あらすじ
声優事務所のマネージャー、加賀崎りんごは思い出していた。自分がこの業界に入るきっかけになった大学の先輩のことを。「わたしでは、あの子たちを幸せにできない」と言って事務所から去って行った、優しすぎた先輩のことを……。
コ―コーセーラジオのやすみ誕生日回!
朝加の担当しているラジオで修羅場が巻き起こる!
乙女がライブ後に行う”堕落の会”とは……?
由美子や千佳といったメインキャラも、いままであまりスポットライトが当たってこなかったあのキャラも……。
TVアニメやコミカライズなどメディアミックス展開が目白押しな『声優ラジオのウラオモテ』、そのキャラクターたちのウラ話を描く、スピンオフ作品!
【ギャル×根暗女子】相性最悪の女子高生アイドル声優による青春コメディ!!
偶然にも同級生な仲良しコンビのラジオ番組が開始!
しかしその裏では煽り合い、マウントの取り合いが繰り広げられていた!?
表と裏の顔がまるで違う彼女たちの、そんな修羅場が本作の見どころでもありますが、それだけではありません。
清楚で可愛い声優としてのキャラを演じることへの苦悩。
その他様々なトラブルに直面し「もう声優としてやっていけないかもしれない」。なんてことも。
しかし本心ではリスペクトし合っている彼女たちは、互いに支え合ってプロの声優として成長していく。
そういった部分がこの作品の本質となっています。
(百合的な雰囲気もあり「おまえら本当は仲良いだろ」とツッコミたくなること必至。)
どんなシーンでもシリアスになり過ぎることなく、するりと読める傑作です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ面白かった!なんならシリアスさが薄まっている分本編よりも面白かったかも。短編のエピソードとしても粒ぞろいながら、全体を通して別のストーリーも仕込んであって、最後にちゃんと読後感を出してくるのも憎い。
あと、めくるちゃん可愛すぎない?このキャラ産み出したのマジで天才だと思った。
Posted by ブクログ
やすみや千佳の話はあれど、どちらかというと彼女たち以外の人物をメインにした短編集。
マネージャーの加賀崎さんや構成作家の朝加
さん、めくるちゃんや乙女姉さんなど。
全体としては加賀崎さんとその先輩マネージャーのお話を縦軸に、いろんな話がちょっとづつ繋がっている感じ。
なので声優のマネージャーの苦労というか葛藤がすごくよく分かる短編集だったし、加賀崎さんが由美子のことをめっちゃ好きなのが分かって嬉しかった。
そんな中、個人的にはめくるちゃんのお話(二作ある)がめっちゃ面白かった。
片方はめくるが由美子の家にお泊まりすることになる話で、もう一つはめくるが乙女と千佳と新幹線で乗り合わせ出張する話。
どちらも声優オタクの限界ギリギリの修羅場というか妄想爆発で爆笑した。
うん、よく頑張ったね、めくるん。君には幸せになってほしいよ(^^)
と言うことでとても楽しい短編集でした!