【感想・ネタバレ】カムイ伝全集 カムイ外伝 1のレビュー

あらすじ

▼第1話/雀落とし▼第2話/飯綱落とし▼第3話/月影▼第4話/むささび▼第5話/五ツ▼第6話/木耳▼第7話/常風▼第8話/九の一▼第9話/暗鬼▼第10話/空蝉▼第11話/下人▼第12話/狂馬▼第13話/天人▼第14話/移し身

●主な登場人物/カムイ(夙谷の非人から天才的忍者に。現在は抜け忍として逃亡の日々)
●あらすじ/抜け忍・カムイの始末のため、日置領・竹間沢近辺の探索を命じられた三人の追忍。辻風のドド、矢張のソネ、荒草のハヤネと名乗る彼らは、それぞれ手裏剣、弓、吹き矢を得手としていたが、探索の傍ら、誰がスズメの群れを一度にたくさん打ち落とせるかを競い合うことに。すると、それを見ていた謎の乞食が「自分なら武器など使わず、もっとたくさん落とせる」と言い寄ってきて…(第1話)。
●本巻の特徴/抜け忍・カムイと追忍との、様々な秘術を尽くした死闘を描く連作集。第1巻は、第1話「雀落とし」から第14話「移し身」までを収録!!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

かつて小中学生だった男子ならばひとつやふたつ、ことによるとみっつやよっつは黒歴史を持っているものである。

当方はよっつ。社会への迷惑度が高かった順に『あしたのジョー』『キャプテン翼』『北斗の拳』『サスケ』だ。

『あしたのジョー』は2がきっかけで中学校の猿どもの間で爆発的に流行した。部の垣根を超えて、体育系が休み時間に連れ立って「ロードワーク」をしていた。昼休みにスパーリングをやっていた。あてはしない。殴るシーンをスローモーションにした出崎演出を真似たごっこ遊びである。当方はまったくその気はなかったのに、拒絶さえしていたのに、なぜかその中に引きずり込まれていた。

『キャプテン翼』はスカイラブハリケーン。土台が死ぬという結論を得るまでやった。あの頃サッカー部に入るやつはみんな読んでいた。

『北斗の拳』は木偶。アミバの影響力は中学生には毒すぎた。ジャイアン級にも交代で木偶が回ってきたのでまあ公平だったといえる。

『サスケ』は練活。これは中学校時代の友人の中でも特に身体能力に優れた二人をそばで見守るだけだった。つきあえるほどの身体能力はなかった。その二人は斜面をゴロゴロ転がり落ちながら取っ組み合いを演じていた。あわやコンクリートの構造物に衝突するという段になって筋力で回転を止めることができるやつだった。関係ないがその後禿げたらしい。

白土三平の忍者モノは体術が主である。刃牙のポージングを現実にこなせる超人でも、飯綱落としはできまい。その不可能なことが説得力を持たせて描かれ、民明書房の元ネタである「解説」と相まって、まあまあ度の過ぎた漫画読みに受けた。ジャンプのバトル物の源流の一つであろうし、超人ロックが影響を受けた作品の一つであろう。

第一話「雀落とし」の発表は1965年。毛沢東が雀を害鳥指定したことが誉れとされた時代の作品である。

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2025年12月14日

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