味噌漬けさんのレビュー一覧
レビュアー
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兄メインの話
今まで読んだきた演劇系の漫画は途中から恋愛や人間関係の悩みに変化していき、本筋である演技部分が疎かになりがちですがこの漫画は主人公の育った環境そのものが演技の糧となっている描写はあれど終始演技がメインのため失速感や中弛みがなく読めるなあと思っていました。
が、前巻から今回までは兄メインの話になっており、兄の過去や迫中くんの過去を含めかなり丁寧に描写されています。個人的には兄の話より主人公の話の方が読みたいので演技が主題では無く進みの遅い今回はじれったく感じました。つまらなくはないのですが、主人公の演技シーンが1番楽しみなので…。
兄の話自体は絶対必要な描写だとは思うので、次巻で1度区切りがつい -
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動きを感じるダンスシーン
吃音の主人公がヒロインのダンスに惹かれ、上手く喋れない自分でもダンスなら自己を表現できるのではないかと前向きに頑張っていく流れはシンプルながら綺麗な構成でダンスに疎い自分でも楽しく読み進められました。
このような初めての世界に飛び込む主人公は所謂ウジウジ系が多いですが、こちらの主人公は吃音で上手く話せないだけで結構自己が強いタイプなのが読み進めていくとわかってくるのでその辺も個人的に好みでした。
作者さんがダンサーということもあり、ダンスシーンは拘りを感じ、独特のタッチかつ躍動感があります。
是非1度読んでみてほしい作品です。 -
ネタバレ 購入済み
最新話まで読んだ者の感想です
結論から申し上げますと、全ての謎や伏線めいたものは全く回収されずに終わりそうです。
なにか意味があるだろうと思っていた設定その他が特になんの意味もなく、ライブ感で書いていたんだろうことが伺える最新話に、そのうち明かされるのだろうからと期待して読まれていた方は裏切られると思います。王道で熱い展開が好きな方にはおすすめできません。読者の予想のつかない展開ではあるのですが、かなり好みが分かれると思います。最終決戦は、回が進めば進むほど【また後出しか】と盛り下がりました。
柱稽古編からはとくに顕著で主人公以外の掘り下げが乏しく、雑に処理されていきます。
キャラクターに惹かれて読んでいる方、物語に