「見ててくれますか 私が変わるところを」
"ちょっと物覚えがいい"、後宮女官の皓茉莉花。優しく完璧な皇帝・珀陽を遠目から見つめることを楽しみに、慎ましく働いていた。
しかし、ひょんなことから珀陽と顔見知りになった上、一度見たものは忘れないという特技を持つことを知られてしまう。彼のもとで能力を活かして立身出世する道を勧められた茉莉花だが、過去に自分の力で人を不幸にしたことから、自信が持てずに辞退する。
「自分は端役にすぎない」と言い聞かせる茉莉花をよそに、珀陽は彼女を絶対に側近にすると決意。彼から与えられた試練に茉莉花は—?
自分からも周りからも期待されなければ、落胆されずに済む。自分にはできない、と思っていた方が、生きていくには楽かもしれません。
それでも、茉莉花は変わることを決意しました。
そのきっかけは、ぜひ自分の目で確かめていただきたいです!
珀陽からの厳しくて優しい"特別扱い"を受けながら、自分で気づき、成長していく茉莉花の姿からは勇気をもらえます。
また、少しずつ甘さを帯びていく茉莉花と珀陽の関係には胸キュン間違いなし!
中華後宮にラブロマンスと各人の思惑が入り乱れる本作、ぜひご一読ください!
感情タグBEST3
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物語が大きく動き始めました
舞台となる白楼国について内部事情が徐々に明らかになり、この物語の世界観により深く踏み込めましたね。政治問題など多くの課題を抱える中で、茉莉花を取り立てる為に奮闘する皇帝の珀陽が大変印象的でした。決して自らの能力を過大評価せず周りに頼る事を厭わない珀陽は、美形な姿も相俟ってこの物語をより魅力あるものにしています。このような男性に評価されているのだから茉莉花の珀陽への想いは並々ならぬものでしょう。非常に良い場面でこの巻の引きとなり、次巻が早く読みたくなりました。
続きが気になる!
茉莉花ちゃんが綺麗に着飾っているのは本当に見とれます!そして陛下の白虎姿が目に焼き付いて離れず…茉莉花ちゃんみたいにもふもふしたいなと…妄想が止まりませんでした。陛下もたくさんの思いを1人で抱え込んでいるんですよね。茉莉花ちゃんが周りの人をどんどんいい方向へと導いてくれるのを期待しています。
女性だから
序盤で、まつりかが「部下だし年下だし」で意見を言わずにいるのに、皇帝からの信頼を受け余りある能力で乗り越えていく。能力あるのすごいな~でも、能力だけじゃなく努力と覚悟が必要で。
女性だからバカにされたくない。じゃなくて女性だからもっと出来ることがある、それってすごい。
厄介事に…
茉莉花はどんどんと進んでいる、というか進まざる負えなくなっている。
今回も厄介事に踏み込まざる負えなくなってしまった…
というかさせられた…
中々に酷な事を…