あらすじ
著者の体験をもとに、強く明るく生きる少年・中岡元の姿を通して、原爆の恐ろしさ、命の尊さ、そして平和への強い願いが込められた名作。
元は妹のために粉ミルクを盗み出すが地元のやくざにだまし取られてしまう。元は傷だらけにされ、隆太は敵をとろうと持ち出したピストルを発砲した。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
せっかく家族になれた龍太が犯罪に手を染めてしまいヤクザの子分になってしまう。こういうふうにヤクザは増えていったのか、、、と理解。守るためには殺しもする、子供たちの倫理観までも戦争は変えてしまう。
元の最愛の妹、友子ともお別れ。たくさん尽くしたが敵わなかった…もっと生きたかった命
匿名
やっと戦争が終わっても地獄しかない。
食料を得るために殴り合う兄弟の描写とかせいじさんの描写も。でも今の日本政府自民党はまた憲法を改悪しまた戦争をしたがっている。戦争になるとどうなるか、皆もっとこの本を読んでほしい。
Posted by ブクログ
小学生くらいの原爆孤児が人殺しや強盗をしなければ食っていけない時代があった。
今のアフリカやインドや南米よりも悲惨な状況がつい何十年前に日本にもあったんだなあと思う。
誰もが悪事を働かなければ生きていけなかった。
「原爆さえなければこんなことにはならなかったのに。戦争が憎い」という広島市民の怨念と怒り。
仕方がないものは仕方がない、と言うな。
現代の日本人に突きつけられたメッセージ、真摯に誓わなければならない。
怒る奴はバカだと私は思っているが、ゲンの怒りは復讐のそれではなく、人が人を踏みにじる愚かさに対して断じて引かぬという誓いのように思える。