あらすじ
人でありながら幽世の貸本屋を営む夏織は、ある日、隣家の鬼女・お豊が出産間近なことを知る。その姿に「生みの親」への思慕の念を抱いた夏織は育ての親・東雲との生活に不満を感じた自分に落ち込んでしまうが、それを見かねた黒猫であやかしの“にゃあ”からある提案を受ける。
「覚悟があるなら話してあげる。現し世であたしが知った、すべて」
……それは夏織も初めて知る、母・秋穂と“にぁあ”の、ある約束の物語だった-!
怖いけどどこか憎めないあやかしたちを、
情感溢れる筆致で書き綴る感涙の最新刊!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
夏織のお母さんがどんな人なのか、またどうして夏織が幽世に来たのかがやっとわかった
全部にゃあさんが関係して考えてくれてた
しかもちゃんと供養もしてくれてお母さんと共に夏織をちゃんと見守ってる
まだまだ夏織にとっては飲み込む事が難しいけどきっと水明や東雲、ナナシ、にゃあさんは勿論色々な妖しが夏織を支えてくれる
Posted by ブクログ
人間の少女と、少女の親友である猫の妖
今巻は夏織ちゃんとにゃあさんの出会いと、夏織ちゃんのお母さんについて語られる
切なくもあたたかく、2人は親友であり家族であることがよく分かる
ツンデレなにゃあさんがとても好き
そしてそして、夏織ちゃんの恋心にも進展が!
次巻は更に進展するのだろうか
Posted by ブクログ
シリーズ第3弾。
「序 章」 橄欖石の涙、黒猫の見る夢
「第一章」 神遊びの庭で
「第二章」 貸本屋の恋愛事情
「第三章」 幽世のメリークリスマス
「閑 話」 幸せの定義、幸せのありか
「幕 間」 狐面の男はひとり酔いしれる
「第四章」 安達ヶ原の母子
「終 章」 雪解けの日に
水明の母親、お豊さんの母親、夏織の母親の事。
血の繋がらずとも愛の深さは親と変わらない東雲やナナシ。
そして夏織が何故、幽世で暮らすことになったのか?
黒猫にゃあから聞かされた真実が衝撃的過ぎました。
あやかし流の愛は、十二国記の折伏した妖魔と麒麟のようで
妖しくて切ないです。