あらすじ
二人の奇跡を歯牙にもかけず。戦争は続く。ただひたすらに。
ついに運命の再会を果たしたシンとレーナ。どことなくいい雰囲気を醸し出す二人に、フレデリカとクレナは戦慄し、そして気を揉むライデンらの苦労は留まることを知らない。
しかしそんな束の間の休息を破り、レーナを作戦司令とする新部隊に初任務が下った。 共和国85区内北部、旧地下鉄ターミナル。地下深くに築かれたレギオンの拠点が、その口をあけて彼らを待つ。
そこに見えるのは闇。レギオンの、共和国の、そして彼の国が虐げた者たちの、闇。
シンとレーナ、二人の共闘を描く『Ep.4』登場!
“地の底からの呼び声が、彼らに新たな試練を告げる。”
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Posted by ブクログ
シンにレーナが弱みを吐き出してるところがよかった
2人とも(レーナは)顔を始めて合わせたのにそれだけ2人共がお互いを無意識でも心の支えにしてたからそういうことができるんだなって感動した
86
アサルトライフルで高機動型と対峙するシンが格好良すぎた。これはレーナじゃなくても好きになっちゃう。
そのあと拳銃をかまえるところも最高。
そして、この巻はまさかのライト回だったらしい。
…ライト回とは…
Posted by ブクログ
『86―エイティシックス―Ep.4 ―アンダー・プレッシャー―』は、著者が「ライト回」と語ったにもかかわらずむしろシリーズ随一の心を圧する重厚な章として深く刻まれる一冊だった。
確かに、物語の幕開けには一瞬の安堵がある。再会したシンとレーナ、彼らを取り巻く仲間たちの穏やかな日常。その柔らかな光はまるで戦場の闇に射し込む一筋の陽光のようだ。しかしその明るさは、次に訪れる深淵をより鮮明に浮かび上がらせるための静かな序曲にすぎなかった。
物語が進むにつれ、地下迷宮に潜むレギオンとの死闘、戦略の狭間で揺れる人間の矜持、そして“生き延びる”ことの意味が再び問われる。筆致は冷徹でありながらどこまでも繊細で戦場の硝煙の奥に「人が人であり続けようとする痛みと誇り」を描き出す。その重量感は、まさに“プレッシャー”という副題の通りだ。
“ライト回”という言葉の裏で著者が本当に伝えたかったのは「光の軽やかさ」ではなく、「光を求める人々の重さ」なのかもしれない。死と隣り合わせの世界で、誰かを想い、誰かに想われるということ。それは決して軽くはない。むしろ、その想いのひとつひとつが、戦場を超えて人間の尊厳を繋いでいく。
『Ep.4 ―アンダー・プレッシャー―』は、“ライト”という言葉の定義を塗り替える。ここにあるのは、悲しみと希望、そして生の証を描く静かな烈しさだ。読後、胸の奥に残るのは絶望ではなく、「それでも前へ進もう」とする意志。その重みこそが、この物語が放つ最も純粋な光なのだ。
Posted by ブクログ
アニメを見て面白かったので、いきなりアニメの続きから読み出す。4巻はライト回らしく、主人公とヒロインがイチャイチャしてて楽しかった!
周りが二人の関係を理解するためのエピソードが少なくて、なんでそんなに公認なんだ?と思ったけど、そこは脳内で補完。
それでも二人の絆はしっかり描かれていたし、重いテーマもしっかり入っていたなあ。
人気があるのも納得する。