにいる、あのすてきな男性と恋に落ちてしまったの」ロージーは思いもよらなかった。その男性が億万長者の実業家マッテオ・モレッティで、彼の婚約者を演じることになり、身も心も奪われてしまうとは……。 ■重要な契約をまとめるためのお芝居とわかっていながら、ヒーローと熱愛中のカップルを演じるうち、ヒロインはなすすべもなく彼に惹かれ身を捧げます。でも彼は永遠の愛など信じない男性で……。熟練のロマンス作家C・ウィリアムズの秀作をご堪能ください。
  • 炎の王子と白詰草の乙女
    -
    床掃除に明け暮れていた私が、一夜にしてプリンセスになるなんて。 父の死後、カシオペアは父が遺したホテルを相続したものの、欲深い継母と義姉に奪い取られ、使用人同然に働かされていた。ある冬の夜、温水プールで清掃をしていると、ホテルに滞在中のヴェリーナ国の王子リースがやってきた。陶然となったカシオペアは、思わず熱い抱擁に応えてしまう。「この続きはぼくのスイートルームで。すぐに迎えに来る」純潔を捧げる覚悟を決めて待ったが、彼が戻ることはなかった。翌日、リースはホテルを買ったと告げ、結婚を申し込んできた。王子様がなぜ急に私を花嫁に? カシオペアは狼狽するが……。 ■着実にファンを増やしている気鋭のダニー・コリンズが描くのは、『シンデレラ』を彷彿とさせるロイヤル・ロマンス。一夜にして王子の花嫁になることが決まったヒロイン。宮殿でのめくるめく新婚生活は、些細な誤解がもとで脆くも崩れ去り……。
  • 塔に囚われたシンデレラ
    -
    今までずっと男性を拒んできた私が彼にはなすすべもなく翻弄されて……。 企業経営者の適性診断をするセラピストのサリーナは、その日、ヴェネツィアの名門貴族の邸宅を訪れた。主の世界的複合企業を率いる実業家マテオ・クーム――権力者らしく尊大で自信に満ちた彼は最も苦手なタイプのはず。なのに、にじむ威厳と色気に心は激しく乱れた。気づけばマテオに唇を奪われ、サリーナは陶然となった。その様子を録画されているとも知らず。やがてマテオは狼のようにほほえんで言い放った。「僕が何を要求するか――楽しむがいい」 ■『修道院育ちの花嫁』で妹ピアの花婿となった王子を、妹を妊娠させたという理由で殴った兄マッテオ。今作ではそのカリスマ性で瞬時にヒロインを魅了、要求どおりの報告書を書けと迫ります。無垢な彼女は彼に身も心も捧げ、やがて思いもよらぬ妊娠をして……。
  • 宿命のルビー
    -
    わたしは伯爵に道具扱いされているのだ。ただ婚約者の嫉妬をあおるためだけに。 恋人と別れ、傷心旅行でイタリアへ向かったルーシー。運良く格安の料金で豪華なトスカーナの別荘を借りられた。3日後、町の広場でひったくりに遭ったところを、目が眩むほど高貴でセクシーな男性に助けられた。ジュリオ・ファルコーネ伯爵。噂に高い名門貴族だった。ところが、同じ別荘に泊まった旅行客たちのパーティーの最中、誰あろうファルコーネ伯爵が現れ、みなを追い出した。別荘を貸した男は詐欺師で、本当の持ち主は自分だという。彼は、一行が別荘と調度品に与えた多大な損害をつぐなうために、ルーシーにここに残るようにと冷ややかに命じた。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。この世を去ったあともなお日本人読者の心をとらえて離さず、根強い人気を誇る、サラ・クレイヴンの1990年代のヒット作をお楽しみください。
  • かりそめの妻の片思い
    -
    この奇跡の子を私は産みたい。たとえ彼が我が子だと認めなくても。 セイディはロンドンの不妊症クリニックに勤務していたが、誤って顧客の精子サンプルを処分してしまい、即刻解雇された。謝罪のためにギリシア富豪ネオを訪ねた彼女は、震えあがった。男らしく精悍なネオは、もう子供をつくれない身だというのだ。怒りを爆発させながら彼はセイディを追いつめ、誘惑する。これは私に与えられた罰なの? 彼女は甘い炎に身を投じた。だが事後、彼の態度は一変する。「二度と目の前に現れるな」2カ月後、驚いたことにセイディは身ごもっていた。訝しがりながら、ネオは子供のためと便宜結婚を申し出るが……。 ■脈々と受け継がれるハーレクイン・ロマンスの伝統を守りつつ、現代的なアレンジを加え、読みやすく仕立てた作品に定評のあるマヤ・ブレイク。今作では重病の母を抱えて困窮していたヒロインの、思いがけない妊娠から始まるドラマティックなロマンスを描きます。
  • 氷のようなシャナ
    4.0
    なぜそれほどまでに私に執着するの?彼の謎めいた黒い瞳に宿る、冷笑のわけは……。 シャナはその夜、パーティ会場に足を踏み入れたとたん、ある男性の視線を感じた。また彼だわ。リック・ダルモント――浅黒い肌に黒い瞳、長めの黒髪。スペイン人の血を引く、セクシーなプレイボーイで有名な敏腕実業家だ。先日、甘くハスキーな声色で話しかけてきてからというもの、シャナへの執心を隠そうともせず、行く先々に現れる。マティーニのグラスを渡す刹那、彼はシャナの細い指に触れた。「これが君に触れる唯一の方法だから」シャナはびくりとした。そんな誘惑をはねつけた翌日、兄の会社が買収されたと知る――あろうことかリックに! 即座にシャナは退職願を出すが……。 ■HQロマンスが誇る数々の逸作を厳選してお贈りする、伝説の名作選。まるで獲物を前にした野獣のようなヒーローのペースに乗せられまいとするヒロインでしたが……。ヒーローの強引なアプローチシーンには、きっと顔を赤らめてしまうことでしょう。“年の差”“オフィス”の二大人気テーマも絡めた、C・モーティマーが綴る、極上“熱烈求愛もの”をご堪能ください。
  • 醜いあひるの初恋
    -
    いつだって一番になれない私が恋したのは、今までの人生で出会った一番ハンサムな男性。 ロンドンの小学校教師エリーは、亡父の借金返済のため昼夜働き、美しい妹とは対照的に堅実に生きてきた。ある日、公園で迷子の男の子を見つけ、家まで送っていくと、ブロンズ色の肌と、夜の闇のような漆黒の瞳を持つ男性の姿が。なんてゴージャスなの! それに罪深いほどセクシーだわ。親戚の少年の世話に手を焼くそのスペインの放蕩富豪ルカに、突然、破格の報酬で住み込みのベビーシッターの職を提示され、彼女は承諾した。“この人は危険よ”と囁く心の声に蓋をして。だがその後、遭遇した彼の元恋人にでたらめな情報を流されて恋人同士と誤解され、ルカの別荘に身を隠すことになって……。 ■美しい妹の陰でひっそり人生を歩んできたヒロインの前に、夢のように舞い降りた魅惑の男性。愛には興味がないと明言する彼に惹かれまいとするけれど、氷のように冷たい億万長者だと思っていた彼は実は……。ピュアなヒロイン像が光るC・ウィリアムズの逸作!
  • 眠り姫は愛にさまよう
    -
    記憶のない彼女は愛にしがみついた――一度も愛されたことがなかったから。 その日、ミリーは女優の姉に言われて身代わりを引き受けていた。貧乏だの無学だのとばかにされても、唯一の肉親は助けたかった。しかし次の瞬間ミリーは気を失い、目覚めたときには病院にいた。そばには、見知らぬハンサムな長身の男性がいるだけだ。なんとミリーは事故に遭い、1年以上も眠ったままだったという。さらには頭を打って記憶を失っているが、目の前のイタリア富豪ロレンツォと結婚している、と言われて衝撃を受ける。本当なの? でもこの人は私の回復を願う一方で、ひどく冷たい。それはなぜ? 妻なら愛されたい、そう望んではいけないの……。 ■この邦題はみなさまのTwitter投票により決定しました! 大スター作家L・グレアムの記憶喪失ものはひと味違います。記憶が戻れば、二人の結婚は壊れてしまう。偽物の妻が夫に抱いた愛は、しょせん偽物なのでしょうか? 悲しみと切なさが胸に迫ります。
  • ガラスの靴を捨てた花嫁
    -
    たとえ彼が名付けなくても、その心に宿る温かい感情は間違いなく、愛。 ロンドン郊外で小学校教員として働きながら娘を育てるグウェン。ある日、学校の式典に現れた黒髪の逞しい来賓を見て仰天した。リオ? なぜ彼がここにいるの? スペインの富裕な実業家、リオ・バルダレスこそ、3年前別れたきりの娘の父親。ゴージャスな彼に出会ってすぐ心奪われ、情熱を分かち合った。だが彼が欲しいのは戯れの恋だけと思い知らされ、姿を消した。恋心を封印し、やがて気づいた妊娠も報せることなく――。なのに娘を託児所から引き取るところを、彼に見られてしまった!「その子は……僕の子供だな」死刑宣告のような声が響いた。まさか、仕返しにこの子を私から取りあげるつもりでは? ■偶然再会した、ヒロインと自分によく似た幼子を見て驚嘆するヒーロー。彼は二人をスペインの瀟洒な別荘に連れていきますが……。純真無垢なヒロイン像が大人気のスター作家、キム・ローレンスが綴る、感動のシークレットベビー物語!
  • 禁じられた口づけ【ハーレクイン・イマージュ版】
    -
    想いを寄せるボスに命じられて、私は髪をほどき、眼鏡を外した―― 上司のセクハラに遭い、会社を辞めるはめになったキットは、新たな会社に再就職し、社長マーカスの個人秘書を務めることになった。だが、前任秘書の話では、マーカスはとんでもないプレイボーイらしい。前職での苦い経験をふまえたキットは、ボスに目をつけられないよう、地味な服装とヘアスタイルに野暮な黒縁眼鏡の変装を思いつく。半年後、相変わらず“お堅い秘書”として仕事を続けていたある日、ボスの現在の恋人が現れたと思ったら、かんかんに怒って帰っていった。マーカスからその理由を聞いたキットは、唖然とする――今週末、恋人ではなく、君と一緒に過ごすことにした、ですって!?内心で彼に強く惹かれていることを、悟られてはいけないのに……。 ■大スター作家C・モーティマーのオフィス・ロマンスの傑作をお届けします。週末、マーカスの知人の屋敷を訪れることになりますが、彼に「先方は君を僕の恋人と思っているのだから、その格好をもう少しなんとかしてもらえないか」と言われて、キットは戸惑い……。 *本書は、ハーレクイン・イマージュから既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 一億ユーロの純潔
    -
    祭壇の前で初めて会った“夫”に、無垢な花嫁は恋をした。 一度も会ったことのない男性と結婚することになるなんて……。カリプソは暴君の父親に強いられ、バージンロードを歩いた。ギリシア屈指の富豪、アクシオスが待つ祭壇へ向かって。両家が交わした契約に則り、1億ユーロの大金とともに贈られた名ばかりの花嫁に、アクシオスの関心がないことは明白だった。だが、カリプソは彼の暗灰色の瞳に一瞬で心を奪われ、初夜に純潔を捧げてしまう。翌朝目覚めると夫の姿はなく、家に寄りつく気配さえない。私は嫌われてしまったの?傷ついた彼女は家を出た――妊娠にも病魔にも気づかぬまま。 ■人気のマヤ・ブレイクが描くのは、とびきりドラマティックなシークレットベビーの物語。思いがけず初夜に命を授かったヒロインは、病魔と闘いながら、一人で子供を産むことに。1年後、小さな息子とひっそり暮らしていた彼女の前にヒーローが突然現れて……。
  • 家なき子の白い結婚
    -
    約束どおり別れるなんて、つらすぎる。1年間、彼の妻として過ごしたあとでは。 母を亡くし、住みこみの子守として昼夜働きづめのソフィアは、臨時庭師のラファエルには戸惑わされてばかり。その完璧な容姿もさることながら、あまりに尊大なのだ。主の留守をいいことに、彼は仕事もせずにやりたい放題。それでいて優美なオーラを持つ彼に、つい心を許し始めた矢先、ソフィアは自分の出生にまつわる信じがたい話を聞かされる。「きみはロンドンに住む富豪の生き別れの娘なんだ」驚くソフィアに、彼は裕福な実業家という自身の正体を明かし、突然、期限付きの“白い結婚”を申し込んできた! ■豪華な屋敷で暮らす幸せな家族に憧れ、ずっとこき使われてきたヒロイン。彼女をビジネスに利用したいヒーローに恋してしまい、報われないとわかっているのに、彼の魅力に抗えず結婚を承諾して――。C・ウィリアムズ得意のピュアなヒロイン像に涙します。
  • 秘書が宿した小さな秘密
    -
    ボスへの片想いを諦めようとしたとき、彼女に舞い降りた奇跡の贈りもの。 秘書のサフロンは世界一裕福なボス、ジョアン・オリビエラに今日こそ退職を願い出るつもりだった。孤児である彼女の夢は、笑顔の溢れる温かい家庭を持つこと。だが仕事人間で休日もなく働くジョアンに振り回されていては、夢は叶えられない。そして……この憧れもお終いにしなくては。3カ月前、長年想いを寄せた彼とついに一夜をともにしたが、直後にただの気晴らしだったと聞かされ、深く傷ついたのだ。ところがジョアンと話している途中、サフロンの体調が急変し、医者が呼ばれて思わぬ事実がわかる。彼女は……妊娠していた! ■ボスと秘書の一夜の情事から始まるドラマティックなロマンスをお贈りします。ヒロインの退職願をはねつけ、花や宝石や法外なボーナスを積んで、なんとか引き留めようと画策するヒーロー。彼女が本当に欲しているのは、彼自身の愛情だと気づきもせずに……。
  • 二週間のシンデレラ
    -
    生まれて初めて訪れた幸せは、必死につかんだとたん粉々に砕けた。 ベルは幸せに見放されていた。生まれてすぐ両親に捨てられ、育ててくれた祖父母も相次いで他界し、無一文になった。今は車上生活をしながらウェイトレスをしている。そんなベルに有名企業家ダンテが奇妙な依頼を持ちかけてきた。執拗な元恋人を撃退するため、大金とひきかえにベルに彼の恋人のふりをしてほしいというのだ。見るだけでどきどきするセクシーな男性の恋人役……?でも彼の金の瞳に射すくめられると、どうしても断れなかった。ベルは、まだキスの経験すらないというのに――。 ■無垢なヒロインが出逢った男性は、つかの間の恋しか楽しめない悪名高きプレイボーイ。わずか2週間で彼が愛に目覚めるなどありえないことで……。傲慢ヒーローを描かせたら右に出る者のない、大スター作家リン・グレアムが贈る、格差ロマンスの決定版!
  • 修道院育ちの花嫁
    -
    甘い一夜をくれた夢の王子様の求婚。でも、彼が欲しいのは跡継ぎだけ―― 修道院育ちのピアは、旅先のNYで初めての恋におちた。エメラルド色に輝く瞳を持つ黒髪の優美なアレスに身も心も捧げ、帰国後、思いがけない妊娠に気づく。アレスの連絡先すら知らず途方にくれたが、おなかのふくらみが目立ちだす頃、彼が現れた。そして、アティリアの皇太子という身分を明かし、おなかの子が我が子ならばと求婚してきた。子供に父親は必要よ。でも、愛のない結婚なんて……。ロンドンでのDNA鑑定のため、彼の自家用機に乗ったピア。機内で眠り込み、目を覚ましたとき……そこは彼の王国だった! ■地味で冴えない品行方正なヒロインの、一夜の夢で終わったはずの初恋物語は、切ない再会劇で第2幕が始まりました。地中海の王国で、生まれ来る我が子のため、ヒーローへの想いを必死に抑える狂おしい日々……。醜いあひるの子ヒロインの運命やいかに?
  • 無垢な乙女とギリシア富豪
    -
    黒髪で浅黒い肌の危険な男性に、私は心を盗まれてしまったの? ロンドンで質素な生活を送るキャットは、ある日、手紙を受け取り、指定された法律事務所に出向いた。そこで対面したのは、ギリシアの実業家で富豪のザック・カヴロス。彼が冷酷な祖父の代理人だと知り、キャットは怒りに駆られた。母は結婚に反対されて駆け落ちしたものの妊娠後に捨てられ、何の援助もなくイギリスで極貧生活を送ったあげく亡くなったのだ。それでも祖父が重病と知らされて心を揺り動かされ、キャットは提案されたギリシア行きに同意する。まさか旅の途中でザックに抱きすくめられて唇を奪われ、生まれて初めての熱いときめきを覚えることになるとも知らずに。 ■純真無垢なヒロイン像が大人気のスター作家、キム・ローレンスの作品をお贈りします。人生で初めての熱い感情を体験したヒロインの戸惑いが共感を呼びます。ギリシアの途方もなく巨大で、宮殿のように豪華な屋敷で繰り広げられるロマンスをご堪能ください。
  • 公爵家の望まれぬ妻
    3.0
    私は彼に娘をもたらしただけの妻。決して愛されることはない。 ポピーは両親に顧みられず、祖父母に引き取られて育った。今は祖父は亡く、祖母と幼い娘リリーと暮らしている。娘の父親は2年前、スペインでただ一度愛し合ったリコ。旅先でお金をだまし取られたポピーが、帰国費用を稼ぐためメイドに雇われた公爵家の御曹司だ。ひと目見た瞬間からリコに恋していたポピーは、彼に身も心も捧げた……。でも翌日、帰国する彼女をリコは追ってはこなかったばかりか、婚約解消したはずの女性と結婚してしまったのだ。だがある日、彼は再び現れる。まさか娘を奪うつもりでは――? ■実らなかった身分違いの恋を忘れられぬまま、娘を心の支えに生きてきたポピー。一方、リコは妻を喪ったあと、ポピーが娘を産んだと知って花嫁に望みますが……。斬新かつドラマチックな作風で人気沸騰中のダニー・コリンズが綴る、王道シンデレラ・ロマンス!
  • 黄金の宮殿で秘密の夜を
    -
    神聖なる陛下の要求は絶対。汚れなき乙女は彼に囚われて……。 その日、キャットは息を切らして上司のもとに駆けつけた。そこで信じられないほどハンサムな男性に目を奪われる。人々から神のごとく崇められている王ゼインは、キャットに仕事を依頼し、その日のうちに自分の国へ連れ去った。外国人が訪れない土地で、彼女は王のために働くことになった。そしてある日の深夜、黄金の宮殿の夢のように美しい部屋へ迷いこんだとき、王に誘惑されて純潔を捧げてしまう。キャットは知らなかった。この国では王と結ばれた無垢な女性は、宮殿から出ていけなくなるのだと――。 ■ヒーローと一夜を過ごしたあと、結婚という自分の運命を知り、恐れおののくヒロイン。彼は王として、国の人々から大変な尊敬と憧れを集めていたからです。冴えない自分がそんな男性の妻になる?妊娠がわかると、ヒロインはますます追いつめられて……。
  • 愛し子と忘れえぬ面影
    -
    腕に抱く愛し子は、異国の想い人の忘れ形見。 トーリは異国で山賊にさらわれ、小屋に閉じこめられた。明日をも知れぬ身を嘆き、絶望しかけるが、同じくさらわれてきたアッシュと名乗る男性に励まされ、その輝く黒い瞳と野性的なたくましさに魅了されて、気づけば命の残り火を燃やし尽くすように体を重ねていた。翌朝、銃声で彼の死を悟ったトーリは命からがら逃げだし、故郷へ帰りついた──身ごもっているとも知らずに。15カ月後、トーリは訪ねてきた異国の貴人を見て仰天する。アッシュ!? 彼女の愛息と同じ黒い瞳がみつめていた。 ■愛らしいヒロインと心にしみる作品で人気のアニー・ウエスト。今作も感涙必至の感動作に仕上がっています。明日なき命を覚悟し、名前しかわからない男性と一夜の契りを結んだヒロイン。奇跡の小さな天使に導かれ、思いがけない運命の扉が開きます。
  • 灰かぶりの純情
    -
    10年前、身ごもった小さな命を失ったとき、あなたの愛も見失った。 黒い瞳。彫刻のように端整な顔。10年ぶりに会う元恋人――皇太子ダニールを、メイソンは呆然と見つめた。あの夜、あなたと出会って嵐のような恋におち、純潔を捧げた。そして授かった、愛の証。流産さえしなければ結ばれていた?いいえ、それは夢物語ね。父の借金返済に追われる私との交際はおろか、ましてや結婚など許されるはずもなかっただろう……。千々に乱れる思いを必死で隠す彼女に、ダニールが言った。「舞踏会に出席してほしい。君の抱える借金は肩代わりしよう」 ■自分を捨てた愛しい男性との思いもよらぬ再会に戸惑うヒロイン。巨匠リン・グレアムも絶賛する、ヒット作連発の気鋭ピッパ・ロスコーが描く、貧しき乙女のほろ苦い初恋物語をお楽しみください。『ボスと秘書には秘密がある』『幻の一夜と愛の証』関連作です。
  • 愛し子は秘密の世継ぎ
    -
    結婚するなら愛されたいと願う私を、おとぎの国に生きているのかと彼は嘲笑う。 貧しい画学生フランセスは街で出会った美貌のマットに恋をし、熱く結ばれた。だが、彼は夜も明けないうちに姿を消した。3年後、あの夜の情熱の証である息子は健やかに育っている。そして初の個展の前夜、なんとマットが画廊に現れた。そればかりか、彼はフランセスの描いた幼子の絵を見て、瞬時にわが子と見抜いたのだ。「僕の息子を跡継ぎにする」彼の本当の名前はマシアス・ヴァシリアス。一国の王と明かしたマシアスの突然のプロポーズに、フランセスは驚き、懊悩する。結婚すれば息子に父親を与えられる。でも……そこに愛はない。 ■一夜で散った恋の相手との苦い再会。愛しい息子を奪うと迫られては、夫に愛されぬ孤独な結婚生活に耐えるほかなくて……。『水の都の孤独な花嫁』の感動的な作風で人気を博したクレア・コネリーが、身分違いの王道シークレットベビー・ロマンスで泣かせます!
  • アンダルシアの公爵
    -
    独りぼっちの私に恋の味を教えたのは、悪魔のように美しい放蕩公爵。 父親の死後、実の母親に家を追い出されたセイディは、スペインの店でシェフとして腕を磨く日々を送っていた。ある日、彼女は店の上客のアレゴン公爵が事故に遭ったと聞き、心をこめて作った料理を病院へ届けてもらった。その後、セイディは公爵の望みだと言われて、彼の城を訪れた。実は公爵は、彼女の料理を一瞥するなり捨てていたのに。城で待っていたのは、放蕩者で知られる公爵の熱い誘惑だった。なぜ高貴な彼が、あくせく働くだけの平凡な私に目をとめたの?セイディはまだ知らなかった。自分が公爵の子を身ごもる運命を。 ■“スペインでいちばん結婚したい男性”と言われる公爵に、ヒロインは惹かれる心をとめられません。ただし放蕩者の評判どおり、ヒロインと一夜を過ごしたあと、彼は姿を消してしまいます。彼女は愕然とし、しょせん二人は住む世界が違うと店に戻りますが……。
  • 花嫁は清らかなベッドに
    -
    おとぎ話のような結婚式の直後、甘い恋に落ちたはずの夫の正体を知った。 幼くして両親を失い、厳格な祖父のもとで育ったエマは、不動産王クリストに一目惚れし、結婚することになった。祖父亡きあと、彼だけが頼りだった。だが披露宴の途中で、エマは花婿と親友の会話をもれ聞いてしまった。クリストが興味があるのは従姉のほうで、私には――地味で平凡な私には、愛情を抱いてはいないと。ショックのあまり逃げ出した彼女を、クリストは追ってきた。そして離婚を主張するエマに、氷の瞳で結婚の継続を迫った。今や君は無一文なのだから、と言って。 ■初夜に花嫁に拒絶され、形だけの白い結婚に甘んじざるをえないプレイボーイのヒーローでしたが、一度自分とベッドをともにしさえすれば、妻は離婚の意思を翻すはずと算段して……。彼がそうまでしてヒロインを手に入れたいのはなぜなのでしょうか?
  • 幻の一夜と愛の証
    -
    命に代えても惜しくない娘を授かった夜を、決して過ちとは呼びたくない。 田舎町で幼い娘を育てながら、小さな宿を切り盛りするアナ。酒に溺れる母親を抱え、その苦労は計り知れない。そんなアナの慰めは、3年前に一夜を共にした男性の思い出だ。翌朝彼は姿を消したが、アナはニュースを見て卒倒しかけた。ディミトリ・キリアコウ。彼はギリシアの富裕な銀行家だった。そして今、彼が現れたのだ。幾度となく夢に見た姿そのままに、ゴージャスな魅力を振りまいて。だが、ディミトリの口から出た言葉は残酷そのものだった。「一刻も早く僕と結婚しろ。さもないと娘の親権を取りあげる」 ■リン・グレアムの愛弟子ピッパ・ロスコーが綴る、切ないシークレットベビー・ロマンス! R-3408『ボスと秘書には秘密がある』の関連作です。作中で徐々に明かされていく、ヒロインからヒーローへの届かなかった愛の手紙の内容が胸に迫ります。
  • ひとりぼっちの白雪姫
    -
    母に捨てられた家なき薄幸の乙女は、孤高の富豪の愛されぬ花嫁に―― 14歳のとき、ルリはその完璧な美貌を妬む実母に、遠い異国へ借金のかたに売られた。以来、自由も友達もなく、気難しい老女性実業家の秘書として懸命に仕え、孤独に耐えてきた。だが8年後、雇い主が亡くなると、ルリは途方にくれた。私にはもう帰る家などない……。そこへニューヨークから雇い主の孫ガブリエルがやってきた。黒髪の長身でハンサムな彼は、冷酷と悪名高い大富豪実業家だ。その彼が告げた祖母の遺志は、あまりに衝撃的だった――私があなたと結婚する、ですって? ■億万長者の孫との結婚を望む故人の思惑をはかりかね、戸惑うヒロイン。一方、メールでしか会話しない祖母の秘書をAIではないかと疑っていたヒーローは、対面した彼女の美しさに驚き……。映画さながらのダイナミックなジェットコースター・ロマンス!
  • イタリア富豪と愛の形見
    -
    一生誰にも愛されない、と思っていた。子供の産めない私を欲しい人はいないと。 フローラは姉夫婦を亡くした痛手から立ち直る暇もなく、その遺児を育てていたが、親代わりは想像以上に大変だった。しかも、引き継いだ姉夫婦の宿泊施設には借金もあった。嵐の夜、フローラは唯一の宿泊客だったイーヴォに、赤ん坊をあやしながら泣いている姿を見られてしまう。そして彼のやさしさに、初めて胸のときめきを経験した。ところが翌朝、イーヴォの正体を知って愕然とする。彼は亡き義兄の裕福な弟で、城と広大な領地を持つ大富豪だった!母になれない私を母にしてくれたこの子と離れたくない。ばかな私。彼の目的は甥だったのに、心を奪われるなんて……。 ■スター作家K・ローレンスの、ロマンスに立ちふさがる障害がせつない一冊です。子供の産めないヒロインにとって、恋とは傷つく危険を冒すことで……。同じくスター作家S・ケンドリックの『捨てられた無垢な売り子』と、せつなさの読み比べをしてみませんか?
  • 愛を禁じられたフィアンセ
    -
    王子様に憧れても、奇跡は起こらない。シンデレラになれるのは物語の中だけ。 ジョージーナが田舎からはるばるロンドンへ出てきたのは、億万長者マティアスに恋人のふりをしてほしいと頼むためだった。昔から親しい、心臓の悪い彼の母の望みをかなえたかったのだ。ただし、マティアスはどんな女性も虜にするプレイボーイだが、地味なジョージーナはどんな男性の注目も集めたことがなかった。だから、彼が予想に反して恋人役を承知すると心配になった。マティアスが買ってくれた、驚くほど高価な服を着ていても、私は彼の好みのブロンド美人とは違いすぎる。それに……。あきらめたはずの恋心がよみがえるのは、なんて残酷で苦しいの。 ■生まじめで恋に臆病なヒロインで読者の心をつかんできたC・ウィリアムズ。今回のヒロインはなかでも特に魅力的で、うっとりするほどハンサムなヒーローへの想いを“私ではつり合わない”と胸に封じつつ、惹かれずにいられない細かな心の動きは必読です!
  • 絶体絶命のシンデレラ
    -
    彼が求めているのは亡き許婚の身代わり。そこに愛はひとかけらもない。 マディは、重い病を患う父の看病をしながらカフェで働く身。ある日、知り合った男性に頼み込まれて、恋人のふりをしているところへ、彼の兄レミレスが現れた。黒髪の優雅な男性にマディは目を奪われるが、それもそのはず、彼は世界中の女性の憧れの的、モンテゴヴァの皇太子だった。「君が弟と別れるなら、25万ポンド払おう。ただし……」彼は結婚を急かす母のため恋人役を演じるようマディに迫った。父の手術代の工面に悩んでいた彼女は、迷ったすえ承諾する。やがて、彼はなんと便宜結婚を申し込んできて――。 ■家族を救いたい一心で、ヒーローに“買われた”貧しいウェイトレスのヒロイン。すぐに彼を深く愛するようになりますが、彼の心に今なお生き続ける亡き婚約者の存在を思うと、妊娠したかもしれないと言いだせず……。身分違いロマンスの決定版!
  • 富豪は乙女の名も知らず
    -
    恋い焦がれる男性のそばにいたい。彼が私の名前を呼ぶことはなくても。 「なんてかわいい人だ」富豪アレクセイの声に、ミナは緊張した。昨日、私の親友は泣きながら語った。出世したい父親により、自分は花嫁として富豪に差し出されるのだと。傲慢なアレクセイが妻となる女性の顔も知らないことに賭けて、ミナは親友を救うために、身代わりになろうと決意していた。そのアレクセイは、奴隷でも買ったような目でこちらを見ている。けれど相手のまなざしに体が熱くざわめき出し、ミナはあわてた。女性を物としか思わない男性に惹かれてどうするの?二人のあいだには嘘しかなく、彼は私の名前さえ知らないのに。 ■ヒロインの純粋さ、一途さがすばらしいと評判のアニー・ウエストの作品をお届けします。ミナはアレクセイに初めての恋をする一方で、つらい気持ちをこらえながら親友のふりを続けます。自分が偽者だとわかれば、彼に拒まれ、そばにはいられなくなるから……。
  • シチリア富豪の傲慢と偏見
    3.0
    現実の大富豪はウエイトレスを愛さない。たとえ、彼の子供を宿していても。 失業中のアイラは、故郷のスコットランドの農場に戻っていた。貧しさゆえ、シチリアでの姉の葬儀にも行けずに悲しんでいると、突然、大富豪アリッサンドルが彼女のもとを訪ねてきた。会うのは6年ぶりだけれど、姉の義兄は相変わらず魅力的だ。どんなに無視されても、アイラは彼を目で追うのをやめられず、初めて興味を示された喜びから、純潔を捧げてしまう。だが翌朝、彼女を亡き弟の愛人と思いこむアリッサンドルは、昨夜のすべてを“不覚”と切り捨て、一顧だにせずに立ち去った。報われぬ愛と、小さな命をアイラに授けたとも知らずに……。 ■作家はこの物語のアイデアを、オースティンの『高慢と偏見』を再読して思いついたそうです。ヒーローは初対面からヒロインに理不尽な偏見を抱いています。その後、彼女が美しい心の持ち主とわかると手放したくなくなり、贈り物で歓心を買おうとしますが……。
  • 百万ユーロのシンデレラ
    -
    彼がほしいのは週末だけの婚約者。永遠に続く週末を願うのは私だけ……。 幼くして両親が離婚したアシュリンにとって家族は宝物だった。だから異父姉の息子が重病を患い、高額の治療費が必要と聞いて姉の亡父の遺産を独占した実業家ダンテの住むシチリアへ飛んだ。だがダンテは援助を拒み、逆にアシュリンに協力を求めてきた。パーティに婚約者として同行すれば100万ユーロ払おう、と。取引先の要人が同席する場で遊び人の汚名を返上したいらしい。かわいい甥を救うためなら、なんだってするわ。アシュリンは承諾し、男女の一線だけは越えないと約束する。ところが当日、宿には部屋が1つしかないと知って……。 ■婚約者のふりから始まるせつないシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。本国編集部のお墨付きの実力派作家、ミシェル・スマートも日本デビューを果たして早3年。共感を呼ぶ愛らしいヒロインを描くその手腕に、ますます磨きがかかっています。要注目!
  • ローズと秘密の億万長者
    -
    仕事中毒の富豪の2週間の休暇先は、貧乏を苦とも思わぬ、心優しき乙女の家。 巨大複合企業CEOアルトゥーロは、ローズを見て面食らった。古びた服を着た、この地味な女性が弁護士?身分を隠してここを訪ねたのは、手こずる再開発事業に業を煮やしたからだが――。彼は内心ほくそえんだ。面白い。デート相手には不向きでも、ぼくに落とせない女などいない。ローズは、冷酷な開発業者へのデモに参加したいと現れたアルトと名乗る男性に目を奪われた。端整な顔に、見事な体格。優雅な様子は活動家らしくないけれど、ローズは快く受け入れ、部屋数だけはあるぼろぼろの家に、アルトを泊めることにした。実は富豪の彼から誘惑の魔手が伸びるとは、つゆほども疑わず。 ■まさか彼こそが当の非情な開発会社のCEOと知らぬまま、ひとつ屋根の下で過ごすことになったローズ。しかも彼は、女性なら誰もが夢中になるような魅惑のプレイボーイ億万長者で……。
  • 二時間だけのシンデレラ
    3.0
    完璧な婚約者を演じる彼に、私への恋心はみじんもない。 生活のために必死で働く23歳のアビーは愛も恋も知らない。空想でつくりあげた“完璧な婚約者”との恋愛話を憧れのまま周りに話していると、思いがけず慈善舞踏会へ招かれることに。婚約者の同伴は必須……困ったわ、どうすればいいの?ふとアビーの脳裏に、親友の兄で富豪のルークの姿が浮かんだ。慈善の目的だと彼に頼みこみ、練習のためキスを試してみると、アビーの体に熱い震えが走った。いったいこれはなに?陶然とする彼女をよそにルークは涼しい顔で念を押した。「今夜一夜かぎり、2時間が過ぎたら終わりだぞ、シンデレラ」 ■さまざまな愛の形を紡いできた人気作家メラニー・ミルバーンが描くのは、せつないシンデレラ・ロマンス。ヒーローに愛されていないと知りながら、彼への想いを止められないヒロインは……。
  • 大富豪と百万ドルの秘書
    -
    ダイヤの指輪も豪奢な屋敷も、そこに愛がなければ虚しいだけ。 雇い主のスペイン富豪ロドリゴと恋に落ちた秘書のローラは、誤解がもとで百万ドルの手切れ金を叩きつけられ、捨てられた。彼の子を身ごもった喜びの報告をするはずの、まさにその日に。1年後、ローラは慈善舞踏会で偶然ロドリゴと再会し、赤ん坊を密かに産み育てていたことを知られてしまう。すると彼は君も息子も僕のものだと言い、強引に結婚を迫った。あんなに私を冷たく捨てた相手と愛を育めるわけがないわ……。それでも子供のための形だけの結婚ならばと言ったローラに、彼は熱いキスをし、せせら笑った。「僕に抵抗できるのか?」 ■大スター作家ペニー・ジョーダンを彷彿とさせるドラマティックな作風が人気のジェニー・ルーカス。『屋根裏部屋のシンデレラ』に続く、ヒロインの密かに産んだ赤ちゃんが引きよせる奇跡のロマンスをお楽しみください。ヒロインの一途な想いに胸を打たれます。
  • 追憶のシンデレラ
    -
    見知らぬゴージャスなイタリア富豪――この人が私の婚約者だなんて。 「二度と君を離さない。モリー、君は僕のものだ」事故で記憶をなくしたモリーは見知らぬ婚約者ピエトロにかいがいしく世話を焼かれ、壊れ物のように大切にされていた。お腹のなかでは彼の子がすくすくと育っている。モリーは漠然と広がる不安にさいなまれながらも、豪華な婚約指輪を身につけ、夜ごと無上の喜びに浸っていた。だが、夢のように幸せな日々はある日突然終わりを告げた。モリーは思い出したのだ――彼とはただの愛人関係だったことを。妊娠を告げたときの、あまりにも残酷な彼の仕打ちを。 ■結婚式の直前に記憶を取り戻したモリー。愛されるどころか騙されていたことに深く傷ついた彼女は、身重の体で姿を消します。1度ならず2度までも、無残に打ち砕かれた愛の行方は……。人気作家A・ウエストが繊細に描く、切なくも美しいシンデレラストーリー。
  • 獅子王は惜しみなく奪う
    3.5
    冷酷無比な王は私からすべてを奪った。残されたのは、彼との名ばかりの結婚。 兄の結婚式の夜、ガリラは中庭で自分の孤独を痛感していた。誰かに愛されるってどんな感じ? 私もいつかは経験できるの?そのとき暗闇からカリムという男性が現れ、彼女を熱く見つめた。初めて経験する胸のときめきに、ガリラは有頂天になり、気づいたときには、彼に情熱的な口づけを許していた。ところが翌日、カリムは国王という身分を明かし、ガリラを妻にすることを、彼女の兄に強引に承知させた。ばかね、一瞬でも、カリムに愛されたと思ったなんて……。愛はないがベッドで満足させる、とバージンの私に言う人なのに。 ■R-3404『授かったのは、王家の秘密』、R-3409『国王からの結婚命令』の関連作をお贈りします。愛を知らない純粋なヒロインは、初めて惹かれた男性に愛を拒まれたうえ、幸せなふりをするよう強いられて……。二つの王家にまたがる秘密も、いよいよ佳境です!
  • ダイヤモンドを拒んだ花嫁
    3.3
    清らな乙女に、無情と名高い富豪が迫る――家族を守りたければその身を捧げろ、と。 22歳のエルヴィは父の死後、継母と異母弟を支えて生きてきた。手芸用品店で働く身では、男性との出会いはほとんどないが、何度か見かけた継母の雇い主の富豪ザンダーに密かに憧れている。ある日、彼の所有する骨董品を盗んだかどで継母が訴えられた。何より家族を大事にしてきたエルヴィは彼に懇願の手紙を書く。すると、自ら情け知らずと豪語するザンダーはエルヴィを呼び出し、魅惑的な曲線を描く彼女の体を見回してから平然と言ってのけた。「君の体を僕に捧げてくれれば、訴えは取りさげてやろう」これは脅迫よ! 即座に拒んだエルヴィだが、心は乱れて……。 ■継母を救いたい一心で、悩み抜いた末に金融王ザンダーの愛人になるという交換条件をのんだエルヴィ。無垢な彼女にとってそれは、大切にしてきた純潔を捧げることを意味しているというのに……。大スター作家リン・グレアムが綴る、情熱の予測不能ロマンス!
  • 天使だけは愛して
    -
    お腹の子だけは愛してほしい――わたしのことは愛せなくても。 清掃員をして糊口をしのいでいた天涯孤独のマディは、顔も知らない祖父からつぶれかけの百貨店を相続した。なんとか経営を立て直せないかと店内を視察していたある日、店を訪れた大富豪レオの誘惑に負け、夢のような一夜を過ごす。レオはバックパッカー、マディは店員だと互いを誤解したまま。だがマディの素姓を知ると、彼は冷徹に言い放った。きみの一族を許すことはできない、百貨店はつぶすつもりだと。マディは深く傷つきながらも再建に向けて独り奮闘しはじめた。お腹のなかで彼の子供が育っているとは夢にも思わずに。 ■“本当は優しい冷徹富豪ヒーロー”の巧みな描写に定評があるC・ウィリアムズ。本作のヒーローである魅惑のイタリア富豪レオも、妊娠を知るや義務感だけで愛なき結婚を迫ります。しかし、幸せな家庭生活に憧れるマディにとってその申し出は受け入れ難く……。
  • 国王からの結婚命令
    4.5
    親の名も知らない、石ころ同然の私が、国王の花嫁というまばゆい宝石に? 婚礼という喜ばしい日に、宮殿のメイドであるニーシャは、恐怖と涙で顔をぐしゃぐしゃにしていた。目の前にはずっと敬愛してきた、国王ズファールがいる。本来なら、国王の花嫁のお古を着る価値もない私に、姿を消した彼女の婚礼のドレスを着て、結婚式に出ろですって?命令には逆らえず、ニーシャはなんとか身代わり役を務めた。しかし夜になっても、ズファールは彼女をメイドに戻さなかった。そして、震えるニーシャを新婚初夜のベッドに呼び寄せ、有無を言わせず結婚を命じたように、世継ぎを産むよう命じた! ■T・パミー作、R-3404『授かったのは、王家の秘密』の関連作をお届けします。前作のヒロインが結婚式から逃げ出したために、雲の上の存在だった王の妻となったヒロイン。王家を舞台とした、作家競作の一大シンデレラストーリーです。次の関連作もお楽しみに!
  • ボスと秘書には秘密がある
    -
    生きているうちに経験したいこと――それは魅惑のボスとの燃えるような恋。 エマは重い病気を患ったあと、女性としての幸福は諦め、巨万の富を誇る投資家、アントニオの秘書として働いている。そんなある日、プレイボーイの彼に花嫁探しを命じられた。投資を成功させるため品行方正な人物を装う必要に迫られたのだ。だが彼はどの花嫁候補も気に入らないと文句をつけた挙げ句、エマに白羽の矢を立てた! 君がフィアンセのふりをしろ、と。憧れの彼の恋人になるのは、ひそかな夢だった。自分の心を危険にさらすことを承知で、エマは命令に従った。人前で彼の熱いキスを受け、ペントハウスに招かれると……。 ■リン・グレアム大絶賛! 『踏みにじられた純潔』の大胆かつ緻密な構成と流麗な文体で読者を圧倒した、ピッパ・ロスコー。リン・グレアムの元担当編集としてロマンス小説の神髄を知り尽くした彼女が、今作でもその奇才ぶりをあますところなく発揮しています!
  • 狙われた無垢な薔薇
    -
    わたしは偽りのシンデレラ。身ごもればすぐに夢から覚める。 亡き姉の幼子2人を引き取ったフレディ。大学を辞め、ホテルのバーでウェイトレスとして働いているが、まだ若く貧しいゆえに正式な養母にはなれずにいた。そんなとき、常連の滞在客から契約結婚を持ちかけられて驚く。ダイヤモンド鉱山を持つ大富豪ザック・ダ・ローシャは、莫大な遺産を継承させる後継ぎのみが必要で愛はいっさい不要、子供さえ産んでくれれば、幼子たちも養子に迎えるという。愛のない夫に純潔を捧げるの? でも、愛する家族は守りたい。悩んだ末にフレディは心を決めた。偽物のシンデレラになると。 ■ハーレクイン・ロマンス3400記念号は、大スター作家リン・グレアムの極上のシンデレラロマンスをお贈りします! いとしい姪と甥を守り抜くためならどんな苦しみも厭わない──無垢で芯のあるヒロインに共感せずにはいられない、心揺さぶる珠玉作です。
  • 花嫁は愛されぬ宿命を嘆く
    -
    彼と身も心も愛し合えたら……。でもそれは、けっしてかなわぬ夢。 同性愛者だという夫の衝撃の告白。リリーは愛されなかった不幸な結婚生活に終止符を打ち、イタリアへ移り住んだ。花咲き香る美しい家で、大好きな絵を描く静かな日々はしかし、突如迫られた立ち退きを拒んだため乱されることに。説得に現れた家主のバスティアン――ハンサムな黒髪の大富豪の魔力に、リリーはたちまち心奪われてしまったのだ。一度でいい、女として認められたい。切なる願いに身を焦がし、愚かにも身を捧げた。やがて妊娠を知った彼に義務感からプロポーズされ、傷つくことになるとも知らず。 ■夫と妻としてベッドは共にしても、そこに愛はない。魅惑の大富豪に持ちかけられた冷たい取り引きに苦悩するヒロイン。二度までも愛のない結婚生活に身を投じるのは屈辱的でしたが、生まれてくる子供のため、孤独に耐えると決めて……。
  • 盗まれた伯爵家の花嫁
    -
    傷心の花嫁を待っていたのは、愛する人との屈辱の結婚だった……。 ソフィーは家を繁栄させるため、育てられた人形だった。政略結婚で人生が終わる前に、せめて情熱や愛を知りたい。一目で惹かれたシチリア富豪レンツォにバージンを捧げた結果、彼女はおなかに小さな命を宿した。しかし再会した彼はなぜか激怒していて、妊娠を言い出せず、ソフィーは親が決めた伯爵と結婚するしかないことに絶望する。チャペルに乗りこんだレンツォが、花嫁の彼女をさらうまでは。彼はソフィーを自分の城に閉じこめ、離婚を前提とした結婚と赤ん坊の親権を要求する。その目には彼女への憎悪しかなかった。 ■J・ポーター作、R-3379『シンデレラを拒んだ秘書』の関連作をお届けします。ヒーローによって情熱を知るまで、人間らしい感情を封じられていたヒロイン。だが、炎と氷の二人は惹かれ合うほどに傷つけ合い……。C・クルーズ得意の、危険で刺激的な物語です!
  • 十七歳の純愛を王に
    -
    若き君主に憧れた17歳の少女は今、大人の女性となって王宮に帰ってきた。 父の死後、叔父夫婦のもとで家政婦扱いされてきたリナは、17歳で放蕩王への貢ぎ物として王宮に差し出されてしまった。だが王が急逝し、若き新国王サイードに帰宅を命ぜられる。「私にはもう帰る家はありません……」おずおずと告げたリナが文字も読めないと知ると、王は学ぶ機会を与えると宣言した。4年後、リナはスイスで必死に学び、希望に燃えて帰ってきた。サイードへの恩返しに、母国で教育の普及に尽くすつもりで。ところが、彼はすっかり大人に成長したリナを見て言った。「恩義に報いたければ、1週間私の愛人として過ごせ」 ■若くピュアなヒロインを描かせたら右に出る者なし! 編集者大絶賛のアニー・ウエストの逸作をお楽しみください。女性をめろめろにさせる魅力を持ちながら、なぜかヒロインだけは遠ざけようとする若き王に、思いがけぬ要求を突きつけられて……。
  • 身代わり秘書の献身
    -
    私は彼の、ただの秘書。同じベッドで眠るとしても。 プレイボーイ富豪ガブリエルの秘書を務めるアビーは、スペイン出張の際に立ち寄った彼の祖母宅で立ち尽くしていた。ガブリエルの婚約者だと誤解され、同じ寝室に通されたのだ。天蓋付きの巨大なベッド、その上に置かれたふたりの荷物……。恋の炎に焼かれて破滅していった前任の秘書たちの運命を教訓に、アビーはこの2年、彼の魅力を必死に無視しつづけてきた。しかし今、冷静な秘書の仮面がはがれ落ちるのを感じながら、彼女はガブリエルの衝撃的な言葉を耳にした。「僕の婚約者を演じてくれたら、君が望むだけの報酬を払おう」 ■喜ぶ祖母の病状を気遣うガブリエルに頼み込まれ、うろたえながらも承諾したアビー。しかし、あまりにも親密な彼のしぐさに無垢な心はたやすく奪われ、罪深い喜びに身をやつして……。生真面目な田舎娘を突如襲った、激しくも切ない愛のゆくえをお見逃しなく。
  • 愛なき王と麗しの花
    -
    お願い、嘘だと言って!わたしが次期国王の妻だなんて。 仕事で異国を訪れたアビーは、突如現れた盗賊団にさらわれた。砂漠の真ん中で服を裂かれ、絶体絶命のピンチに陥る。口々に喚く男たち。どうやら競りにかけられているらしい。万事休すと諦めかけたとき、麗しい馬が駆けこんできた。馬上には長衣姿の世にも美しい男性が。ザインと名乗る彼が現れてすぐに、アビーは解放された。この人は何者? どうやって盗賊と話をつけたの?10カ月後、突然呼び出された彼女は驚愕の事実を告げられる。ザインは一国の王位継承者で、あなたは彼の妻なのだ、と。 ■早急に妻が必要となったザインに“1年半だけ宮殿で夫婦のふりをしてほしい”と頼まれ、戸惑いながらも承諾したアビー。報われぬ愛と知りながら、あまりにも強烈な彼の魅力を前になすすべもなく純潔を捧げて……。甘く切ない魅惑のロマンスをご堪能ください。
  • 愛を誓わぬイタリア富豪
    -
    甘いキスのあとで夫は囁いた。僕を愛したりしないでくれ、と。 名門コンティ家の御曹司ルカと私が便宜結婚さえすれば、父の会社も家族も救われ、すべては丸く収まるのよ。ソフィアは呪文のように何度も自分にそう言い聞かせた。じつはルカは10年前、ソフィアが純潔を捧げた相手。そして彼女をベッドに置き去りにしたまま別の女性のもとへ消えた、とんでもない放蕩者なのだ。事務的な結婚式を挙げ、披露宴が始まってすぐに、ソフィアは夫の姿が見えないことに気づいて動揺する。しかも、ルカが女性と一緒にいるところにでくわして……。 ■『大富豪の秘密の愛し子』に続く、名門コンティ家の兄弟が織りなすドラマティックな恋愛模様をお楽しみください。一族きってのプレイボーイ、ルカが長年隠し続けてきた秘密が明らかに……。
  • アドニスにこの身を捧げ
    -
    富豪に愛された夢の一夜。けれど、美しい思い出にはできなくて……。 いつもは大好きなコーヒーの香りを不快に感じたその日、ウエイトレスのアリスは妊娠したことに気づいた。思い当たるのはただ一人。従姉の結婚式で会ったアドニだけ。慣れないシャンパンに悪酔いした彼女を介抱してくれたセクシーなギリシア富豪に、純潔を捧げたのだった。妊娠の事実を伝えたくて彼のオフィスを訪ねたアリスはしかし、金目当てと罵られ、ショックを受ける。しがないウエイトレスの私を、彼が本気で愛するわけないのに。アリスは涙をこらえ、逃げるようにオフィスを出たが……。 ■女神アフロディテを虜にした美青年アドニスさながらの魅力を持つ大富豪、アドニ・ペトラキスの子を宿したヒロイン。出会った夜、あんなに優しかった彼がまさか突然、冷酷な鉄面皮と化し、DNA鑑定を要求してくるとは夢にも思わず、傷ついて……
  • 情熱を知った夜【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    -
    7歳で両親と死に別れ、祖母に育てられた影響で、古風に育ったベス。秘書の仕事をするときは眼鏡をかけ、地味な服装をしているが、3年前に働きだしたときから、ボスにほのかな恋心を抱いていた。ところが、ボスは目立たない秘書の気持ちに気づくはずもなく、美貌のモデルに贈るために買った婚約指輪を、ベスに取りに行かせる。そんな彼女を、ボスの兄であるテオ・キリアキスが見ていた。弟がご執心中のモデルとかつて婚約していたテオは、元婚約者の強欲さを知っており、弟の目をどうにか覚まさせたかった。ここは一つ、あの平凡なベスを美女に変身させ、弟の気を引かせよう。しかしテオ自らが、白鳥のように美しくなった彼女に心奪われて……。 ■ハーレクイン・ロマンスの不動の三大人気テーマの一つをご紹介。地味で冴えない、まるで“醜いあひるの子”のようなヒロインが華麗に変身するシンデレラ・ストーリーをお楽しみください! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 億万長者と嘆きの乙女
    -
    魅惑の富豪と冴えない私。不自然すぎる“恋人同士”。 高級リゾート施設の広告提案に臨んだエリーは、広告主であるニッコロ・ロッシの姿をひと目見た瞬間にまるで流砂に落ち込むような感覚を味わった。端整な顔、漆黒の髪と瞳、しなやかでたくましい体つき――ギリシア神話の彫像のように美しい冷徹なプレイボーイ富豪は色気に欠けるエリーの広告案を一蹴し、悪魔のように微笑した。「1週間、現地のヴィラに泊まるんだ。僕の恋人のふりをして」わけあってこの仕事を逃すわけにいかないエリーは彼に従った。これは純粋な現地視察よ――ざわめく胸にそう言い聞かせながら。 ■安全第一の人生を送ってきた仕事人間のエリーにとって、ニッコロの危険な提案は青天の霹靂でした。この世の楽園のように美しいリゾートで心と体を解きほぐされ、募りゆく恋心を自覚したエリーは、束の間の喜びと知りながら独身主義のニッコロに純潔を捧げて……。
  • 暴君の結婚宣言
    -
    もう一度愛されると、私は信じてきた。彼は生涯一緒と言った……友人として。 仕事中に呼ばれたケイラは、人生最大のショックを受けた。社長のアンドレアスが結婚して家族をつくるというのだ。なぜその相手が、知り合って8年、彼を愛してきた私じゃないの?それはきっと私が、里親育ちの“雑種”だからだ。悲しみと屈辱のあまり、ケイラは無断で休暇をとって旅に出た。するとアンドレアスは会社を放り出し、彼女を追いかけてきた。「君は僕の人生の一部だ。結婚してもその事実は変わらない!」アンドレアスにとって、妻の横に私がいるのは当然なのだ。別の女性を選んだ彼を見るなんて、私には拷問でしかないのに。 ■傲慢なヒーローに6年前、突然別れを告げられたヒロイン。傷心旅行中、当時の彼の真意を聞いたヒロインは昔に戻ったように、熱い誘惑に身を任せてしまいます。生涯の伴侶にはなれないと知りながら……。HQロマンスを代表する作家L・モンローの傑作をどうぞ!
  • 富豪と灰かぶりの花嫁
    -
    離婚の条件は、夫を愛する妻を演じること。それは何より難しい演技のはずだった。 捨て子だったニコルは、世界有数の製薬会社バルベリ社で清掃の仕事をしていたとき、社長ロッコに見初められ結婚した。しかし不運にも流産したあと、ロッコの態度は急変する。悲嘆に暮れるニコルを顧みもせず、仕事に没頭したのだ。情熱が冷めれば、身分違いの妻など必要ないのね……。打ちのめされた彼女は家を出た。だが夫は居場所を突き止め、離婚の条件を切り出した。大きな買収案件を成功させるため、愛妻としてモナコへ同行しろ、と。ニコルは条件をのんだ。その芝居が望まぬ情熱に再び火をつけることになるとも知らず。■これぞ王道シンデレラ・ストーリーの決定版! 貧しくともひたむきに生きてきたヒロインは、億万長者の夫との夢の日々から一転、絶望の底へ。別居後、幸せな夫婦を演じるはめになり出席したパーティで、夫と恋仲らしき女優の敵意あふれる視線に耐えかね……。
  • 王子と間に合わせの妻
    -
    これは世継ぎのための結婚──愛はおろか誓いのキスさえない。 病身の母との生活を支えるため、仕事を掛け持ちし、働きづめの毎日を送っているジャズ。思い余って母の元雇い主に窮状を訴える手紙を送ったところ屋敷に呼ばれるが、現れたのはその息子、レロヴィア国の皇太子ヴィターレだった。ああ、かつての想い人とまさかこんな形で再会するなんて……。ヴィターレは、弟との賭に協力し、しばらく宮殿に住みこむなら援助をしようと約束した。だが7週間後、事態は急変する。ジャズが妊娠したのだ──たび重なる彼の誘惑の罠に落ちて。「婚外子では世継ぎにできない。入籍する」冷淡な一言が飛んだ。 ■『天使に魅入られた大富豪』に続く、リン・グレアムの王道シンデレラ・ロマンスをお贈りします! 長い片思いの相手との子を身ごもり、幸せの絶頂であるはずのヒロインはあまりに孤独で……。
  • 億万長者の不器用な愛人
    -
    彼の甘いキスも熱い愛撫も、すべては私への報復。 ようやく内定をもらえたホテルから採用を取り消され、納得のいかないカメオは担当者を訪ねた。するとそこで思いもよらぬ人物に遭遇する。ダンテ・ガッロ──10年前、カメオの父を泥棒だと糾弾し、イタリアから追放した張本人がホテルの社長だったなんて!逃げるように立ち去った彼女は、途中、体調を崩した老婦人を助けるが、偶然にもそれはダンテの祖母だった。後日、彼から礼を兼ねた食事に誘われ、出向いたカメオは後悔するも遅かった。誘惑に抗えず、強引に唇を奪われて……。 ■気鋭の作家ダニー・コリンズ渾身のドラマティックなロマンスをお楽しみください。自身が愛人同然に扱われていると気づかないほど、ヒーローを愛してしまった無垢なヒロインの運命は……?
  • 大富豪の秘密の愛し子
    -
    イタリア人富豪との夢の一夜。7年後、それは悪夢に変わった。 二十歳のアレクシスはイタリアへ一人旅に出かけ、そこで運命的な出会いを果たす。名門コンティ一族の長男で、圧倒的なオーラを放つレアンドロに心を奪われてしまったのだ。住む世界が違うと知りながら、アレクシスは誘惑に抗えず、彼と一夜をともにする。まさか妊娠するとも知らずに。7年後、貧しいアレクシスは事故に遭い、密かに産んだ娘の身を案じて、真実をレアンドロに告げようとイタリアへ飛んだ。だが、屋敷では折しも彼の婚約パーティが佳境を迎えていた。残酷な言葉が響いた。「僕の子か? どうせ金目当てだろう」 ■人気急上昇中の作家タラ・パミーが、王道のシークレットベビーをドラマティックに描きます。悩んだ末に、ヒーローとの子を一人で育てる決意をしたヒロインでしたが、事態は望まぬ方向へ……。
  • 恋も愛も知らないまま
    4.0
    情熱に身を任せる喜びを初めて知った夜。忘れられなかったあの人が今、ここにいる。 「ザンダー……」アラナは友人の招待で訪れた由緒ある邸宅で、苦い一夜の恋の相手と再会した。1年前、襲われかけたところを助けてくれたハンサムな実業家、ザンダーの魅力に抗えず、彼のペントハウスで純潔を捧げた。けれど翌朝、身分違いの恋が怖くなって逃げ出したのだ。まさか彼が覚えているはずもない。1年前に彼の寝室から逃げ出した、臆病な娘のことなど……。ところが、巨万の富を持つ彼はアラナが勤める会社を買収し、あろうことか新しい上司として赴任してきた! ■2017年11月に惜しまれつつ亡くなった、ハーレクイン・ロマンスの大人気作家サラ・クレイヴンの遺作をお贈りします。ドラマチックかつ流麗な筆致で描かれる、ヒロインの愛と哀しみ、そして熱情。世界中の読者を魅了した実力派の逸作をご堪能ください。
  • 億万長者は愛で償う
    2.0
    本心では、もう一度会いたかった。嫌悪されるだけとわかっていても。 クロエがギリシアの海運王ニックに再会したのは、彼の姉が主催するチャリティ・ディナーの場だった。昔、クロエは恋人になれると思って、ニックにバージンを捧げた。だが朝になる前に彼は姿を消し、それきり連絡はとだえた。挨拶代わりにいきなりニックに唇を奪われ、クロエは驚く。いいえ、スーパーモデルでもつき合えるプレイボーイの彼が、捨てた女にまた興味を持つわけがない。しかも、今の私は……。何度手術をしても消えなかった、彼女の脚の火傷跡がうずいた。今の私では、ニックのベッドの相手さえ務まるとは思えない。 ■自分は醜くなったと思いこむヒロインは、ヒーローに惹かれる気持ちを抑えつけています。しかし、ヒーローが友人の死に対する罪悪感に苦しんでいると知ると、身をなげうって彼の痛手を癒やそうと尽くすのです。そのために、心にさらなる傷を負うことになっても。
  • シンデレラがついた嘘
    -
    憎みたければ私を憎めばいい。でも、この子だけは愛してほしい。 母亡きあと、障害のある弟の世話をしながらケータリング業を営むソフィは、運転中に事故を起こした。見たこともない高級車にぶつけてしまったのだ。よりによって車の持ち主は、父の会社の買収を狙う実業家、マティアス・リヴェロだった。彼はソフィの素性を知るや多額の賠償金を突きつけ、支払えないなら彼のパーティに無報酬で完璧な料理を提供するよう迫った。無事成功を収めたソフィだったが、誘惑の罠に絡めとられ、彼に身を捧げてしまう──まさか妊娠するとも知らずに。 ■無垢で健気なヒロインを数多く描いてきたC・ウィリアムズ、渾身のシンデレラ・ロマンスです。横暴な父と冷酷なヒーローの狭間で、必死に我が子と弟を守ろうとするヒロインに心を揺さぶられます。
  • 天使に魅入られた大富豪
    4.0
    彼が愛するのは我が子だけ。私はただのおまけにすぎない。 メリーは女手一つで生後6カ月の娘を育てている。娘の父親はかつての雇い主、巨大複合企業を率いるアンゲルだ。妊娠を伝えたとき、彼はすべての処理を弁護士にまかせた。そんな冷酷さに耐えられず、それ以来一切の連絡を絶っている。そのアンゲルが娘との面会を求めていきなり訪ねてきた。家族第一主義の父親にたきつけられ、やむなく来たらしい。ところが娘を一目見た彼はたちまち夢中になり、結婚を申しこむ。断れば法廷で親権を争うと半ば脅して。メリーは激しく煩悶した。娘には父親が必要よ。でも妻への愛がないと知りつつ結婚できる? ■大人気作家リン・グレアムの真骨頂、愛を信じないギリシア人億万長者と、無垢な元部下のドラマティックなロマンスをお届けします。身勝手で傲慢なヒーローが、初めて小さな我が子と対面した瞬間から、まるで別人のように劇的に変わっていく様子に要注目!
  • 家政婦は契約花嫁
    4.0
    生後まもなく盗まれた息子を捜したい。その一心で、彼女は契約結婚に同意した。 雇い主の誕生日パーティに現れたゴージャスな紳士を見て、家政婦のカーリは絶句した。スタヴロス!それは紛れもなく、先だって屋敷のプールの改修を手がけ、甘いキスと抱擁で彼女をとりこにした修理工だった。彼が世界的に有名な大富豪? じゃあいったいあれは……?混乱するカーリに、スタヴロスはさらなる衝撃を与えた。「ぼくと期限付きの結婚をして、ニューヨークに来てほしい」愛のない結婚なんてまっぴらよ。でも、あの街にはひと目会いたい息子がいる──カーリは苦渋の決断をした。 ■悲しい秘密を抱えた家政婦カーリと、富も名声もすべてを手に入れたかに見える大富豪スタヴロス。便宜結婚から始まるせつないロマンスをお楽しみください。『シンデレラは二度傷つく』関連作!
  • ダイヤモンドの政略結婚
    -
    父と国のために、政略結婚を受け入れ、夫に所有される。そこに愛は、ない。 パリのセーヌ川にかかる橋の上で、アナは震えていた。昨日会ったばかりの異国の王に嫁いで、困窮する国と父王を救う。でも前の婚約で、私は女として役立たずだと言われた。ベッドをともにできず、ののしられた心の傷はまだ残っている。同じ恥はかけないと逃げだしたのは、本当は結婚したくないから?そこへ一人の男性が追いかけてきて、アナを捕らえた。スキャンダルにはなるけれど、もうほかに方法はない。アナはどきどきしながら、精悍でハンサムな彼に唇を押しつけた。その男性が結婚するはずだった王の弟、ザヒールとも知らず……。 ■『鷹王と純潔の踊り子』でデビューを飾り、1作ごとに着実に人気を獲得しているアンディ・ブロック。愛を求める純粋無垢なヒロインと、大切にしたいあまり彼女を遠ざけてしまう“野獣”と呼ばれる異国のプリンスの、切ないすれ違いをお楽しみください!
  • 惑いの結婚指輪【ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版】
    -
    図書館司書のリリーは親友の強引な誘いを断れず、週末のダブルデートに出かけるはめに陥った。親友の恋人が持つコテージに赴いた彼女を待っていたのは、二度と会うことはないと思っていた大富豪、サンチャゴ・モライス!なんて意地悪な偶然なの……。リリーは我が運命を憂えた。ふたりは1年前にスペインで出会って、たちまち激しい恋に落ちたが、ある誤解をしたサンチャゴは怒りまかせに彼女を捨て去った。その後、失意のリリーに突きつけられたのは、妊娠という事実だった。しかも哀しいことに、お腹の子が元気に生まれてくることはなかった。すべてを胸に秘めたままで、この再会を乗りきれるかしら……? ■態度は傲慢でも、中身は一途にヒロインを求めるヒーローを描いて人気のキム・ローレンス。最大級のハラハラドキドキが味わえる恋物語をリバイバルいたします! *本書は、ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 愛を知らぬギリシア富豪
    -
    愛も結婚もぬくもりも信じない。そんな冷血漢の子を宿すことになるとは! 重い病気の母と妹との生活を支えるため、3つの仕事を掛け持ちするルビーが働く店にある晩、ハンサムで名高いギリシア大富豪アレスが現れた。そして容易になびかない彼女が珍しいのか、熱心に自宅に誘う。お金持ちの甘い言葉にだまされてはだめよ。でもアレスの低い声を聞いただけで体に電流が走り、ルビーは一夜だけと言い聞かせ、彼にバージンを捧げた……。やがて身ごもった彼女に、アレスはしかし言い放つ。「金なら出すが愛は与えられない」■家族のために自分の楽しみをすべて犠牲にしてきたルビー。セクシーな大富豪の魅力に屈して、情熱に身をゆだねますが、喜びの後には、愛も家庭も拒む男性の子を宿すという冷たい現実が……。新女王ジェニー・ルーカスが綴る、激愛ジェットコースター・ロマンス!
  • 暴君と囚われのすみれ
    -
    囚われの日々は、まるで甘美な休暇のようで―― パートタイム従業員のケイティは社長室に呼ばれた。会社の情報を、彼女を騙した元恋人に漏らしたと疑われたのだ。彼ほど不実な人のために、そんなことをするわけがないのに!潔白を訴えるケイティに、冷徹な実業家の社長ルーカスは言った。「大事な取り引きが終わるまでの2週間、君を監禁する」豪華なクルーザーに、監視役のルーカスと二人きり……。熱く燃える黒い瞳に見つめられ、無垢なケイティは身をすくめた。一方のルーカスは、大きな誤解のもと、こう思っていた――美しい顔で男に取り入る女だ、僕以外では手に負えなかろう、と。 ■プールや図書室も備えたその船は予想をはるかに超える豪華さで、ロマンティックな環境のなか、世間知らずのヒロインがプレイボーイ億万長者の手中に落ちるのは時間の問題でした。ゴージャスで尊大、でも優しさの見え隠れするヒーローが印象的な作品です。
  • シンデレラの純真
    -
    わたしは明日結婚する――愛する女性を亡くした富豪と。 〈僕には君しかいない。君を命がけで愛している〉冷淡な男性に騙されて深い傷を抱えていたイモージェンは、古本の詩集に挟まれていた愛の手紙に心を揺さぶられた。これほど愛情深い人に、ひと目でいいから会ってみたい……。手紙の主を探し当て、壮麗な館にたどり着いた彼女は大富豪セスに迎えられ、いつしか互いに身の上話をしていた。恋人を亡くして以来、人を愛せなくなったというセスは彼女の過去を知ると、愛情の介在しない便宜結婚を提案した。僕は君を捨てたろくでなしとは違う、信じてほしいと言って。■過去の傷に苦しみながらも愛を諦めきれず、すでに彼に惹かれ始めていたイモージェンでしたが、悩んだ末に愛なき結婚に同意します。叶わぬ恋に身を焦がしながら豪奢な結婚式に臨む無垢な花嫁の運命は……。愛なき富豪と夢見る乙女の切ないシンデレラストーリー。
  • 囚われの乙女の祈り
    -
    叡智あふれる絶対君主に、窮地の乙女は囚われて……。 「欠点はあるが、君は留置場の外にいるほうが役に立つ」詐欺容疑で拘束された父親に会うため砂漠の国を訪れたエズミは、あまりにもハンサムで傲慢な国王ザイードの言葉に耳を疑った。父親を助けたければザイードの王宮にとどまり、ソーシャルワーカーの経験を活かして彼の下で働けというのだ。反発するエズミだったが、目の前で父親が病に倒れた瞬間、なんでもするから助けてほしいと思わず懇願していた。ザイードの強烈な魅力を前になすすべもなく純潔を捧げ、異国の世継ぎを身ごもることになるとは夢にも思わずに。■オアシスでの情熱的な一夜の果てに妊娠が判明すると、妻子を必要としていたザイードは即座に求婚します。しかし、ある秘密を抱えた彼女にはイエスと言えない事情があって……。悲惨な境遇にありながらも健気で純真なヒロインを思わず応援したくなる一冊です。
  • 愛なき富豪と夢見る花嫁
    -
    目もくらむほどの恋をした。小さな命を授かった。 おとぎ話のようにロマンチックな結婚を夢見るエミリーは、ひと月前、親友の結婚式で出会ったばかりの大富豪ルーカスと熱に浮かされたように激しく甘美な一夜を過ごした。そして今、すべて陽性の妊娠検査薬7本を前に途方に暮れている。恋に落ちたのは私だけ。彼は連絡先も教えてくれなかった……。そのとき突然、着信音が鳴り響いた。電話の主はルーカスだった。エミリーは事実を告げられないまま食事の誘いに応じるが、予定より早く迎えに来た彼に妊娠検査薬を見られてしまう。彼は超然とした態度で言った。「期間限定で結婚しよう」 ■愛情のかけらもない求婚を一度は断るエミリーでしたが、巧みな説得に負けて便宜結婚を承諾します。ギリシアの島で甘やかな時を過ごすうち、彼の優しさと辛い過去に触れたエミリーは切ない恋に苦悩して……。陰のあるプレイボーイ富豪の魅力をご堪能ください!
  • 略奪王と黒衣の花嫁
    -
    窮地の乙女を略奪したのは、粗野で優雅な美しき野獣。 突然、父王が病死したため急ぎ帰国したギズランはシーク・フセインが率いる軍隊に囚われ、王宮を占拠された。「はじめまして、愛しいギズラン。僕は君を花嫁に迎える」フセインは華々しい戦功を誇る勇猛な戦士としてだけでなく、あらゆる女性を虜にするプレイボーイとしても名を馳せている。愛する祖国を守るためとはいえ、こんな男に娶られるなんて……。拒絶するギズランに、それならば妹と結婚するまでだと彼は言う。激しい舌戦の末、強引に、だが優しく彼はギズランの唇を奪った。熱い喜びが彼女の体を駆け抜けた――怒りに燃える心とは裏腹に。 ■あどけない妹を野蛮な君主から守るため、ギズランは仕方なく結婚を承諾します。婚礼の儀では黒衣をまとって反発するギズランでしたが、初夜のしとねはあまりにも熱く甘やかで……。大人気『異国の君主と花売り娘』関連作、ドラマチックな珠玉のロマンスです!
  • 闇の王子と清らな愛人
    -
    心と体に傷を負い、野獣と呼ばれる王子。その孤独を癒やせるのは私だけ……。 ベルはエーゲ海の島国オリンピオスに飛び、古城を訪ねた。そこに城主アダムの怒りを買ったベルの父が投獄されているのだ。残酷な事故で一瞬にして美貌と妻を失ったアダムは、悲嘆のあまり城に引きこもり、荒んだ生活を送っているという。病気の父のため、身代わりの囚人になると申し出たベルに、彼は冷酷に告げた。愛人になるなら父親を解放してやろうと。近く公の場に出るとき、自分の醜悪さを和らげる美女が必要だと。ベルは震えながらも彼の黒い瞳に澄んだ光があるのを見て取り、魅入られたように自らこの野獣の生け贄になることを決意した。 ■愛を失い古城に引きこもる王子が出会ったのは、愛を疑わない無垢な乙女──。人気急上昇のメイシー・イエーツが贈る、『美女と野獣』を彷彿とさせる、胸に迫るせつないロマンスです。
  • 寵愛は熱く儚く
    -
    異国の君主は傲慢に口づけた。“妹の婚約者の愛人”の私に。 「僕の妹の婚約者には、二度と会わないと約束したまえ」王族らしい高慢さをたたえ、カシムは嘲るような口調で言った。君のような女に妹の晴れ着を作らせるわけにはいかない、と。カシムの妹のドレスを縫うことになっているアンジェリクは、内気ながらその美貌ゆえにありもしない男性遍歴を噂されていた。私は彼の愛人じゃない――必死の抗弁は聞き入れられず、アンジェリクは気づくと力強い腕に抱きすくめられていた。「もう話すことは何もない。君の特技を見せてもらおうか」熱を帯びた褐色の瞳に絡めとられ、彼女は我知らず唇を開いた。 ■目もくらむほどの喜びに、互いの立場を忘れるふたり。秘めやかに熱い夜を重ねる一方、カシムの花嫁選びは着々と進んでいて……。思いがけず禁断の恋に落ちた無垢な乙女の、儚く切ない愛の軌跡。

最近チェックした本