【感想・ネタバレ】獣の奏者 IV完結編のレビュー

あらすじ

児童文学のノーベル賞にあたる、国際アンデルセン賞作家賞受賞! 世界的注目作家の新たなる代表作。闘蛇と王獣。秘められた多くの謎をみずからの手で解き明かす決心をしたエリンは、拒み続けてきた真王の命に従って王獣を増やし、一大部隊を築き上げる。過去の封印をひとつひとつ壊し、やがて闘蛇が地を覆い王獣が天を舞う時、伝説の大災厄は再びもたらされるのか。傑作大河物語巨編、大いなる結末へ。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人と王獣。本来結ばれないはずだった絆をエリンが結んでしまったことでこんな哀しい展開を迎えるなんて…
獣のことを、リランのことを、知りたくて知りたくて走り続けて、いつか野に解き放ってあげたくて試行錯誤してきたはずなのに、その結果戦の武器にせざるを得なくなるなんて、本当に人間はなんて醜く愚かで哀れなんだろうかと心底思う…
でもエリンが言っていたように「人は殺し合いをすることで均衡を保とうとする獣」であるなら、それが人を人たらしめる所以なんだろうなとも思う。
戦争は良くないと言いつつも、時が経てばまた争いの火種が生まれて同じことを繰り返す。
自分たち人間が醜く愚かな生き物だってわかってるから、そうじゃない動物たちを愛でたり慈しんだりする心が生まれるのかな…

エリンの、そしてリランとその子供たちの最期はとても辛くて悲しくてショックだったけど、その後の王獣たちは野に解き放たれて人間の戦の道具にされることがなくなったのは良かった…

素晴らしい物語でした✨
子供の頃にぜひとも読みたかった…!(T-T)

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2025年09月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

学問と戦争の話だとも思った。基本的に好きなんだけど、ラストシーンが悲惨すぎて辛いし、そういう悲惨さに向かって展開する物語を読み進めていくのも辛かったので、元気な時に読んだ方がいい。明らかになったラストを見て、核戦争のこととかも意識してあるのかなあと思った。知識と教訓が受け継がれていても、後世の人間は毒性の薄い闘蛇を育成できないかと考えはじめそうなので、なんかそんなに明るいラストでもないような気はした。。

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2025年04月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

もしかして、エリンとイアルとリランは──
いやいや、そんなことにはならないはず……と祈りながら、家事を放棄し読みふけりました。
やがて迎えた結末は読まなきゃよかったとすら思うショッキングなラスト。
悲しくてしばらく言葉がでませんでした。
エリンがもっと家族の時間を過ごせて、王獣たちはみな寿命を全うするという別ルートの結末をください…
しかし、この物語は、ひとつの国の歴史であり現実であると考えると、この結末でなければ未来への希望は見えなかったかもしれません。
臭い物に蓋をするようなことはせず、受け止め、考え行動し、松明の火をつないでいかなければ。

読み終えて2日が経ちますが、この結末が徐々に受け入れられつつあります。

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2025年04月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こんなにも壮大な物語に出会えたこと、この作品を書いてくれた作者、この物語の登場人物、すべてに感謝したい
あまりにも辛いが納得の最終巻だった。人と獣はどうあるべきかを問うストーリーに圧倒され続けた。自分の信念を最後まで貫いたエリン、彼女を育てた周りの人々の人生が幸せなものであったことを願う 
もうほんまに思い出すだけで泣ける、人生最初で最後の1番大好きな作品

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2025年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

友人の勧めで読んだ

アニメも見たことがあるが、話がだいぶ違い、少し新鮮な感覚で読めた

あとがきに、本来は闘蛇編と王獣編で完結の予定だったことを知った
作者曰く、その二編で完成した玉のようなものらしいが、もっと先が読みたいとの声で続編を書いたらしい

続編を出してくれて本当に良かった
あの世界観を長く楽しめるのは本当に嬉しい

外伝を読むのもとても楽しみ

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2024年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学生か高校生の時に読んで、約10年ぶりに再読。あの時はこんなに深い物語だと理解できていなかったのではないかと思う。読み終わった後、放心状態になるくらい考えさせられた。

全てを隠すことで民を守ろうとした初代真王をはじめとした過去の人々と、全てを明らかにすることで人々を守ろうとしたエリンたち。

の対比が緻密に描かれており、何が正解で何が不正解か、その答えはないのだと思った。

まさに、人々は争い続けるものであり、エリンの夫イアルも、エリンの死後も闘蛇乗りであった。
エリンが全てを明らかにしてもなお、戦はやまないのだ。

読んでよかったと思える長編。

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2024年12月01日

ネタバレ 購入済み

子供に勧められて夢中になりまし

とても面白く、感情移入できる、考えさせられる作品です。
王獣の絵はありませんが、どうしてもその容姿がずんぐりむっくりの大きくてまん丸の巨大なペンギンの様な姿しかイメージ出来なくて(^^;;
最後は家族全員と王獣達が平和に暮らせる事を願いつつ読んでいたのですが…


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2015年06月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

非常に完成度の高い上質な物語で、とても楽しめました。少し長くなりますが、個人的に感じたことを書いてみたいと思います。

エリンは「獣ノ医術師」となる道を歩むようになりますが、彼女はなぜその選択をしたのでしょうか。母が闘蛇衆であったからでしょうか、それとも幼少期に見た野生の王獣の雄大さ神々しさに心惹かれたからでしょうか。どちらも違います。エリンは「この世に生きるものが、なぜ、このように在るのかを、知りたい」から、「獣について学ぶことは、きっと、自分が知りたいと思っていることにつながっているはずである」から、カザルム学舎の門を叩くこととなるのです。もちろん、その願いの根底には母ソヨンの死の影響があるのは言わずもがなです。

また、本作のボーイミーツガールとして、王獣リランとの出会いがあるのも忘れてはなりません。身体を負傷し、心にまで傷を負ったリランと向き合い、持ち前の知的好奇心によりその生態の解明をする中で、やがてエリンの願いは「野にうまれたものは、野に在るように」というものに変容していきます。それは物語の紆余曲折を経て、多くの柵に囚われることとなったエリン自身とその家族、夫であるイアルや息子のジェシが、自由にあるがまま生きることができない現実と重なっているのです。

そのような願いを持ったエリンですが、最終的に災いの扉を開き、多くの獣や兵士を死へと導いてしまった彼女を批判することは簡単です。ただ、個人的には、これまで秘されていた知識を明らかにし、「松明の火を、手渡していける人に」エリンがなれたことをこそ、評価したいと思います。知識の断絶を克服したこと、そして彼女の息子であるジェシこそが、「すべての平民が学べる高等学舎の設立」を企図したことは、大変に重要なことと思いました。それは「戦というものが、ひとりの英明な人の英雄的な行為で止められるものではない」からこそ、個々人が学び、考え、実践していかねばならないことだからです。これは全く同じことが、我々の現代社会にも言えるでしょう。知識や歴史は秘匿されるべきではないのです。

なにが言いたいのかよくわからなくなってきましたが、本作がただの児童向けの作品ではないとこは明らかです。もちろん、単にエンタメとして面白いことは間違いありません!

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2026年06月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この方の作品は謎解きやストーリー展開は面白いが、人々の内面的な話がくどくなりがち。

エリンによって、色々な謎が解明し王獣や闘蛇など人間が制御できないものは、使用するなという教訓を得たが、一時的なことで禁忌を犯す者や新しい武器の開発により争いは続くし、生態系や環境も破壊し続けるのは変わらない。
それゆえ、短い期間だが家族や王獣と一緒に過ごせた平和な時が素晴らしい。


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2026年03月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

獣の奏Ⅳ。ファンタジーではあるものの、壮大な歴史小説のように感じ、現実世界にも何か通じるものがあったと思う。エリンと王獣リランが心を通わせているように見えても、やっぱりどこか壁があるという人と獣の限界を感じた。加えて、どうせ最後はハッピーエンドだろ?という斜に構えた見方をしていたので、良い意味で裏切られました。エリンやリランたちも含めた登場人物たちが亡くなったことは、悲しいと思うと同時に物語の深みに還元されているように感じた。

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2025年10月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

情報を公開することの大切さよ。雁字搦めに全てを縛り、隠し通す初代真王、そしてアォー・ロゥやカレンタ・ロゥの考えには正直反対である。保守的すぎて、考えがまとまらず返答を遅らせて、結局災禍が起きてしまったのは、現代に生きるトガミリョの失策に他ならない。追い詰められた者はなんでもするというエリンの言葉にある人間の性質を、トガミリョ達は甘く見過ぎだと思った。もっと早く言ってくれ…

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2025年01月12日

匿名

ネタバレ 購入済み

漫画化されたのを全巻読んで、終わりかたに納得出来なかったので、探究編と完結編を読みました。読んで良かったです。
バッドエンドじゃないと仰る方がいらしたが、私もそう思います。と言うか、終わりではなく今は一時の平安という感じ。また、遠い将来に似たようなことが起きるんだろうなと思えてならない。

ジェシと相性が悪くて、読んでてすごいストレスでした。(なんだ、このガキは😡)と思いながら読んでました。(よく考えたら、子供のころのエリンも似たようなもんだったかな?

いちばん許せないのは、身重のアルを飛ばせたことで、自分の大切な者のためなら他者の苦痛を顧みない、そういう行為が物凄く嫌いです。
(アルと子供が無事で良かった)
人とはそういう者だと言われたらそれまでですが、こういう事をする人間は、自身の抑えきれない欲望のためなら同じことをするからです。


…ジェシにあの場面を見せることが必要だったのは、解るんですけどね。

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2024年11月09日

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