あらすじ
いまでは珍しくなった龍を捕るための船・捕龍船――そのうちの一隻が「クィン・ザザ」号だ。
砂漠の街・シシフスで、クルー達は空を望遠鏡で眺める不思議な女性に出会う。彼女が追っているという、100年に一度、はるか上空から巨大な龍が降りてくる「天下り」を目指し、ザザ号は千剖士の里・メガラニカへ! そして、ついに姿を現した島ほど巨大な龍の遺骸「天下り」。
100年に一度の「宴」には、数多の龍や、龍捕り、龍を解体する千剖士、そして……ヤバいヤツが集う!!
大スペクタクルなバトルが展開される、第17巻!
ナウシカ+ラピュタ+ダンジョン飯…?
龍を獲り、その肉や油を売って生活する龍(おろち)捕りの人々の話。
異世界グルメものとしてのキャッチーさもありますが、それ以上に、世界観が素晴らしい。
ファンタジーとしてのリアルがしっかりと描かれているので、ためらいなくお話に飛び込んでいけます。
空飛ぶ捕龍船『クイン・ザザ』での生活風景が、またいいんです。読んでいると、幼い頃に抱いた冒険へのワクワク感や、憧れがよみがえってくるんです。
龍捕りの名手で変人のミカや、新人のタキタなど、個性あふれるキャラクターたちも魅力。生き物を殺すことに対する悩みや葛藤なども描かれていて、それがこの作品に奥行きを与えています。
もちろん、美味しそうな料理描写もたくさん!なぜか鯨カツが食べたくなります。
龍は強く大きく、襲われれば小さな街などひとたまりもありません。そんな龍を相手に戦う人々の勇気としたたかさに、思わず拍手を送りたくなる作品です。
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