皆さん、「倫理」の授業の記憶はお持ちでしょうか?
私は比較的鮮明で、当時ほどには無いにせよ、大まかに記憶はしています。私が教わった倫理の先生も、このマンガの高柳先生ほどでは無いですが印象的な人でした。
主人公は題名にある「倫理」を教える教師、高柳。クールで、特に目立った印象を受ける人物ではなく、生徒からの覚えも普通。そんな彼が、生徒と向き合い、問題を解決していくという作品。
高柳は熱血教師でもなく、また面白い授業をするタイプの教師でもありません。そんな彼ですが、きちんと芯を持っており、生徒に向き合って諭していきます。
個人的には、「合コン」のくだりの先生が人間くさくて魅力的。
「倫理」の記憶がある方も無い方も、今一度「倫理」の授業、受けてみませんか?
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Posted by ブクログ
おそらく独身なんだろうなとは思ってた。
けどここにきてただ単に人間に興味がもてないとか、結婚自体に意味は無いとかいいそうだった高柳先生が結婚歴があることに驚いた。そのあとの話で大学の同級生だということはわかったけど。
逢沢さんが最後に告白したけど、このタイミングでそんな事実が判明するとは…。
逢沢さんどうなるんだろ。次巻から新学年の人達の話だけど、今回卒業した子達はまた出てくるのかな。
この巻で卒業した子たちは幸せであれ。
Posted by ブクログ
4巻は史上最高傑作だと思う。
特に倫理を受ける生徒たちでのディベートの会は
凄まじい価値観の応酬でリアルな鳥肌がたった。
高柳先生に恋する逢沢さんのその後が気になるところ。
終わり方も良かったし、次の世代の生徒たちに移り変わったのも、作者の技量が秀逸だと言わざるを得ない。
この巻は本当に良かった。
いじめについて考えさせられました。
いじめ自体が悪い事であると皆知っていますが、それをする人間が必ずしも非道である訳じゃないんですね。
集団になると誰しもが持ってしまうかもしれない感情なんだなって知りました。
襟が正される
難しいはずの哲学とかを、分かりやすく描いていて、読後は襟が正されるような爽やかな気持ちになれます。
『今彼らが戦うべきは自分自身。私たちが無理に入り込んだら戦う相手が増えてしまう』の言葉に納得。心配だからという自分の気持ちばかり前に出して入り込もうとする先生と相反して、とても深いなと思いました。
こんな素敵な先生に出会いたかっ
倫理の生徒みんなとの問題に向き合ったら終わってしまうのかなーと思ったけど、さらに新年度の新しい生徒たちがきてまたストーリーが始まる‼︎引き続き先生の倫理が聞けて嬉しい。
面白い
1〜3と違い、急な展開に驚いた。先生の過去もこの巻から少しずつ見えてくる感じで面白かったです。
今までの生徒達がディベートで考えをぶつけ合うとこが好き。
卒業
この作品はちゃんと物語が進んでるというか時間がちゃんと動いてるんだなって今回の内容を見て感じた。そしてこれからどんな新たな生徒達と関わってくるのも期待できる。
「いじめ」を発端に生徒を「全体主義」と「個人主義」に分けてディベートさせるなんて実社会で許されるんだろうか…。でもすごい面白かったです。マイケル・ジャクソンの名曲は全編訳詞をのっけて欲しい。
じわりとくる面白さ
何でしょうね?このにじみ出てくるような面白さは。
絵がきれいなわけでも、大冒険があるわけでも、夢に向かって頑張るわけでもない。
人間のいやな部分、暗い部分を取り上げ、少し鬱陶しい弱いキャラクターばかりが登場する。
主人公の高柳も明確な答えで快刀乱麻ということもなく、引用か問い、せいざい軽い示唆をするぐらい。
スッキリもしないけど、なんか面白い。
自分を重ねられる、自分を振り返られる、自分を考えられる、そんな本です。
それが倫理なのかもしれない。
Posted by ブクログ
喫煙行為も人によっては自傷行為の一種かも、
という話、なるほどと思った。
LINEグループから抜けたらやはりいじめられてしまう。
それについての議論を倫理の授業でディベート形式で行うことになるが、このシーンが素晴らしかった。
倫理はとても大事だけれど、それがわかったところでうまく生きられるわけではない。
いち子ちゃんは悲しい思い出になってしまったかもしれないが
あとになって先生の誠実さや闇に思い至るのではなかろうか。
みんな、倫理で学んだことを
先生との過去のエピソードも良かった。
人間は変わっていないのに正義は時代の流れで変わっていくというのも
納得するものがあった。
正しいって難しい。
ちょくちょく出てくる高柳先生の過去に倫理を踏まえ、今後どのように伏線回収するのか。次が待ち遠しい。
とりあえず高校時代はつまらなかった倫理が面白いと感じる。内容や方法、自分との関係性次第なのかなと感じる。