【感想・ネタバレ】小説 金田一少年の事件簿(5) 上海魚人伝説殺人事件のレビュー

あらすじ

中国・上海の人魚観劇場(マーメイド・ホール)を訪れた金田一少年と美雪は、奇怪な殺人事件に巻き込まれてしまう。華麗な舞台は一転、凄惨な殺人現場に姿を変えてしまった! 悲恋の果て息絶えた、美しき魚人が読んだ詩「春夏秋冬」の子守唄。この呪いの詩になぞらえて、次々と起こる“魚人伝説”そのままの悪夢のような殺人。上海の地を奔走しながらこの不可解な事件に挑んでいく一は、はたして魚人の正体を暴き、その悲しき復讐劇を止めることができるのか――。

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Posted by ブクログ

 私の中国のイメージは大部分が本書で構成された。上海の街中を駆け回るシーンなどは、映像化を意識して書かれている。ハジメはちゃんとした説明を端折りすぎて、毎回逃避行を繰り返しているような気が。そして、この凶器消失トリックはどう考えても上手くいくと思えないのだが、やはりフィクションだからで許されるのだろうか。折角の見立て殺人も、筋は通っているものの存在感が弱い。怖そうでさほど怖くない点がもったいない。剣持警部が「猿岩石」に触れていて時代を感じた。

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2024年08月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

舞台を初の海外に移した金田一少年の小説版第五段。

最初の事件のアリバイトリック(?)と一連の見立ての理由はともかくメインである凶器消失トリックのヒントが露骨で容易に犯人に辿りつくし、実写映画化を前提に作られたからかアクションシーンが多いものの、スピード感は足りないし蛇足感は否めない。前作の鬼火島、前々作の電脳山荘の完成度が高かった分ミステリーとしては少々残念な出来。

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2013年01月16日

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