【感想・ネタバレ】新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙Vのレビュー

あらすじ

神をも畏れぬ女商人エーブの謀略を見事に退け、王国と教会による戦争の危機を回避したコルとミューリ。
騒動も落ち着く頃、コルは自らを慕ってくれるミューリとの関係をはっきりさせなければとあれこれ知恵をひねり、ある方法を思いつく。
そして調べもののため、かつて訪れたブロンデル修道院を目指す道中、コルとミューリは行き倒れの少年ローズと出くわすことに。彼はミューリの尻尾が飛び出るほど高名な聖クルザ騎士団の見習い騎士で、世界最強の騎士団が、悪名高い“薄明の枢機卿”のせいで壊滅状態だと訴えてきて――!?
一時の休暇のはずが、またしても大事件勃発のシリーズ第5弾!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 絶賛進行中である宗教改革の波に呑まれた、哀れな騎士団を救おうと頑張る話。サブストーリーとして、「月を狩る熊」についての言及が少しあって、それには心が躍った。何故殺しをおこなったのか、何故歴史から姿を消したのか。少しずつではあるが掘り下げている以上、答えは用意されているはず。『香辛料』から引っ張って来られている謎なので、どんな答えが用意されているのか、楽しみだ。

 物語のオチは正直あんまり爽快感もないし、コルとミューリの関係性を表す言葉にも腑に落ちないというかそれじゃ満足せんだろうと思ったけど、『羊皮紙』を貫くコルの宗教改革に似合う、王国・教会共に変化を及ぼす良いオチだったのかなとも思う。テーマが大きすぎて主人公格二人の冒険から離れている感もあり寂しいが。月を狩る熊とか新大陸とか面白いネタは転がってるので、(先延ばしでなく)主軸に花を添えてくれたらいいなと思っている。

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2020年05月20日

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