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Posted by ブクログ
妖たちの住む世界幽世。香織はそこで貸本屋を営む養父の東雲と暮らす人間。幼少期に幽世に迷い込み東雲に保護され育てられた香織は幽世の住人として日々を過ごしていた。ある日、妖しかいない世界に傷つき倒れた人間の少年が現れる。
文章は読みやすくスイスイ読めるが、ストーリーとしては微妙だった。主人公は幽世の住人で身体は人間、中身は妖と自称しているが現実は中身も人間ということに悩んでいる。悩んではすぐ吹っ切れて、悩んでは吹っ切れての繰り返しで悩みの重さが感じられない。そして、甘やかされて育ったせいか二十歳なのに言動が子どもっぽく浅はかなのだが、稀人として特別扱いされていて許されているので共感出来ない。それならば、水明の方が共感出来る部分が多いと思った。そして、たくさんの妖が出てくるが妖らしさが見た目でしか表現されていない。それぞれの特徴を活かしての戦う描写もない。みんな優しく、みんな親切なので、中身はみんな人間と変わらない。それが香織が根本が違うという悩みの深さを浅くさせていたと思う。全体的に薄っぺらい印象を受けた。
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