若く美しい母・静子から溺愛されている中学2年生の静一。
クラスの女子・吹石に淡い思いを寄せたり、従兄弟のしげると遊んだり
ごく普通の中学生として暮らしていた彼の日常は
夏休み中に両親としげる一家との登山中に起きた事故から明確に壊れ始めます。
事故当時に母が取った行動が信じられず、彼女の一挙手一投足に過敏になる静一。
静一の心境を知ってか知らずか、吹石と静一の関係の進展を露骨に阻み、抑圧する静子。
抑え込んでいた苦しみと狂気を解き放ち始めた母と、静一はどう闘っていくのでしょうか?
事故の真相が明らかになるかどうか、というサスペンス要素もあり、
とにかく緊張感がすさまじい一作です。
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
静子には地方都市の専業主婦という生き方が合わないのだと思う。
他の人生を選べない閉塞感やストレスが息子へと向かってる。
過干渉と拒絶の繰り返し。精神的な虐待だ。
母親をやめて静子の身勝手に生きてもらった方が息子のためなのではなかろうか?
母親という役割には過剰な期待と負担があると思う。
苦手な人が病んでしまうのもわかる気がする。