あらすじ
いつでも決断の刻は突然訪れる。そして。
バデーニの計画実行のため、何より「感動」を守るため、オクジーは異端審問官・ノヴァクとの死闘へと赴く。グラス、オクジー、バデーニ、ヨレンタ、ピャスト、彼らが命を賭してまで追い求めた真理が示すのは、希望か、絶望か。
私が終わる時、世界も終わる。みんなそう思ってたら、きっとこの世界はない。なんか凄いね笑
地動説は美しい、命をかけても惜しくないほどに。
皆さんは地動説:太陽を中心として地球など惑星が回っているという学説を当たり前に知っているかと思いますが、それが当たり前ではない時代がありました。
それまでは天動説:地球を中心に太陽などが回っている説が当たり前という認識でした。
天動説は宗教的にも正しいとされ、それ以外の考えは異端思想であり、最悪火炙りの刑に処されてしまうこともありました。
この作品はそんな時代に生まれながらも、地動説の美しさを信じ、時代に抗った人々の物語です。
この作品の一番の魅力は地動説を信じ、己の意志を貫こうとする登場人物たちであり、読んでいて胸にこみ上げてくるものがあります!
歴史や科学好きだけではなく、現在に生きるあなたにきっと刺さる作品です。どうぞお手にとって読んでみて下さい。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
激動すぎた
ちょっとうまく言葉が出てこない
異端者として処刑されるはずなのにオクジーくんのこの穏やかな表情 言葉
祈りの言葉さえ必要なかったんだ
Posted by ブクログ
クラボフスキの「私の番なのか?」が印象的だった。
あと、規範がなければ獣と変わらないと言ったノヴァク
にオクジーが返した「今ある規範を疑えないなら、それ
も獣と大して変わらない」も印象的。
この作品は毎回色々なことを考えさせられる。
続く
オクジーさんの変化が1番印象に残っています。
物語としてはひと段落し、新たな引き継ぎ手に渡ったと思うとドキドキします。
Posted by ブクログ
最後のページでどとんとやられた。
この漫画どんどん面白くなっていくじゃないの、クソー…
オクジーとバデーニのところよりノヴァクさんが崩れ落ちているところで泣いてしまった。この物語においては悪者なんだけど、彼自身は娘を大事に想う普通のお父さんなんだよ… この親子幸せになって欲しいけど、無理なのかなぁ
続きも読みます。
Posted by ブクログ
バイアス(偏見や先入観、偏り)は、かならずある。
だからこそ、他者との違いがあることを理解して
対話しなければならない。
このマンガほんと気づきを与えてくれる。
直接的でないからこそ、暗喩的に、読み手の差配によって様々な事象を投影させる。
p52
(ノヴァク)
しかし…審問の時 正直に「証拠は燃やしたから無い」と言って、
相手に信じてもらえるんでしょうか?
無いことは証明できない。
だから拷問は続く。
その場合どうすれば
(バデーニ)
簡単だ。
その悪夢みたいな状況を受け入れるしかない。
P77
(バデーニ)
12歳でもなきゃ
世界を動かそうとなんかしない。
Posted by ブクログ
感想
探求者はすごいな。物事を証明するために命を捨てるなんて理解できない、けど共感できる。
一部の人間以外に悪人間なんていない、みんながみんな自分の正義を持っていてそれを信じて生きているだけ。どうしたら各々が自分の信じたいものを自由に信じられる世界にできるのだろう。
匿名
そうか…君らもいなくなってしまうのか…そうだよな。って気持ちになった。それぞれ愛着が湧いた頃にいなくなるからとてもぎゅっとする。心臓が。面白すぎる。
Posted by ブクログ
私はね、元々 傭兵をやっていた。血腥いって軽蔑するかもしれないけど、そこで得られた知識もあるんだ。ほんとうに強い奴ってのは、殺す覚悟のあるヤツなんかじゃない。
死ぬ覚悟のあるヤツだ。
戦場では"上辺の技術"より"ブサイクなド根性"が勝る。つまり君には、殺された兄弟の為、死ぬ覚悟があるか?
本当は、君はもっと大きな"理念"で動いている。いや、動かされている。言わば君は、その"理念"の召使いだ。もっとも当の君自身は、その理念なんて念頭になく、自分とは無縁のモノだと思っているようだがね。
まァしかし、人は元来自然にそれに憧れ、それを欲するように設計されているのだよ。そして私は、それを求めるところこそが、人間の数少ない尊さであると考えている。
君が、心の底で憧れ求めたものがある。それに気付きたまえ。
迂闊にも憧れて、求めてしまったからだと思います。自由を。
今ある規範を疑えないなら、それも獣と大して変わらない。
ノヴァクの娘との回想。全部全部合理的な世界。
匿名
パデーニが地動説について未来へ引き継ぐためにした仕掛けがすごかった!
また、新人の異端審問官が自分なりに抱いた
信仰とは何か? という捉え方や行動に脱帽。
Posted by ブクログ
第2章完結までを描く第5巻。
バデーニが最期に仕掛けた予防策が、明らかになるラストシーンは心が躍る。
第1章から第2章までは10年の歳月が流れていたけれど、第3章はさらに25年後からスタートする様子。審問官のノヴァクがどのように変わったか、また変わらなかったかが気になるところ。
自由
自由を求める心を誰も止めることはできない。
ノヴァクによってオクジーとバデーニが処刑される。
まさかオクジーがこんなにも自分の意思を持つようになり、バデーニがオクジーに一種の愛情を寄せることになるとは思わなかった。
比較的長く続いた二人の物語も終わり次の世代に受け継がれることになるだろう。
逃亡したヨレンタとの物語がまた交差することが楽しみ。
Posted by ブクログ
マンガワンでの担当編集さんの
「先読みどころの騒ぎじゃない」
「惑星直列と同じくらいの奇跡が訪れている」
の宣伝文句に心打たれて購入。
しかしこの表紙はアレか。
私への推しカタログか何かか。
1頁目の人を除いて全員推せるんだが。
クラボフスキさんはパデーニさんにまぁまぁひどいこと言われてたのに次は自分の番かと即悟れるとこ超推せるし。
異端審問官の2人(名前出てたっけ?)も、ヨレンタさんに拷問しきれなかったり逃したり信念を通したりするとこ「いいね」1万回くらい連打したし。
いやむしろ1頁目の人も全然推せるし。バデーニさんの言付け一語一句ちゃんと覚えてるとか超すごい!えらい!!て思ったし。
ただこれで、自分が推すタイプの登場人物は中世では死ぬ可能性がそこそこ高いという知見を得た。25年後が心配。
匿名
面白い。
バデーニさんがこっそりオクジーさんの本に感銘を受けて後に残す展開胸熱。
ノヴァクさんc教を恨むのか異端を恨むのか廃人になるのか、地動説はどう伝わるのか次巻早く読みたいです。
Posted by ブクログ
なんだか面白くなってきた。
パデーニとオクジーは処刑され、ヨレンタさんはなんとか生き延びた。
そして、願いは歴史と共に受け継がれていく。
なんて壮大な話なんだ。。。
この長い歴史を最後どうやって回収していくつもりなの?笑
書捨てなんかなー??
Posted by ブクログ
オグジーとノヴァク達の対決。激戦の末、オグジーはとらえられる。
回復を待って尋問が始まる。しかしオグジーが連れられて行った部屋には、とらえられたバデーニが。ノヴァクはオグジーを拷問をかけることで、バデーニから隠された研究記録のありかを聞きだす。その後、二人は処刑される。
新人異端審問官の二人はアントニからヨレンタを異端審問するようにそそのかされる。アントニは娘を異端に仕立てることで、ノヴァクの失脚を目論んでいたのだ。しかし新人の一人は密にヨレンタを逃してやる。アントニはこの新人を捕まえ、火あぶりにし、その遺体をヨレンタだと言ってノヴァクに見せる。がっくりと崩れ落ちるノヴァク。
バデーニの同僚クラボフスキは、貧民に教育を施してほしいという遺言を発見する。そこでバデーニがパンを恵んでいた貧民たちを訪れると、その頭皮にはオグジーが記していた記録が入れ墨されていた。それから25年がたった、という設定で以下続く。
頭皮に入れ墨はゴールデンカムイの影響かな?笑