【感想・ネタバレ】検事の本懐のレビュー

あらすじ

連続放火事件に隠された真実を追究する「樹を見る」、東京地検特捜部を舞台にした「拳を握る」ほか、検事・佐方貞人が活躍する、法廷ミステリー第2弾。第15回大藪春彦賞受賞。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

佐方の出番は少ないけれど、佐方がどんどん好きになる。
『恩を返す』は高校生時代のエピソード。
ちょっとキュンとした。
『本懐を知る』は佐方父がメイン。
佐方父も真っ直ぐ過ぎる。父との約束を果たすまだ高校生の佐方が読んでて辛い。でもちゃんと真実を知っていたということが救いになった。

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2025年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ヤメ検弁護士だった佐方貞人が、検事だった頃の話。
新任検事時代から始まり、話者は佐方ではなく、彼の周りの人物の視点で、彼の人間像を炙り出していく……という形式。
ところどころ時代背景を感じるが、はっきりとは時代性を示す表現がないので気にせず読める。
5話が収録された短編集だけど、それぞれの話がまるで長編のように密度が濃い。
5冊読んだ気分になった。

・樹を見る
連続放火犯を追う刑事、南場の視点。
18件の連続放火事件のうち、1件だけ犯人像が異なる……という疑問から、放火事件で唯一死人を出した1件だけは別の犯人がいると突き止めた佐方の手腕。

・罪を押す
スリの常習犯が、出所してすぐにスリで捕まった。
がしかし、この事件は彼の犯行ではないのでは?と疑問を持つ佐方。

・恩を返す
佐方が高校時代の同級生から恐喝にあっているという相談を受ける話。
同級生の過ごしてきた境遇が悲惨すぎる……。
なんとなく、80年代か90年代の設定かなと思ってたけど、当時はこんな感じだったんだろうな、という。

・拳を握る
贈収賄事件の特捜に応援に呼ばれた佐方。
別の地検から応援に呼ばれた事務官が、ひょんなことから佐方と組むことになる。
佐方は、取り調べをしていた重要参考人が無関係という調書を提出して干されてしまうが、一方で解決の糸口を提示していた。
結果、そこから上司が手柄を横取りしたような形で事件を解決してしまうというのが何ともスッキリしない。

・本懐を知る
一応表題作?なのか。
佐方の父親が、弁護士の立場を利用して顧問先企業の会長の金を横領していた、という事件の真相。
佐方父、佐方、事件関係者すべてが真相に口をつぐみ、墓場まで持っていくという“本懐”が描かれている。

過去に放送されたドラマを見ていたので、「あ、これ見たな」というところがいくつか。
他のキャラはとんと記憶がないが、佐方は一貫して上川隆也で脳内再生された。
もう、役者の年齢がだいぶ登場人物と乖離してしまったけど、もっとドラマ版も続きが見たかった。

シリーズはしばらく、検事時代の話が続く。

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2025年05月15日

ネタバレ 購入済み

面白かった

少し先が読めてしまったが本当に面白かった。いつも本当にこのシリーズは人に対して希望が持てるものだなと思う。世の中汚い人間ばかりではないと救われる。素敵な作品に出会えて本当に嬉しい。また続きも読みたいと思う。

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2022年04月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ


樹を見る
南場輝久五十二歳。三年前に米崎東警察署の署長になった。

小林賢
県警本部長。

佐野茂
南場の警察学校時の同期。痩せた体躯と蟷螂を思わせる容貌は昔と変わっていない。県警本部刑事部長で警視正。警察学校時代から口が達者。人間関係を円滑に築いていく能力があった。南場へのライバル意識が強い。

蒲原信司
北陽署の署長。歳は南場とそう変わらない。

須藤昇
県警の捜査一課長。

佐藤公平
松本署の署長。

幸恵
南場の妻。

桑島泰則
東署の刑事課長。

新井友則
二十九歳。工事現場作業員。地元の建設会社でアルバイトとして働いていた。住居は街の中心部にある木造アパート、コーポラス青木。独り暮らし。高校二年生のとき、自宅近くの公園の前に停めてあったバイクに火をつけていた。放火で家裁審判を受けていた。

筒井義雄
米崎地検刑事部の副部長。

佐方貞人
任官して三年目。検事。

安森礼子
二十八歳。無職。十三件目の放火で亡くなった倉谷聡と同じ保険会社に勤務していた。

佐々木
新井と同じ会社に勤める同僚アルバイト。

田澤桃花
新井がのめり込んでいるアイドル。

野田
倉谷の部下。

本田弓
安森と同じ保険会社に勤める女性。歳は安森より五つ上。大学の後輩でもあった安森をかわいがっていた。


罪を押す
筒井義雄

佐方貞人

南部哲夫
筒井の同期で、佐方の東京地検時代の元上司。いまは静岡地検の刑事部長を務めている。あまり人を褒めないが、佐方に関しては”優秀”という言葉で表した。

増田陽二
佐方の事務官。三十二歳。

津川慎二
筒井の立ち会い事務官。

小野辰二郎
通称ハエタツ。欠けた前歯から息が漏れるため、本人は、はい、と言ったつもりでも、周りには、はえ、と聞こえる。三年前に筒井が起訴した男。

森脇守
去年、米崎地検に着任した刑事部長。歳も体格も筒井よりひと回り上で、えらの張った四角い顔と、学生時代、柔道に打ち込んだという厚い胸板と広い肩幅は、いるだけで相手を威圧する。

恭子
小野の元妻。

辰志
小野の息子。


恩を返す
天根弥生
佐方の地元の高校時代の同窓生。地元の同窓生の中では唯一、今も年賀状のやりとりを続けている。二年前に母親が亡くなっ後。チェーン展開している勤め先の美容院で、店のトップスタイリストに昇格。警官に強請られていることを相談するため、佐方に会いに来た。

増田陽二

佐方貞人

勝野正平
呉原市にある呉原西署の、生活安全課に勤務している。四十四歳。三年前から呉原西署生活安全課防犯係長を務めている。弥生を強請っている。県警の中で評判が良くない男。

澤田俊保
弥生の婚約者。同じ系列店の美容院勤めている店長。歳は弥生の三つ上。

宮内
美容師の新人。

宮田香織
弥生が中学時代につるんでいた仲間のリーダー格。売春をしていた。


香織に紹介料を渡した。

田所
香織たちがたまり場にしていたアパートの所有者。不動産業を営んでいて、取引先や遊び仲間の知人男性に少女を斡旋し、金や便宜を受け取っていた。

木浦亨
広島地検の検事。佐方が司法修習生時代に同期だった男。佐方に頼まれ、勝野の人となりを調べる。


拳を握る
加東寿朗
地元の国立大学を卒業し、国家公務員試験二種に合格。第一希望に挙げていた検察庁の面接に受かって事務官に採用された。二十四歳のとき、地元の山口地検に任官し、赴任して今年で三年目になる。中経事業団事件で東京地検特捜部から応援要請がきたため東京に赴く。佐方がコンビを組んでいた増田がヘルニアの悪化により入院することになり、坂田とコンビを組む。

岩田
山口地検のトップ。検事正。鷲鼻と割れた顎。柔道四段の腕前を持つ体躯は、肩幅があり胸板も厚い。声も見た目にそぐう、野太い声。

先崎
四十代半ばのベテラン検事。一年前から加東がコンビを組んでいる上司。

新河惣一郎
与党の大物で厚生労働大臣。

田中十三夫
新河の元秘書で参議院議員。与党の厚生労働部会に所属している。

増元敬清
中経事業団の代表理事。

百瀬瑞希
加東の幼馴染。東京の女子大学を卒業したあと、都内の企業に就職していた。中学高校と同じで、お互いテニス部のキャプテンだった。家が近所で家族ぐるみの付き合いがあることから、高校を卒業してからも連絡を取り合い、ゴールデンウィークや年末年始で実家に帰ったときは、一緒に食事をする仲だった。

近田
特捜の部長。五十歳半ば。

佐方

増田
持病のヘルニアが悪化し病院に搬送された。

竹居真
特捜主任検事。

輪泉琢也
特捜の副部長。

園部勝也
中経事業団の理事待遇経理担当役員。

土橋治
名古屋地検から応援にやってきた事務官。加東の一歳年上。下戸組。待機の指令が出ると、解除までのあいだ部屋の隅でゲームをしている。

葛巻利幸
以前から参考人として事情聴取していた。中経事業団の事務員で経理を預かっていたひとり。行方をくらました。三十五歳。

岩舘啓二
六十五歳。葛巻の伯父にあたる男。五年前に勤務していた缶詰工場を定年退職し、いまは埼玉の自宅に夫婦ふたりで住んでいる。

友子
葛巻の母であり、岩舘の妹。

米川
田中十三夫参議院議員事務所の事務員。葛巻から菓子折りを受け取った。

丸井正昭
田中の秘書。

三崎愛里
丸井の元愛人。二十五歳。銀座のクラブでホステスをしている。

永谷美園
園部の愛人。小料理屋、千松の女将。


本懐を知る
兼先守
ニュース週刊誌「ピックアップ」の専属ライターになって、五年が経つ。広島で地元紙「安芸新聞」の記者をしていた。佐方陽世が逮捕された事件に目をつけ、取材する。

小林太志
「ピックアップ」の政治専門のジャーナリスト。ピックアップにきて三年。まだ三十代後半だが、額の生え際が後退しているせいか、実年齢よりも老けて見える。

細田孝文
安芸新聞社社会部。兼先が安芸新聞にいた時代、社会部で一緒に働いていた後輩。兼先の四つ年下で四十歳を回ったばかり。学生時代にラグビーをしていたせいか、胸板は厚く肩幅が広かった。周りから細田ではなく、太田と呼ばれていた。辞表を出した兼先を引き止めた唯一の人間。

佐方陽世
逮捕当時四十七歳。広島に弁護士事務所を開いたのは昭和四十二年。陽世が三十二歳のときだった。三年後に妻は病気で他界。逮捕されたのはそれから十二年後。陽世は地元で有力な小田嶋建設の、顧問弁護士を務めていた。四十七歳のときに業務上横領の罪で逮捕され、懲役二年の実刑判決を受ける。入所中に膵臓癌が発見され、出所を目前に移送先の病院で亡くなった。佐方貞人の父。

小田嶋隆一朗
小田嶋建設の創業者であり会長。自分の死を悟ったあと、会社の顧問弁護士を務めていた陽世に、自分の死後の財産管理を任せた。顔が見つかって半年後に死去。

篠原宗之
現役の弁護士。佐方陽世とは司法修習生時代の同期。広島で弁護士事務所を営んでいる。

荒田満子
陽世とは保育所から中学校まで一緒だった幼馴染。

佐方敏朗
陽世の父。

横山
小田嶋建設の総務部長。

小田嶋一洋
小田嶋隆一朗の長男。隆一朗が死んだあと小田嶋建設を継いで社長となった。陽世に対しては、恩を仇で返すような真似をした男と表わす。

清水亮子
小田嶋建設の元従業員。広島市内北部の、春日町の熊野神社の近くに住んでいる。十年以上、小田嶋隆一郎と佐方陽世の墓参りを欠かさなかったが、現在は肺を患い入院中。

清水憲吾
亮子の夫。小田嶋建設で働いていた。十代の頃から糖尿病を患っており、腎臓に癌が見つかった。一年後に亡くなる。

清水沙代
亮子の娘。薬剤師。

佐方貞人

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2026年03月11日

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