あらすじ
「私は清くもないし、強くもないし、正しくもない。そんな悪い奴だもの」
アカリを連れ去った導師「陽炎」を追い、“聖地”に足を踏み入れたメノウ。せめて自分の手でアカリを殺す。そう決意した彼女の目的は、【白】の遺物・塩の剣の確保だった。
幼き日のメノウと導師がかつて辿った旅路の果て。塩の剣が眠る、清浄なる塩の大地。第一身分に封印されたそこへ至るには、【使徒】魔法使いが守護する聖地の中枢・大聖堂の突破が絶対条件。「陽炎」によるアカリ処刑のタイムリミットが迫るなか、圧倒的戦力差を覆すためにメノウが選択した禁忌の手段とは――。
師を超える時は、今。彼女が彼女を殺すための物語、決別の第5巻!!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
多数の伏線・シリアスとコミカルの絶妙なバランス!!
主人公の日本人が異世界に転生(転移)してしまう作品はよくあるが、本作は異世界側の少女が主人公のお話。
日本からやってきた人間は、殺さなければならない使命を負った処刑人の少女・メノウ。
彼女は当然のように日本人の少女・アカリの殺害を実行するが…
異世界転移の際に得た能力によってアカリは生き返ってしまう。
どうすればアカリを殺すことができるのか…
その術を得るまでメノウは彼女と行動をともにすることにした。
そんな中で起こるトラブルから展開されるバトルは中二感にあふれ、シリアスなお話の随所に女の子同士の百合百合しいやりとりが散りばめられた、なんとも言えない独特な雰囲気を醸し出している。
世界観もしっかりしていて、数ある異世界モノの中でもイチオシの一作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
師匠との対決、決着は付かなかったけどまたメノウの新しい考え方、生き方が見れたのは良かった。着々と成長している姿をみれるのはとても新鮮。
聖域の役目が最後に分かり、メノウの由来にも意味があったことにビックリ。作り込みがハンパない。