【感想・ネタバレ】重耳(中)のレビュー

あらすじ

称(しょう)の孫重耳(ちょうじ)は、翼攻めに大功をたてた。雄偉な体躯の心穏やかな公子で、狐氏(こし)から妻を娶り、その一族の厚い庇護を受けていた。称の死後晋の君主となった詭諸(きしょ)は、絶世の美女驪姫(りき)に溺れ、奸計に嵌まって重耳たち公子を殺そうと謀る。逃れ出た重耳と家臣たちの、辛酸の日々。晋の国内は大きく乱れていく。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

重耳のお父さんが性悪女にたぶらかされて、せっかく統一した国がバラバラになってしまう話。

この巻は、国同士が戦争をしているわけではないのだけれど、戦争以上に凄惨で、まともに戦争していた上巻以上に人がどんどん死んでいったという印象。

戦争は大勢でするものだから、個人の特徴が出にくいけれども、世嗣ぎ争いは個人がフォーカスされて、人間の性格が出てくるから、余計に血生臭くなってしまうんでしょうねぇ。

申生が可哀想すぎて泣けるし、重耳のお父さんの狂いっぷりが半端ないし、国が倒れていく過程って鮮烈だなぁ、と思える作品になっております。

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2017年03月17日

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