【感想・ネタバレ】アンの青春のレビュー

あらすじ

あの頃大切だったもの。大人になれば何か起きると思っていた。――アボンリーの学校の教師になった16歳のアン。ギルバートや親友ダイアナたちと始めた村のささやかな改善運動や、家で預かることになった双子の世話にも追われる毎日。けれども<想像が開く王国>で心を遊ばせることは忘れない。少女から大人へ成長していく多感なアンを描く、講談社だけの完訳版『赤毛のアン』シリーズ全10巻の第2巻。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

アンがアボンリーで教師をはじめ、アボンリーで過ごす最後の日々、レドモンド大学へ旅立つ前を描いている。

前巻からアンは成長した部分もありつつ、要所でやらかしてくれるアンに和まされる。

【お気に入り】
◯ハリソンさんの牛を間違えて、アンが勝手に売却してしまう話は面白かった。
特にハリソンさんに謝罪しに行く部分で『処刑場に引かれていく人の気持ちが、いまわかった。』という表現は、いかにもアンらしく、言葉選びが秀悦であった。

◯モーガンをグリーンゲイブルズへ招く時の話。グリーンピースを調理しているとき、マリラ、アン、ダイアナ、みんな大さじ1杯の砂糖を入れて、激甘グリーピースを作る部分

◯こだま荘の話。様々なことが重なり、過去に別れたラベンダーとステファンが出会い、結婚する話。この話を聞くと運命というものは存在するのかなと思ってしまう。

赤毛のアンは、和やかな日常を描いている物語で、一見平和的で物足りなさを感じる。しかし、その一瞬一瞬の積み重ねが、アンの人物像や他の人物を作り上げ、その情報が自身の頭の中にも蓄積される。これは長編の醍醐味ではあるのだが、この点において、読んでいて飽きさせないのかなと思う。
残り、8巻もあるのだが、アンの人生を最後まで追い続けたいと思う。
アンとギルバートの関係はもどかしい限り!

【以下読書メモ】

145 アン 
人間って自分を必要としている人を1番好きになるんじゃないかしら

473 ハリソン 
何かが変わるということは、楽しいものではないが、大事なことでもあるんだ
➡︎変わることで失うものもあるかもしれないが、その失ったものよりも得られるものが多いのかもしれない。現在地に留まり続けるということは、得ることができたものを放棄し、失い続ける何かに気づくこともできないのかなと思う。自身の確信の部分は変わることなく、変わり続けることが必要かなと思う。

0
2025年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アンが心身ともに成長していた。
双子や生徒への接し方に、時折迷いながらも信念と落ち着きがあった。ギルバートとの今後がすごく気になる。

0
2014年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

八月のある日の午後遅く、プリンスエドワード島にある農家の玄関先の赤い砂岩の階段に、やせて背の高い"十六歳半”の少女が腰をおろしていた。

アンが少し、おねえさんになる。
アンのおっちょこちょいが減った代わりに双子のかたわれ、デイビーがいろいろしでかしてくれる。
あとは素敵な友達が増えて、止まっていたように見えた運命が巡りくる。はっきり言って続きが読みたくなる第2巻。

0
2014年10月04日

「児童書」ランキング