あらすじ
図書館のある一ノ谷は、海を挟んで接する大国ニザマの剥き出しの覇権意識により、重大な危機に晒されていた。マツリカ率いる図書館は、軍縮を提案するも、ニザマ側は一ノ谷政界を混乱させるべく、重鎮政治家に刺客を放つ。マツリカはその智慧と機転で暗殺計画を蹉跌に追い込むが、次の凶刃は自身に及ぶ!
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Posted by ブクログ
数年ぶりに再読。キリヒトの正体を知った状態で読み返すと、かなりわかりやすく伏線が張ってあったんだな…と感じた。これだけヒントがあったにもかかわらず、マツリカが繙くことができなかったのは、キリヒトだけが本当の意味での味方だと無意識のうちに感じていたからかもしれない。
キリヒトが覚悟を決めるシーンの笑顔が悲しくてたまらない。とどめを刺そうとした瞬間の恥じるような表情に涙があふれた。マツリカもキリヒトも自ら望んで生まれついたわけではない。そんな二人が手を取り合ってやり取りすることに密やかでたしかな絆を感じるし、人を斬るために育てられたキリヒトにとっても救いだったのだろう。再読のためこれからの展開はすでに知っているけれど、しっかり見届けたいと思う。
Posted by ブクログ
なにかあるとは思っていたけど、
キリヒト…!!!!!
壮大なプロローグを明け、俄然面白くなってきた2巻。見どころはなんといってもキリヒトの正体がわかったところでしょう。
切なくて愛おしくて、イラムの天真爛漫さに救われた。
やっぱりいろんなことが伏線だった。
続きがたのしみ!
Posted by ブクログ
秘密を明かすことになってしまった
キリヒトの、悲しい笑顔。
その秘密と笑顔に困惑するマツリカ。
終盤の、地下から階段を上がる数ページは
心臓がじりじりした。
ーーお前はずっと私の手をとっていなければならないだろう。このように。
マツリカのこの言葉に、キリヒトはどれだけ救われ、迷うんだろう。
Posted by ブクログ
面白くなってきた。
キリヒトの正体の知って自分の境遇を重ね合わせるマツリカ。
ふたりが心通わせる場面がとても素敵だったので、話の構成が分かりにくいのは帳消しで。
Posted by ブクログ
キリヒトと買い食いを楽しむマツリカだが、後半キリヒトの正体に衝撃を覚える。なんとなくICOのイメージを抱くキリヒト。このさきキリヒトの生い立ちが描かれるのだろうか。