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Posted by ブクログ
『天山の巫女ソニン』第3巻。
舞台は巨山国へ。3巻かけて、物語世界における三国を回りきったことになり、主要な人物も出揃った印象。
今巻では、それぞれに成長の途上にあるソニンとイウォル王子が、お互いの内面に踏み込んでいく場面もあり、丁寧な描写に説得力を感じさせられる。それだけに、各巻が短いのが残念で、本編があと2冊しかないことを思うと、続きを読むのがもったいなくすらある。
Posted by ブクログ
このシリーズは
天山の巫女だったソニンが
多くの人との関わりの中で
自分になかったものを
どんどん吸収して成長しながらも
彼女の芯にある無私の純粋さは
失われないところが魅力だ。
少女の成長物語であり
平易な言葉遣いはまさしく
児童文学なのだが。
興味深いのは
心の中の言葉が
ほとんど余すところなく
書き尽くされているところ。
ソニンの内面の成長の過程が
手に取るように分かる。
閑話休題。
この物語も
中盤に差し掛かっているが
第1作からずっと不吉な伏線が
あちこちに顔を出してくる。
天山の巫女…というタイトルの
本当の意味が、いずれ明らかに
なる時が来るのかもしれない。
読みやすく、わかりやすく。
なのに深みのある物語だ。