あらすじ
「野菜に人生、捧げられますか!?」
仲卸業者「八百森青果」に入社した、野菜愛に溢れる卯月瑛利(エリー)と、金髪リーゼント・大虎倫珠(のりたま)の2人。
仲卸の基本は「必要な商品を」「必要な数量」「必要な場所に」「必要な時間に」届けること!
しかし、出勤初日から出荷商品の事故に遭遇したり、休日返上上等の神田祭の駆り出しと、仲卸業は一筋縄ではいかない毎日。
仲卸を通じて成長するエリーとのりたまの凸凹コンビが、全国の食卓へ野菜をお届けします!!
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面白いっ。青果市場を舞台にこんな面白くなるなんて。もっと早く読めば良かった。
訳あり商品になってしまった野菜を機転を利かせて売りさばくところ、引き込まれて読みました。
その場面中の総菜で「しもつかれ」ってナニ?と調べたところ、栃木県の料理らしくて、なるほど宇都宮がでてましたね。そういうご当地風なのも良かった。
仲卸と野菜
農大で野菜について学んだ青年が仲卸の仕事をするお話。
主人公の卯月瑛利(うづきえいり、通称エリー)は周りから大学を出たらそのまま大学院に進んで研究職のエリートになると思われてた。
そうじゃないにしても農業系の仕事につくと思われてた。
しかし彼は青果市場(やっちゃ場)の野菜・果物の仲卸業者になることを決意。
大学院に進む彼女の結衣ちゃんに別れを告げ、大学を去った。
3月、就職先にバイトとして出勤するとそこにはリーゼントを決めたヤンキーがいた。
彼は大虎倫珠(たいがのりたま)。
実家がいちご農家で高校卒業後に仲卸に就職。
そんな二人は荷受けの仕事を指示される。
そんななかフォークリフトが転倒。
運んでる最中のスナップエンドウが粉々になってしまう。
廃棄するしかないと職場の人たちがあきらめていたその時エリーが廃棄しないでほしいと言った。
綺麗なものはパッキングしなおして、傷のあるものはB級品として激安スーパーに買ってもらう、と。
農業を学んだものとして少しでも生産者に寄り添いたいエリーの熱意でなんとか売り切ることができたのだった…。
野菜について学べる上におなかが空いてくる作品だった。
続きが楽しみ
これ学校の推薦図書でしょ?
舞台は栃木県宇都宮中央卸売場!主人公は国立宇都宮大学卒の超イケメン!
なんだか軟弱な青年なんですがもうね、市場が抱える様々な実在(だと思う)の難問にこれまた元どヤンキーのイケメンと体当たりで向き合うという
もう熱血作品なんですよ!
地方都市の卸売市場を通して今の日本が抱える様々な食料事情に真っ向から切り込んだ著者渾身の作品なんですよ!
これ読んだら日本の食材が本当に大好きになりますよ。
もうこれ学校推薦図書にして良いのではっていう良作です!
ぜひ一読あれ!