【感想・ネタバレ】世界トップティーチャーが教える 子どもの未来が変わる英語の教科書のレビュー

あらすじ

変わりゆく未来に、親が今できること。
この一冊から、子どもの未来をはじめよう。
――出口治明氏(ライフネット生命株式会社創始者/立命館アジア太平洋大学学長)

●重視されるのは、「知識」から「経験」へ。
●育むべきは、「問題解決能力」から「問題発見能力」へ。
●いちばん強いのは、失敗できる子。
●子どもに将来の夢を聞いてはいけない。
●必要なのは「やめる勇気」。

グローバル化により言語や国のボーダーが壊され、
AIが数々の職業を奪うと言われる今。
すでに、これまでの教育・子育ての常識が通用しなくなる時代を迎えています。
自分たちの価値観をベースに、
自分たちが受けた教育を子どもたちにそのまま与えていても、
このAI時代、グローバル化する社会を生き抜いていけるとは限りません。
大人たちはこれまで信じてきた常識のシフトチェンジに対応する必要があります。

2019年、「教育界のノーベル賞」と呼ばれる
「Global Teacher Prize 2019(グローバル・ティーチャー賞)」トップ10に、
世界150ヵ国3万人の中から選出され、
国内のICT(インフォメーション&コミュニケーション・テクノロジー)教育を牽引する著者が、
未来を生き抜く子どもたちを育てるために、
大人たちはどのように意識をアップデートするべきなのかを説きます。

キーワードのひとつは「英語力」。
テクノロジーが言葉の壁を壊してもなお、英語力を身につけることが必要なのは、
英語学習が、これからの時代に必須の武器となる「行動力」をブーストするから。
AI時代、グローバル社会に耐える「本物の英語力」を
子どもに身につけさせるための学習法もレクチャーします。

もうひとつのキーワードは、まさに「行動力」。
ググればすぐに正解が見つかる時代。
AIに取って換わられない能力として求められるのは、
「学力」よりも「行動力」、「問題解決能力」よりも「問題発見能力」です。
「行動力の時代」にいかに対応するべきか。
親たちが学んだことのなかった実践への提言です。

【主な内容】
プロローグ~AI時代、世界で求められている教育とは
CHAPTER1 AI時代に英語力は必要か?
CHAPTER2 日本の英語教育をアップデートするには?
CHAPTER3 家庭でできる新時代の英語学習法
CHAPTER4 AI時代に生き残れる子どもを育てる
CHAPTER5 AI時代に求められる親の対応力を磨く
エピローグ~AI時代、子育てにいちばん大切なこと

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

子どもの学びに、無駄は必要。
自分にしか紡げないストーリーを自分で語れる力こそ価値がある。
子どもの疑問の答えを知っていても、すぐには答えない。
成功を褒め続けると、チャレンジしなくなり、競争心ばかりが芽生える。
将来の夢は?職業は通過点である。


英語教育の本かと思いきや、いまこれから必要な教育全般についての本だった。


学びの本質が効率とは相容れない部分があるのだとすると、大人の学びをどうデザインし、促していくか。SDGs、インパクト投資、それを社内に差し向けることはできないだろうか。常に答えは「いまやることじゃない、もっと利益を」と追求されうる中で、あるいは、エレファントカーブの中で、その営利組織に所属する意味を、どのように描けるのか。

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2021年02月15日

Posted by ブクログ

教育の分野にもっとオンラインを入れるべき。
そうすると、先生の手間も省くことができ、子供も自分のペースで勉強を進めることができる。
コロナのこの状況でも、対応可能となる

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2020年05月25日

Posted by ブクログ

教員という仕事柄、生徒や保護者と話をする際に、「使える!」というトピックがいくつもあった。

また、子どもに「なんで勉強しないといけないの?」と聞かれ、「将来のため」とか、「自分の選択肢を広げるため」と、ぼんやりとした答えしか言えない人は、この本を読んでスッキリするだろう。

第二章、第三章は、英語教師の自分にとっては、少々新鮮味に欠けたが、この本の対象者を考えると、理解できる。

「大人が変われば、子どもが変わる」

教師、親、大人、それぞれの立場で再読しようと思える一冊である。

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2020年04月13日

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