あらすじ
「零崎一賊」――それは"殺し名"の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。
汀目俊希として中学校に通う零崎人識の下に、彼の友人を名乗る人物が現れた。"殺し名"序列一位、匂宮雑伎団の次期エース、匂宮出夢である。その口から発せられた『お願い』とは……!?
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
スピンオフでこれだけ強い登場人物が出るとかファンサービスとしてすごい。殺し名序列に二つ名という中二病にぶっ刺さりまくる設定で、もはや分類不明の西尾維新作品に心ぶち抜かれてほしい。
出夢の感情に言葉を乗せるとしたら「恋」なのだろうか…
Posted by ブクログ
結末が決まっていたとは言え、なんとも切ない出夢との関係性。
序盤が良好だっただけに、ラストはなかなか辛いものがある。
これも一つの人間関係と言えるけど、もっと普通な感じの二人も見たかったかも。
なんだかんだで相思相愛だった二人が好きだった。
出番が全然ないのに評価を上げる双識流石やでぇ。
Posted by ブクログ
戯言シリーズの人間シリーズの関係四部作、ついに零崎人識。匂宮出夢との関係。
どれから読むか迷ったけど、確かに一番気になってた関係の二人から。
中学生の弱っちい人識くんもかわいいな!お人好しの殺人鬼。
一瞬の恋愛関係より永遠の敵対関係に。
最悪によって運命を捻じ曲げられてしまったことは、幸か不幸か。
これはなかなかに良いバッドエンドだ。
ひょっとしたら実ったかもしれない、小さな恋の物語。
Posted by ブクログ
いつか読まねばなぁと思ってたシリーズ。正直結構惰性で読んでる。
最初読んだの10年近く前だもんなぁ。読んでる間の感覚は随分変わってるとおもう。
戯言シリーズスピンオフ、「殺し名」零崎一族のあれこれ。導入の幸せに関する禅問答から西尾維新っぽい。
キャラクターの個性を起点にあくまで論理的にストーリーを展開させてくとこがやっぱ好きだな。結末もやむなし。
このシリーズに関しては思わせ振りと使い捨てに定評があるので、伏線ぽいものも特に気にせず読み進めよう。テンポが大事。
Posted by ブクログ
再読。今回印象的だったのは冒頭の潤さんと小唄の会話。不幸な人間に共通するのは人間関係が満たされていないということだ、という話。これはサン=テグジュペリ『人間の土地』に出てくる箴言を逆の視点から述べているようで面白い。
Posted by ブクログ
ああ、そうか、それが原因でこうなったのかという人間関係。人類最悪の名は伊達ではないのか。しかし彼の理屈から言えば、彼が「原因」とするのは本来ではなくて、遅かれ早かれ、いつかこの二人は敵対関係になっていたわけで。出夢や最悪を見てると、人識が単なる甘っちょろいお人好しに見えてくる。
こういう人間関係の妙、複雑怪奇な世界の構図は〈物語〉シリーズでは描けないわけで、やっぱり俺は戯言シリーズが好きだなぁと改めて思う。