あらすじ
私だけが嘘。確かなことは分からない、この九龍でしかし、それだけは、工藤さんにとって確かな事実? 違うけれど同じ。鯨井Bの顔をした私と日常を過ごしている工藤さんは…もしかしたら? 悲観的になってしまい身を引こうとする鯨井に強く「どこへも行くな。ずっと傍にいろ。」という工藤。明らかになるほどに分からなくなる、その想い。理想的なラヴロマンスを貴方に――。
...続きを読む
切れかけの電灯、カビくさい路地裏、うるさい隣人。
そのどれもが何だか無性に懐かしく感じてしまう“九龍城砦”。
この作品はそこで働く男女のノスタルジックでビターなラブロマンス。
『恋は雨上がりのように』の著者・眉月じゅん先生の作品であり、
先生特有の繊細な心理描写と美しくもどこか儚げなヒロインは
本作でも私の心を掴んで離しません。
ガサツで無神経なあの人なんて、好きなわけない。でも少し気になってしまう。
そんなヒロインの葛藤だけでも、胸のざわつきが止まらないのに、
ノスタルジックな雰囲気が融合することでさらにグッときてしまいます。
ああ、なんて素晴らしきノスタルジックなラブロマンス・・・。
また、2人の恋が非日常を呼び寄せる展開も見逃せません!
これ以上はネタバレとなってしまいますが、
1巻を読んだが最後、続きを読まざるを得なくなってしまうので、ご注意を。
(私は徹夜で読みました。)
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
みゆきとグエンの出会いが知れて良かったしとても惹かれるものがあった。
小黒の登場が1番驚いた。それと同時に謎が深まるばかりで。
鯨井、工藤もどちらも辛いし抱えてるものが大きすぎる。
夏は魅力的で、読み続けて3回目の夏を迎えそうだけど読んでいて良かった。次も楽しみ。
Posted by ブクログ
少しずつ謎は深まり、急に爆弾発言から謎が明かされる…。この刺激がたまらない!!
今巻はついに鯨井ちゃんの存在の謎の核心に触れる!しかし、謎も増える!
真実がどうつながるのか、楽しみすぎる。
Posted by ブクログ
九龍は既に取り壊されているのに、九龍が存在する世界がある。その謎は不明だが、令子が九龍でのみ存在し得ることがわかった。小黒もなんか怪しいことがわかった。