あらすじ
豊かな自然に包まれた、カナダの大都会バンクーバー。出張捜査でかの地を踏んだ薬師寺涼子警視は、高圧的な外務官僚を挨拶代わりにおシオキする。続いてハリウッドの超大物プロデューサーから、映画女優としてスカウトされたお涼サマ。次から次へと、ウジャウジャ出てくる悪役相手に、スーパー・アクションで戦闘開始! 傍若無人の怪奇事件簿、第五弾。
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Posted by ブクログ
ひとは、「蛇が苦手」「蜘蛛が苦手」の二種類に分かれるのだそうだ。
だとすると私は圧倒的に蜘蛛がダメ。
蛇は毒がなくてまあまあ小型サイズなら何とかなるけど、蜘蛛は毒がなくてもどんなに小さくても無理だ。
なので、今回の話はちょっと読んでいて厳しかった。
シリーズが続いて作者もいろいろ設定を考えるのが面倒くさくなったのか、この蜘蛛は、科学者が作り出したものでも、古代の生物でもなく、ただ、存在するのだ。
なぜ巨大化したのか、なぜ長生きなのか、なぜ人間に化けることができるのか、それらについての説明は一切ない。
カナダのバンクーバーにある公園で発見された、日本人の男女の不審な死体。
その謎を解き明かすため、何なら犯人の検挙もするためにカナダに出張で来たというのに、いつも通り悪党に襲われ、怪物に襲われ、そいつらが日本人を殺害したというオチ。
それはいいんだよ。
ワンパターンという名の様式美。
でも、物証がないのに事件解決というのはあまりにも乱暴すぎる。
お涼さん、物証をゲットすることができたら、完璧なんだけどねえ。
Posted by ブクログ
今回はカナダの西海岸バンクーバーの隣のビクトリア市が舞台。風光明媚というか絶景らしい。行ってみたいものだ。女王陛下薬師寺涼子警視の敵は怪奇黑蜘蛛だ。話としても面白いし、涼子と泉田準一郎とのやり取りも笑える。アクションも満載で爽快さもいい。いつもの官僚、政治家へのこき下ろしも控え目でうるさくない。
Posted by ブクログ
札付きの日本人カップルがカナダで殺害された。現地で捜査にあたるためバンクーバーに飛んだ薬師寺涼子。総領事のDV事件から始まり、ハリウッドの超大物プロデューサーから女優としてスカウトされ、ピューマがガードする黒蜘蛛島へ。
今回も海外編。海外でも無敵のお涼と泉田クン。メイドのコンビもすっかりレギュラーになって、フォローしたり暗躍したりと…。このシリーズは田中芳樹さんの政治に対する不満のはけ口なんだろうな〜。
Posted by ブクログ
政治批判が微妙に鼻につくのはいつものこと。(^^;
ホラーにしてはお気楽すぎるし、伝奇ものにしても微妙に中途半端。
真相の一つについても、「そういや、当時そういう設定の小説がたくさん出たっけなぁ」くらいの印象で、なんていうんだろう、陰惨さに欠ける感じですね。
作者らしいといえば作者らしいということでしょう。
ツンデレだし、メイドは出るし、そういうファン層には受けるんでしょうかねぇ?
普通な感じに楽しめはするので、そうけなすこともないんだろうけど、なんだか印象が薄いんだよなぁ。