【感想・ネタバレ】86―エイティシックス―Ep.3 ―ラン・スルー・ザ・バトルフロント―〈下〉のレビュー

あらすじ

敵〈レギオン〉の電磁加速砲(レールガン)による数百キロ彼方からの攻撃は、シンのいたギアーデ連邦軍の前線に壊滅的被害を与え、レーナが残るサンマグノリア共和国の最終防衛線を吹き飛ばした。進退極まったギアーデ連邦軍は、1つの結論を出す。それはシンたち「エイティシックス」の面々を《槍の穂先》(スピアヘッド)として、電磁加速砲搭載型〈レギオン〉の懐に――敵陣のド真ん中に突撃させるという、もはや作戦とは言えぬ作戦だった。だがその渦中にあって、シンは深い苦しみの中にあった。「兄」を倒し、共和国からも解放されたはず。それなのに。待望のEp.3、《ギアーデ連邦編》後編。なぜ戦う。“死神”は。何のために。誰のために。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

可哀想がってるくせに
生還が絶望的な
「敵地のど真ん中に突撃してって超電磁砲ぶっ壊してこい作戦」を
外国人少年兵に押し付ける軍の黒さよ.

なんだかんだでとてもピンチだったり
爆発したところでシーンが切り替わったり
するんだけど
1巻のエピローグで生き延びてて再会してるから
「でも死なないんでしょ?
みたいなのが頭の片隅にあって以下略.

列車超電磁砲がロマンなのは間違いない.

面白かった.

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2024年03月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

すごく良かった!
フレデリカの騎士,キリとシンが半分血が繋がってるのに驚いた
シンが諦めかけた時にレーナ率いるエイティシックス部隊が登場もいい!
シンはレーナのことをわかってその後のレーナへの質問もすがるような感じで…それに対するレーナの答えも最高…

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2022年08月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

アニメに触発されて気持ちが昂ってるうちに感想を。

その強さゆえに死んだ仲間を連れて戦ってきたシンが、サンマグノリアでレーナに言った「忘れないでいてくれますか?」は多分本人にとってはめちゃくちゃ勇気を振り絞ってでた言葉ではなかったと思う。必ず死ぬと決まっている運命の中でたまたま出会った善良なハンドラーと、どうこうなりたいなんて未来は想像なんてしてなくて、決してノリとかそんなんではないけど、もしそうだったらいいなみたいな一瞬の弱音のような呟きだったと思う。
でも、偶然にも生き延びることができてしまって、想像もしていなかった真っ暗な未来の先を見ることはできなくて。いつか終わる、終わるまではやりきるそんな気持ちだったのに、急にいつまで続くか分からなくなったことで途方にくれてしまっていたんだろうな。
だから、そんな時に小さな一言をずっと大切に抱いて追って、連れて行ってくれたレーナはとんでもない救いだったと思う。それこそこの人さえいてくれればまだ進んでいけると思えるぐらいの眩しい希望。
お願いだから2人ずっと一緒にいてください。

こうゆう比翼連理みたいな重くて深い結びつき大好き。

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2022年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『86―エイティシックス―Ep.3〈下〉』は、物語の大きな節目を刻む巻でありながら、読者の心を最後まで揺さぶり続ける力を持っている。あの第1巻のエピローグへと繋がっていくことを知りつつ読み進めるにもかかわらず、戦場の緊張感、仲間の生死、そして新たな舞台での戦いの苛烈さに、ページをめくる手は止まらなかった。むしろ「知っている結末」に至るまでの過程が、これほどまでに重厚で、そして切迫したものであったかと痛感させられる。

特に印象深いのは、主人公シンをはじめとする86たちが直面する「なぜ戦い続けるのか」という根源的な問いである。死地に身を投じることが宿命であるかのように描かれる一方で、その姿は決して無機質な消耗ではなく、確かな意志と絆に支えられている。読者はその姿に胸を締め付けられながらも、同時に高揚感を覚える。

また、戦術や軍事描写の緻密さはシリーズの大きな魅力だが、本巻ではそれに加え、「絶望の中に見いだされる希望」という物語の根幹が鮮明に浮かび上がる。長い戦いの果てに訪れる再会や、未来への予兆がもたらす感動は、単なる娯楽作品の域を超えて、読者に深い余韻を与えるものであった。

総じて、『Ep.3〈下〉』はシリーズの緊張と情熱を凝縮し、なおかつ次なる展開への架け橋となる力作である。あらかじめ「結末」を知っているからこそ、そこに至る道のりの険しさや尊さがより一層鮮明となり、読み終えた後には静かな感動と、物語の重みを心に刻むことになるだろう。

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2025年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズを忘れてそうなところから読み返そうと思い再読。
この小説版は数年前に読んでいて、アニメも1年前に見たので今回はオーディブル版で聞きました。

オーディブル版の凄いところは読み手が上手すぎるキャラクターモノマネをしてくれる点で、特に女性キャラの演じ分け(+セオ)が凄かったです。
声優乗り移ったかと思いました。

ギアーデ連邦に辿り着いたものの、敵レギオンの大行軍により再度戦うことになったシン達。
羊飼いとなってしまったキリオと対峙するシン、そしてフレデリカ。
キリオがフレデリカ守ったところ、本当に良かったし、シンとレーナが出会う所は泣けるし面白いしで何度見てもうるっと来ました。

個人的にはエルンストがこんな世界滅びればいいって言うところが格好良かったです。

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2023年04月06日

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