検索結果

  • 未婚の母になっても【ハーレクイン文庫版】
    4.0
    母の心臓手術費を稼ぐため、ある夫婦の代理母になったポリー。しかし妊娠したのもつかの間、手術の甲斐なく母は亡くなり、失意のポリーは、依頼主が手配した屋敷で出産を待つことになる。そして、近くの森でひとり泣きくれていたとき、黒髪に黒い瞳の魅力的な男性、ラウル・ザフォルテサに出会った。彼の優しさに心癒され、気づけばポリーは恋に落ちていた。だがある日、夫婦の話など嘘で、彼こそが代理母の依頼主と知る。結婚はせずに子供だけ欲しいと望む、身勝手な独身貴族なのだと。騙されたショックに、ポリーは逃げるようにして姿を消すが…… *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • ギリシア富豪の逃げた小鳥
    4.3
    最初から最後まで“愛人”でしかなかった。だから黙っていた。あなたの子がいることを。 19歳の無学で貧しい清掃員、ビリー・スミスは、務め先の高級アパートメントで倒れていたギリシア人大富豪ギオ・レトソスを介抱し、求められるまま一線を越えてしまう。だが彼に情事の相手以上の存在として見られることは決してない。愛も純潔も捧げつくした哀しき愛人――それがビリーだった。その証拠にギオは良家の女性と結婚。彼女は姿を消すしかなかった。ところが2年後、ギオが予告もなしに家の玄関先に現れる。「離婚したから、君とよりを戻しに来た」と言って。なんて身勝手なの……。むろんビリーは即座に拒んだ。足元で無邪気に笑う幼子を、必死にギオの目から隠しながら。■リン・グレアムの最新作をお届けします! これほど傲慢なヒーローにはめったにお目にかかれません。自分は“ふさわしい相手”と結婚しておきながら、ヒロインには日陰の身のままでいることを強要。子どもがいると知ってからは、さらに強引な手段に打って出て……。
  • 一夜のシンデレラ
    4.7
    恋愛をおそれるダーシーは、皮肉にも“夫”を求めていた。由緒ある屋敷を守るために名付け親の遺産が必要なのだが、相続の条件として、1年以内に結婚しなければならないのだ。苦しまぎれに広告を出すと、ルカという男性が応募してくる。彼の言葉にまじる異国の響きに、つらい記憶が頭をよぎった。3年前に旅先のベネツィアで運命の人と出会い純潔を捧げたが、翌日、その男性は約束の場所に姿を現さなかったのだ……。よみがえる痛みに心乱れる彼女は、そのとき気づいていなかった。まさか眼前にいるのが、非情な目的を秘めたあのときの彼だとは。 *本書は、初版ハーレクイン・ロマンスから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 妹は秘密の妻
    4.0
    私はあなたの妻なのに。いつか結ばれる日は来るの? ジュリアンは共に育った義兄ヒースとの恋を両親に猛反対され、18歳のとき卒業旅行先のパリでひそかに彼と結婚した。ところが、幸せなはずの初夜は惨めな失敗に終わり、二人は別々の場所で暮らすことに。11年後、父が倒れたと連絡を受け帰郷したジュリアンは、再会したヒースに離婚を切りだされてしまう。あなたは私の初恋の人。心から愛しているのに……。離婚を拒んだジュリアンの胸を、ヒースが残酷な言葉でえぐる。「それなら、割り切った関係を楽しまないか?」もう愛していない妻と体を重ねて、なんの意味があるの? ■奇才アンドレア・ローレンスが描く、ドラマティックでちょっぴりミステリアスなエデン家の養子たちの物語がついに完結! D-1636『聖夜に魔法のキスをして』、D-1648『秘書に恋した億万長者』、D-1662『ウエイトレスの秘密』に続く関連作です。
  • 愛より深く
    3.0
    気の強い女は好みじゃない。いったいこの気持ちは何なのか?■私立探偵のハリー・ロニガンは、彼女の外見にはだまされなかった。どういうわけか少年の身なりをしているが、彼女は隅から隅まで“女”――それも“いい女”だった。彼女の名はチャーリー。向こう見ずで気が強く、すばらしいヒップの持ち主だ。チャーリーが張り込みの邪魔をしたおかげで、ハリーと彼女は悪党のトラックに押し込められ、命からがら逃げる羽目になった。だが、悪いことばかりとは限らない。雨を避けて入った森の小屋で、彼はこう考えた。小柄でセクシーな彼女と体をあたためあうのも楽しいじゃないか!
  • まわり舞台
    -
    演劇評論家ドルー・チャーマーズに酷評されたせいで初舞台の役を途中でおろされたカースティー。今はうらぶれた劇場の舞台に立ちながら、悔しさをばねに女優としての経験を着実に重ねていた。そんな折、偶然にもホテルで女性を待つドルーを見かけ、カースティーは彼を見返すために一計を思いつく。
  • 青きフィヨルド
    -
    島から食料の買い出しに来たカトリオーナは、海が荒れて帰れず、しかたなくラーウィックの町で一晩泊まることにした。ホテルはいっぱいだったが、厚意でやっと一部屋あけてもらう。ところが夜半、カトリオーナの部屋へ一人の男が入ってきた。長身の男は、ここは自分の部屋だと言って譲らず、出ていかないならいっしょにベッドを使うと言い出した。
  • 愛妾の娘 大富豪の飽くなき愛 I
    3.0
    選択肢は2つ――路頭に迷うか、 傲慢イタリア富豪と結婚するか。 「裁判所に訴えて、子供たちを認知してもらうわ」ベルは震えながら、クリスト・ラベッリに向かって宣言していた。彼の父親ガエターノの別荘で、母は家政婦として長く仕えてきた。館の主を愛し、5人の子をもうけ、日陰の身にずっと甘んじたまま。母が逝き、ガエターノも亡くなった今、父親違いの弟妹たちと遺され、ベルは途方に暮れていた。そんなとき現れたのが、クリストだった。彼は子供たちの存在を認めず、冷酷にも養子に出すようにと迫る。ベルは弟妹を守るため、とっさに法廷に持ち込むと言ったのだった。だが醜聞を避けたいクリストは、思惑を秘めた目でベルを見、言った。「そんなに弟妹が心配なら、全員まとめてイタリアに来るといい。この子らの面倒は僕が見よう――ただし、君が妻になるのが条件だ」■お待ちかね、リン・グレアムの新しい3部作〈大富豪の飽くなき愛〉が始まります! 放蕩者の父親と、それぞれ違う女性との間に生まれた3兄弟は、イタリア系長男クリスト、ギリシア系次男ニック、そして砂漠の国を治める三男ザリフ。ヒーローたちの華やかなロマンスを、どうぞお楽しみに!
  • 半年だけの結婚
    4.0
    アンバーはひとり、失意の底にいた。交通事故で右脚を悪くして以来不運がつづき、目下失業中。たった今も面接を受けてきたが、あっさり断られてしまった。頼れる家族も恋人もいないし……これからどうしたらいいの?涙をこらえながら物思いに沈んでいたアンバーは、近づいてくる車に気づかず、危うく轢かれそうになる。車を運転していたのは、コンピュータ会社社長のジョエル。ジョエルはアンバーの不注意を責めたあと、その境遇を聞くと、意味ありげに彼女を眺めまわしてから、ある仕事を提供した。報酬ははずむから、半年間だけ僕の妻になってくれないか、と。
  • 思い出の罠
    3.0
    建築士のフェイスは、屋敷を改築する仕事を任され、思い出のハットンハウスでしばらく働くことになった。十五歳の夏に過ごした館――ナッシュに出会った場所で。家庭の事情で児童養護施設に預けられていた彼女は、見学に行ったハットンハウスで館の持ち主フィリップに気に入られ、夏のあいだ屋敷で過ごさないかと招待を受けた。そして、フィリップの名づけ子のナッシュに出会い、彼に恋をした。すべてがばら色に見えたのもつかの間、とんでもない事件が起こる。施設の非行グループがお金を盗みに屋敷に押し入り、止めようとしたフェイスが、少女たちの陰謀で首謀者として糾弾されたのだ。ナッシュにも信じてもらえず、彼女の心はずたずたに引き裂かれた。その後フェイスは、館で十年ぶりに彼と再会を果たすことになるが……。
  • 愛されたくて
    -
    キャシーは小さいころから、器量が悪いとあざけられてきた。今、自分でも女性的な魅力はまったくないと思っている。だが頭脳の優秀さは抜群で、コンピュータの分野で才能を発揮し、二十代初めには自分のコンピュータ・ゲーム会社を設立した。最近、彼女の会社のすごさに目をつけた大会社の買収から逃れるため、キャシーはピーターという青年と婚約し、心底ほっとした。ピーターの父親が主宰するグループの傘下に入るから、社は安泰だ。ところが、優しいピーターとの結婚を間近に控えたある日、突然、彼女を誘拐し、遠い田舎の教会で無理やり自分と結婚式を挙げさせた男がいる。会社買収を企てていた大会社の社長、ジョエル・ハワードだ。
  • 恋愛キャンペーン
    3.0
    ジェイムは結婚生活に絶望していた。まだ年若く、世慣れていない彼女にとって、裕福でハンサムで優しい夫ブレークは世界のすべてだった。ところが彼は妻よりも仕事に夢中で、ジェイムはいつも取り残され、寂しさを持てあましていた。そんなときだった、夫のよからぬ女性関係の噂を耳にしたのは。耐えきれなくなったジェイムはついに家を出るが、直後に妊娠が発覚。だが、ブレークに知らせても返事はなかった。それから3年。一人で娘を産み育てていたジェイムは、近隣の僧院に引っ越してきた男性がブレークだと知り、愕然とする。■巨匠ペニー・ジョーダンの瑞々しい才覚が光る、本国では1984年刊行の初期作。夫婦の切ないすれ違いと再生をドラマチックに描きます。
  • 忘れえぬ日々
    1.0
    幼なじみの結婚式に出席するため、故郷のリトル・コンプトン村に戻ってきたジェニスは、そこでいちばん会いたくない男、ルーク・ラスビーと再会した。八年前、ルークはジェニスと婚約していたが、突然一方的に婚約を解消してほかの女性と結婚してしまったのだ。それでもジェニスは今も彼を忘れられない。 ルークと別れて八年もたつのに、いまだに恋人がいないのはそのためだ。そんなジェニスの心におかまいなく、ルークは何事もなかったように彼女に近づいてきた。
  • 本気のキスは契約違反 花嫁は一千万ドル I
    -
    理想の男性と結婚し、30歳までには赤ちゃんを産む――テリーはそんな人生の夢を描いていたが、恋は無残な失敗ばかり。結婚はあきらめても、子供はどうしても欲しい。だから人工授精を考えていると親友のニックに話したテリーは、彼の返答に唖然とした。「それならぼくと結婚しないか? 子供が生まれたら別れればいい」イタリア系の魅惑的な容貌をもつニックは優しくて、しかも裕福だ。彼が恋人をとっかえひっかえするのを見るのがつらすぎて、想いは胸に秘め、親友でいようと決めたのに……。ニックが出した条件は、“自然な方法で子供を授かること”。「では、まず相性を確かめよう」とまどうテリーに、彼は唇を重ねてきた。■斬新なプロットで人気のミシェル・セルマーの3部作がスタート!祖父から1000万ドルを相続するための条件は、“結婚して2年以内に男の子をもうけること”。セクシーな3人の孫息子たちが花嫁探しに奔走します。

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  • 恋のルール
    2.5
    バネッサは兄とともに、苦労して写真スタジオを維持してきた。おかげで最近は、腕のいい兄妹として認められるまでになった。ところがある日、バネッサは大変な失敗をしてしまう。スタジオを訪ねてきた実業家のジェイを男性モデルと勘違いして、あろうことかヌード写真のポーズをとらせてしまったのだ!誤りに気づいて途方に暮れたバネッサは、彼に謝罪しようとした。だがジェイは耳も貸さず、嘲笑とともにこう言った。「始まっているゲームを途中で終わらせることはできない」同時にいきなり唇を奪われ、バネッサの頭は真っ白になった。
  • 十代のころ
    3.0
    親族の苦境を聞きつけてマギーは10年振りに故郷に帰った。懐かしい我が家を前に、封印したはずの苦い記憶が甦ってくる。両親を早くに亡くして内にこもりがちだった少女時代、やさしく見守ってくれた義理のいとこのマーカス……。マギーは彼に夢中になり、愚かにも愛されていると信じた。だが、彼の突然の婚約発表によって淡い恋心は打ち砕かれ、彼女は傷心のあまり、取り返しのつかない過ちを犯したのだ。「出ていけ!」そう叫んだマーカスの怒声は今も耳に残っている。いまだに疼く傷跡を胸に、マギーは勇気を出して家の扉を開けた
  • ベビー・ウォーズ
    4.0
    孤児院育ちのケイトはその不幸な生い立ちから、人を愛することを恐れていた。彼女にとっては、恋愛より何より、仕事で自立することが最優先だった。そんな彼女のもとに、ある日悲しい知らせが届く。孤児院で姉妹同然に育った親友が事故で亡くなり、小さな赤ちゃんが残されたというのだ。ケイトは何の迷いもなくその子を引き取ったが、仕事との両立は困難で、見かねた知人がシッターを薦めてきた。リック・エヴァンス? まさか男性のシッターだなんて!ケイトは知る由もなかった。驚くべき彼の正体と、本当の目的を。
  • 【著者インタビュー付】シンデレラの純潔
    3.0
    ギリシア大富豪からの突然の求婚。その企みを、彼女はまだ知らなかった。タビーは両親に捨てられ、掃除人として生計を立ててきた。里親の元で姉妹のように育ったソニアが急死し、タビーは遺された生後6カ月の赤ん坊の後見人となったが、貧乏で独身の彼女に福祉局が養育権を認めるとは思えない。タビーは、共に亡くなったソニアの夫の遠縁で、遺児の共同後見人であるアケロン・ディミトラコスを訪ねた。巨大なビルの最上階にオフィスを構えるギリシアの若き実業家は、恐ろしく背が高くハンサムで、そしてとてつもなく冷酷だった。「その薄汚い女をつまみ出せ」にべもなく追い返された彼女だが、なぜか数時間後、アケロンから唐突なプロポーズを受け――。■ハーレクイン・ロマンスの記念すべき3000号をお届けします。筆を執るのはもちろんリン・グレアム! 記念号特別仕様として、巻末に作家への貴重なインタビューを収録。
  • 残酷な遺産 上
    -
    遠いあの日の失恋が、美しきレディの運命を狂わせた。 ロマンス界の巨匠が圧倒的な筆力で紡ぐ、壮大な物語! おまえの取り柄はその美しさだけ――物心ついた頃から両親や兄にそう言われ続け、フィリパは操り人形のように生きてきた。そんな彼女が唯一心を寄せたのが、兄の友人ブレイク。だが18歳のあの日、残酷なまでにブレイクから拒絶され、抜け殻となったフィリパはまもなくして、両親の勧める相手と愛のない結婚をしたのだ。あれから16年……結婚後も妻に関心すら向けなかった冷たい夫が、会社経営を苦に自殺した。呆然とするフィリパに告げられたのは、死よりもつらい現実だった。P・ジョーダンの作家人生に残る傑作、堂々の前編。
  • 億万長者の秘密の天使
    2.0
    この結婚は、私への復讐―― 愛されなくても耐えるほかないのだ。 ジェンマは幼い息子が入院する病院で、かつての恋人テイトに再会した。 1年前、パーティで出会った億万長者のテイト。男らしい魅力あふれる彼に ジェンマはたちまち虜になり、その夜のうちに情熱を分かちあった。 けれど、夢のような日々は長くは続かなかった。 わずか数週間後、ジェンマの恋心はずたずたに引き裂かれたのだ。 身に覚えのない浮気を責められ、ペントハウスを追い出されて。 その後妊娠に気づいたジェンマは、ひとりで赤ん坊を産み育ててきた。 このまま秘密は隠し通さなくては。テイトに息子の存在を知られたら、 親権を奪われるかもしれない。慌てて立ち去ろうとする彼女の動揺を、 テイトはしかし見逃さなかった。そして赤ん坊をひと目見るなり言った。 「この子の父親はぼくだ」それは、ぞっとするほど冷たい声で……!?
  • 天使の落とし物
    -
    ■この世にたったひとりの運命の相手の顔。それはどんな女性の胸にも刻まれている。■いつもと変わらない穏やかな朝を迎えたモリーのもとに、思いもかけない運命が、文字どおり落ちてきた。家のそばの崖で、気を失っている男性を見つけたのだ。彼は隣の農場で働いていたメキシコ人で、不法就労者の摘発の際、脚を撃たれて転落したらしい。モリーはその男性の顔になぜか強く心引かれ、保安官代理である弟にも連絡せず、連れ帰って手当てをした。その男性、アレハンドロ・ソーサは、きれぎれの意識のなかで、姪のホセフィーナを捜してほしいとモリーに頼んだ。農場から逃げる際に、はぐれてしまったのだという。彫りの深い顔に漆黒の髪がつややかにかかる彼を見つめながら、モリーはホセフィーナを捜す決心をする。
  • 純粋すぎる愛人 4姉妹の華燭の典 I
    3.0
    キャットは亡父が遺した家を★朝食付き宿★(B&B)に改築して生計を立ててきたが、不景気のため、その宿も今は差し押さえ寸前まで追い込まれていた。ところがある日、キャットは弁護士に呼ばれ、驚くべき話を聞かされる。億万長者の石油王ミハイルが彼女の宿を買い取ったというのだ。ミハイル……つい先日泊まったばかりの、あの謎めいた宿泊客だわ。いったい彼はなんの目的でそんなことを?キャットは真相を問いただそうとミハイルを訪ねたが、逆に彼から買い取った代償として不可解な提案を受ける。「ひと月だけ僕のクルーザーに滞在してほしい。セックス抜きで」それはバージンの彼女にとって願ってもない取り引きのはずだった……。

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  • 誘惑のパフューム
    -
    ナタリアはニローリ国王からの極秘の要請に呆然とした。今はハディヤ首長国のシークとなっているカディール・ザファーが実は自分の婚外子だと知った国王は彼を皇太子として迎えると同時にニローリの女性と結婚させて王位を譲ろうと画策した。その結婚相手にナタリアを選んだと国王は彼女に告げたのだ。祖国を愛する彼女こそ未来の王妃にふさわしい、と。愛なき結婚を承諾したナタリアは、経営するスパを売却するためヴェニスを訪れた。そこで見かけた長身の男性に心惹かれてしまったのは、どんな運命のめぐり合わせだったのだろうか。

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  • とらわれの夜
    4.5
    ジリアンは自分の耳を疑った。父が元教え子の、天才研究者として知られるハンターに脅されているというのだ。研究を盗んだ過去を公表されたくなければ、ジリアンと30日間ベッドをともにさせろと。少女のころに憧れた、あの高潔な彼がそんな無茶を言うはずがないわ。ジリアンは初恋の相手との再会に胸を躍らせて彼を訪ねる。しかし陰鬱な屋敷に着いたとたん、人が変わったように冷淡なハンターに服を脱ぐように命じられ、彼女の希望は打ち砕かれた。やがて彼のむき出しの渇望にさらされ、ジリアンは欲望に目覚めさせられて……。

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  • 結婚も悪くない? ブライダルブーケ
    -
    家族を捨て愛人に走った父と、泣いてばかりの母。そんな両親の姿を見て育ったスターは、愛などこの世に存在しないのだと幼くして悟った。男性を軽蔑し、誰とも深くかかわるまいとしてきたある日、友人の結婚パーティで、恋愛観を語る鼻持ちならないゴージャスな男に出会う。“愛がなければセックスも虚しいだけ”だなんて、女をベッドに連れ込むための綺麗事だわ。その男カイルの本性をどうしても引きだしたくなり、スターは無謀にも彼に誘いをかけた。だが逆にキスで骨抜きにされたばかりか、彼の一言にプライドを粉々にされ……。

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  • シンデレラの出自
    4.0
    彼に話すしかない――ロージーは重い気分で決意した。私は妊娠している。相手は清掃の仕事で行った先の社員、アレックス。生まれて初めて味わった、めくるめくような夜の結果だった。でも、あれっきり、アレックスは姿を現さなくなった……。ロージーは彼が勤める企業を訪れ、受付で面会を求めた。すると、そういう名の社員はいないと言われ途方にくれるが、しばらくして、どういうわけか重役室へ案内された。そこにいたのはアレックス! いえ、アレクシウス・スタブローラキス。この企業の経営者。なぜ、身分を偽ってまで私に近づいたの?やがて彼の口から、ロージーの出自に関する信じられない話が語られた。■L・グレアムの最新作。天涯孤独のロージーの初恋は、権力と繊細さをあわせ持つギリシア人実業家との出会いで始まりました。亡き養母の看病に忙しく、男性とかかわる機会もなかった無垢な彼女が、翻弄されながらも心に秘めた情熱を熱く燃やす極上ロマンスです!
  • ブライダルブーケ 結婚は幸せの鍵?
    -
    ブーケは花嫁の手を離れ、宙に舞った。次の瞬間、3人の女性が同時にブーケを手にしていた――決して結婚しないと誓った3人が。そのひとり、クレアは愛する人を亡くして2年たつが、結婚する気などまったくなかった。心の傷がうずき、誰かと親密になることも考えられないのだ。ところが義理の妹に頼み込まれ、クレアは義妹の夫の上司に部屋を貸すことになってしまう。そして現れたブラッドの顔を見たとたん、彼女は驚いて頬を赤く染めた。予想外に若くハンサムな彼はその日、公園でクレアの唇を奪い、心を掻き乱した男性だった。
  • キスの記憶は消えない
    4.5
    働くことになった会社での初日、アヴァがまず命じられたのは、会議室に20人分のコーヒーを出すことだった。だが、ワゴンを押して会議室に入った彼女はショックに凍りついた。その場を取り仕切るボスが、かつての憧れの男性ヴィートだったからだ!彼はきっと、即刻わたしに首を言い渡すに違いない。なぜなら、3年前にアヴァは交通事故を起こし、その巻き添えとなったヴィートの弟を死なせてしまったのだから。罪と向き合う苦しい年月を経て、アヴァはようやく過ちを許され、今日は社会復帰のための研修第1日目だった。それなのに、わたしを憎む男性の下で働くことになるとは……。■事故を起こして同じ車に乗る親友を亡くし、罪に問われたアヴァ。事故当夜の失われた記憶に翻弄されながら、親友の兄に抱く消えない恋心を、シリーズを代表する作家リン・グレアムが劇的に描きます。
  • 砂漠の花嫁
    -
    ベサニーは学生時代、留学中のダタール国王子ラズルと知り合った。エキゾチックで危険な魅力を漂わせるラズルに惹かれ、彼もまたベサニーのことを激しく求めるようになる。しかし2人の育った文化が違いすぎたため、ベサニーは彼を拒み、ラズルもやがて留学期間を終え、国へと戻っていった。あれから2年。ベサニーは仕事でアラブに派遣され、気がつくと、ダタール国の豪華絢爛たる宮殿へいざなわれていた。そして、この出張がラズルの用意した罠だったと知らされる。ラズルは怖いほど端整な顔に不敵な笑みを浮かべ、告げた。僕のハーレムで君に女の悦びを教えてやろう、と。
  • 結婚の掟 地中海で恋して I
    3.0
    サンティナ王国の王女ソフィアは、考え抜いた末に心を決めた。父が無理やり進めるスペインの王子との縁談から逃げるため、幼なじみの皇族アッシュに恋人のふりをしてもらおう。彼には、16歳のときバージンを捧げようとして拒絶された。それ以来会っていなかったけれど、きっと助けてくれる。ところがアッシュにすげなく断られ、なす術のなくなったソフィアは、とりあえず向かった空港で、当日便はもうないことを知った。どうすればいいの? 今この国を発たなければ、政略結婚させられる。そのときアッシュの言葉がよみがえり、ある案が浮かんだ。彼の自家用機が今夜発つ。そっと忍び込めばいいわ。■作家競演によるミニシリーズ〈地中海で恋して〉が今月から始まります。王国サンティナの王子と王女たちがおりなす華麗な物語です。第1作は一昨年亡くなったペニー・ジョーダン。新作としてお届けできる最後の作品となります。
  • 秘密のまま別れて
    4.0
    「盗んだ2万ポンドの代償として週末を一緒に過ごしてもらう」エリンは、かつての恋人クリストの言葉に大きなショックを受けた。彼の経営するホテルで働き、激しく愛し合った日々がよみがえる。クリストは、エリンが今勤めるホテルを買収するために来ながら、会うなり、彼女が犯した罪の証拠があると言って脅しをかけてきた。週末をともに過ごせば、黙っていてやると……。証拠の書類は、エリンの昔の部下が罪をなすりつけるために作った不正なものと思えたが、今となっては反論もむずかしかった。エリンは彼との別れのとき、どうしても伝えられなかった言葉を胸に、いまだ消せない思いを抱えたまま、彼とイタリアへ旅立った。■昨年、3部作〈予期せぬプロポーズ〉が大好評だった、シリーズを代表する人気作家、リン・グレアム。彼女の最新作をお贈りします。一度はあきらめたはずのギリシア人大富豪とのあいだに燃えあがる、激しくも緊迫感あふれるラブストーリーにどうぞご期待ください!
  • 至上の愛
    3.0
    ケイトは最初、自分の耳を疑った。村にある発電所に新しい所長がやってくる。所長の名はジェイク・ハーヴィー。2年前、ケイトが別れた夫だった。いいえ、離婚手続きを終えていない以上、彼はまだ私の夫。ロンドンの家を飛び出してのち、ケイトはヨークシャーのこの地で友人とクラフトショップを経営し、自立の道を歩み始めていた。新しい所長を歓迎するディナーパーティーのホステス役を頼まれ、気楽に引き受けたものの、まさか相手がジェイクだとは思わなかった。しかも彼はケイトの名を聞き、彼女が誰か知ったうえで出席するという。今さら何のつもり? ケイトは夫との再会に一歩も引く気はなかった。■1984年に書かれたP・ジョーダンの未邦訳作品をお届けします。今回がいよいよ最後の新刊となります。多くの読者を魅了した、ロマンスの醍醐味あふれる小説の世界を心ゆくまでご堪能ください。
  • 長い冬
    -
    カリブ海の島で旅行会社に勤めるオータムは、目の前に現れた男の姿を見るなり、顔面蒼白になった。ヨーク・レイン……世界的に有名な航空会社の社長で、19歳のときにオータムが結婚した相手だ。幼かったオータムは彼が属する派手な上流社会になじめず、結局、短い結婚生活は破綻し、ロンドンの家を飛びだした。いったいなぜヨークがここにいるの?戸惑うオータムに、ヨークは冷たく言い放った。急遽妻が必要になったから、4カ月の間だけ戻ってこい――そうすれば正式に離婚に応じよう、と。
  • プロポーズを夢見て
    -
    ブリタニアが看護師として働く病院に、高度な手術を行うためにオランダから外科医がやってきた。その外科医、ファン・ティーン教授を目にしたとたん、ブリタニアは直感した。この人と結婚する、と。なぜそんなふうに感じたのかはわからない。確かに医師としては優秀だが、彼のことはなにも知らないのだ。しかも、すぐにオランダへ帰ってしまう。だが、ブリタニアは自分の直感を信じ、オランダへ休暇に出かける同僚に同行することに決めた。きっとオランダで教授にまた会えるわ。これが運命なら。★本作でベティ・ニールズは、結婚に向けるヒロインの切ない思いを厳しいけれど温かい筆致で描いています。涙と笑いがふんだんに盛り込まれ、最後はヒロインに拍手を送りたくなることでしょう。★
  • 純愛の城
    4.0
    亡くなった祖父母の遺灰を故郷のシチリアの教会に埋葬する――ルイーズにとって、それはどうしてもかなえてあげたい願いだった。でもまさか司祭ではなく、シーザーに会うことになるとは思わなかった。彼は地元で権威を誇る公爵家の当主。埋葬には彼の許可がいるというのだ。教会でシーザーを前に、ルイーズは思わず逃げだしたくなった。10年ぶりの再会だった。彼には今、大人の風格と厳しさが備わっている。18歳のわたしが一夜をともにした、若き日のシーザーではない。彼はルイーズの申し出を聞いたあと、また会う約束をしながら、すべてを見通したような陰りのある目で、去り際に言った。「きみとはまだ話しあうべきことがありそうだ」■2011年12月31日、惜しまれつつその生涯を閉じたペニー・ジョーダン。病床にありながら果敢に執筆を続けた、彼女の最後の作品をお届けします。長編を始め、数多くの小説を書き、長く愛された作家との思い出とともに、作品の世界をご堪能ください。
  • 罠に落ちた恋人たち 予期せぬプロポーズ I
    4.0
    ギリシアの大富豪との結婚式を間近に控えたある日、ザラのもとに、庭園設計の依頼がトスカーナから舞いこんだ。単に両親を喜ばせるためだけの政略結婚の準備から逃れ、さっそくザラはロンドンを発つ。依頼主はイタリアの実業家、ヴィターレ・ロッカンティ。広大な庭のデザインを任されて喜んだが、それ以上に、ザラはゴージャスな彼に心を躍らせた。でも、私は婚約者のある身。あきらめるしかない。彼女の決意をあざ笑うかのようにヴィターレの誘惑が始まり、ザラの心は大きく揺れ始める。だが、その誘惑こそ、彼が仕掛けた残酷な罠だった。■今月から、リン・グレアムの3姉妹をヒロインとしたミニシリーズが始まります。それぞれに思いもかけなかった男性たちと恋に落ち、運命に翻弄される姿を描きます。
  • 冷たさと情熱と
    4.0
    美貌を武器に次々と恋人を作っては、容赦なく捨てる悪女。モデルのヘザーには、いつもそんな評判がつきまとっていた。それが深く傷ついた初恋のせいだと知っているのは、従姉だけだった。だが今回ヘザーに言い寄ってきたレイスは、いつもの相手とは違った。危険なまでの魅力をたたえ、彼女への熱い関心を隠さない。レイスはモデルの仕事にかこつけてヘザーをオフィスに呼び出し、愛人になることを条件に大きな契約の話さえ持ち出してきた。「僕はきみが欲しい。きみも僕を求めるようにさせてみせる」レイスの言葉の激しさに恐れをなし、ヘザーは家に逃げ帰ったが……。■ペニー・ジョーダンの追悼特集としてお贈りする未邦訳作品。今月は1984年の作品をお届けします。波乱に富んだストーリー展開に、作家の実力の高さが随所にうかがえる傑作です。次回は12月、彼女の遺作がついに刊行されます。ご期待ください。
  • 塔の館の花嫁
    4.0
    まさか彼が会社の重要な取引先の社長だとは思わなかった。彼の名はセバスチャン。豪壮な邸宅に住む、騎士を先祖に持つ貴族。ファッション業界で成功を夢見るジェシカは、セビリアにやってきた。注文服を作る最高の素材が見つかったと喜んだのも束の間、その布地を作る工場の経営者がセバスチャンだったとは……。彼とは仕事で会う前、従妹が彼の弟と起こした恋の不始末を巡って、さんざん激しい言葉の応酬をしあったばかりだった。彼は、話をするために屋敷を訪れたジェシカを従妹と思い込み、大事な弟を金目当てに誘惑した性悪女と、一方的にののしった。商談の席でもなお侮辱を続ける彼の頬を、ジェシカは思わずぶっていた!■追悼特集としてお贈りしているペニー・ジョーダンの新刊。今月と来月は未邦訳作品をお届けします。数々の長編小説を書き、多くの読者を魅了した、彼女の確かな実力をうかがわせる作品ばかりです。
  • 狙われた無垢 ロシアからこの愛を I
    3.0
    ロンドンの豪華なホテルのロビーでひと目見た瞬間、アレーナは全身がとろけ、たちまちその男性のとりこになった。彼の名はキリル、ロシアの実業家だという。勇気を出して声をかけたものの、冷たくあしらわれ、アレーナの初恋はたちまち消え去ったかに思えた。ところが、彼女の姓を知ったとたん、キリルの態度が一変する。「きみとの再会を期待しているよ」この人なら、きっと本物の恋の喜びを味わわせてくれる。うぶなアレーナは天にも昇る心地だった。だが、彼の真の狙いは競争相手の彼女の兄を出し抜くことにあった……。■昨年12月、惜しまれつつ、その生涯を閉じたペニー・ジョーダン。ハーレクイン・ロマンスでは、追悼特集として今月から4カ月連続で彼女の作品をお届けします。
  • 世話好きな恋人
    4.0
    ジョージアはまだ23歳の若さながら、昼間はウエイトレス、夜はダンサーとして、町のバーで休む暇もなく働いている。本当はやりたくない仕事だが、病弱な母を抱えているうえ、家の修理やその他の問題で、普通の収入では足りないのだ。ある晩、いつものように仕事を終えたジョージアは酔っ払いにからまれ、獣医のジョーダンに救われる。こんな私を、身を挺して守ってくれる男性がいるなんて……。情熱的で優しい彼に急速に惹かれるジョージアだったが、彼女にはどうしても素直になれない事情があった。
  • プラトニックな結婚
    3.0
    イギリスの田舎町で受付係をしているルビーの家に、中東の国アシュールの宮廷顧問と名乗る老人が訪ねてきた。ルビーの母はかつてアシュールの国王と結婚していたが、世継ぎの男子を望む国王が2人目の妻をめとったことから離婚した。ところが現王室の構成員が事故ですべて亡くなり、今やルビーが王家の唯一の後継者だという。しかも、隣国ナジャールとの和平協定を結ぶため、ルビーにナジャールのプリンスと結婚してほしい、と告げる。驚いたルビーは言下に断るが、そこに現れた長身のハンサムな男性こそ、彼女を迎えに来たナジャールの摂政、プリンス・ラジャだった!■ハーレクイン・ロマンスで最も人気ある作家リン・グレアムが久々にシークとの熱いロマンスを描きました。思いがけなくプリンセスになることになったルビーのゴージャスな恋をご堪能ください。
  • 長い誤解
    4.0
    伯母の遺品整理のため、フィリッパは久々にガーストン邸を訪れた。ガーストン家の家庭教師だった伯母にここで育てられた彼女は、11年前、大学生だった当主の孫スコットと熱烈な恋に落ちた。だがある時、他に好きな人がいると言って自分から身を引いた――彼が大事な館を継ぐには、それしか方法がなかったのだ。お腹に命が宿っているのを知ったのは、そのあとのこと……。彼女の物思いを破るように、とつぜん車の音が響いた。外を見ると、へこんだ高級車と息子のサイモン、そしてスコットの姿がある!なんとサイモンが、誤ってスコットの車を傷つけたという。スコットは容赦なく彼女を罵り、ある方法で償うよう求めてきた。
  • 一目ぼれなんて
    -
    その朝、秘書のジェニスタは新しい社長を見た瞬間に凍りついた。厳めしい顔でこちらをにらみつけているのは、ゆうべパーティで誘いをかけてきたハンサムな男、ルーク。プレイボーイ然としたその傲慢な態度が許せなくて、ジェニスタがわざとすげなくあしらった相手だ。あんな最悪な出会いをした人のもとでこれから働くの?しかもさらに悪いことに、なぜかルークは彼女を上司の愛人だと勘違いしていて、誤解だという訴えにも耳を貸そうとしない。軽蔑しきった視線に晒され、ジェニスタは身を震わすしかなく……。
  • 拒めない情熱 名ばかりの花嫁
    3.0
    タリーはあるパーティで見かけた男性にひと目で惹かれた。彼の名はサンダー。海運王を父に持つ、将来有望な投資家だという。タリーはギリシアでも名だたる実業家の婚外子として生まれながら、男性にだらしない母親と実の娘にすら関心のない父親を見て育ち、恋愛には興味を持てずにいまだにバージンのままだ。こんな私を彼はどう思うかしら?でも、胸が痛いほどのこの情熱を解き放ってもいいのでは?だがタリーが初めてだと知ったとたんサンダーは態度を変え、自分が求めているのは軽い情事の相手だと言い放った。思いがけぬ悪夢がここから始まるとは、タリーは想像もしなかった。■今月と来月連続で、〈名ばかりの花嫁〉2部作をお届けします。互いに惹かれるままに関係を続け、愛のない結婚をするはめに陥った二人は? ギリシアを舞台にリン・グレアムが描きます。
  • 灼熱のアルハンブラ
    4.0
    フェリシティは亡き父の祖国スペインにやってきた。公爵家の一員だった父が認知できなかった娘のために、家を遺していたと知らされたのだ。混雑する空港でフェリシティを出迎えたのは、いまや公爵の地位を受け継いでいるビダル・イ・サルバドーレス。最後に会ってから7年が過ぎていたが、目鼻立ちの整った顔には相変わらず冷酷さが漂っている。案内された公爵家の壮麗な屋敷で、フェリシティはビダルの誘惑にあらがえず、唇を許してしまう。するとビダルは目に嫌悪の色を浮かべ、侮蔑の言葉を投げつけた。■『アレジオ公国の花嫁』2部作で、ペニー・ジョーダンは愛の揺らぎを華麗に描きました。今月の最新作では、傲慢な貴族のヒーローに翻弄されるヒロインの物語が繰り広げられています。
  • 冷たい貴公子
    3.5
    仕事でイタリアのミラノを訪れたリリィは、身勝手な弟に泣きつかれ、通販カタログの写真撮影を引き受けた。すると撮影中、ドアが勢いよく開いて一人の男性が入ってきた。背の高い黒髪の男性は全身からいらだちと傲慢さを漂わせている。誰だか知らないけれど、この男性はモデルではない。すばらしい体の持ち主であることは一目でわかるけれど……。そう思ったとたん、リリィは不意に胸のときめきを覚えてうろたえ、無礼なほどつっけんどんな態度をとってしまった。その男性がイタリアでも有数の名家の一員である億万長者――マルコ・ディ・ルッケージであるとも知らずに。■長年のキャリアを誇るペニー・ジョーダンの筆が冴えるロマンスをお届けします。イタリアのコモ湖畔で繰り広げられる物語は緊張感にあふれ、主人公の揺れる心情が繊細なタッチで描かれています。
  • 伯爵の花嫁 思いがけない秘密 I
    3.5
    イギリスの田舎で小さな花屋を営むジェマイマは、ある日、店の前に止まる高価なスポーツカーを見て青ざめた。2年前から別居する夫アレハンドロ――とうとう彼がやってきた!アレハンドロとは出会ったとたんに恋に落ちて結婚し、伯爵である彼のスペインの城に移ったが、すぐに夫の情熱は失われた。流産を機に、ベッドさえも別にしはじめた彼から、逃げ出してやっとこの平穏な生活を手に入れたのだ。相変わらず相手を威圧する口調でアレハンドロは言い放った。「僕を裏切った女と今すぐにも離婚したい」ええ、もちろんだわ。ある秘密を彼に知られる前に……。■今月から3カ月連続で、すれ違ってしまった男女の愛のゆくえをテーマにしたミニシリーズをお届けします。大人気の作家リン・グレアムが描くエキゾチックなヒーローたちとの恋模様です。
  • 蜂蜜より甘く
    3.5
    令嬢ハニーはとある事情から、必死に車で逃げ続けていた。その途中、不注意で私有地の湖に車ごと転落してしまい、意識を失ったところを敷地内に住む医師ソーヤーに助けられる。病院へ行くのを拒んですぐ出ていこうとするハニーを、ソーヤーは引きとめ、自宅で手厚い看護をしてくれた。彼の優しさやセクシーな笑み、ムスクの香りにときめきつつも、ハニーは決して素性を明かそうとはしなかった。事情を打ち明けて、この男性を頼ってはいけない――そんなことをすれば、彼まで危険に巻きこんでしまうから。
  • サザン・スキャンダル サヴァンナのためらい I
    -
    また、私を見ている。サヴァンナは野外に設けられたダンスフロアの向こう側に、ちらりと視線を走らせた。謎めいたハンサムな男性が椰子の木に寄りかかっている。二十代最後の冒険として、カリブ海に浮かぶ美しい島に一人で来ていた彼女は、気をつけなさいという警告の声を無視した。男性との本当に親密なひとときを一度ぐらいは経験してみたかったから。「踊ってくれませんか?」魅力的なほほえみに誘われるまま、その男性に自分の手を預ける。星空の下のダンス。高価なシャンパン。情熱のままに交わした熱い口づけ。夢のように完璧で、ロマンチックな夜だった。そして、どうしようもないほど彼に惹かれていった。だが、魔法の時間は瞬く間に過ぎ、サヴァンナは別れも告げずに島を出た。このとき忘れられない思いを抱いていたのは、彼女一人ではなかった。
  • アレジオ公国の花嫁 愛に惑う二人
    3.8
    重要な会議に遅刻しそうになり焦っていた建築士のジゼルは、空いたばかりの駐車スペースに自分の車を割りこませた。順番を待っていた高級車の運転席を見ると、男性が不機嫌そうに「なんて女だ」と言っているのがわかる。すると彼は車を降り、ジゼルの行く手をふさいでなじり始めた。まるで世界が彼の思いどおりになると信じているような剣幕で!隙を見て逃げだしたものの、数時間後、ジゼルは真っ青になる――その男性が、大事なクライアントとして目の前に現れたのだ。彼の名はサウル・パレンティ、ある国の王族出身の実業家だという。さっきの報復が始まるかしら……。ジゼルは自らの行いを悔やんだ。■堅実な人気を誇るペニー・ジョーダンの最新二部作は、絶対に読み逃せない豪華な設定。主人公が共通の連作を二カ月続けてお届けします。言い争いから始まった二人の恋は、どのようにして“世紀のハッピーエンド”へと向かうのでしょうか?
  • 愛するがゆえの罰
    3.8
    エラの姉はギリシア人の男性と結婚したが、夫婦ともに交通事故で亡くなり、幼い娘カリーが残された。カリーは今、後見人のアリスタンドロス・クセナキス――海運会社を経営する富豪の邸宅で暮らしているという。実は七年前、エラはアリスタンドロスと知り合って恋に落ち、結婚の約束までしながらも、土壇場で婚約を解消したのだった。エラはカリーを引き取ろうと考え、ロンドンからギリシアに飛んだ。ところが、久しぶりに再会した彼は驚くべき条件を提示してきた。仕事を辞め、このギリシアの邸宅に引っ越してきて、いつでも彼の要求に応えて体を捧げる愛人になれというのだ。 本書は、ニンテンドーDSソフト『大人の恋愛小説 DSハーレクインセレクション』に収録された『甘美な代償』を改題して書籍化したものです。
  • 永遠を誓うギリシア 前編
    3.0
    ビリーは八歳のとき、地中海に浮かぶ島に母と移り住んだ。よそ者であるうえに、母の奔放な行状のせいでつまはじきにされていた彼女を、一人の少年が救ってくれた。それがアレクセイ・ドラコス――ビリーの現在のボスだ。今や彼の個人秘書として、恋の後始末までも引き受けている。彼に焦がれながらも相手にされないつらさに耐えていたビリーは、あるとき母の愛人から乱暴されそうになり、思わずアレクセイの所有する大型ヨットに逃げこんだ。翌日、突然熱いキスで誘惑してきた彼にビリーは言った。「あなたが征服した女性の一人になるのは、いや!」■絶大な人気を誇る作家リン・グレアムの新作を二カ月連続でお届けします。今月はビリーとアレクセイの出会いから結婚に至るまで、そして来月は二人の結婚式以後の予想外な展開へと続きます。
  • 砂漠の恋人 無邪気なかけひき I
    -
    ペトラは生まれて初めて訪れた母の祖国ズーランで悩んでいた。傲慢で欲深い祖父が、自分のビジネス・パートナーとペトラとの縁談を勝手に進めていることを知ってしまったのだ。かつて、ズーラン在任の外交官であったペトラの父と、遊牧民の血を引く母は祖父の反対を押し切って駆け落ちした。祖父は母を勘当しただけでは飽きたらず、今度はわたしをビジネスの道具として利用するつもりなんだわ!リゾートのビーチでかわされる女性たちの噂話を耳にして、ペトラは計画を思いつく。数時間後、彼女は圧倒的なオーラを放つ魅力的な男性に声をかけていた。■アラブの小国を舞台にエキゾチックな貴公子たちとのロマンスを描く『砂漠の恋人』。今月のヒロインは、祖父のずる賢い企みに反発して男性を誘惑しようとするペトラ。ところが、思わぬハプニングが……。
  • 新妻を演じる夜 麗しき三姉妹 I
    4.0
    インテリア・デザイナーのリジーのもとに一通の手紙が届いた。彼女が共同所有するアパートメントに問題が発生し、現地まで来てほしい、さもないと裁判沙汰にするという。差出人は、ギリシアの大富豪イリオス・マノス。リジーはなんとか旅費を工面し、ギリシアへ飛んだ。会ったばかりのイリオスから“詐欺師め!”となじられたリジーは、そこで初めて、自分が共同所有者にだまされ、莫大な借金を背負わされたのだと気づいた。お金などまったくないと言う彼女にイリオスは憤然として言った。「では、その体で払ってもらおう。ぼくと結婚するんだ」■不動の人気を誇る作家、P・ジョーダン渾身のミニシリーズ〈麗しき三姉妹〉を今月から三カ月連続でお届けします!孤児の三姉妹は真実の愛を見つけられるのでしょうか?
  • 捨てられた花婿
    3.3
    無能な亡夫のせいで家業の運輸会社が経営破綻し、キャロラインと両親は屋敷からの立ち退きを迫られていた。そうした折、五年前に別れたバレンテから電話が入る。「きみの屋敷のオーナーとして話がしたい」キャロラインにはバレンテに負い目があった。挙式当日、彼を祭壇に置き去りにし、ほかの男性と結婚したのだ。その彼がこの屋敷を? もしかして復讐を企んでいるの?恐る恐る会いに行ったキャロラインにバレンテは言いはなった。「僕の愛人になり、ベッドで楽しませてほしい」そんなことは絶対にできないわ――今でもバージンの私には。■リン・グレアムがトスカーナとヴェネチアを舞台に得意の復讐劇を描きます。ヒロインを忘れられないがゆえに残酷な仕返しをするヒーロー。はたして二人の行く末は?
  • シークのたわむれ
    4.0
    スコットランドの城に清掃員として働くカーステンは、その日の勤務を終え丘の上でくつろいでいた。突然、猛スピードのバイクが向かってきて、危うく轢かれそうになる。カーステンはかっとなってバイクの乗り手に怒りをぶつけたが、男はここは自分の私有地だとうそぶくばかりだった。なんて人なの!それでも、堂々とした姿に引きつけられてしまう。数日後、城の床磨きをしていたカーステンは、殿下と呼ばれた男性を見上げて凍りついた。城の所有者でデーメン王国のシャヒール王子が、あの男だったのだ。カーステンはパニックに駆られてその場を逃げだした。
  • 罪深い喜び
    -
    憧れのマーカスが、私にキスしている!ルーシーは信じられない思いだった。彼女を愚かな小娘と決めつけ、顔を合わせればお説教ばかりの彼に、熱く求められているなんて。パーティに出席していたルーシーは、倒産寸前の彼女の会社に投資したい人物がいると聞いて舞い上がり、シャンパンを飲みすぎて酔っぱらってしまった。そばにいたマーカスに、彼の家まで強引に連れていかれたのだ。本当は、彼も私を愛していたんだわ。だがキスが終わったときの彼の冷たい表情に、ルーシーは凍りついた。★〈華麗なる日々〉の最終話をお届けします。前二作で苦労のしどおしだったルーシーにも、とうとう幸せが訪れるのでしょうか。★
  • 告白は最後に
    -
    気がつくとフィネラは病院にいた。友人と出かけたクラブで飲み物に睡眠薬を入れられたらしい。幸い大事には至らず、二日後、彼女は研修医の採用面接に出かけた。すると、面接官のマックスが唖然として言った。「僕は君に会ったことがあるよ!」彼は意識不明の彼女を病院に送りこんでくれた医師だった。こんなすてきな男性とロマンチックとはほど遠い出会いをするなんて。採用は無理だとあきらめたが、意外なことにフィネラは合格した。マックスのもとで働きはじめたものの、彼女の心の中では最初の出会いがいつまでも影を落として……。★アビゲイル・ゴードンの日本語版デビュー作をお届けいたします。彼女はイギリスではすでにメディカルもののロマンスで大活躍中の作家です。★
  • スキャンダラスな関係
    4.0
    若くして爵位を継承したチェヴァリー伯爵は、ロンドンで帽子店を営む未亡人エミリーに一目で心を奪われた。つややかな黒髪に象牙色の肌、花びらのような唇に菫色の瞳。たぐいまれな美人が事業に行きづまっていることを知り、伯爵は援助を申し出た――もちろん、下心を抱きつつ。強引な求愛に戸惑いながらも、エミリーは伯爵の情熱に応えた。初めて二人が結ばれた夜に流した涙と亡き夫への愛に偽りはない。だがその夜に身を貫いた強烈な歓びは、エミリーに罪深い胸のざわめきをもたらした……。
  • ジェシカの愛情研究
    -
    ジェシカはため息をついて受話器を置いた。姉からの電話だ。姉はジェシカと夫の仲を疑っている。事実無根のこんなことで執筆を邪魔されるのはかなわない。ジェシカは好評の前二作に続いて三作目では、結婚生活には必ずしも愛は必要ではない、見合い結婚こそ理想だ、という持論を展開するつもりでいる。姉の疑いを除くには……ふと新聞の交際広告欄が目にとまった。そうだわ! こういう形で結婚に持ちこめれば、姉も心配しなくなるだろうし、私の持論を実証することもできる。ジェシカは早速、交際広告の原稿を書きはじめた。
  • 淑女は踊る
    3.0
    社交界にもデビューせずに館を切り盛りしてきたグエンだが、愛する父が亡くなると、男爵位を継いだ高慢ないとこから、借金のかたに知人と結婚しろ、さもなくば幽閉すると脅される。あまりの仕打ちに、彼女は親戚の住む町を目指して逃げ出した。いとこの追っ手に見つからないようジプシーの一団に加わり、踊り子に扮して旅するある日、紳士たちが野営地にやってきた。一人の男に視線を注がれ、グエンは警戒しつつときめきを覚える。日が暮れ、かがり火の周囲でダンスが始まると、彼は囁いた。「踊ってくれ……私だけのために」そしてグエンの唇を奪った。
  • 裏切りのハネムーン 三人の無垢な花嫁 I
    4.0
    オフィーリアが長く面倒を見てきた祖母が亡くなり、遺言状が読みあげられるときがきた。その席にリサンダー・メタクシスも立ち会うと知って、オフィーリアは内心穏やかでなかった。祖母が住んでいたマドリガル邸は、もとはメタクシスの一族の所有で、リサンダーはここを買い戻そうと躍起になっていた。とはいえ、彼が呼ばれる理由はないはずなのに。間もなく、驚愕の内容が明かされた。屋敷はオフィーリアとリサンダーに遺贈。ただし両者の結婚が条件。まさか。彼と結婚するなんてありえない。■お待ちかね、リン・グレアムの三部作がスタートいたします。主人公たちはすべて父親の異なる三兄妹。離れ離れに育った彼らの出生の謎が少しずつ明らかに。来月もお見逃しなく!
  • 愛を請う予感
    3.0
    インテリアデザイナーのキーラはインドを訪れ、友人の結婚式に列席した。式が滞りなく終わり、中庭で催される披露宴が始まる前のことだった。「失礼」と声をかけられ、庭に出る道をふさいでいたのに気がついた。建物と庭園の織りなす神秘的な光景に、呆然と立ち尽くしていたせいだ。振り向くと、長身の男性が立っていた。これほどセクシーで、しかも危険な雰囲気を持つ男性は初めてだった。言葉を交わすうち、抗いがたい力で彼に引きつけられていくのを感じ、気がつくと彼の腕のなかにいて、キスを交わしていた。なんということをしてしまったの。彼と二度と会わずにすみますように。しかしキーラの願いは叶わず……。◆30周年の記念の年、おかげさまでハーレクイン・ロマンスは2400号を迎えることができました。これまでのご愛読に感謝を込めて、ペニー・ジョーダンの意欲作をお届けいたします。◆
  • もう一晩だけ、あなたと
    -
    慈善事業支援のためのサバイバルレースに参加したティリーは、初対面の男性キャンベルとペアを組むことになった。キャンベルは元海兵隊員というだけあって無口で無愛想。運動の苦手な彼女にも容赦なく崖を下らせ、急流を飛び越えさせた。弟たちにだまされて連れてこられたティリーは泣きそうだった。別れた恋人のことをいまだに引きずる姉を心配した弟たちは、出会いの場を作ろうとこんな策略を企てたけど、大失敗ね。だってせっかく出会ったすてきな男性は勝つことしか頭になくて、今夜、同じテントで私と寝る事実をなんとも思っていないもの。なのに彼のからかうような笑みを見て、ティリーの胸は高鳴り……。
  • 仕組まれた婚約劇
    -
    銀行の投資部門を率いるキャリアウーマンのティリーにとって、母に引き起こされた件は悪夢としか思えなかった。ティリーの母は恋愛好きで、結婚と離婚を繰り返している。このたび五度目の結婚式をスペインの古城で挙げることになった母が、何を思ってか再婚相手に、娘のティリーは婚約中だと事実無根の発言を!恋人すらいないティリーは、困った立場に追い込まれた。仕方なくエスコート・サービスに婚約者役の男性を派遣してもらう。いよいよスペインに発つ当日、その男、サイラスが迎えに来た。俳優だという彼を見て、ティリーはこれまでにない胸の高鳴りに襲われる。サイラスが身分を偽り、別の目的を持っているとは夢にも思わず……。
  • ボスの知らない秘書
    3.0
    秘書のローズはこの四年間ボスへの想いを必死に隠し続けてきた。ボスのガブリエルが、つき合う女性を次々に替えようとも、有能な秘書らしく平然と彼女たちに贈る花や宝石を手配したものだ。でも、そんな苦しい日々も今日でおしまい。三カ月の休暇で人生を考え直したローズは今、退職願を握りしめ、ボスのデスクの前に立っていた。どういうわけかガブリエルは熱いまなざしで私を眺めまわしている。スカートが短すぎたかしら?ローズは落ち着かなくなった。そして、とどめが退職願に目を通したあとの彼の言葉だった。「だめだ。僕には君が必要なんだ。君が欲しいんだよ……」
  • 禁じられた告白
    3.0
    双子の息子を持つケイティーは職も家も失い、途方に暮れた。もはやプライドにこだわっていては生きていけない。彼女は意を決し、大銀行の頭取アレクサンドロスに会いに行った。彼こそ息子たちの父親で、ケイティーを捨てた男性だった。だが、彼との対面はかなわず、徒労に終わる。二人の関係をタブロイド紙に高値で売りこんだらどう?悪魔のささやきに心を動かされかけたとき、ケイティーの目の前でリムジンが止まり、ドアが開いた。「今さらぼくになんの用があるというんだ?」懐かしくも冷酷なアレクサンドロスの声に、彼女は身を震わせた。
  • 涙で別れた過去
    -
    サーシャとは四十歳以上年の離れた夫カルロが亡くなった。世界中にホテルを所有していたカルロだったが、経営に失敗し、遺されたのは、ホテルを担保に借りた数百万ドルの負債と、九歳になる双子の息子たちだった。そしてついに、数百万ドルを出資した個人投資家が、サーシャと息子たちの滞在しているサルデーニャ島に現れる。彼を見て、サーシャは驚愕した。その人物こそ、カルロの又従弟で、彼女の元恋人ガブリエルだった。十年前、愛を返してくれない彼に絶望し、サーシャはカルロに走った。ガブリエルは、そのときの仕返しをするつもりに違いない。★6月刊「真夏の千一夜」でハーレクイン・ロマンス2200号を飾り、絶好調のペニー・ジョーダンが筆をふるう熱い復讐の物語。今月のヒーローは愛を知らないイタリア人男性です。ご堪能ください。★
  • 妖婦を演じて
    4.5
    児童救済慈善ファッションショーの収益金が消え、元人気モデルのリディアは警察の取り調べを受けた。着服したのは彼女の母親だが、リディアは認めようとしなかった。自分が母を不幸せにしたという罪悪感にとらわれてきたから。窮地に陥った彼女に手を差し伸べたのはクリスティアーノ、リディアが一時期親しかったことのある大富豪だ。彼は紛失した収益金の立て替えを引き受けるという。だがその見返りに、ベッドをともにすることも要求してきた。彼の申し出は親切からではない。過去の経緯を思えば、この機会を復讐に利用するつもりに違いない。★リン・グレアムが初恋の人に誤解されて苦しむヒロインを描きます。★
  • 真夏の千一夜 砂漠の恋人
    -
    亡き父から相続したコンドミニアムの名義を変更するため、グウィニスは砂漠の国ズーランにやってきた。父がどうやってこんなに豪華な物件を手に入れたかは謎だが、これなら高く売れるに違いない。グウィニスは、父が遺した若き恋人と赤ん坊のためにここを売却して、そのお金で彼女たちの生活を助けてあげたいと考えていた。手続きが終わるまでコンドミニアムに滞在しようと決め、迎えた初めての晩、グウィニスは違和感を覚えて目を覚ました。誰もいないはずの室内に、何かしら気配を感じるのだ。目を開けると、全裸の男性が鋭い目つきでこちらを見ていた。★ハーレクイン・ロマンスもおかげさまで2200号を迎えることができました。皆さまのご愛読に、心から感謝いたします。記念号を飾るのは、ペニー・ジョーダンが描くシークとの恋物語。夏の訪れが待ち遠しくなる、情熱的なロマンスです。★
  • 愛する人はひとり
    4.0
    プルーデンスがニコロスと結婚して八年の月日がたった。彼はギリシアでも有数の大企業の最高経営責任者だが、八年前は違った。倒れかけた会社を救うため大富豪の相続人プルーデンスと仕方なく結ばれたのだ。しかも本当の夫婦になったことはなく、彼には複数の愛人がいる。プルーデンスはそんな関係がいやになり、離婚を切り出した。ところがニコロスの答えは予想外のものだった。彼は形式だけの結婚を本物にしたいと言い出したのだ。君が妊娠を望むなら子どもの父親になってもいい、と。今さらどうして?当然、プルーデンスは拒絶した。★リン・グレアムがギリシア人富豪をヒーローに、アテネとイギリスを舞台に繰り広げる情熱的なストーリーをお楽しみください。★
  • 曇りなきエメラルド
    -
    ジョディは山道をレンタカーで走りながら、必死に涙をこらえていた。本当なら、今夜はロマンチックな新婚初夜になるはずだった。しかし婚約者を直前になって友人に奪われてしまったため、ひとり、ハネムーンに行く予定だったイタリアに来たのだ。神様にまで見放されたのか、深いわだちにはまって車のタイヤがパンクした。途方に暮れていると一台のフェラーリが止まり、中から男性が現れた。信じられないほどハンサムだが、ひどく尊大な態度だ。彼はロレンツォと名乗り、助けを求めるジョディに言い放った。「きみが僕の妻になり、ぼくを助けてくれるなら手を貸そう」★ペニー・ジョーダンがイタリアを舞台に激しい恋物語を描きます。★
  • 欲望のゲーム 上
    -
    ★封印されたはずの過去がある日突然、襲ってくる。★起業家として巨万の富を築いたブランは、わけあって独身主義を貫いてきた。だが、たまたま仕事で知り合った女性美しく謎めいたテイラー・フィールディングにたちまち心を奪われてしまう。しかし彼女にも男性を愛せない事情があった。ゆがんだ愛の記憶を抱える孤独な二人が出会ったこのとき、限りなくせつない欲望のゲームが幕を開けた……。世界中の女性たちから熱烈な支持を受けるベストセラー作家が男と女の悲しき愛憎を描いた魅惑のロマンス。
  • 甘い手ほどき
    3.0
    ハンナが研修先に選んだのはロンドンの一流病院だった。驚いたことに、彼女の指導を受け持つという医師は、かつて憧れを抱いていた幼なじみのアダムだった。久しぶりに再会したアダムは、自信にあふれ、有能そのものだ。都会になじめず、不安でいっぱいのハンナとは正反対。裕福な家庭に生まれた彼は、貧しい里親に育てられた私とは違う。みじめさに打ちのめされる彼女に、アダムが追い討ちをかけた。「ロンドンに出てきたとは驚きだ。君には田舎がお似合いだよ」そのさげすむような口調に、幼い恋心を打ち砕いた彼の冷酷な仕打ちがよみがえった。
  • エキゾチック・ムーン
    -
    頑固で、保守的で、威圧的。リード・サリヴァンと初めて会ったとき、ゾーイは思わず身がすくんだ。いくらボストンの名家の出で財閥の御曹司だからといって、虫けらでも見るような目つきで私を見るなんて、許せない。私が起こした会社にはびた一文資金を出す気はないと、初めから断るつもりでこんな態度をとっているんだわ……。ゾーイはささやかな仕返しをすることにした。彼を見据え、あなたなんかこっちからお断りよというふうに嘲笑を浮かべる。ほら、成功。リードが眉をひそめ、唇をとがらせた。
  • 危険な花束
    -
    そろそろ私も準備ができた。思いきって人生の第二ステージの幕を開けよう。いつまでも過去の失敗にこだわっていたくない。一夜限りの男性と、気軽に楽しく火遊びをして、自信と勇気を取り戻すのよ。そうしたら、今度こそ真実の愛を探せる。さっそくおしゃれなバーに出かけたサマンサは、写真家だというジャックに声をかけられた。「モデルの仕事に興味はあるかい?」やったわ。彼こそ私の“ロマンスの達人”にぴったり!★結婚の失敗で心に傷を負いながらも、少しずつ本来の純粋さを取り戻していくサマンサ。しかし、そこには奇妙なストーカーの影が……。新鮮なストーリー展開をお楽しみください。★
  • 情熱を知った午後 レオパルディ家の掟 I
    4.0
    仕事で疲れきって家路を急ぐジュリーの前に、長身でエキゾチックな顔立ちの男性が立ちはだかった。彼はジュリーが抱く赤ん坊を指して言った。「僕はロッコ・レオパルディ。その子のことで話がしたい」ジュリーはその姓を姉から聞いていた。この男性はジョシュの父親かもしれない人の身内なのだ。ジョシュは姉の遺児だが、父親がはっきりしない。母国でDNA鑑定をしたいというロッコの申し出に、愛する甥を奪われるのではないかと恐れつつも、彼女はジョシュの将来を思ってシチリア行きを決意した。■シチリア貴族レオパルディ家の三兄弟が出合うそれぞれの愛をベテラン作家ペニー・ジョーダンが描き分ける三部作がスタート!
  • 愛を試された公爵 三人の無垢な花嫁 III
    3.5
    あるパーティでウエイトレスを務めていたモリーは、客からセクシャルハラスメントを受けた。その場を救ってくれたのが、スペインの銀行家にして公爵のレアンドロだった。長身で、見たこともないほどすてきな男性だ。モリーはその夜、誘われるがままに彼の家で一夜を過ごす。翌朝、彼女はレアンドロの言葉に打ちのめされた。「愛人として君をぼくのそばに置いておきたい」初めての男性にお金で買われた気がして、モリーは憤然と彼の家を飛びだした。■行方知れずだった末の妹が、ついに皆さまの前に姿を現します。9月からお届けしている人気作家リン・グレアムの三部作。最終章にふさわしい力作をお楽しみください。
  • パリの情事はほろ苦く
    3.0
    昼間は販売会社の社員、夜は清掃のアルバイト。高い家賃を払うために、ジェシカは日々仕事に追われていた。唯一の楽しみは、毎晩掃除をしに行く会社のオフィスで彼を見ること。シチリアの名門カルディーニ一族を率いる、会長のサルヴァトーレだ。尊大だが魅力あふれる彼に、ロンドンじゅうの女性が熱をあげている。地味な彼女など眼中にないのは承知で、ジェシカは彼に憧れていた。ある日、そのサルヴァトーレが彼女をパーティに誘った!ジェシカは舞いあがるが、彼には冷たい計算があった。彼女を同伴すれば、うるさくまといつく女どもを追い払えるだろう。だが、当日ジェシカを見た彼は、とんでもない計算違いに気づいた。
  • 甘美な愛人契約 三人の無垢な花嫁 II
    3.3
    義姉が携わるチャリティ活動を助けるため、アビーはファッションショーのモデルを務めることになった。緊張しつつも颯爽とステージを歩くアビー。彼女の目は観客のひとりに釘づけになっていた。ニコライ・アーロフ、無数の浮き名を流すロシアの大富豪。ステージを下りると、彼からの誘いが待っていた。挙式直後に亡くなった夫への思いから一度は断ったものの、寄付への影響を考え、食事だけなら、としぶしぶ応じる。だが、着いた先はレストランではなく、ニコライの家だった。今晩、彼はわたしを帰さないつもり?■すべて父親の異なる三兄妹が主人公で、離れ離れに育った彼らの出生の謎が少しずつ明らかに。
  • 砂漠に魅せられて
    -
    華やかなパーティで、ポリーはひそかにその男性を見つめていた。ラシード・アル・バハ殿下――中東の国アムラのプリンスだ。いかにもアラブ人らしい顔立ちにそぐわない青い瞳がセクシーな魅力をいっそう際立たせている。ポリーは彼のそばに行き、話をしなければならなかった。アムラでのドキュメンタリー番組の撮影を許可してもらうために。しかし、いざラシードと目が合うと、その場に凍りついた。彼がポリーに向けた視線には冷たい敵意がこもっていたからだ。なぜそんな目で私を見るの?彼は私のことなどなにも知らないはずなのに。それとも……。
  • 砂漠は魔法に満ちて
    3.0
    あの人が私を捜しだし、会いに来てくれた!オアシスのほとりでの再会にサマンサは有頂天になった。数カ月前、アラブ三国の合同地形調査に参加するため、はるばるイギリスからやってきたサマンサは、ホテルの廊下で男性と衝突し、弾みで熱い抱擁を交わした。以来、彼の面影が心から離れなかった。それがいま、ようやく……。だが、男性は厳しい表情を見せて立ち去ってしまう。キャンプに帰ってその理由がわかった。サマンサを虜にしたのは、調査の主宰者の一人だったのだ。その名はビアハム・ハカール、英明の誉れ高きダーラーンの国王。
  • 悩める愛人 疑惑のジュエリー II
    3.0
    大手宝石店に勤めるジェシカは、ボスのライアンとつき合っている。彼は裕福でハンサムで、まさに女性が理想とする男性だ。ジェシカとの関係を始める際、ライアンは四つのルールを定めた。一つ、彼に猫を近づけない。二つ、スキャンダルにならないよう二人の仲は内密に。三つ、子供は絶対につくらない。四つ、もちろん結婚もしない。ジェシカは時おり胸の痛みに襲われつつも、愛する人のそばにいられるならと、そのルールを守り続けた。だが交際も二年が過ぎたころ、ジェシカはあることに気づいた。おなかにライアンの子供がいることに……。★作家競作6部作〈疑惑のジュエリー〉2話目です。去年、デビュー早々ご好評いただいたテッサ・ラドリーが、ブラックストーン家の次男ライアンのロマンスを描きます。★
  • ふさわしき妻は
    3.5
    戦功をあげ祖国へ戻ったシンジンは、ふっと諦めの溜息をついた。父は領地の存続もあやういほど莫大な借金を遺して亡くなり、初恋の人セアラは本当に愛する人を見つけ、結婚してしまった。自分に残された選択肢は、裕福な妻を迎えて家を救うこと……。すると当のセアラが彼の苦境を聞きおよび、お節介をしてきた。彼に花嫁候補を紹介できる、顔の広いレディと引き合わせたのだ。その女性とは、高飛車で口の減らないクラリサ・ボーモント。いくら美人とはいえ、社交界によくいる軽薄なタイプに違いない。妻にはぜひ慎ましい女性を選ぼう――まさに彼女とは正反対の!
  • 誘惑のチェス・ゲーム 非情な恋人 III
    4.0
    イタリア人実業家、セルジョのロンドン・オフィスの一角には、プレイ途中の高価なチェス盤が展示してある。“手を触れないでください”と表示されているにもかかわらず、この三週間、夜ごと一手ずつ駒を動かす者がいる。セルジョが舌を巻くほどの腕の持ち主だ。意外なことに犯人は、夜間、ビルの清掃作業に通うキャシーだった。ある辛い過去ゆえ、ひっそりと暮らす女性だが、そんな事情を知らないセルジョは好奇心をそそられ、彼女の行為は自分の気を引くための策略に違いないと考えた。彼は警備主任を制して言った。「この件は僕が処理する」★リン・グレアムによるゴージャスな三部作〈非情な恋人〉もいよいよ最終話を迎えました。激しく引かれ合う男女を力強い筆致で描いた作品をお楽しみください。★
  • 罪な一夜
    3.0
    アニーが勤める病院に新しく医師が着任した。ヨシフ・コロフスキー──優秀な救急医にして、有名ファッションブランドを率いるコロフスキー家の御曹子。しかも、ロシアの血を引く近寄りがたいほどの美貌の持ち主だ。看護師たちがこぞって色めきたつのも当然だった。数日後、アニーにとって思いもかけないことが起こった。貧血を起こしてヨシフに介抱されたうえ、キスまでされたのだ!どんな女性もよりどりみどりの彼が、なぜ私を選んだの?驚くアニーにヨシフは口止めした。このことは内緒だと。ほかに恋人がいるから?私が絶世の美女ではないから?★「きらめきの一夜」で愛を見いだしたイヴァンデル・コロフスキーの異母弟が主人公。病院を舞台に繰り広げられるロマンスです。★
  • 遠ざかる愛
    -
    「君との友情を復活させたいんだ」再会したジャックに言われて、ティファニーは困惑した。数カ月前、彼女はジャックに秘めてきた恋心を打ち明けたが、かえって二人の間は気まずくなり、ジャックは海外へ行ってしまったのだ。戻ってきた彼は、また友達として付き合いたいという。それなのにどことなくよそよそしく、神経質になっている。ティファニーはそんなジャックにとまどい、いらだった。彼女がその不可解な態度に隠された痛ましい理由を知るのは、ずっとあとのことだった。
  • あの朝の別れから 非情な恋人 II
    4.0
    美貌のモデルだった従姉のイモージェンが亡くなっておよそ二年、その追悼式が行われている教会で、マリベルはレオニダスに再会した。億万長者をはるかにしのぐ大富豪のギリシア人実業家の彼は、かつてイモージェンと親しくつきあっていた男性だ。従姉の恋人に密かに惹かれていたマリベルは、彼女の葬儀の夜、レオニダスと熱い愛を交わしてしまった。その後、彼は連絡をくれなかったし、マリベルのほうからも……。マリベルは彼とは口もきかずに教会をあとにしたが、レオニダスは不意に彼女の家を訪ねてきて、さりげなく問いかけた。「きみには赤ん坊がいるんだね」マリベルが恐れていた瞬間だった。★ハーレクイン・ロマンスの人気作家リン・グレアムによるゴージャスな三部作〈非情な恋人〉をお届けしています。来月はいよいよ、イタリア人実業家セルジョの登場です!★
  • 永遠が欲しくて
    -
    ナイトクラブで会計士をしているローリンは、クラブのオーナーであるアダムにとんでもない取り引きを持ちかけられた。百万ドル支払う代わりに、二年間だけ彼の妻になってほしいというのだ。アダムはビジネス協議会会長の座を狙っていて、貞淑な妻をめとることでプレイボーイのイメージを消したいらしい。実のところ彼の提案は、ローリンにとって願ってもないものだった。そもそもアダムのもとで働き始めたのは、彼の所有する家が、かつてはローリンの生母の家だったため。妻になれば、家に隠された自分の出生の秘密を探りやすくなるだろう。だけど……愛のない結婚なんてできる?しかもこんなに魅力的な人と。不安を覚えつつもローリンは覚悟を決めた。「あなたと結婚するわ」★〈マイアミで愛して〉第5話は三男アダムの登場です。世間体を良くするために妻が必要になった彼は、地味で目立たない部下に白羽の矢を立てますが……。来月はついに最終話です!★
  • 熱砂の花嫁 非情な恋人 I
    3.0
    ティルダは母が明かした話に愕然とした。知らないあいだに母が巨額の借金を抱えていたなんて。このままでは住んでいる家から立ち退かなければならない。しかも融資を受けた相手は、バカール王国の皇太子ラシャドだという。かつて無理やりナイトクラブでアルバイトをさせられたティルダは、客として訪れたラシャドと、つきあっていた。だが財産狙いのふしだらな女と誤解され、交際は数カ月で終わった。返済を待ってもらおうと、ティルダはラシャドに面会に行く。するとラシャドは非情なまなざしを彼女の全身に這わせて言った。「きみが提供できるもので僕が欲しいのは、きみとの情事だけだ」★ハーレクイン・ロマンスの人気作家リン・グレアムによるゴージャスな三部作〈非情な恋人〉を三カ月連続刊行いたします。ヒーロー同士が親友で、第一話はシーク、第二話はギリシア人、第三話はイタリア人という豪華版です。★
  • 恋はノン・ストップ
    -
    夜ふけのニューヨーク。クレアはナイトクラブ〈ザ・ジャングル〉に足を踏み入れた。人類学の教授になったばかりの彼女が選んだ研究テーマはずばり“夜間の男女の出会いについて”だ。魔法のスカートをはいて、自分が実験台になり、クラブに集う若者を片っ端からリサーチしよう。そう考えたが、店の用心棒からつまみ出されてしまった。彼女に男たちが群がって店を大混乱に陥れたからだ。クレアは催眠術にでもかかったように用心棒の姿に見とれた。そして思った――私って、恋をしたことがあったかしら?★スカートのおかげで見事、マンハッタンの豪華なアパートに住むことになった三人の女性たち。今回は地味で学問一筋のクレアが主人公です。RITA賞受賞作家クリスティン・ガブリエルが上質の現代のおとぎばなしに仕立てました。★
  • 流砂の恋
    4.0
    アレクサンドラはロヴィナ国の王女。亡き愛する父の遺言により、ザングラール国のスルタンと結婚することが定められている。結婚式を五日後に控え、アレクサンドラは身の危険を感じていた。いずれロヴィナの君主になる彼女の命を狙う者がいるのだ。そこへ、ザングラールまで王女に随行する護衛が到着した。砂漠の民を思わせるブロンズ色の肌、護衛らしからぬ尊大な態度。アレクサンドラの中に、今までなじみのない感情がわきあがった。この男性は私にとって危ない存在になるかもしれない。王女の予感は的中することになる──彼の正体を知ったときに。
  • 禁断のカクテル
    -
    この店を守りたいの。だからあなたを全力で誘惑するわ。★今夜もマロリーの店は大盛況だ。バーカウンターの上で官能的なダンスをくり広げる三人の女性バーテンダーと、それに群がる男たち。満足げにバーの中を見まわしたマロリーは、壁際に座った男性から目が離せなくなった。乱れた黒髪にブルーの瞳。思わずキスをしたくなるような唇。視線がからみ合った瞬間、周りのすべてが意識から消え、彼の目と大きく響く自分の鼓動しか存在しなくなった。私は魔法にでもかかったのかしら?★
  • 今夜は帰れない
    -
    サムはイベント・プランナーとして働くキャリアウーマン。ニューヨークにやってきた彼女は、宿敵ジョシュと再会した。二人は仕事をめぐって何度も対立してきた。彼は一見さわやかで、誠実で、一緒にいると楽しい人物に思える。だがそれはジョシュのしたたかな戦略にすぎない。以前、私を誘惑して新しい契約をさらったことが、そのいい証拠だ。あのとき、私は彼が本気で好きになってくれたと信じた。こうしてまた会ったからには、仕返しをしなければ気がすまない。そうだわ、はけば男性をとりこにするというこのスカートで彼を骨までとろかしてから、あっさりふるのはどうかしら?
  • 誘惑はシチリア式で
    3.0
    海辺の診療所で医師として働くアリスは仕事一筋。ある日、夏休みをとる同僚の代理でイタリア人医師が来ることになった。同僚によれば、彼の魅力にあらがえる女性はいないという。しかし、男女の愛など存在しないと信じるアリスには、なんの不安もなかった。実際にその医師ジオを目にするまでは……。およそ医師らしからぬ野性的な風貌、どことなく漂う危険な香り。短期間一緒に仕事するだけの間柄だもの、平気よ。必死で自分に言い聞かせたものの、ジオの滞在するはずだったフラットが手違いで契約できず、彼はアリスの家に泊まることになってしまった。★人気作家サラ・モーガンの新作をお届けします。ラスト二章は必読!シチリア人ヒーローならではのロマンチックな場面がお楽しみいただけます。★
  • 誘惑のラプソディー マイアミで愛して I
    -
    パーカーは、マイアミを拠点にするギャリソン家の長男で、常に冷静なやり手の実業家として知られている。ギャリソン社の最高経営責任者でもある彼には、有能なアシスタント、アンナ・クロスがついていた。眼鏡をかけて髪をひっつめにしている、地味で冴えない女性だが、彼はアンナの仕事ぶりに満足していた。そんなある日、パーカーがいつものようにオフィスに入ると、バスルームから調子外れの歌声が聞こえてきた。あの声は……アンナか? 彼女はぼくのバスルームで何をしている?不審に思いガラス扉に近づいたパーカーは、目の前の光景に息をのんだ。★今月からミニシリーズ〈マイアミで愛して〉がスタートします。マイアミにその名をとどろかせるギャリソン一族。今月は一家の長男パーカーが登場します。突然、アシスタントを女性として意識しだした彼ですが、どうやら彼女には秘密がありそうで……。★
  • 意外な求婚者
    4.3
    エングルメア侯爵ニコラスは、これこそ正しい道だと確信した。清楚で真面目なセアラ・ウェリングフォードとの結婚。母を安心させ、子をもうけ、安定した家庭を礎に自由に暮らす。妻をめとる理由など、それ以外には何もない。セアラは借金のかたに薄汚い准男爵と結婚する気らしいが、理想の花嫁である彼女を、暗い未来から救ってやろうではないか。気の利いた思いつきに、ニコラスは自尊心をくすぐられた。だが、不遜な侯爵の計画に、間もなく誤算が生じる――想像以上に巧みな彼女のキスに、驚きと嫉妬を覚えたのだ……。
  • 伝説の恋人
    3.5
    ギリシアの世界的な海運会社で派遣社員として働くマディは、若き敏腕経営者であるジャニス・ペトラコスに憧れをいだいてきた。九年前、マディの妹が白血病を患ったときに見舞ってくれたジャニス。そのときの感謝の気持ちは、今や恋心にまで発展していた。ある日、役員会議にコーヒーを出すよう上司に命じられた彼女は、緊張のあまり、会議が台なしになるほどの失態を演じてしまう。夕刻、謝罪しようと社長室に入ると、ジャニスは着替え中だった。うろたえて部屋を出ようとするところを引き止められ、巧みな愛撫に導かれて、マディはその場で彼に抱かれた。衝撃の事実を知ったのは、身も心も彼のものになったあとだった。★ハーレクイン・ロマンスはおかげさまで2300号を迎えました。これまでの皆さまのご愛読に心から感謝いたします。記念号として、皆さまにもっとも愛されている作家のひとりであるリン・グレアムの最新作をお届けいたします。ご堪能ください。★
  • 誘惑の森
    -
    エイミーは率直さが取り柄の社員食堂の料理係だ。社長宅で開かれた慰労パーティに招かれた彼女は、庭を散歩していて迷ってしまい、庭師とでくわした。およそ庭師らしからぬ傲慢な男で、客であるエイミーにひどく無愛想にふるまう。エイミーは腹を立てながらも、彼に妙に強い印象を受けた。一方、君の会社の会長だと言えずについ庭師だと偽ってしまったラファエルは新鮮な驚きを覚えていた。彼女はふだん財産目当てに寄ってくる女たちとは大違いだ。このまま庭師を装って、短い恋を楽しむのもいいかもしれない。
  • フィアンセはあなた? 男たちの約束
    -
    ローレンは婚約者のマシアスに別れを告げるため、彼が滞在しているタホ湖のロッジへと車を走らせた。婚約者といえど、マシアスとのあいだに恋愛感情はない。二人の縁組は両家のビジネスを発展させるためでしかなく、彼女は悩みぬいた末、愛してもいない相手とはやはり結婚できないと思い至ったのだ。だがロッジに着いて彼を見たとたん、ローレンは妙な胸の高鳴りを覚えた。なぜかしら?今まで顔を合わせたときには何も感じなかったのに、今日の彼はすごく……セクシーで魅力的に見える。戸惑うローレンに、マシアスは突然キスをした。★親友の遺言によって、それぞれ一カ月間タホ湖のロッジに滞在しなくてはいけなくなった五人の男たち。滞在者はマシアス・バートンの予定だったのですが、そこにいたのは?★

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