あらすじ
「獲りに行くぞ、由美子の夢を」
声優として経験を積んだ由美子は、遂にプリティアのオーディションへ。だが、 競争率は凄まじく高く、強力なライバルは大勢いて――。
「わたしも受けるわ、次回のプリティアを」
「今年は自信あるの。今までで、一番」
運命共同体の千佳、頼れる先輩の乙女。共に演じる仲間になるか、同じ役を争うか……。分からないけれど、今回だけは譲れない!
決意を胸に挑んだ由美子に待ち受ける結末は、意外なもので!?
「あなたの夢を――、我々にください」
シリーズ最大の夢へ挑戦する、青春声優ストーリー・第12弾!
【ギャル×根暗女子】相性最悪の女子高生アイドル声優による青春コメディ!!
偶然にも同級生な仲良しコンビのラジオ番組が開始!
しかしその裏では煽り合い、マウントの取り合いが繰り広げられていた!?
表と裏の顔がまるで違う彼女たちの、そんな修羅場が本作の見どころでもありますが、それだけではありません。
清楚で可愛い声優としてのキャラを演じることへの苦悩。
その他様々なトラブルに直面し「もう声優としてやっていけないかもしれない」。なんてことも。
しかし本心ではリスペクトし合っている彼女たちは、互いに支え合ってプロの声優として成長していく。
そういった部分がこの作品の本質となっています。
(百合的な雰囲気もあり「おまえら本当は仲良いだろ」とツッコミたくなること必至。)
どんなシーンでもシリアスになり過ぎることなく、するりと読める傑作です。
感情タグBEST3
匿名
中盤からの主人公に降りかかるどうしようもない理不尽な展開に胸が苦しくなった。
それでも希望は残る読後感になっていて良かった。
Posted by ブクログ
ついに始まったプリティアオーディション。桜並木乙女、夕暮夕陽、歌種やすみがティアブレイブハート役を争ってオーディションに挑む。
この話では夢の話が印象的で、やすみにとってはプリティアになることが夢。一方で乙女は日本一の声優、夕陽は魂の演技に到達することと、プリティアはあくまでも通過点。そんな中ブレイブハート役を射止めたのは桜並木乙女。ここまでは流石にそうなるだろうなという予想もつくし、やすみも悔しさを全力で吐露するという爽やかな展開だったが、そんなやすみがプリティアの悪役ダークハート役に打診される。すごくエグイ話で、プリティアに出演した人は二度とプリティアに出られない風潮があり、オーディションを受けていることからスケジュールを理由に断ることもできず、ベテラン音響監督からの打診で今後の声優人生に影響するという、今後も声優をしていくならば受けなければならない状況ができあがっている。作品のために、その状況を作り上げたうえで打診してくる大人の汚さと真剣さが感じられる。それまでは爽やかで、プリティアオールスターズで共演するという未来の希望が提示された直後ということもあり、絶望感が半端じゃない。そして失意に落ちる由美子を千佳が奮い立たせようとする。それは1巻と真逆の構図で相棒として支え合う姿が美しい。千佳のお願いを受けた大野と森は由美子と初代プリティアのアフレコをする。このシーンはうるっときてしまった。作者がアイマスが好きなのはあとがきで知ってたけど、これアイマスでよくある演出…。子どもの頃の自分を対比に出すのはずるいんや…。そして最後のプリティアのアフレコ。あまりにも名シーンすぎる。最後の音響監督たちの会話も良くて、汚い業界で大人たちだと思うけど、こんなにも真剣なんだと改めて認識する。
Posted by ブクログ
言ってみればシンプルなストーリーなんだけど、キャラクターの目を通した描き方と熱がすごすぎてずっと圧倒されっぱなし。緊張感が開放されて爆発するシーンも、次への引きも常に期待を上回ってくる。すごい作品だ。
Posted by ブクログ
ああ、涙が、涙が止まらないよう!
なにこれ、神回じゃん!
感情を揺さぶられすぎて痛い痛い。
ほんとすごかった。
由美子の夢、プリティアへの挑戦回。
前半のオーディションに向かうまでの高揚感で、それはもうワクワクした。
彼女がオーディションで、ティアブレイブハートを演りますではなく、ティアブレイブハートですと宣言するのは、もう成り切っている証拠なのだ。
でも、まあ、そんな簡単に合格したりしないだろうなと思っていたので結果に驚きはなかったのだけど、驚いたのはその後の展開。
まさか落選だけでなく、絶対プリティアになれない残酷な選択を迫られるとは!その落差の大きさにビックリ。
そこからの絶望に落ち込む由美子をなんとかしようとする千佳の姿は一巻の裏返しで、この話はある意味、一巻へのアンサーストーリーなのだ。
この辺りから読んでて涙が止まらなくなってきた。どうなるんだろうと言う不安。青春物語でよくある、何かを失う事で大人になると言う王道展開になるんだろうか? でも、それは声優ラジオには絶対似合わない。だっていつだって人生を賭けて絶望的な困難を乗り越えてきたのがこの物語だもの。
先輩声優たちの励ましに由美子が感極まる場面にこちらも涙し、由美子の魂の演技に心を打ち付けられる。
そして彼女が涙ながらに言うこの悔しさも悲しみも全て演技に変えて、私は絶対プリティアになるから。そう、その言葉を聞きたかったのだ。
そしてラスト。まあ、そう言う事だよね。と読者を安心させてくれる配慮が憎い。
あー、いろんな感情を持っていかれたー。すごかった。
それにしても、これこの後どうするのとは思うけど^^