【感想・ネタバレ】本所おけら長屋(九)のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ第九弾。
今回もおけら長屋にほっこりさせられ、そして色んな意味で泣かされた。
裏方に徹したおけら長屋の面々が周囲の人たちを幸せに導く話が多くて、読んでいるこちらも幸せ気分を味わえた。

「長屋に十人の人がいりゃあ、十通りの騒ぎが起こる。その騒ぎに十人が首を突っ込むんですから、騒動は果てしなく広がるってわけで。でもね、騒動が丸く収まりゃ、十人が喜べる。しくじったら、悔しさや悲しみを十人で分けりゃいいんで。そんなもんでさあ」
こんな乙なセリフをサラリと言えるようになるなんて、万松コンビも随分と大人になったね〜。感心したよ。
表紙を見ると吉原の悲恋の話を思い出して切なくなるけれど、それ以外の話はスッキリ。
このシリーズの先の展開がますます楽しみになってきた。

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2022年07月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

江戸市井人情小噺系定番の面白さ。
だが、ボチボチちょっと怪しくなってきたか?おけら長屋が神格化してきてるのが若干心配。万松ってヒーローではないだろ?鉄斎先生が請け負ってた役割を、万松が担って大丈夫か?

本巻ではまだまだ面白さを保ってるのでいいのだが…この心配が杞憂であることを祈る。

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2019年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 おけら著者(畠山健二さん)作「おけら長屋(九)」(2017.8)、まいわし、おてだま、すがたみ、かんざし、うらかたの5話、素晴らしいです!黒石藩の殿様、今回は損な役回りでしたが、部下のために頭を下げる見事な名君ぶりです。花魁紫月と髪結清吉の鏡の中での心の通い合い、幼馴染のお蔦と清吉の恋、白眉でした。そして極めつけは火付盗賊改方筆頭与力根本伝三郎の大和屋の悪女お康への「御上をなめるな」の一言。読者はここで留飲を下げました(^-^) それにしても、殿様や与力が一目も二目も置く島田鉄斎、やってくれます! 

 再読を初読と感じさせる面白さ、泣き笑い、膝を打つ痛快さ。畠山健二さん「本所おけら長屋(九)」、2017.8発行、5話。「まいわし」:強いから頭が下げられる赤岩兵介、家来に頭を下げる殿様高宗(黒田三十郎)。「おてだま」:隠居と大家をいい気持ちにさせて3両、5両を手に入れたお浅に拍手。「すがたみ」:お満が髪結いになって活躍、花魁紫月と髪結い清吉の淡い恋に涙。「かんざし」:八五郎とお里の娘、お糸の頑張り。「うらかた」:鉄斎とお染が前面に出れば向かうところ敵なし、火盗改筆刀与力根本伝三郎も大役を!

 畠山健二「本所おけら長屋(九)」、2017.8発行、再読。まいわし、おてだま、すがたみ、かんざし、うらかた、5話全部いい話です。「まいわし」では名君高宗が。一番の愁眉は、花魁紫月と髪結清吉の鏡の中での心の通い合いを描いた「すがたみ」。そして長屋の衆が大活躍した連作3編「お手玉」~「簪」~「裏方」。

2023.2.20、再読。

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2018年03月07日

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