あらすじ
レイチェルは、病弱な大親友アリシアのそばにいるために、そして何より片思いをしている彼女の弟、ノアと別れたくないために、ノアにかりそめの結婚を持ちかける。ノアが姉、アリシアに密かに想いを寄せていることを知りながら。友情と嘘と罪悪感に満ちた3人の生活。契約結婚で手に入れたのは、目のくらむような幸せと消えることのない胸の痛み……。しかし次第にノアの一見、愛情に満ちた言葉と態度にレイチェルの心は激しく揺れて……「君は俺の妻だ。かりそめだろうが何だろうが、俺の一番大事な人だ」罪悪感と共に嘘を吐き、すれ違う。抗えない恋情を募らせる二人の恋は――!?
「君が倒れたと聞いて、息が止まるかと思った。同情でも友情でもいい。少しでも俺を思ってくれるなら、そばにいることを許して欲しい」
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両片思いとは言ったもので…
良いお話でした。
ノアが姉のアリシアが好きだという事実も、あまり嫌悪感を感じないように表現されていて、すんなり受け止められました。
彼女風に言うと、それを利用してノアのそばにいようとするレイチェルが何かと2人に気を遣い
行動する様子がとても切なかったです。
とっくにノアはレイチェルの事が好きになってたのに。
レイチェルもアリシアのことを恨んだりせず、大切にして本当の友達になっていくところがとても素敵だし、彼女は良い子だなぁと。
最終、ノアがレイチェルが倒れるあたりで、なんでそんなに彼女の異変に気付かなかったのか、とイラッとしましたが、まぁ、仕方ないか。
これ、TLに入るんですね。
Hな展開は無いので、女性向けラノベでいいと思うのですが。
トライアングル
好きな人には想い人がいて、それを受け入れて契約結婚を申し入れるヒロイン。いつしかヒロインを愛していくヒーロー。トライアングルの頂点にいた薄幸の姉が、二人のことを一番理解していたと思いました。それぞれの気持ちの機微が絶妙に書かれていたと思います。
あまりに切なくて泣いた
本来叶わない恋をするヒーローに恋するヒロインが、ヒーローと取引して結婚するというのはまぁたまにあるかな、と思うのですが、この作品は本当に優しい気持ちに満ちたお話でした。
レイチェルは本当に高潔なひとなのだと思います、たまに黒々した気持ちを持つのが人間だけど、親友となった恋敵のために必死でよいことを考え続け、
ノアが幸せになることばかりを考えてる。
自分の気持ちも大事なのに、それより優先するべきは愛する人たちで、もう胸が痛くて仕方なかったです。
アリシアも立派な最期だったし、喪失のシーンはもう大泣きしました。
レイチェルが栄養失調で倒れるくだりはもう涙なしに読めず、その後のノアの決意と後日談を読んでよかったよぅ、とまた泣きました。
とてもとてもよいお話でした。
何度でも読みたいです(もう3回読んだけど)。
切ない三角関係
実の姉アリシアを恋い慕う弟ノア、ノアに恋しながらアリシアの親友として2人を見守ろうと決意するレイチェル、そして大好きなレイチェルに幸せになって欲しいと思いながら亡くなるアリシア。
みんなの想いが切なくて切なくて。
誰かを愛おしいと思うことに痛みを伴う辛さを感じた作品。
読み終えて思うのは、よかったねという気持ち。
コミカライズの続きが気になり原作購入という流れはよくあるパターンwまぁ文章の方が頭の中でキャラクターが動いてくれるから今回も買って満足。
きっとこういう流れなんだろうとは分かっても、胸を締め付けられる展開にじわりと涙が浮かぶ。
だからこその書き下ろしの甘々はそれを乗り越えてのご褒美でした。
幸せだね
良かった♪
コミカライズの続きが待てず、こちらを購入!読んでいて、主人公の気持ちが痛い程伝わってきて、苦しくて苦しくて・・お互いの結婚の理由が、余りにも残酷で、それでも愛される妻を演じきった主人公、アリシアへの気持ち、ノアへの気持ちが本心に蓋をしたのよね・・アリシアが亡くなり二人は別れてしまうの?って、また苦しくなった・・けど・・ノアはやってくれた!二人は途中から両片思いだったのね♪気持ちは一気に浮上して、こちらまで幸せ気分♪その後のイチャイチャをニヤニヤ読んでしまった♪後に出てきたアリシアからの手紙が全てを物語っていて泣けた〜!!アリシアは二人にとって、苦しいけれど大好きで、無くてはならない存在。ステキな人でした♪両片思いの作品って、読んでいてイライラするものだけど、この作品は全くそうならなかった!三人の結び付きがあってこそだから♪是非読んでほしい作品、おすすめです!!
匿名
何回でも読める
自分を制御して相手のことばかり考えられる芯の強さが惚れ惚れする。男前!
病気の姉サイドからの物語も読みたいし、次男?からかい上手な兄サイドからの話しも読みたい。良すぎて小説も買いました!
匿名
胸がうずくような気持ちで、二人の苦しい思いを読み進みました
経験豊富なオースティンは密かな二人のキューピットだったかもしれません
普段は意地が悪くても、弟夫婦を心配する優しい兄ですね
すごくいい
狂言回しというか物語のポイントポイントにいる脇役のバランスが素晴らしく、主人公たちの取り巻く重さとも過不足なく配置されていて、すごくいいです。(ヘイトのバランス感覚がすごい。)
もちろん主人公たちも魅力的。
自分のギリギリのライン上で自分を保ちつつ互いを思い遣って、時々崩れてもお互いや周囲の人たちの助けで幸せを掴み取る様はすごく良かったです。
何度も癇癪をぶつけるようなキャラは苦手なのですが、レイチェルに関しては心情の編み方が絶妙で、作者様に力量の素晴らしさに脱帽です。
後日談は甘々なのですが、最後はだらだら続かずあっさり終わるので良い塩梅で。
作者さん買いです
よくある幼馴染の両想いではなく、その姉も絡んでの片想い→両想いになる話でした。
ヒーローの気持ちの変化がいつからレイチェルを好きになっていたか、ヒーロー目線のお話が出てくるまで分かりにくさもあったけど、最後はスッキリしました。