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Posted by ブクログ
柴五郎と櫻井伍長は終始格好良く、ロシア軍ラヴロフとの友情や開放後の吉崎のユーモアも良い。日本軍は終始英雄的で、百田尚樹もビックリなほど日本人として誇らしい描かれ方だ。一方、中国とは距離を置きたくなるし、米英の無礼さと腹芸も唾棄したくなる。今もそんな国民性の片鱗が報じられているから。
他、2ヶ月もの籠城の食糧難の怖さの描写も上手い。
ところでナフカへの報酬である清の札束、おそらく軍に没収されただろうから後で奪い返す算段だったかもしれないが、もし全部焼却処分してたら密偵を止めるか炙り出すかできたのではないか。
黄砂の籠城 上・下
今から100年少々前の戦時中の北京。
当時の列強国や日本、いろいろな背景がある中、全員が絶望的な中においても日本人の心の持ち方・芯の強さを改めて感じた本です。今も少なからず持ち合わせているだろうその「芯」を、自分自身でも大切にしていきたいと改めて感じた作品でした。
新たに取り入れるではなく、長い年月日本人には備わっていると思われるDNAのようなもの、だからこそ失う事なく維持し残りの人生を生きていたいとも感じました。ありがとうございました。