あらすじ
境界知能の非行少年たちの診察をする主人公医師・六麦は、女子少年院で少女たちも担当していた。出会ったのは15歳で妊娠し少年院で出産する門倉恭子。その情緒の不安定さとパニックには原因があった! そして新たに少年院に入所した少年・出水亮一は幼児への性犯罪を犯していたのだった――!! 知的ハンディと、非行や異常行動の問題を明らかにする大ヒット新書の漫画化、第2巻!!!
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社会に適応する為の助力
1巻目のメインのお話が、あまりに辛辣な社会との話だった為に、2巻目も不安に感じながら読みました。2巻目のメインのお話は人との繋がりや手助けを求めた事で違う結末でした。ケースバイケースなのだと、感じました。
匿名
それゆえに起こるもの。
私見だが女子の知的停滞の犯罪者はより深刻だと改めて思う。
心理学から養育関係、犯罪心理に興味があって外でも読み進めたがどうも女子犯罪者の描写はギャルの軽犯罪や愛憎の果ての悶着で出てくるのが多過ぎて総合的に言えば全体にお水っぽい、難しく言えば性の業によるものと読み取ることが多かったがここのシリーズではその性の部分がサラッとしており何かと振り返れば此処では成熟する前の子供がメインで有る事が理由なのだと気が付くが、だが私が冒頭でより深刻だといった理由は此処の女の子は未熟である未成年であるうちから、それどころか成人の弁え以下の一般の同年代の教養教育を身に付けないまま不幸な内面と外部環境によってある日いきなり妊娠する。
どういうことかというと外見が育っていれば子供を作れる訳だがたとい中身がどうでも出産した途端その未成年の子は社会的責任と義務と子の保護の責務を負う親になるのだ。産めばなんとかなる家庭をもてば弱い女子でも一人前という昔の思考が何故かあるが未熟なものが更に逃れられない未熟なものを抱え込む悲劇、それをボンヤリと知っていたがここのシリーズではより深刻に顕に浮かび上がらせていると思う。
シンプルに言えば子が妊娠すれば強制的に大人の責任が負わされる自体でそのフォローをどうするかを具体的に書いている作品は稀有であり愛情だの金だの伴侶の保護とも言わず本人が現実の生活を営めるかをその厳しい現実をもっと描いて欲しい。
我々にケーキを子に分け与えるべき術を保たないで保護者になる彼女たちの過酷をもっと考えさせてほしいのだ。