あらすじ
イギリスを軸に、フリーの地政学リスクコンサルタントとして世界中で働く八田百合。彼女の仕事は、地政学に基づいた知性と、ちょっとの荒技(主にプロレス技)で世界中の事件を解決すること。彼女はマリ共和子国に向かった。元名サッカー選手でマリの英雄・バカリの政治活動を補佐するため。しかし彼は政治への興味がなかった。そのうえ彼を狙う人間がいて…。さらにマリを植民地にしていたフランスが登場。美食の街で百合、グルメを貪る!? 麻生太郎氏もご愛読の地政学活劇、第9巻です!
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Posted by ブクログ
マリ共和国とフランス編。二つの話はなんとなくつながっています。フランス編は途中なので、10巻を買いにいかないと。8/23発売ですって。
巻末に、お勧めのスパイ映画が紹介されていました。
Posted by ブクログ
ロシアの侵攻には当てはまらないが、様々な紛争やテロの原因がよくわかる。国土が生み出すシステムの歪み、そうしたシステムがテロや紛争を生み出す。問題は、システムにあるという視点を改めて認識する。
システムの問題をどう変えて行くのか。システムはどう成り立っているのか。環境問題への取り組みに大切な視点であり、その視点は、紛争や社会問題を解決する上で共通する鍵なんだと思う。そこが、自分の興味の原点だということを思い出す。色々と目先のアレやこれやに翻弄されてきているけれども。単純に、システムの課題を捉えて対処すること、当事者や現場の参加の上で合意形成して行くこと。自分のライフワークで取り組みたい事柄を抽象化し、ぶれない軸とすることが漸くできた気がする。
システム、制度から課題を見て、実態からの乖離を解くために参加型でやるということ。そして、システムのバックアップとしてのオルタナティブを持ち、越境して行き来すること。立って半畳寝て一畳、天下取っても二合半という、有限の人として生きること。自分のやりたいこと、やり方を言葉にできるようになってきた。
作品に戻り、アフリカのリバーステクノロジーの話は面白かった。柔軟に対応することで、何らかの発展の目はあることに期待したい。
ただ、物語のように簡単に社会の問題は解決できないところが、現実の差異を痛感させられるところだった。
Posted by ブクログ
勉強になるってだけなら、学習漫画とかでもことは足りる訳で、プラスアルファ以上の面白さがあってこその本作。今回も、そのスタンスには揺るぎがなく、安心のクォリティ。
Posted by ブクログ
ウクライナ問題が取り上げられていた巻もあったが、自分がいかに世界のことを知らないのかが分かる。と、同時にもっと知りたい、知っておきたいという気持ちが湧く。各巻におすすめの書籍を紹介してくれるコーナーがあるのも嬉しい。