あらすじ
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【声に出せない気持ちばかり、どんどんふくらんでいく。】
岸辺希、小学校教員。25歳。夫が亡くなって1年が経ちました。一緒に暮らす「夫の妹」志乃ちゃんは、最近、雰囲気が明るくなってきました。『他人だけど家族』――。そんな二人を描く、不可思議で、不器用で、そして少しだけ弱さと向き合う、日常センシティブストーリー第9巻。
(C)2020 Kuzushiro
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応援したいけど言葉は出ない
作者の他作品とはうってかわって、1巻から読み進めるほどにシリアスで重い展開。
最愛の人の死という事実を客観的には分析できているのに感情が受け入れることを拒否していると自覚をして、
志乃さんを巻き込まないよう平静を装おうとしつづける希さんのあがきが切ない。
そして志乃さんも希さんに対する「兄の嫁」であってほしい独占欲を自覚しつつ自制して、希さんを思いやり悩みつづける。
新たな登場人物が増え、新たな視点が加わることで、人間関係も各々の心理も変化してきて二人の心の救済に近づいているようにも見えるが、果たして……
心の内をさらけ出すことになれている人にとっては、じれったくて仕方ないかもしれない。
しかしあまりそうではない私にとっては、もどかしくも共感出来るし応援したくて仕方が無い。
主人公達が真摯に相手を想っているのが切々と伝わってくるので、読んでいて心を締め付けられるとともにハッピーエンドを迎えることを期待してしまう。