あらすじ
御幸と迫中、二人の出会いと青い春。
「いつだって一番いい席で、最高の三ツ谷御幸を見せてあげるよ」
危険な新キャラ・アティカス。
その前に立ちふさがる変幻自在の天才・御幸。
ともに挑むダブル主演舞台は稽古の時点から波瀾続出…!!
そして語られる御幸と迫中との、絆紡がれる青い春の出会い。
三ツ谷御幸、無双炸裂!
“カインコンプレックス”という言葉をご存知でしょうか。聖書に基づく言葉で、兄弟間の葛藤・劣等感とのことを指す用語です。
主人公・誠は役者として大成を目指すものの、死んでしまった兄で偉大な役者だった御幸の影に隠れたまま。まさに“カインコンプレックス”を抱えていたところ、「兄ではなく自分が死んでいる世界」へと飛ばされてしまって……!
兄弟をお持ちの方、似たような気持ちになったことはないでしょうか。ただでさえ優秀な人間を見るとコンプレックスを抱えがちなのに、それが家族だったら……。
「死んでしまった人は超えられない」というジレンマが、ある日「自分の死」という形で取り払われたら?本当に何も持たない誠による、兄への反逆が始まる…!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
【紙書籍にて購入】
ゴッホ編が本格的にスタート。
そして御幸と迫中の過去…。
迫中くん、初登場がめちゃくちゃ感じ悪かったからあまりいい印象なかったんだけど、この巻を読んでかなりイメージが変わったなぁ。
色々ひどかったことも、御幸を必死で守るためと思えばまぁわからんでもない…?
アティカスの指示によって突き落とされてしまった御幸、どうなるのか…。
それこそ迫中くんがすんでのところで助けるかな?
兄メインの話
今まで読んだきた演劇系の漫画は途中から恋愛や人間関係の悩みに変化していき、本筋である演技部分が疎かになりがちですがこの漫画は主人公の育った環境そのものが演技の糧となっている描写はあれど終始演技がメインのため失速感や中弛みがなく読めるなあと思っていました。
が、前巻から今回までは兄メインの話になっており、兄の過去や迫中くんの過去を含めかなり丁寧に描写されています。個人的には兄の話より主人公の話の方が読みたいので演技が主題では無く進みの遅い今回はじれったく感じました。つまらなくはないのですが、主人公の演技シーンが1番楽しみなので…。
兄の話自体は絶対必要な描写だとは思うので、次巻で1度区切りがついて主人公サイドに話が戻ることを祈ります。