あらすじ
北京で開幕した世界大会JGPファイナル。
オリンピック出場条件の「世界ランキングの上位者であること」の大きな鍵となるこの大会で、
いのりは華麗な演技で大会最高得点を叩き出し、アメリカや韓国の強豪選手を抑え1位へ躍り出る!
そして、いるか世代のトップスケーターであり、いるかの陰に隠れてきた日本代表・鴉羽ダリア選手の滑走が始まる!
誰にとっても正念場、生き様を懸け、少女たちが跳ぶ!
「できなかった自分にしか拾えない気持ちがある」
「できなかった自分だけが見つけられる才能がある」
夢に破れた重い経験を持つ者が放つ言葉に心打たれました。
子供の頃の夢はサッカー選手でした。文集でもそう書いていましたが、実際はそんなのなれるわけなんてないと小学生ながら分かっていましたし、自分の力量と才能の限界、現実の差にも気づいていました。
譲れないものを持たず、壁を見つけては避ける手段を考え、物事に抗うことをせずに生きてきました。自然と我慢する癖がついていた気がします。
この作品は、そんな自分とは正反対に誰よりも強い執念を持った少女・いのりが、夢に破れた青年・司とフィギュアスケートで世界を目指す物語です。秘めた才能と固い意志を武器にみるみる上達するいのりの成長っぷりには、この後の展開に胸躍る気持ちと、自分を正されるような感覚になり、悔しさが込み上げてきます。自分にもここまでの執念があったらと…。同時に司の心情に共感する部分も多くあります。
後悔と挫折を経験した自分だからこそ、コーチとして導ける世界がある。
2人の主人公が駆ける世界への道に目が離せません。
感情タグBEST3
ネタバレはありません。