あらすじ
スペインのビルバオ、マドリード、バルセロナを舞台に、ラングドンの前に最強の敵が立ちはだかる! 鍵を握るのは、人類最大の謎“我々はどこから来たのか、どこへ行くのか”――。
全世界で2億部突破のベストセラー作家、ダン・ブラウンの最高傑作が待望の文庫化!!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
上巻は、カーシュが膵臓がんを患っていたことをラングドンがカサ・ミラにて気付くというところで終わっていた。
そのことから考えると、これまでの作品よりも逃走劇は少なめ。カサ・ミラからウィンストンのある場所へと向かって、もちろん追手は来るものの、無事にプレゼンテーションは全世界に発信される。
ここが、物語の真髄と言えよう。
われわれはどこからきて、どこへいくのか。非常に読み応えのあるプレゼンテーションで、映画化されたら是非映像美でも楽しみたいと思うほど。
ただ、なぜ、宗教家達には途中までしか見せなかったのだろうか。
monteがウィンストンであろうことは予想がついた。珍しくオチが読めたのは珍しい。直前では、仄めかされていたからだが、ウィンストンが暗殺者を招き入れたのではとも疑った。
カーシュがここまで指示したとは思わない。ウィンストンがカーシュの本質的な指示を、最大限従ってこうなったのか。それが功を奏すように途中までしか見せなかったのか??
ウィンストンは好きだった。ラングドンも好きだっただろう。ただ、ウィンストンの計略により、関係ない人が殺されたのも事実。AIとはなんだ、と考えさせられる。
この本は数年前に書かれた本だ。
それが、たった数年でAIが進歩し、誰でも「チャッピー」と親しみを込めて呼ぶ時代がもう来た。まるでウィンストンを呼ぶ時のように。
ここからまた数年であっという間にAIが普及していくのだろう。科学の時代が来る。それが良い共存であってほしいと願う。
Posted by ブクログ
中巻でなんとなく黒幕の正体が頭をかすめてはいたが、いやいや違うだろうという想いの方が強かったのだが。人工知能であるウィンストンのプログラムを組み、命令を与えたのはカーシュであるが、その命令を忠実に、そして非人道的に、自我を持ち実行したのは他でもないウィンストンであり、そこにあるのはカーシュの本当の想いなのか、それともウィンストンの意思なのか、それがAIの到達点なのか。この小説が出版されたのが2017年、現在のAIの姿を見越したような内容でありうすら寒さを覚えると同時に逆にラングドン教授の人間味が好ましい。
Posted by ブクログ
AIブームの中、もう一度読みたくなり再読。
何度読んでも面白い。人間とテクノロジーの融合がこの先にあるかもしれないが、破滅ではなく進化であってほしい。
Posted by ブクログ
ウィンストンはあくまで主に忠実なAIで少しだけホッとする。
自分でどんどん学習して、人類を滅ぼしてしまう系のAIはちょっとね⋯
人類はどこから来たのか、どこへいくのか?
やがてテクノロジーと融合した新人類となる世を想像してしまう。
もしかすると明るい未来なのかもね。
それにしても、元海軍のアヴィラはお気の毒。
Posted by ブクログ
天才未来学者とAIによる壮大な自作自演。
人類誕生はエントロピーで説明できるからやっぱり神様なんていなかったよ。人類はサイバー化していくよ。全部スーパーコンピュータで計算できたから正しいんじゃないかな。生い先短いからAIにやりたいようにやらせたら、最高のプレゼンが演出できて、ついでに気に入らない連中を破滅させてくれたよ。オブラートに包んだからそんなに悲観しなくてもいいよ(意訳)。
エントロピーは揺らぎによって挙動を変えるけど、結局その揺らぎは自然発生するのか超自然的力によるものか、という議論になりそうな。AI無双になるとミステリーは何でもありになってしまうな。宗教のタブーは、日本人の宗教観では今一つピンとこないテーマかも知れない。
Posted by ブクログ
人類はどこから来て、どこへ向かうのか。その根源的な疑問を解決したカーシュが、世界的発表の途中に暗殺される。
立ち会ったスペイン王子の婚約者と共に、ラングドンはカーシュの発表を保存したパソコンのパスワードを探すため、バルセロナへと向かう。
スペイン王室の陰謀か?パルマール教会の策略か?それとも、カトリック教会か?
二転三転しながら話はすすむ。
そして、カーシュの発見は、世界はエントロピーを増大させるために、生物を生み出し、そして、テクノロジーと共生する事で、新たなステージに人類が立たされる事だと知る。
全てはAIのウィンストンが手を引いた事だと気づいた時、これが人類がテクノロジーに使われて、奴隷と化す事かと、カーシュのシュミレーションと、現実のリンクに戦慄を覚えた。
人類史を揺るがす発見とは何か?を考えると、なかなか答えを見せてくれないタメ、読む手がとまらなくなった。
シリーズとしては、生物化学専攻の私はりかいしやすかった。
Posted by ブクログ
暗き宗教は息絶えかぐわしき科学が治する
ウィリアム・ブレイクという存在。ミロのオマージュ。スマホで画像を検索しながら読むと数倍面白い作品。それがダンブラウン。そしてラングトン。完全にトムハンクスのイメージがあるので読んでいて想像しやすい。
個人的には最後のおちがすごいよかった。AIウィンストンの存在。最終的にAIが人類を支配するというのSF的で好きな展開。そして、初めから登場する謎のメールの差出人が…。すべてエドモンドが仕組んだのか、それともウィンストンなのか。最終的にはわからなかったが。
AIは言葉を理解しているけど、人間にはなれないように思う。でももし、経験から学ぶなどのことがより人間らしくできるようになれば、それは恐ろしいなと思った。人間とAIとの共生。どう作っていくのか。そしてその時代を生きる人間はどんな知性を持っていないといけないのか。