あらすじ
郵便物紛失事件の謎に迫る「心を掬う」、検事の矜持を描いた「死命を賭ける」ほか、検事・佐方貞人が活躍する、法廷ミステリー第3弾。
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Posted by ブクログ
第3.4話 死命を賭ける 死命を決する
読み応えあった。決死の起訴、弁護側の証人へのクロスカウンター。見事に決まって実刑有罪判決を勝ち取った。今作も信念を曲げない佐方検事に痺れた。
Posted by ブクログ
佐方貞人シリーズ、検事編第2弾
・心を掬う
郵便物の紛失事故から、局員の現金着服を疑う佐方。
確かに手紙と共に送られる現金には心がこもっている。
(本当は現金書留を使わないといけないけど)
・業をおろす
佐方の父の容疑が晴れ、小田嶋建設の社員や遺族にも本当のことが伝わり、誤解が解けていく様子は圧巻だった。
・死命を賭ける/死命を決する
ドラマ化された痴漢事件の話。
どうやって決着するんだったかな、と思っていたけど、ドラマ版とはちょっと結末が違うような気がする。
間違って先に次の巻を読み始めてしまったんだけど、次の巻の1話目にしれっと井原弁護士出てた。
Posted by ブクログ
佐方貞人シリーズ 今回も良かったです。
というか、個人的には一番です。
陽世の章も素晴らしく、涙腺が崩壊でしたが
後半二章の『死命』は読み応え充分でした。
特にクライマックスの佐方が証人を怒涛の様に
追い詰めるシーンはスカッとしました。
面白かった
シリーズの中で一番好きかなと…本当に面白かったしスッキリとした。もう一冊残っているが読んでしまうのが名残惜しい。まだまだいろいろな話が読みたいなと思った。法廷ミステリーはたくさんあるけれど本当にオススメしたい作品だ。
Posted by ブクログ
『業をおろす』では、前作『検事の本懐』の中の一話、『本懐を知る』で明らかとなった佐方の亡き父・陽世に纏わる真実に再びスポットが当てられるので、先にそちらを読むことが推奨される。
佐方にとっての父であり、祖父敏郎にとっての息子である陽世の「本懐」を守り続けなければならない佐方の苦しみ。何もできず歯痒い思いを抱き続ける佐方を優しく導く英心に心打たれる。
結果的に陽世の「本懐」は破られることになるが、現世の人々を正しく導くこれも住職である英心の「本懐」。
刑事部編と公判部編に分かれた『死命』は、佐方と彼の上司である筒井の検事生命を賭けた闘い。権力に屈することなく、正義を貫こうとする二人とそれを見守る増田。それぞれの矜持を描いた熱い作品。息の詰まるような法廷での闘いを熱量をもって描いている。