あらすじ
『響~小説家になる方法~』柳本光晴最新作
命懸けで闘うものが見つからず
退屈した日々を送る、藍田苺、14歳。
将棋好きの元校長に、才能を見いだされた苺は
初心者のまま、将棋の市大会に参加することに!!!
そこは女だから、子供だから、と言われるような
「見えない壁」がある場所だったが…
そんなことは関係ない。
苺は真っすぐ、自由に、猛烈に、暴れまわる!!!
連載開始直後から、大大反響!
一手一手、強くなる。
“闘う”将棋マンガ、開幕!!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
最近
の将棋ブームが来る前に連載が始まったこのマンガ。
ど素人の苺がとてつもなく魅力的です。
外見うんぬんじゃなくて、圧倒的な中身。
Posted by ブクログ
『響 ~小説家になる方法~』の柳本光晴の新作は、まさかの将棋だった。
将棋界では、女流棋士は棋士とは別の基準でプロとして活動している。これまで、奨励会三段リーグを突破して「棋士」となった女性はいない。
女流棋戦で絶大な強さを誇る里見香奈女流四冠ですら、三段リーグまで登り詰めたものの、年齢制限で退会を余儀なくされた。
現在、西山朋佳女流三冠が三段リーグに挑戦中で、前期はあともう少しでプロ入りできるかという順位にまでなった(次点)。
そんな状況を知っていると、このマンガの主人公藍田苺はありえない設定なのだが、『響』を読んでいればこれはそういうマンガなのだということがわかる。
響をそのまま将棋界に持ってきた、という感じなので、好き嫌いはかなり分かれるだろうと思う。
個人的にはめちゃくちゃ面白かった。これくらい突き抜けてる将棋マンガがあってもいい……と思ったが、『月下の棋士』とか『ハチワンダイバー』とか、将棋マンガは意外と突き抜けてるマンガも多いんだよなぁと思う。
今後も期待したい。
エクストリーム中2将棋
命懸けの勝負で負けると本当に校舎から飛び降りたり、将棋始めて2日目で元奨に勝ったりとリアリティに関してはぶっ飛んでますが、そこを受け入れられたらかなり面白い将棋漫画。
主人公は傲岸不遜でかなり無礼なキャラだが、周りの将棋指したちがそれを上回る無礼さで女性差別や子供差別をかましてくるので、主人公の傲慢さが中和される不思議な読み味。そしてプライドの高い女性差別主義者のおっさんたち相手に才能で無双していく様は転生チート系の様な爽快感があります。
そしてただのチートものではなく、プロ棋士はしっかり強くて挫折も味あわせてくれる。
勝ったらVサインをしたり、たまにかわいい所もあるのがあざとくて良い。
将棋の内容もリアルだし、初心者向けに駒の動かし方から解説してくれるので読みやすい。
ただ最後の名人の娘だけが、特に落ち度のない子だったので可哀想だった……
面白いは面白いんだけど
まだ中学生の主人公の少女が将棋無双をする話… というと身も蓋もないのですが笑 子供だから、というより女性だからという理由で見下される主人公が強者をバンバン倒していく展開はとても楽しいのですが、まだ棋譜も初めて目にするような子がどんどん将棋歴云十年の大人を倒していく展開はさすがにリアリティがなさすぎるかなと思いました。将棋を知っている人には微妙な作品な気がします。